今回は、サンセイの思い出話をさせて頂こうかと思います。
資料整理中に
先日公開させて頂いた記事で、久しぶりに管理店舗の事務所内のデスク周りを整理整頓した事をお話し致しました。
自分で言うのもなんですが、私のデスク周りは(自宅も含む)、ブログ運営上は宝の山です。
とにかく、何でこんなものを保管していたのか分からないような古いものがかなり沢山あったりします。
このブログを初期からご覧頂いている業界人の方がもしもいらっしゃれば、
「こいつ、よくこんな古い資料持ってるな」
というものがいくつかあったかと思いますし、今現在でも
「これって全日遊連の組合員用データストックに入ってないよな」
みたいな資料がたまにあったかと思います。
こういうのは、15年くらいまえに単位組合の会合で配布されたペーパーであったり、10年くらい前に業界内の知人と情報交換した際などにもらった資料が「長い冬眠」を経て現代に蘇って来たものです。
今回の整理整頓でも、10点ほど記事ネタになり得るものを発掘する事に成功しましたので、懐かしさも手伝ってその1つを紹介させて頂く事にします。
はっきり言って、それを見たから何か参考になるのかと聞かれれば何の役にも立ちません。
しかし、読者の皆さんからしてみれば「俺、当時はあんな事をしていたな」といった具合にちょっと昔の事を思い出して頂く契機になるかも知れません。
また、業界人であれば、「この10年で、ぱちんこ業界も相当に凹んだものだぜ…」と月日の移ろいに想いを致して頂く事にもなろうかと思います。
そんなこんなで、今回お見せするのは、こいつです。
資料
なんと、CRまじかる☆タルるートくん(2008年2月)発売時の、キャンペーン資料です。
画像の左側がちょっと欠けているのは、他の資料に挟まれて破れてしまっていたからで、下の文字がかすれて見にくいのは、これが光沢紙印刷であり表面が擦れて文字が薄くなってしまっていたからです。
なぜこれを保管していたのかについては、私自身分かりません。
当時のサンセイ
若い読者の方にとっては、そもそもコンテンツ自体知らない可能性もあるでしょうし、2008年当時のサンセイがどんな機種を出していたかもパッとイメージできないかと思います。
なので、ごく簡単にですが、当時の主要機種一覧を、この楽太郎の思い出と共に紹介してみようかと思います。
※主要と呼べるほど大したものがなかったりもしますが…
<10年前のサンセイ機種一覧と、楽太郎の思い出>
・CR義経物語(2007年6月)
美麗液晶&確変中にLUNA SEAが歌い狂う造りが妙に支持され、ボッタクリ運用であったが連日高稼動する。
過去記事のコメント欄で「なんでサンセイは義経物語の続編を造らないんですか?」と質問され、「そんなの知りません」「今度サンセイの営業マンに会ったら、言っておきます」と回答した記憶あり。
・CRバジリスク(2007年8月)
ライトミドル機を4台導入し、バラエティーに残した1台が長期稼動する。
ユニバーサルが同コンテンツを使用したのは初代バジリスクが2009年で、バジリスクⅡが2012年だった事を考えると、先んじて手を付けた事自体は見る目があったと言えそう。
・CRこくぱち(2007年10月)
ライトミドル機を導入。たしか5台。特に印象無し。
・CRじゃりン子チエ(2007年12月)
たしか2台導入。こんな機種を買っていたくらいなので、当時の営業状況はウハウハだった事が窺える。特に印象無し。
・CRまじかる☆タルるートくん(2008年2月)
1/305スペックを5台導入し、営業貢献度が低過ぎて早期撤去する。
・CR六三四の剣(2008年4月)
たしか8台導入し、スペックが刺さったらしく日中は若者層で高稼働し、コンテンツが刺さったらしい会社員客も夜時間帯に熱心に打ち込んでくれて、長期稼動して儲かる。
個人的にも好きなコンテンツなので、閉店音楽を「大きなたまねぎの下で」にしてくれとマネジャーにお願いするも、却下される。
・CRバラ色の未来 森昌子(2008年5月)
1台でもいいから付き合って欲しい的なセールスだったので、甘デジを買う。
「バラ色の未来」との表題だが、その後ご本人は大病を患ったり鬱症状が出るなど大変だった模様。人にもメーカーにも歴史あり。
・CR稲中卓球部(2008年7月)
同上の理由で、甘デジを買う。
たしかチャンスボタンが壊れたが、今になって思えばあまりに下らない造りなのでお客さんがブチ切れてボコボコに殴ったから壊れたのではないかと思う。
・CR月下の棋士(2008年9月)
同上の理由で甘デジを買う。
STの造りが良いと常連客から好評で、長期稼動する。
・CR牙狼XX(2008年11月)
言わずと知れた初代牙狼。8台導入し、その後4台増台する。
「コンテンツ自体は大した事ないですが、スペック的には尖がってます。私は、アリだと思います」というセールスを受けて、営業マンの言葉を信じてみる事にする。
長期にわたって高稼働し、看板機種となる。
ただし、発射玉の戻り防止弁が破損したり、釘が折れまくったり、賞球ユニットが壊れたりとメンテナンスに苦労する。
・・・ざっとこんな感じです。
頑張れサンセイ
タルるートくんの発掘資料をもとに、10年前のサンセイ機種を紹介させて頂きましたが、読者の皆さんも私も、今同じ事を考えているかと思います。
旧MAXスペック機時代の終焉と共に、牙狼の神通力が切れた今、サンセイの先行きはどんより曇っている、という事です。
数年前から、新枠デザインを公募してみたり、超ド級の遊技台枠で物議を醸したり、彼岸島みたいな変わり種を造ってみたりとチャレンジ姿勢はある模様ですが、最近は営業貢献度が高くファンからも支持されるような機種はなかなか世に送り出せていません。
牙狼金色あたりまでは、妙な販売条件を付ける事で全国の中小ホールの不評を買った同社ではありますが、やはり日本人というものは判官びいき精神が働いて、状況がよろしくない者を応援したくなるものです。
サンセイには、是非また面白い機種を造って頂き、いまひとつ元気がないパチンコシーンに一石投じて頂く事を期待したいと思います。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事公開]
2018年3月5日
Pingback: デスク整理していたらタルるートくんの資料が出て来た-10年前のサンセイの思い出 | パチパチスロスロあんてな
初代牙狼の釘が酷くなり(アタッカー削り)月影とかに逃げてむしろ火傷を広げた苦い想い出が。
発想の面白い機種を忘れたことに出しますね。
天下烈伝とか傑作だと思うのですが、店が扱いきれなかった印象です。
麻雀姫伝とか、3分の1の2回ループって昔の源さんじゃないか、と流行ると思ったけど流行りませんでしたが、攻めの開発が感じられました。
開発能力あると思うんだけど、すぐ牙狼に逃げて自分の首を絞めている感じ。
ホームページの2016年の新台履歴を見てみたら、11台中6台牙狼って、こういうのコンテンツの無駄消費というのでしょうか。飽きられるのを加速したのはメーカー自身の責任ですね。
若干年が前後しますが、ビスティがキセカチ、三共がパトラッシュ、アクエリ、倖田、ニューギンが初代慶次 と、どのメーカーも稼働貢献の高い機種が多かったですね。
CRバジリスクは当時人気も知名度もなかったので、設置店を探してよく遠征してました。