今回は、特殊な営業スタイルについてのご質問にお応えします。
Contents
なんぞう さんからのご質問
はじめまして。
ブログ、ツイッターよく拝見しております。
今回質問をさせていただきたく、問い合わせさせていただきました。
自分はある中小法人でどん底下っ端社員をやらせてもらっている者です。
楽太郎店長のブログとツイッターは本当に面白くて、こういう上司のいる店で働いてみたいといつも思っています。
仕事と関係ないツイートもキレがあってセンス抜群で笑わせてもらっています。
今日お聞きしたいのは、店で前に同僚と話しになったのですが、営業を前半と後半にわけて(途中で1時間くらい一旦しめます)二部制の営業ができるのか?やったとして効果があるのか?ということです。
その時の話しではしめている間にパチ、スロ設定の変更ができるんなら面白いかもとか、でも一旦お客様からは外に出ていただくので帰ってしまうんじゃないかとか、そういう話しになりました。
ほんの興味程度ですが、店長クラスのお方だとどういう考えになるのかお聞きしたくて質問させていただきました。
本当にお時間があるときで構いませんので、もしもよろしければお願いします。
________
ここまでが、なんぞう さんからのご質問です。
(全文そのままです)
それでは回答です。
回答
結論
まず、結論から先にお話しします。
営業を前半/後半に区分して(途中でアイドルタイムを設ける)二部制の営業ができるのか?
やったとして、何らかの効果があるのか?
という事について、可否については、法令を素直に読み込めば可能であるという回答になります。
理由としては、風適法の条項でも、私が把握している限りですが各都道府県条例の文中でも、そういった営業スタイルが何らかの理由で禁止されているという事例が無いからです。
営業時間に関しては、まずは風適法でおおまかに「風俗営業者は、深夜(午前零時から午前六時までの時間をいう。以下同じ。)においては、その営業を営んではならない」と規定されており、各都道府県ごとに習俗的行事その他の特別な事情がある際には…という表現の仕方でもって例外的な事については条例に従うように取り決められています。
そのため、たまに延長営業とか、オールナイト営業とか、例外的な営業がまかり通るという訳です。
では、各都道府県の条例ではどうなっているかと言うと、早いエリアだと午前8時からの開店が可能ですが、多くは東京都のように営業可能な時間帯を「午後11時から翌日の午前10時までは営んではならない」という表現の仕方で規定していて、これを言い換えると「午前10時から午後11時までの営業が可能」という事ですから、これがフルタイム営業という事になります。
今回のご質問の前半/後半の二部制営業については、これを禁止するような営業時間の規定は見受けられず、またそうする事で射幸心をそそったり青少年の健全な育成や社会の風俗環境に対して悪影響を及ぼしたりするおそれは別段無い訳ですから、私の解釈では今でもやろうと思えば可能な営業スタイルであると言えます。
ただし、これは警察庁や各都道府県警本部(公安委員会)に質問してみないと分からないのですが、なんぞう さんが言及なさっていた「一旦締める」という事について、全ての遊技客から一旦退出してもらってシャッターを閉めたとしても、全ての遊技状況や金銭/データも含めて「締め処理」を実施しないと二部制であると認められないのではないか?という懸念があります。
言葉のニュアンスが難しいのですが、遊技客にとっての前半営業の持ち玉/メダルやAT/ART状態、計数チケット、お店にとってユニットサンドに入っている金銭やデータ等を全て「営業終了」扱いとして精算/締め処理を行わないと、「一旦締める」というのが単なる休憩というか営業の中断として解釈されて、そこで例えば設定変更して後半営業を開始しますよ、となった際に、
「それは営業時間中の設定変更でしょ?射幸性が高い営業スタイルだから不可!」
「開店処理で始まり、閉店(締め)処理で終わる、これが1つの営業であり、締め処理を実施しないなら単なる休憩時間と同じである」
などと判断される可能性もあるという事です。
ぱちんこ営業というものは、「営業」=玉/メダルを貸し出して遊技して頂き、遊技の結果得られた玉/メダル数量に応じて賞品を提供する、というものですが、全ての遊技客から退出して頂き前述した行為を行わず一定の時間を空けるだけで「営業していない」と解釈されるのか?
それとも、単に貸し出しや遊技および賞品交換等を行わないだけでは駄目で、いわゆる「締め処理」を実施しない限りは「営業していない」と見なされないのか?
こういった事が論点になる、という訳です。
先に述べた通り、法令を素直に読み解けば可能に見える営業施策であっても、実際のホール営業と照らし合わせつつそれを監督官庁たる警察庁/公安委員会が精査した場合には、風適法や条例には特に記載していないがこういうのは駄目とか、こういう条件を満たさないと著しく射幸心をそそるおそれのある営業スタイルと言えるから不可、といった具合に、そんなにすんなりとは許可されない可能性も高いのではと思います。
本件についての解釈は、かなり特殊且つエリアによって取り締まり行政側の判断が変わって来る事が予想されますので、ここではこの程度にしておきます。
後段では、そのデメリットとメリットを箇条書き的に挙げてみようかと思います。
デメリット
まず、デメリットから挙げていきます。
①遊技時間減/中断に伴う、期待値稼動層の遊技意欲減
②後半の営業開始に際して、入場整理/抽選の手間が掛かる場合がある
③アイドルタイム中を快適に過ごす場所がないエリアでは、遊技客が帰宅してしまう可能性が高い
④後半の営業開始に際して、前半の営業時に遊技していた台のキープを認めた場合は、本人確認の手間と、仮にミスがあった際の対応リスク
⑤所定の時間内に特定の入賞口への入賞や特定のゲートの通過等が無いと何らかの権利を得られないジャンル機の扱いに困る
⑥フルタイム営業のお店に常連客が流出してしまう機会が創出される可能性がある
⑦総合的な「稼動(アウト個数/IN枚数)」がレベルダウンする可能性がある
…こういうのは挙げればきりがないのですが、パッと思い付いた7点だけ見ても、どれもかなり面倒な事案であると言えます。
次に、メリットを見ていきます。
メリット
①やり方によっては人件費等の節約が可能
②接客せず作業に集中できる時間を創出(例:設備点検、除菌清掃など)
③アイドルタイム中に退店した遊技客が喫茶店などの一時待機が可能な店舗で過ごす事により、近隣の他業種店舗の増客になり地域貢献となる
④取り締まり行政への「依存問題対策PR」として活用できる(遊技が一旦終了する事により、遊技意欲がクールダウンする)
⑤前半/後半で遊技客が入れ替わる事で持ち玉が計数される機会が増え、後半営業の開始時にまとまった売上から営業が始まる可能性もあり、それによってアイドルタイム中の売上停止分が相殺されたり、粗利の状況が改善する可能性がある
⑥パチンコ/スロットどちらも設定変更が可能となり、それにより還元対象とする属性を変える事が可能になる(例:前半=若者層向け、後半=会社員層向け など)
⑦スロットの朝一即ヤメ台をアイドルタイム中に設定変更する事で、後半営業の開始時に再稼動が見込める
…ざっと、こんな感じかと思います。
思い付いたのが、たまたまデメリットと同数でしたが、なんぞう さんの職場でも同僚の仲間内で話題になったように、考え進めていくとなかなか面白いメリットや営業施策も更に出て来るように思います。
まあ、実際に前半/後半の二部制の営業が出来るのかどうか、やってみてユーザー支持が得られるのかどうかは、このスタイルがご当地の取り締まり行政側から許可されて実際にそれで営業するお店が現れない限りは検証自体が不可能なので、今回はこれくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2020年3月4日公開
そんなん時差みたいなイベント目的じゃんってのはとりあえず置いて
普段からそういう営業の店が非等価で高設定多用するなら、後半の開店に合わせて選択肢になりますねー。
普通の生活してる人からしたら、朝のパチンコ屋の開店に抽選からなんて行けないし、案外ありなんじゃないかなあって思っちゃいますね。
一旦締めるという事について(中略)二部制であると認められないのではないか?という懸念があります。
台のキープを認めた場合は
なんか真逆の事書いていますけど?
それとも店長のお店では、営業を終えて翌日の台キープを認めているんですか?
最近立て続けに辞める辞める詐欺をやり出すし、あまりこういう事を店長に対して書きたくはないのですが、所詮は信用ならない業界の人間、と思わざるを得ない記述です。
厚木市愛甲にある
ジャパンニューアルファティアレでは
新型コロナウィルスの感染・拡散予防対策の一環として
3/23(月)~3/31(火)の間の平日に二部制で営業を行います。
第1部 9:00~16:00
第2部 18:00~22:45
16:00~18:00の間は遊技台や店内設備の
清掃・除菌活動を実施いたします。
3/28(土)29(日)の2日間は
従来(9:00~22:45)で営業いたします。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほど
よろしくお願い申し上げます。
ジャパンニューアルファティアレ
神奈川厚木市愛甲3-8-24