【悪太郎夢日記】救世主待望論-後編

20XX年のぱちんこ業界、今まさに、救世主の登場が望まれている…

 

イカれた時代

【前編】に引き続き、もう少しだけ、過去の事を遡って見て行こうと思う。

 

2013年12月

「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」が国会に提出された。

 

これは一般に「IR推進法」と呼ばれ、ぱちんこ業界においては日遊協PCSA等の業界団体レベルでは今後への危機感をもって話題になるも、特にホールレベルでは役職者であってもその存在すら知らない者も多いなど、反応や見解に温度差が生じた。

 

2014年

IR議連(超党派)が発足。

 

2016年12月
「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」施行。

 

この「IR推進法」の施行後、約1年以内に政府主導で

 

  • IR推進本部を設置する
  • カジノ営業の諸規制について内容を詰める
  • ギャンブル(等)依存症対策の内容を詰める

 

など、具体的な事を規定した実施法案づくりの段階へと移行した。

 

その後、警察庁は政府=内閣官房の顔色を伺うが如き動きを見せ、2018年2月に、依存問題対策を旗印とした規則改正に踏み切る事となった。

 

では、この規則改正が「妥当」だったのか否か?

 

何をもって、依存問題対策に資するとしたのか?

 

遊技機性能を抑制した数値的な根拠は、一体どこにあったのか?

 

これを熱心に検証し、警察庁に対して納得し得る回答を求めたのが、「時代に適した風営法を求める議連」である。

 

この議連は、平成最後の年となった2019年2月に、2つのプロジェクトチームを発足させた。

 

①「依存症問題対策等PT」

顧問:田中和徳氏、平沢勝栄氏

主査:小倉將信氏

副主査:古賀篤氏

委員:議連の全メンバー

 

<扱う課題>

出玉率と依存症の因果関係について

遊技機認定基準等について

 

②「新時代に対応したホール、遊技機の在り方等PT」

顧問:田中和徳氏、平沢勝栄氏

主査:秋元司氏

副主査:鈴木隼人氏

委員:議連の全メンバー

 

<扱う課題>

多様性のある遊技機について

キャッシュレス化への対応

ホールのイベント等について

 

・・・これら2つのPTである。

 

蹲って泣いていても始まらない

2019年3月

「特定複合観光施設区域整備法施行令」、いわゆる「IR整備法」が公布され、この手の大局的な動きについてはとことん疎い業界人、特にホール側の者にとっても分かるレベルで、表立って物事が動き始めた。

 

「ギャンブル等依存症対策推進会議」において、ぱちんこ業界に対しては、ホール内ATMの撤去等も含めて、ほぼ予想されていた内容で随時、依存問題への対策が求められて行った。

 

その一方、依存問題が絡んだ事案においては業界がアドバイザーとして頼りにしている、リカバリーサポート・ネットワーク代表の西村直之氏は、警察庁が規則改正における遊技機性能の抑制の根拠とした払出性能等の基準値(従来の2/3程度)が、本当に依存問題対策として有効なのか否かについては、終始疑念を持っていた。

 

こういった、規則改正に関しての所感としては、議連PTや西村氏に限らず、本件の事情に明るい業界内の識者の間では

 

「カジノ関連の動きが思いのほか早く、また世間における依存問題への注目度の高さや、政府=内閣官房から”ギャンブル等”を所管する各省庁に対しての対策案出しの要求が早急だったため、警察庁としては面子を潰さないためにという理由を第一にして、急いで規則改正に踏み切ったのでは?」

 

という見解が、多く見受けられたのもこの時期である。

 

しかし、哀しいかな、果たして規則改正は成り、それ以降特に保通協におけるスロットの型式試験の適合率が低調となり、メーカー側は悲鳴を上げた。

 

この流れに、先般の規則改正の内容は本当に妥当だったのかと物申したのが、議連であった。

 

平成の終わり、そして令和の始まりが目前に迫った2019年4月末、議連は国家公安委員会委員長であった山本順三氏に宛てて「遊技機基準等に関する提言」と題する書面をしたためた。

 

拳を握り締める

この提言は、型式試験の在り方をはじめとして、警察庁に対して「キャッシュレス社会に対応するイノベーション促進を妨げないような配慮」を求めるなど、業界の意見を真摯に盛り込んだ内容になっており、規則改正についても既成事実として放置するのではなく↓

 

昨年、風営法適正化法施行規則等の改正が行われ出玉規制が強化されたところであるが、依然として射幸性の高さとギャンブル等依存との因果関係が科学的に立証されているとは言えないことを踏まえ、科学的な知見を蓄積しながら、制度や実務運用が客観的に合理的なものになるよう必要な見直しを検討すべきである。

例えば、ギャンブル等依存症の対応策に関して他国の事例を調査研究しつつ、依存症対策をより総合的に検討し、それに合わせた制度の在り方を検討すべきである。

 

このように、従来業界側が幾度となく行って来たような「緩和」を求めたというレベルではなく、かなり突っ込んだ言い方でもって「もっと妥当な規則にしてくれ」と言わんばかりの内容になっていた。

 

これを受けて、警察庁/国家公安委員会の中で「生意気な連中だ」と見る者も多かったのかどうかは、今となっては知る由もない。

 

しかし、その後の動き、これは前編で触れた通り、2019年7月の参議院選において当時の自民党幹事長であった二階俊博氏の推薦もあり張り切って担いだ新たな族議員候補の後援が望ましい結果にならず、その先に見据えていた業界団体のTOP級の人物を国政の場に送り出そうという野心も挫かれた。

 

そして、結果としては、警察庁にとっては「飼い犬が噛み付いて来ようとした」事実だけが残り、更なる規制を招いてしまったという事は、20XX年の今に至り、悔やんでも悔やみ切れない過去である。

 

傷だらけ…

努めて冷静に話してはいるが、この悪太郎にも、影響はあった。

 

所属ホール企業がホール事業から撤退し、営業部長としての責任をとる形で、退社する流れになってしまったのだ。

30%以下の試算

【前編】で既に述べた通り、特にホール側における「政治リテラシー」の低さ、或いはアクションの弱さがマイナス影響して、ぱちんこ業界と政治との関係性の構築というプランは、脆くも瓦解した。

 

遊技機の射幸性は極限まで落とされ、牧歌的な遊技場風景への回帰とでも言わんばかりにまずは確率変動の禁止、次いで依存(症)を生み出す遠因になっているとして派手な液晶演出を伴うデジタル抽選が禁止され、業界はかつて連発式が禁止された昭和20年代とも比較されるようなレベルでホールおよびメーカーにとって冬の時代がやって来る事になった。

 

このような経緯で、長年携わって来たホール営業から離れざるを得なくなった私だが、どの世界にも、拾う神あり。

 

相次ぐ規制の影響を全く受けなかった唯一のパチンコメーカーと言って良い愛喜が、営業顧問というポジションを用意してくれ、月10万円ほどであるが顧問料を頂ける事になった。

 

今は、新作の普通機の開発設計に、鋭意取り組んでいるところである。

 

また、私は、複数の業界メディアに対して寄稿させて頂いている身でもある。

 

記事1本(1ページ)=2万円前後+インセンティブという相場の世界であり、メディア内でも執筆者間の競争および入替があるという意味で人気商売とも言える訳だが、これにはかつてブログやTwitterの場で発信活動をしていた経験が活きた。

 

そんなこんなで、どうにかこうにか、「業界人」として、のらりくらりと過ごしているのが今の私である。

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明日のマニフェスト

こういう毎日も、悪くはない。

 

だが、20XXの今に至り、こうも思う。

 

「ぱちんこ業界の立場が悪くなる原因となった、2019年7月の参議院選における尾立源幸氏の落選、これはどうにもならなかったのか」と…

 

当時を振り返れば、猟友会行政書士会公社パワーリフティング協会、これにぱちんこ業界における政治リテラシーを有する層の票が加わる事で、候補者本人が余程迂闊な選挙活動や「失言」でもしなければ、余裕で当選するものと目されていた。

 

しかし、結果は違った。

 

前編でも触れた通り、大票田としての潜在力があるホールではあるが、その力のごく僅かばかりしか発揮する事が出来なかった、これが大きなロスとなったのである。

 

ぱちんこ業界の救世主は、ただ待っていても、やって来ない。

 

最大の理解者として然るべき場所に立って業界の声を届けてくれるように、自分たちで最大限応援する必要があったのだ。

 

今となってはもう遅いが、もしも2019年当時に戻れるのであれば、特にホール側の同業者の皆様に、この事を強く訴えたいと、そのように思う毎日である。

 

そういった意味で、ぱちんこ業界の本当の意味での救世主はホール営業の現場にいる個々人であり、その覚醒が望まれていると言えるのかも知れない。

 

・・・長々と昔話にお付き合い頂いたが、そろそろ外出の時間である。

 

ここらへんで、失礼する。

 

 

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[記事情報]

2019年5月26日公開

14 comments on “【悪太郎夢日記】救世主待望論-後編

  1. 匿名

    もうこの国から出て行って下さい

    世界でも同じ様にビジネスすれば食べて行けますので

    一般市民をあまりいじめないで下さい笑

    Reply
  2. 匿名

    ゴミ業界人の都合の良い思考を垂れ流しても気持ち悪いだけです

    日本にとってパチンコは害悪しかないのは揺るぎようのない事実

    Reply
  3. ゴンザレス

    顧問料月10万円(美味しい賄い付き)なら素敵な職場じゃないですか(笑)

    しかし議連が他国を参考にしろって鼻息荒くしてますが、海外の民間カジノだと
    ・そもそもカジノは自国民が入れなかったり、
    ・入場時に申請が必要だったり、
    ・そもそも場所として市街地と近郊はご法度だったり、
    と言ったようにプレイまでのハードルを高くして、

    おまけに
    ・公安委員会みたいな形だけのものでない全国的な統制機関が厳重審査や徹底した管理指導を行い(日本風で言えば店長が設定を漏らした日には即ライセンス取消)、
    ・会社側による不正を防ぐため監視カメラは統制機関のものも配置、
    というように公正さを担保しつつ監視は全国レベルかつ厳重かつ公平であり、

    なおかつ
    ・カジノ税をとり、国によってはカジノ税の内数十%を依存症対策やら治療補助にあてる(何をしてるのかは不明)

    とか、明らかに警察庁の域を越えて、もはや立法府での法律制定をしなきゃならないレベルですやん。おまけにホール営業は都道府県レベルだし、建前的にはそれぞれの公安委員会の管轄なもんで「彼方は甘いが此方は厳しい」という不公平さ。全国規模の『制度や実務運用が客観的に合理的なものになるよう必要な見直しを検討』するための根拠となる法律を作るのは、国会議員の仕事ですやん。それをやると公営ギャンブルにも飛び火するから潰されそうですが。

    すべてのホール企業が合同して全国で統一した厳しい入場制限を「自主的(笑)」に行うか、あるいは議員様たちが「ぱちんこ法」でも作らなきゃ、警察庁レベルで出来る依存症対策としての出玉規制を見直せって無理じゃないでしょうか?

    とりあえず業界全体でもう少し一体にならんと、せっかく懇意の議員が増えても「メーカー族議員」「ホール族議員」とか細分化して内部抗争で終わりそうですね(´・ω・)

    それにしてもパワーリフティングに猟友会・・・マッチョ系猟師な議員ってのも面白そうですね(笑)

    Reply
  4. 議事連4

    参院候補の人、元会計人ですやん。 

    パチ屋さんは会計業界にとって上得意様なんだから会計業界も応援しないと!

    高額納税してる業界なんだから財務省関係者も応援しないと!!
    ついでに主計局にいるパチンコ好きの官僚さんは、国家予算握ってるんだからパチ屋さんをいぢめる警察官僚に圧力かけないと!!! 
    パチンコ業界が先細りすると税収も減るでしょ。 

    パワーリフティング協会とかニッチ(失礼)な団体の支持も受けてらっしゃるのでヤリ手の先生に違いないです、応援して損なし!!!!
     

    Reply
  5. 匿名

    レバ確先生という通り名はいかがでしょうか? (当選すればパワー族議員確定!!)
    地元団体で自民党応援してるから悪ノリ許して下さい  

    Reply
  6. 匿名

    前提としてルールや規則を率先して遵守する業界ならばともかく、メーカーもホールも規則の抜け道や誤魔化しを模索して更なる規制をかけられて、っていたちごっこをずーーーーーっと続けてきてるわけですからね。
    (今日もどこかで来店イベントがあるんでしょう)
    科学的な根拠のない理不尽な規則や警察が感情だけで業界をいじめてるような書き方をされても素直に呑み込めません。

    それに前編の最後で仰っていたようにパチンコ/パチスロが”大衆娯楽”と言うならば1日で5万円10万円出入りするなんてのがそもそもおかしいわけで、「昭和20年代とも比較されるようなレベル」もありなんじゃないですかね?

    Reply
  7. のんべえ

    牧歌的な遊技場風景への回帰は望まないでもないですね。

    初代ビッグシューターが大量出玉機扱いされるような
    世界であれば遊技(遊び)と呼んでも差し支えないかと。

    Reply
  8. 匿名

    消費増税について、新聞業界は自分たちの利益を優先して、日刊新聞等については税率上げないように
    政治に圧力をかけて軽減税率を勝ち取りました。 消費税2%の軽減を受けることで、最大手の新聞社では
    毎月7億円もの消費税を削減できるとの試算もあります。 増税を主張しつつ自分たちだけは軽減を受ける・・・

    新聞が食料品と同じレベルの生活必需品とは僕には到底思えませんが、
    業界外に納得されようがされまいが声が大きい業界が得をします。

    パチンコファンとしては今後も遊べるように、周辺業界も含んだ業界全体で業界の利益のための声をあげていただきたいと思いますし、ファンもそれを応援すべきだと思います。

    パチンコ業界の皆さまは、ぜひご自身や会社、ファンのために行動(投票)を起こしていただきたいです。

    Reply
  9. 匿名

    ちなみに月7億円を30日で割ると2333万円です、法律決まる前に議員先生にちょろっとアツかけてもらえれば、
    なにもせずに毎日そんだけ営業利益ふえますぜ 社長! ゲヘヘ

    Reply
  10. 匿名

    マスコミ風の情報操作で新聞社を引き合いに出したのに選挙結果にはガッカリです。

    新聞の軽減税率で得をするのは、新聞購読者である客です。新聞社は、例えば3240円の新聞代金から消費税240円を預かって納めるだけなので直接的な損得はありません。 
    ただし世の中の物価は消費増税分の2%上がりますが、新聞は消費税が上がらず、実質2%の値引きなので、
    新聞辞める人が減ったり売上増につながるので間接的に新聞社も得することに違いはないです。

    自分は子供が小さいので育児とかの政策を重視しますが、無党派層や選挙に無関心な客や従業員票はもっと取り込めたのではないかと思います。 
    遊技台性能や客の収支に関わってくるようなスローガンをのせた、客やスタッフ向けのポスターなんかも次立つ人がいれば用意した方がいいと思いました。店内にはなんのポスターも貼ってませんでしたよね。選挙にも広告規制とかあるのだとしたら、憲法違反だと思いますけど。

    Reply
  11. 匿名

    完全に予言当たりそうじゃん、凄い

    業界は終わりそうだけど楽太郎さんの分析力はほぼ完璧だったし
    次の就職先もすぐ見つかると思うから頑張って!

    Reply
  12. Pingback: 【参議院選】「尾立氏の落選の原因はホール側にある」 | パチンコ屋の裏話 現役店長楽太郎のお部屋

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