今回は、特殊な営業スタイルについてのご質問にお応えします。
、、、 さんからのご質問
楽太郎さん初めまして。
いつも、楽しく読ませてもらっています。
私はパチンコもスロットもどちらも、状況に応じて打ち分けています。
最近の台の特徴で思うのが、一日打つのはキツいけど、メリハリの良いところだけ切り取れればちゃんと勝てる、ということです。
パチンコではまどマギまどか、シンフォギア、スロットではディスクアップ、あとはノーマル機で200~300枚浮きで無駄に追わない、ヤメ時を見極める、これに期待値稼動を加えるようにしてから収支が安定するようになりました。
当然、派手な勝ちはあまりありませんが、逆に大きな負けも減りました。
辛いのはスロットで偶数示唆、4以上示唆が出て頑張って回しても、その後増やせない稼動が増えていることです。
なので、出率が上がり切った、スランプの良い部分は取り切ったと思ったら、下手に粘らず途中で撤退する日もあります。
パチンコは最寄り店が20回回せる台が多いので、助かっている感じで、もしこの店の状況が悪くなればまた違う立ち回りが必要なのだと思いますが(;^_^A
さて今日は、楽太郎さんの過去記事を拝見していてスロット新基準機についてこのようなお言葉があり、それについて質問させてもらうことにしました。
<定量制の変則である「定時制」遊技を明確に想定して開発したり設定配分したりすれば、一定のファン層が発生する可能性はある>
<一定時間で遊技がリセットされる事で複数客が少額ずつ投資して、結果的には旧基準AT機と遜色がない売り上げが発生する>
<売り上げの余裕があれば、お店側としては良設定を使用する余裕も生じる訳であり、それによって打ち手の着席意欲を喚起できる可能性も出てくる>
最近の台、5.9号機全般や、ルパン世界解剖などのスランプを見ると、確かに一日ずっと同じ客が打ち込んだようなデータよりは、何人か打ったようなデータの台が目立ちます。
リミットに到達したから、ダルい通常時からやっとラッシュに入れて、それを取り切ったらまたダルい通常時に戻るのが嫌だから、という理由で終了する客が多いからでしょう。
ここで思ったのですがもし、店の方で設定56の台を用意して、それを「2時間限定」などの条件で打たせる、という営業は可能なのかどうかお聞きしたいです。
ARTだと最中に制限時間が来て、営業中に設定変更リセットができないので店としては扱いにくいやりにくい、という問題があるでしょう。
でも例えば、ノーマル機や、パチンコの無調整台(甘釘が一番ですが・・・)を一定時間限定で打たせるというコーナーがあれば、需要はあると思います。
これは楽太郎さんも言っておられた通りです。
高設定挙動、演出を楽しめたり、回せてストレスフリーな遊技ができるので。
遊技時間の制限台、これはやってはいけないのですか?
質問は以上となります。
よろしくお願いします。
________
ここまでが、、、、 さんからのご質問です。
(全文そのままです)
それでは、回答です。
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回答
楽太郎からのお願い
まずは、今回のご質問者に限らず、お問い合わせ時に
「以前、このような事を書いていましたが~」
といった内容の場合が結構あります。
今回は、内容に「定時制」というキーワードがありましたので、検索してすぐに分かりましたが、
- 旧ブログ=620記事(2015年10月1日開設、2017年9月30日新記事up終了)
- 新ブログ=320記事(2017年10月1日開設)
これくらいの過去記事がありますので、書いている本人がこのような事を話すのもどうかとは思いますが、
「たしかに書いた覚えはあるけど、さて…どの記事だったかな?」
という場面は結構あったりします。
なので、できれば、で良いので、どの過去記事だったか教えて下さるとオッサン大喜びです。
ご協力のほど、宜しくお願い致します。
ちなみに、今回ご覧頂いて、内容を引用して頂いたのは↓
【参考】
①2016年12月13日公開
『スロット6号機はいつから?5.9号機には万枚達成の可能性や、打ち手側に何のメリットも無いの?【後編】』
②2017年1月24日公開
『下らない新台入替の連続はなぜ起こる?物語形式で回答-とあるスロ専の場合』
ここらへんの記事でした。
制限(条件付き)営業の長所/短所
お問い合わせ内容を拝察するに、、、、 さんは、
- ラッキーナンバー制
- 定量制
- 一回交換
こういった、無制限ではない特殊な営業スタイル全般について知識があって、特にメリット面にフォーカスして、現行機でそのようなスタイルで台を提供すれば面白いのではないか、というご指摘をして下さいました。
先ほど紹介させて頂いた過去記事でも、その他の記事でも、制限(条件付き)営業スタイルで遊技台を提供するメリット/デメリットについてお話ししておりますが、ごく簡潔にまとめますと↓
<メリット>
・遊びやすい運用で提供できる
売り上げが進みやすいので、甘めのパチンコ機運用やスロットの高設定使用でも、利益コントロールしやすい場合がある
・より多くのお客さんが、良台で遊ぶ事ができる
朝一来店可能な客層だけが良台にあり付ける、という状況を抑制できる
<デメリット>
・旧時代の営業スタイルのため、2000年代中盤以降のパチンコスロットファンにとっては、馴染みがない営業スタイルである
等価交換/無制限営業が当然という観点でこのような営業スタイルの台に接した場合には、「損した」感が大きく、リピートしにくいという懸念がある。
或いは、打つ前から敬遠してしまう。
・昔のように、該当台/コーナーにお得感を持たせる告知や装飾が出来ない
「設定6確定台」や「甘釘台」などの札等を用意する事が出来ないので、着席意欲を喚起する事が出来ない。
・エリアによっては、法令上のチェック目線が厳しい
なぜ、特定の島/機種/コーナー/台だけ、そのようなスタイルにするのか?
甘めの釘調整や高設定を入れているという暗黙の了解の定着などを期待しているのでは?
といった具合に、県警本部や所轄生安課、エリアの健全化組織などから「著しく射幸心をそそる」と判断される可能性もある。
・特殊状態のクリアの是非
条件成立後(定量到達など)に遊技終了⇒計数の流れになるが、仮に確変/時短や、AT/ART、或いは特殊状態入りしていた場合に、昔と違ってクリア出来る/出来ないで問題になる。
・条件成立後の再開放時をどうするか問題になる場合がある
仮に、遊技希望のお客さんが複数居た場合の抽選等に際して、ルール提示や抽選が面倒になる場合がある。
他にもありますが、大事なところでは、ざっと上記の通りかと思います。
デメリットの最後で挙げた事については、たまたま最近の業界メディアでも言及されていましたので、参考資料として紹介させて頂きます。
参考資料
[参照]「Amusement Japan web」
2018年8月27日up誌面より
こちらで解説されている内容は、今回の「定時制」=時間制限でのタイムアタック台の提供に際しても、似たような事が言えるかと思います。
まとめ
そんなこんなで、
「高設定のノーマル機や、パチンコの無調整台(甘釘台)を一定時間限定で打たせるというコーナーがあれば、需要はあると思うが、遊技時間の制限台を用意してはいけないのか?」
こういった主旨のご質問に対しては、
・はっきりと「そのような営業スタイルは禁止」という法令は存在しないが、エリアによっては「射幸心をそそるおそれがある」等の取り締まり行政側の殺し文句で駄目出しされたり、厳しいチェック目線に晒される可能性もある
・告知面や、開放(抽選)時の手間等、営業上のデメリットも沢山あるので、やる事に及び腰のお店も多い
このように回答させて頂こうかと思います。
以上、今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2018年9月1日公開
Pingback: 9月1日(土)新ブログ更新-『スロット高設定台やパチンコ納品ゲージ台を「定時制」で提供するのは営業面で問題がありますか?-回答』 | パチンコ屋の裏話 現役店長がこっそり更新
Pingback: スロット高設定台やパチンコ納品ゲージ台を「定時制」で提供するのは営業面で問題がありますか?-回答 | パチパチスロスロあんてな
数年前「定量制」を導入するホールがあったと思われるがどうなったのでしょうか?どちらにせよ、釘はイジってはいけない前提なのでパチンコは無理でしょう。明らかに釘を甘くすれば、ライバル店に通報されるかと思われます。アナログ機であれば可能性はあるが、需要があるのか?スロットの場合、明らかに甘ければ軍団の巣窟になるだろうし。難しいかと思われます。「定時制」となると投資だけを行うかも知れないリスクを負うと共に確変中、時短中であっても遊技を止めなければならないリスクも負う。