パチンコの稼動停止台が多いホールを見掛けたが、どのような理由が考えられますか?-回答

今回は、稼動停止台についてのご質問にお応えします。

 

M さんからのご質問

はじめて問い合わせします。

 

よろしくお願いします。

 

私はもともとは■(注:都道府県名)住まいでたまに近場で打っていましたが、去年から仕事の関係で■(注:都道府県名)に移ることになり職場~自宅の通勤ルートにお店が無くなってしまい自然と打つ機会が無くなってしまいました。

 

そんな折、同じ県内ですが普段は行かない場所に用事で出向いた際にお店があったので、久し振りにちょっと入ってみました。

 

すると、パチンコの十何台かが「調整中」の札が張ってあり停止していました。

 

総台数はお世辞にも多くないお店でしたので、かなり異様に見えました。

 

特に同じ機種というわけではなく、ところどころが停止していて台数が多いという状態だったのですが、あのような場合の原因は何が考えられるのでしょうか?

 

外見では特別どこか故障している風には見えませんでしたが、設置期間が切れた台なのか、それとも釘で警察の指導が入ったのか、楽太郎店長はどのように考えますでしょうか?

 

以前■に住んでいた時はこういう風景は見たことがないので、個人的にはどこかしこにもお店があるような立地ではないのでちょっとした違反でも警察の目に留まりやすいのかなと考えております。

 

お店は今は営業が難しい時期かと思いますが、停止台が多いとやる気が無いお店に見えてしまうので、そういう状態を放置しているのは何か特別な理由があるのかと思い質問させて頂きました。

 

ご回答頂けましたら幸いです。

________

ここまでが、M さんからのご質問です。

 

それでは、回答です。

アザラシ

回答

結論

まず、結論から先にお話しします。

 

大した設置台数ではないのに十数台が稼動停止状態になっている、という事についてですが、原因としてはおそらく

 

  • 抽選に関係する可動役物(回転体等)故障/不良
  • 演出用のギミック故障/不良
  • ハンドル等の操作部故障/不良
  • 外見上では判断できない内部的な故障/不良
  • 釘折れ(打ち換え済で、稼動再開待ち状態)

 

こういったものが合わさった結果だと推察します。

 

故障にしては台数が多いのではないか、という疑問もあるかと思いますが、稼動貢献度が高い旧規則機の中には特に落下系の演出ギミック(北斗無双など)や可動域が大きい左右動作系ギミック(シンフォギアなど)で故障事例が多くなっています。

 

そして、藤商事の回転体や京楽のスピーカー、ニューギンの旧枠のチャンスボタンなど、メーカーや遊技枠によって故障/動作不良に陥り易いものもあります。

 

また、これは言い難い事ではありますが、旧時代であれば、正規の手続きを経ずに倉庫保管のスクラップ台やおもちゃ屋さんで購入したり販社さんから調達してもらった同じ機種/同じメーカーの部品を使って「部品取り」したり「自前修理」するお店が多かったですが、近年はそこら辺の事はしっかりとした手順で対処しているお店が増えたと思っており、おそらくは今回のお店もそういった台がたまたま多いタイミングでM さんが来店なさった可能性があるかと思います。

 

もちろん、実際の事は当該店舗の役職者から聞いてみない事には分らない訳ですが、停止台に統一性が無いという事であれば、何か特別な事情までは無いと考えて良いかと思います。

 

次に、M さんの考察では、ひょっとしたら検定/認定切れの機種も含まれているのではないか?という事でした。

 

しかし、そのような台は電断状態(=営業の用に供しない)であれば構わないというものではなく、ホールから撤去する事で初めて都道府県警本部や所轄の指導に適うという性質のものです。

 

なので、設置期限切れの台が発生するたびに電断停止していて、そのせいで稼動停止の台が累積して増えて行ったという可能性は考えにくいと言えます。

 

また、釘の状態に対して指導が入ったのではないか、とも考察しておられましたが、もしそうであれば停止している機種には統一性が出て来る場合がほとんどであるため、今回はそれが理由ではないと思います。

 

つまり、端的に申し上げると、今回話題にしているお店は、遊技機の点検やお客さんからの動作不良の指摘への対処、部品交換/手続きなどを割としっかりとやっていて、そのせいで偶然にも停止台が多くなってしまったのだと考えられます。

 

最後に、原因は分からないまでも、営業における色んな違反行為がホール軒数が多い都市部ではなく、「どこかしこにもお店があるような立地ではない」地方なので「ちょっとした違反でも警察の目に留まりやすいのかな」というご考察について、一概にはそうは言えないという事を簡単なデータを元に補足的に示させて頂く事に致します。

 

補足

それでは、都市部ではなく地方でありホール軒数が少な目だから、警察のチェック目線がホールに向きやすくなる(そのせいで、今回のお店では色んな違反行為が見つかった)のかどうか、という事を念頭に置きつつ、下記のデータをご覧頂こうかと思います。

 

<警察官1人がカバーする人数が多い都道府県TOP10+ホール軒数>

順位 都道府県 人数 ホール数
1 埼玉県 639 482
2 滋賀県 622 111
3 宮城県 614 186
4 茨城県 613 248
5 長野県 606 171
6 静岡県 604 283
7 三重県 596 122
8 岩手県 587 124
9 神奈川県 584 519
10 岐阜県 583 162

 

<警察官1人がカバーする人数が少ない都道府県TOP3+ホール軒数>

順位 都道府県 人数 ホール数
1 東京都 314 818
2 京都府 391 166
3 大阪府 412 719

[参照]『警察組織パーフェクトブック』

発行:宝島社

※『平成30年警察白書』などから同社が試算したもの(小数点は四捨五入)

※同社が算出したものに、遊技産業健全化推進機構HPで確認できる2019年12月22日時点での「機構の趣旨に賛同したホール(=誓約書提出店舗)」の軒数を追記

※上記ホール軒数には、休業店や同機構に廃業した旨を伝えていない店舗なども含まれるため、実際にはより少ないと思われる

-広告-


上記の順位と人数の数値は、あくまでも住民票ベースの人数を当該エリアの警察官の人数で割って算出したものだと思います。

 

また、近年では常時4万人以上の警察官(職員を除く)が所属している警視庁の管轄である東京都ですが、それほどの人数が掛かっている分だけ一人当たりの対応件数/人数が少なくて楽なのかと言えば決してそうでは無く、むしろ他のエリアから仕事の関係で流入して来たり、外国人旅行者も含めて「地域住民以外の日中滞在人口」が急激に増加するという特性がある事から、実際には最も激務なのは東京都ではないか、という推測が成り立つかと思います。

 

そういった事を考慮すると、これはあくまでも私見ですが、上掲の表や警察官のマンパワーの考え方について、ホールの営業違反の取り締まりにあたって、ホール軒数が少ない地方だから余裕があるとか、警察官の人数が多いエリアだから余裕がある、などとは一概には言えないのではないかと思います。

 

つまり、エリアごとの業務の内容や性質或いはそれらの優先順位なども総合的に考慮しない事には、良く話題になるように

 

「なんでもっとパチ屋を指導/処分しないんだ」

 

とか、

 

「やろうと思えばやれるはずなのに、やらないのは怠慢だ(ホールと癒着しているのか)」

 

などとは言えないのではないかと思っております。

 

こういった事情に加えて、これは今後の見通しになりますが、カジノ関連の動きが具体化する事に伴い「基本計画」が制定され、ぱちんこ業界を監督する立場である警察庁においても、実施すべき取り組みとして各都道府県警がホールへの立ち入り等によって適切な「依存防止対策」がとられているのか確認する、という事が記載されています。

 

これが、当該エリアの県警本部或いは所轄が必ず実施するのか、それとも遊技産業健全化推進機構にその実施状況調査の全部或いは一部を代行させるのかといった事までは現時点では読めません。

 

しかし、いずれにしても、実際に立ち入るなり報告を受けるなりして、こういった事も、今後は警察側のマンパワーが割かれる要因にもなって来るかと思います。

 

なので、私もM さんも、また読者の皆さんにしても、警察の方々の実際の業務量や内容などは把握できない以上、ホールに対しての指導/処分が十分かどうかについて踏み込んだ事までは言えない立場であると思います。

 

もちろん、ホール側は営業全般において、これは釘の状態、遊技機の整備状態、検定/認定機で営業するという事、その他の広告宣伝規制なども含めてですが、警察の方々の手を煩わせないようにしなければなりません。

 

最後に、これまでの記事内容は、見方によっては

 

「都市部だろうが地方だろうが、警察はしっかり見切れていないから、見付からなければどんな営業状況でもOK」

 

とも受け取れるかも知れませんが、私はそのような意図ではお話ししておりませんので、誤解なきようにお願い致します。

 

以上、十分な回答になったかは分かりませんし、ご質問者の考察を全否定するような回答になってしまい申し訳ない気持ちもありますが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

 

 

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

※「暇潰しにはなった」「参考になった」という方や、常連読者の方は、1日1回のボタンPUSHにご協力願います↓ m(_)m
にほんブログ村 スロットブログへ
にほんブログ村

[記事情報]

2019年12月23日公開

1 comment on “パチンコの稼動停止台が多いホールを見掛けたが、どのような理由が考えられますか?-回答

コメントをどうぞ! ※返信ご希望のご質問などは、お問い合わせフォームをご利用下さいませm(_)m