20XX年、ぱちんこ業界は、警察庁による究極審判の炎に包まれた
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時はまさに世紀末
族議員候補の擁立や、業界団体のTOP級の人物を国政の場に送り出す事を狙うも、公職選挙法や中小企業等協同組合法の都合上、派手に呼び掛ける事も叶わず。
30万票として見積もった「業界票」だが、まずはメーカー側は、家族知人なども巻き込んで投票数を最大化する事に成功した。
しかし、肝心要の大票田であるホール側は、どうだったか?
そもそも政治/選挙に興味がない=実は自分たちの未来にすら興味が無い、日々の粗利にしか考えが及ばない、或いは他人事であるという「いつもの悪いくせ」に加えて、13~15時間営業で365日間無休というお店も多い営業上の問題や、面倒臭い事を嫌う事も関係して、期日前投票はもちろん日曜日の投票に足が向かないという弱点を披露した結果、大幅なロスを招いてしまう。
では、ユーザーや一般のノンユーザー層は、どのように反応したのか?
根っからのファンはSNS等を通じて熱心に情報を集め、これは自分たちにとっても好機と見て、しっかりとしたアクションを起こしてくれた。
しかし、ノンユーザー層に訴求できる魅力などそもそも低いという事に加えて、多くの偏見や誤解を解くための努力を怠って来た事も足枷となり、満足が行く結果にはならなかった。。。
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淀んだ街角で
高みを目指して飛び立ち羽ばたくなら、周囲にとっては応援の声も掛けてみようかと思う場面もあるし、何より途中でその者を捕まえるのは困難である。
だかしかし、フラついた半端な上昇志向ならどうか?
見る者が見れば、それは単に「目障り」なだけであり、警察庁/国家公安委員会をして、それはすなわち「神への叛逆」として受け留められる動きであった。
また、かつては理解者であると目された自民党だが、収穫がない田んぼなら、更地も同然である。
期待外れのぱちんこ業界は、哀れ国政への参加証を剥奪され、「著しく射幸心をそそるおそれ」のないように、また依存問題対策をしっかり行うように、という、取り締まり行政の裁量で如何様にも制御し得る状況へと、再びその身を落として行った。
それだけではない、機械産業の命とも言える遊技機性能は、依存(症)問題とより一層密接に関連付けられ、ホール営業においては、あらゆる営業努力行為が射幸性の抑制という名目でより厳格に制約されるようになって行った。
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勢いを増した向かい風の中を
「射幸性は依然として高く、金銭的に困窮するユーザーが後を絶たず、それは家庭崩壊や犯罪などの社会問題の遠因にもなっている」
「依存問題対策は未だ不十分であり、これに対して不断の努力をする事は、ぱちんこ業界に対しての社会の要請と言える」
厳しい文言での行政講話が相次ぎ、また度重なる規則改正によりその都度旧規則機の撤去問題が発生し、業界は疲弊して行った。
中でも、致命的な打撃となったのは、やはり遊技機性能の抑制である。
20XX年、ついに、デジパチおよび確率変動が禁止され、長い歴史がある老舗や大手メーカーと言えども、遊技機事業からの撤退や廃業が相次いだ。
ホール軒数は、8000、7000、6000と、激減の一途を辿るのみ。
…ぱちんこ業界は、再び飛び立つための両翼を、無惨にも捥ぎ取られてしまったのである。
これに対して、「世間」はもちろんユーザーすらも、業界側の自業自得として、ファン人口の更なる減少という事実をもって非情なる裁定を下した。
先人たちが蓄えてくれた知識と技術の泉は枯渇し、
大衆娯楽の火は消え、
あらゆるメーカー、ホール、そしてユーザーすらも、死滅したかに見えた。
だが…
ぱちんこ業界は、死滅していなかった!
~【後編】へ続く
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[記事情報]
2019年5月25日公開
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