ぱちんこ業界では「外国人旅行者向けのPR施策」は実施しないんですか?-回答

今回は、ホール営業のPRに関するご質問にお応えします。

 

つきー さんからのご連絡

最近外国の旅行者を良く見掛けます。

 

そういう外国人にとって日本に来て使うお金の価値がどのくらいなのか知らないですが、ジャグラーとか甘デジ(ここぞとばかりにちょいぱちw)とかで何千円かくらいなら遊んでみたいと思ってもらえるような広告とかはアリじゃないでしょうか(問題は換金のせつめいですがw)。

 

そういう広告は見掛けませんがあまり店としてはノリ気ではないんでしょうか。

 

各店で外国語広告を用意したりするのが大変なら共同でやるとか。

 

日本人はもうお金を持っていない国なので、若いひとたちからパチスロ打ってもらおうとPRしても難しいかも知らないですが、外国人(台湾、中国、韓国特に)ならワンチャンあると思います。

 

たとえば、空港や大型駅のホームに県内のホール全店共同で立派なのを出すとか。

 

以上イチユーザーの提案です。

________

ここまでが、つきー さんからのご連絡です。

(全文そのままです)

 

それでは、回答です。

 

回答

結論

まず、結論から先にお話しします。

 

外国人旅行者向けの告知物を「空港や大型駅のホームに県内のホール全店共同で(=エリアの組合として、と解釈しました)立派なのを出す」という事についてですが、

 

①施策としては十分にアリ

②土地/施設の管理者の広告規定によって掲示の可否や件数、内容が大きく影響を受ける

③近年、東京エリアで実際にそのような取り組みを実施した事があるが、当初予定していたような実施内容には出来なかった

 

という回答になります。

 

①に関しては、例えば発信活動において交流がありユーザー側の立場であるメタボ教授さん(運営ブログにリンクします)などと遣り取りする際にも、業界としていかに若年層に訴求するか、ライトユーザー向けの広報の在り方とは、公営ギャンブル等との関係性について、などといった事が話題になる事もあり参考にさせて頂いているのですが、今回つきー さんからのご提案についても業界人としては大変有難く思っております。

 

ご指摘の通り、賞品交換の細かい事情の説明には難儀しますが、エリアや実施方法によっては増客にもなる訳ですから、しっかり企画を練り込んだ合法的な広告宣伝施策であれば、より大きな規模で実施しても良いかと思います。

 

ただし、「射幸性の抑制」「依存問題対策」への取り組みを注視されている業界ですので、実施するにあたっては相当に周到な企画が必要である事は申し上げるまでもありません。

 

②と③については、後段で解説を加えさせて頂く事にします。

 

空港/大型駅などにおける広告宣伝について

交通の要衝である大型施設内には、複数の企業が何らかの形で参画しています。

 

一般的な観点でざっくりと説明しますと、空港/駅の運営会社や施設内への出店企業(飲食店、販売店など)、そしてそういった不特定多数の利用者の目につく事を利用してPRしようとする広告出稿企業です。

 

そのような場における広告宣伝の在り方については、施設における権利者(JR、東京メトロ、西武鉄道、東武鉄道など)が定める規定の影響を受けます。

 

その規定の内容は様々ですが、例えば

 

  • 鉄道各社の敷地内において、同一業種の広告掲示は上限■社/■件まで、などの取り決め
  • 医療関係の企業やクリニックにおいて「最新機器設置!」などと記載するのはNGの場合あり(更新頻度が適正でないと当該業界内で技術/設備更新があった場合に虚偽広告ともなるため)
  • 「エリア内でNo.1」といった文言の記載には厳しいチェックが入る場合あり(比較資料の提出など、事実確認が発生する)

 

色々とありますが、ざっと、こんな感じです。

 

これをより具体的にホール企業による広告出稿の場合で見ると、法令/公序良俗の観点で問題が無い内容かどうかがより厳しく査定されます。

 

例えば、球状のデザイン物が沢山配置してある広告物だと出玉を連想させるのでNGとか、さも還元度が高い営業を常時実施していると誤解させるような内容だとNGとか、未成年による遊技を惹起する可能性がある内容だと判断されてNGとか、かなり細かいところまでチェックが及びます。

 

なので、今回つきー さんからの「外国人旅行者向けのPR」についても、ひょっとしたらつきー さんがイメージしておられるような内容で広告出稿できない可能性もある、という事になり、そればかりかエリア内のホール企業が既に大々的に長期間にわたり広告掲示していた場合、「各業種ごとに最多で■社/■件まで」という規定に引っ掛かって、当該エリアの組合として共同で立派な広告を出そうとしても、掲示自体ができない可能性もあるかと推察します。

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都遊協によるPR活動事例

次に、「空港や大型駅のホームに県内のホール全店共同で立派なのを出す」という事について、東京エリアのホール組合組織である都遊協による取り組みの事例を紹介しようかと思います。

 

これは、まさに近年大型空港で実施されたものですので、事例としては適切かと思います。

 

幸い、手元に当時の詳細資料がありますので、画像でご覧頂く事にします。

 

資料

都遊協「羽田インターナショナルアニメミュージック・フェスティバル」実施概要表紙

都遊協「羽田インターナショナルアニメミュージック・フェスティバル」実施概要1

都遊協「羽田インターナショナルアニメミュージック・フェスティバル」実施概要2

都遊協「羽田インターナショナルアニメミュージック・フェスティバル」実施概要3

 

補足

資料は上掲の通りで、同イベントの当日の様子に関しては、複数の業界メディアがそれぞれの観点で報じています。

 

一例として、「遊技通信web」2015年4月1日upをご覧下さい↓

『羽田空港のアニメミュージック・フェスに都遊協がブース出展』

 

こんな感じのイベントではありますが、これには実はオチがあります。

 

当日になって、主催者側の意向で急遽一般試打が中止になっています。

 

その理由についてですが、「PiDEA」による取材記事では主催者側で「モラルを考慮した」という理由が、また「GreenBelt」によれば「施設内の混乱等が予想され」たため、という主旨で説明しています。

 

・「PiDEA」2015年4月2日up

『パチンコはモラル違反/羽田アニメイベントで試打中止』

 

・「GreenBelt」2015年3月31日up

『訪日外国人観光客にアニメ系パチンコをPR』

 

これについて、当時同業の知人と意見交換した際に

 

「モラルや混雑がどうのではなく、実際には”ぱちんこアンチ勢”から、そんなものを世界に発信するのは恥ずかしいからヤメロ的な内容で執拗なクレームが入ったのではないか?」

 

という話にもなりました。

 

事の真偽については不明ですが、都遊協としては、本来意図していた内容で実施し充分な成果を挙げる事は出来なかったという事はお分かり頂けるかと思います。

 

本件はあくまでも、羽田空港および東京エリアにおけるアニメ/ミュージック文化紹介のイベントへの参画事例ですので、仮に他の道府県において同様の主旨の取り組みを実施した場合には、また別の内容や結果にもなろうかと思います。

 

最後になりますが、外国人を意識したホール営業については、過去記事で何度か扱った事がありますので、参考として3つ紹介させて頂きます↓

 

【参考】

①2019年8月13日公開

『【パチンコスロット】リピート来店しない外国人旅行客の相手なんざ面倒くせーからやってらんねーよ論』

 

②2018年10月8日公開

『欧米系の外国人はパチンコスロットのファンになりにくいのか?-回答』

 

③2018年6月17日公開

『【ファンからの声】外国人旅行客への換金所案内対応を見掛けた際に思った事など』

 

 

以上、外国人旅行者向けのPRなどをエリアの組合として実施しないのか?という事について、お話しして参りました。

 

 

十分な回答になったかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

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2020年1月11日公開

3 comments on “ぱちんこ業界では「外国人旅行者向けのPR施策」は実施しないんですか?-回答

  1. ジャグキチ

    欧米人をパチ屋で見かけない理由は(タバコもそうだが)あの異様な迄の爆音。

    昔見たのが、2人組の旅行者。見た目ヨーロッパ人だった。
    パチンコ楽しみだねー、行こう行こうと意気揚々と入って3秒で、手で耳を抑えてすぐに出て来た。

    何、この騒音!?とビックリしていたから(パチンコは朝鮮人の違法ギャンブル。捕まったら帰れないよ)と脅かしてあげましたw釘とか設定とかそんな事すら解らないでやっても、何万円も騙し取られて終わるだけだしね、良いことしたと思ってます(笑)

    その後も、やっぱり外人さん(欧米人の事ね)がパチ屋に入ってすぐ出てくるのをちょいちょい見かけます。

    中国人、朝鮮人、フィリピン人とかだったらあの騒音でも平気だろうけど(中東の人でも無理でしょう)、まぁあの爆音をなんとかしない限り無理かと思います。

    Reply
  2. ジャグキチ

    ↑書いたら思い出したのが、ジャグラーコーナーに来た、4人組の観光客アメリカ人。自分の打っている隣の台が空いていた。
    でもどうやって打ったらいいのかわからず立ち尽くしていた。

    そしたら店員が説明しだしたのだが、めちゃくちゃな英語の説明。
    せんえん、インサート、メダル、出てくる、メダル、スリーまい、インサート、レバーオン、(ゴーゴーランプを指指して)イフ、ランプ、ぽわーん、ユー、ウィン

    外人さん、???って顔していた。
    自分も笑いをこらえるのに必死でしたwww

    店員が再度説明↑を繰り返して、最後サンキューと行ってどこか行ってしまったが、外人さんはやはりというか打たずに帰ってしまった。

    こんなんで、外人さんを呼び込める訳ないと思った。

    Reply
  3. きゃっつ

    韓国からパチンコパチスロ遊戯目的に旅行しに来る層がいるみたいですよ。
    動画を見たことがあります。
    東京都や、近場の福岡県あたりに。

    また、台湾に行った際にゲーセンに昔の4号機スロット置いてました(店頭にデカデカと宣伝あり)

    こういった東アジア圏ではパチンコは馴染みがありそうなので、客層として考えられるかもしれませんね。

    しかし、外国人に門戸を開くにはその前に業界が脱法ギャンブルと言われてしまう立ち位置を是正する必要があると思いますが。

    Reply

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