今回は、同業の方からのお申し出を頂戴して、「遊タイム」についてユーザーの皆さんからご承知おき頂きたい事についてお話しします。
Contents
日工組のプレスリリース
まずは、パチンコ機のメーカーで構成されている業界団体である日工組のプレスリリースを紹介します。
「遊タイム」の要点
色々と小難しい事が記載されているようですが、要は、従来の「電サポ=大当たりに絡んで発動する機能(大当たり終了後等)」というものに加えて、通常時の規定回数ハマり時と通常時の特定図柄表示時という別の契機での発動も新たな機能として搭載されるようになる、という事です。
メーカー側がどのようなかたちで同機能を実装するかによりますが、現時点で大雑把に言えば「b時短」は一般的なデジパチではハマり中の救済的な意味合いで、また時短中という条件下において1/10前後の高確率で大当たりが発動するタイプの機種であれば実質的には発動により次回当たりを超高確率で担保するような機能として搭載される可能性があります。
他方の「c時短」は、演出と絡める事で、大当たりには有り付けなかったが電サポモードに突入したといった具合に機能させる可能性があるかと推察します。
具体的には、大当たりは特定図柄が3つ揃った場合に発動するが、スペシャルリーチの結果、図柄揃いはしなかったが真ん中に特殊図柄が停止する事で「遊タイム」に移行した、というような流れが想定されます。
機能面につきましては、現時点でユーザーの皆さんから把握しておいて頂きたいのは、上記の事だけです。
続いて後段では、同機能のホール側の運用およびユーザーの皆さんとの「認識のズレ」について、僭越ではありますが何点か注意喚起させて頂きます。
いくつかの注意点について
①「天井」という認識とのズレ
「遊タイム」発動=次回の大当たり(出玉を伴う大当たりの当選や、確率変動の獲得)を保障するものではありません。
おそらく、ブログやSNS等の多くのユーザー発信物では、スロット機における伝統的なシステム名を援用するかたちで「天井電サポ(時短)」という名称が使われるかと推察しますが、これと同じ意味合いで「遊タイム」を捉えると認識上の齟齬が生じる可能性が高いと言えます。
そして、その認識の違いが、ユーザー目線では
「天井が発動したのに、当たらなかった」
というクレームに発展する可能性も秘めています。
また右打ちする造りの機種が増えて久しい状況ですので、右打ち開始=大当たり或いは次回大当たりを保障する状態に移行したと考えるユーザーも適当数居るかと推察します。
なので、仮に「遊タイム」を右打ちで消化する機種の場合は、それが規定回数で終了する事により「違和感」や「不信感」を抱いてクレームに発展するような場面もあるかと推察します。
②納品ゲージ性能や設置傾斜、或いは「釘調整」から受ける影響
仮にホール側が電サポ性能に大きくマイナス影響を与えるような「釘調整」を施したり、そもそもの設計上或いは設置傾斜によっては電サポ中の持ち玉維持の水準が目立って低下するような場合には、
「遊タイムなのに追加投資が嵩んで、完走するまでに数千円”使わされて”しまった」
「かなり玉が減るんだけど、こういう設計なのか?それとも釘調整のせいなのか?」
といったクレームが発生する可能性があります。
③データランプへのカウントの仕方の影響
機種自体の造りや、お店ごとに性能が異なるデータランプの仕様、また信号の上げ方によっては
「データランプに、確変の時と同じ具合に”当たり回数”としてカウントされたんだけど、結局は何百回転かさせて、出玉ありの大当たりが来なかった」
といった風なクレームが発生する可能性があります。
④メーカーが想定していない遊技方法による影響
メーカー側が想定していない遊技の仕方をする事で、遊技状態にマイナス影響が生じる可能性もあるかと推察します。
例えば、本来は遊タイム中は右打ちして欲しいところで左打ちしてヘソ入賞する等して小当たりしたり、出玉が少ない方の当たりが発動する等の「本来遊タイムを普通に消化していれば、この程度の出玉(ラウンド数)を得られる大当たりが発動する、確変に移行する」という前提が崩れる可能性もあるという事です。
⑤「遊タイム」でカバーし切れない大ハマり時の場合
ハマった結果「遊タイム」が発動して何百回転か電サポ遊技しても、それでも不幸にも大当たりに有り付く事が出来なかった場合は、電サポが終わった後に再度同機能の発動契機となる回数まで大ハマりしたとしても、その時には「遊タイム」は発動しません。
しかし仮に、「遊タイム」突入時にデータランプがリセットされるようなかたちで信号が上がっていたとしたら、ユーザー目線では
「0回転から遊タイムが発動するはずの回数までハマったんだけど、電サポにならない」
といった風なクレームが発生する可能性があります。
⑥ハマり回数は店側でクリアできる
ハマり回転数は店側の操作(RAMクリア)によってリセットされるため、仮に同じ機種でもクリアした台としなかった台があり内部状態がまちまちだった場合には、ユーザーによっては
「期待した回転数で電サポが発動しなかった…この店は全部クリアするからケチくさい」
「いきなり発動したけど、閉店後にヘソ入賞口に手入れして回転数を増やした?これってモーニングでは?」
として店側の運用の仕方に疑念を抱く場合もあるかと思います。
また、不幸にもハマっている遊技中の不測の事態、例えば演出やギミック動作も含めた動作不良時に取扱説明書上ではクリアを推奨している場合に、店側がお客さん側の許可を得ずにクリアしてしまいクレームに発展したり、或いは遊技に不快感やマイナス影響が出るような動作不良を抱えたままで遊技続行するかそれともハマり回転数がクリアされる事を承知でクリアして貰うかどうか、お客さん側で判断に迷うような場面も出て来る可能性があります。
…以上、ごく簡単にではありますが、同業の役職者の方から記事にして注意喚起するべきとのご連絡を頂戴しましたので、取り急ぎ本稿を公開させて頂いた次第です。
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[記事情報]
2020年3月13日公開
違和感がある。P付きの前提として釘調整しないはずなのにこれ見よがしのマイナス調整している状態。新機能追加で直ぐに機種発売?封入式はどうなつたのか?まさか釘調整できない封入式はなかったことにするのか?