今回は、スロットの設計値についてのご質問にお応えします。
みつ さんからのご質問
はじめて問い合わせさせて頂きます。
みつと申します。
宜しくお願いします。
私は(中略:お住まいの地域情報や、店舗名等の記載があります)、仕事明けにバーサス、ハナビなどを主に打って、たまにクレア、パルサーデラックス、SP2なども打ったりしています。
昔はAT機、ART機も打っていたのですが、間違って大量上乗せしてしまっても取り切れないですし、それで必死こいて回すと肩が凝ってしまって辛いのとかがありまして、今ではまず打ちません。
でも、打たない理由の一番は、仕事明けに1000ゲームくらい回したところで、ユーザーにとって不利な出玉状況になる機種ばかりだと思っているからです。
よくあるケースですと2万円打って1、2回ボーナスを引いて150枚、カットインして図柄を狙っても揃わず、ART入らず、飲まれてやめ。
本当に、何しに来たんだって感じです(笑)
ユーザーには実際にどんな設定が入っているか分からないわけですが、某カリスマ設定師(笑)が言ったか言わなかったか、<打ち込みが足りないからそうなる(出ない)んだ>という事について、現役店長から見てやっぱりそういうものなんでしょうか。
どれくらい回せば、メーカーが設計した出率、確率、数字になるもんなんでしょうか?
メーカーでは、これくらい回さないと<打ち込み不足>で設計値にならない、という基準値のようなものはホールに対して説明しているんでしょうか?
楽太郎さまにとっては、メーカーに聞いてくれという拙い内容かもしれませんが、経験的にでもお判りになる範囲で構いませんので教えて下さい。
宜しくお願いします。
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ここまでが、みつ さんからのご質問です。
それでは回答です。
回答
現行ART機への印象について
まず、みつ さんが現行のARTスペック機に対してお持ちの、ちょっと打っても「ユーザーにとって不利な出玉状況になる機種ばかり」という印象や、実際にそんな感じの状況になりがち、という経験則については、一理あると思います。
特に、打ち手目線で見れば、2015年の夏場前後から出て来たような、メダル持ちは向上したけど、まとまった枚数を獲得するのが難しい機種全般に対しては、そういった印象をお持ちの打ち手の方が多いように思います。
毎回簡単に天井PT.数まで連れて行かれて、200枚くらい作るのが精いっぱいの場面が多いデビルサバイバーとか、そんな感じの機種ですね。
こういう事情は、ホール側の目線でも大体似たような印象です。
これは、必ずしも低設定オンリーの運用だから、という訳ではありません。
私はたまに「設定6営業データ」記事を公開しており、そこでも「エンジンが掛かるまで結構時間を要した」ようなデータになっている場面も、結構良く見掛けるかと思いますが、やはりある程度回さないとそれっぽいデータにはならない、というのは、打ち手の皆さんがお持ちの印象と同じです。
メーカー発表のデータとかないの?
次に、
- どれくらい回せば、メーカーが設計した出率/確率等になるものなのか?
- メーカーでは、設計値になる基準ゲーム数のようなデータは、ホールに対して明示しているのか?
この事についてお応えします。
これは、一般論としての「試行回数が多ければ多い程、理論値に近づきますよ」といった回答ではなく、メーカーは、設定ごと/試行回数ごとの数値の変化の平均値的なものをホール側にデータで渡しているのかどうか?
こういったご質問だと解釈しました。
なので、「稼動(IN枚数)別のシミュレート数値データ」をメーカー側が公開している機種資料を可能な限り探しましたが、そういうのを提供しているメーカーの方が少ないので、なかなか見つけられませんでした。
そういった中で、ユニバーサル機種であれば、ある程度参考にして頂けそうな資料(納品時の提供データ)がありますので、今回はそちらを紹介させて頂こうかと思います。
資料
解説
ご覧の通り、こちらはシャドウハーツの詳細資料です。
下部に「設定ごとの特徴」と「推定コイン単価」の欄があり、稼動(IN枚数)に応じた設定ごとのスペック上の特徴の出方の傾向や、ホールや打ち手にとっては売上(投資金額)と粗利(リターン期待値)に関わって来るコイン単価の上下について明記してあります。
※上記設定基準表は、「シミュレーションデータ」を元に作成しており、効果的なデータ分布を参照し平均値より特徴を抜き出しております。
このような説明書きもある通り、あくまでも平均値、傾向としてこうなる、という程度ではありますが、ちょっと回したくらいでは打ち手側に不利になりがち、というみつ さんの印象にも当てはまるようなデータになっているかと思います。
以上、十分な回答になったかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。
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[記事公開]
2018年4月14日