今回は、納品ゲージ(出荷釘、無調整)における出率設計値に関するご質問にお応えします。
たかお さんからのご質問
質問なのですが、どこのメーカーも出荷ゲージでは出率100%をこえるようになっているのでしょうか?
それとも出荷ゲージでも100%を下まわりお店が儲かるようになっているのでしょうか?
________
ここまでが、たかお さんからのご質問です。
(全文そのままです)
それでは回答です。
回答
結論
シンプルなご質問ですが、お店側にとっては営業数字に関わる事であり新機種購入するか否かの判断材料にもなり得る訳であり、非常に大切な事と言えます。
また、ユーザーにとっては、お住いのエリアに機種運用に定評があるお店があるという場合は、新装開店初日から遊技意欲をそそられるという場面も出て来るでしょう。
端的に申し上げて、
「どのメーカーでも出率100%以上で出荷しているのか?」
と聞かれれば↓
- 出率設計値が「高いメーカー」「低いメーカー」という明確な区別がある訳ではなく、機種単位で異なる
- 直近のデジタル抽選機においては、納品ゲージにおける出率設計値が100~102%程度の機種が多い
- 段階設定機能搭載機においては、低設定域では98~99%程度の出率設計値になっている場合が多い
こんな感じの回答になります。
それぞれについて、ごく簡単にではありますが、解説して参ります。
納品ゲージでの出率は機種ごとに異なる
まず、メーカーごとに出荷時の出率が異なるのではなく、あくまでもそれは機種単位で異なるという事についてお話しします。
これは、一言で申し上げると、色んなメーカーが、色んなタイプ(確率帯)やスペック(払出性能等)の機種を世に送り出している訳ですから、一概にA社の出荷時は98%で、B社は100%前後、C社は102%といった具合に明確に区別できるようなものではありません。
しかし、2017年4月1日から釘確認シートの運用が始まって、かなり日が経つ訳ですが、当初はどのメーカーも試行錯誤もあったり苦労もあったりした模様で、納品ゲージの精度や出率にも台ごとにバラつきが見受けられたというのが実際のところです。
ユーザーの皆さんも、ある機種は販売前にホール側が説明を受けていた釘の状態や数値とはかなり異なるような導入後営業データになっているとか、営業マンのアナウンス数値と営業データとの乖離があまりに大きいため、回収される事になった等の話を見聞きした事もあるかと思います。
こういった事は今でもちょこちょこ発生はしている訳ですが、次第に落ち着きを見せてはいて、ある程度
「このメーカーの納品ゲージは辛めだな(=ホール側にとっては利益コントロールしやすい)」
とか、
「このメーカーは甘めだな」
といった具合に、特に出荷時の釘の状態に傾向が表れて来ていると言えます。
具体的に例を挙げると、CRウルトラセブン以降の京楽機種は「辛め」で納品される傾向があり、サンセイは一般入賞口の開け幅が大きかったりする都合上、高ベースで「甘め」の状態で納品される、といった傾向があります。
しかし、これはあくまでも現時点での状況であり、それが今後も継続するのか等についてまでは見通せません。
直近のデジタル抽選機を見渡すと…
次に、納品ゲージにおける出率設計値が100~102%程度のデジタル抽選機が多いのではないか、という私の所感について少し解説させて頂きます。
これについても、現状ではそのような傾向が見て取れるだけで、例えば今後10%への消費増税がなされて、お店側としては貸出個数を削って外税処理したりといった流れが大勢となった場合には、メーカー側としてはまた少し違った出率設計値で造るようになったりもするのかも知れません。
しかし、それはまだ先の話であり、ホール側の私では開発上の突っ込んだ計画などは分かりかねますので、ここではこれ以上言及致しません。
また、何事にも例外はあるもので、例えばCRAKB48誇りの丘の納品ゲージですと、営業現場での数値は出率90%台前半でユーザーとしてはかなりキツいですとか、その反対にCR牙狼TUSK OF GODの場合だとお店側としては連日粗利マイナスになるですとか、そういった事例はあります。
ですが、概ね、傾向としては先ほどお話した範囲での出率設計値で販売されるものが多く、直近例を挙げますとCRマクロスフロンティア3は、まさに出率102%という設計になっています。
段階設定機能搭載機の事情
最後に、段階設定機能搭載機の事情について少しお話しします。
まず、ユーザー目線では、
「段階設定機能搭載機においては、出率設計値には、どの程度の幅を持たせる事が出来るのか?」
という点が気になるところかと思います。
これについては、大手販社で市場分析や遊技機シミュレートに定評があるフィールズの試算によれば、新規則において最も高い出率で設計する事が可能なタイプ機は「甘デジSTタイプ機」であるとしています。
同社が挙げた設計例を参照すると、一般的な確率の甘デジSTタイプ機である↓
1/99(低確率)、1/9.9(高確率)、ST5回、時短=20回、45回、95回
こんな感じの機種を、6段階設定機として設計して、尚且つ最高設定をなるべく高い出率にしようとした場合↓
設定 | 低確率 | 高確率 | 出率 |
1 | 1/99.9 | 1/10.0 | 93.3 |
2 | 1/97.1 | 1/9.7 | 96.1 |
3 | 1/94.4 | 1/9.4 | 99.1 |
4 | 1/91.1 | 1/9.1 | 102.9 |
5 | 1/88.1 | 1/8.8 | 106.7 |
6 | 1/76.8 | 1/7.7 | 125.3 |
このような設計値を試算しています。
[参照]2018年8月 フィールズ東京支店社内勉強会資料『新基準ぱちんこ勉強会』~経営を左右する新基準ぱちんこの展望~
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実際にその後、新規則における段階設定機能搭載機の市場には、上記のように従来的なスロットの設定6設計値である110~120%という水準との比較上、遜色が無い機種が出て来ています。
具体例を挙げると、同ジャンル機の第一陣とも言える9月第1週目に導入が始まったPミルキーバーN-W6(6段階設定タイプ)の場合、その営業現場でのデータは出率設計値は設定1=約93.5%であるのに対して、設定6=約122%という数値になっています。
これは、ユーザーにとってより分かりやすいように、出玉および等価交換金額に換算してみると、5時間ちょっと遊んで(=稼動30,000個)出率93.5%の場合は差玉数が1,950個(マイナス7,800円)であるのに対して、設定6だと出率122%で差玉数-6,600個(プラス26,400円)という数値になります。
つまり、営業目線で申し上げると、低設定域の出率を90%後半くらい程度で設計してくれれば、通常営業ではしっかりとした粗利を得つつ、要所で高設定域で営業してもそこまで大きな粗利マイナスにはならないで運用できる、という事にもなります。
しかし、いかに最低設定とは言え、さすがに出率90%台の前半というのは低すぎですし、日常的に高設定にあり付けるという保証もない訳ですから、やはり低設定域でも適当に遊べるような出率設計値で販売して欲しいというのが、ユーザー側の本音と言えるかと思います。
その後、同ジャンル機が市場に出始めてから4カ月ほど経つ訳ですが、そこらへんの事情を考慮してか、メーカー側は低設定域でも概ね出率98~99%台で販売して来ていますので、軽めの確率の機種であっても、そこまで低い出率のデジタル抽選機はありませんので、取り敢えずは安心して頂ければ宜しいかと思います。
具体例を挙げますと、3月に導入される6段階設定ライトミドルタイプ機であるモードぱちんこヱヴァンゲリヲン超覚醒(型式名:Pヱヴァンゲリヲン超覚醒M)は、低設定域である設定1と2でも99%前後の出率がありますので、ユーザーにとってはそこまでキツい造りではないという事になろうかと思います。
以上、ごく簡単にではありますが、納品ゲージ(出荷釘、無調整)における出率についてのご質問にお応えして参りました。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2019年2月1日公開
結局どこのメーカーの台だろうが出荷時の検定釘をホールが不正に釘曲げして不正改造という犯罪を日常的に行っているのが現実なんだからメーカーによって甘めとか関係ないよ
しかも、その犯罪である不正釘曲げをスキルとか言ってるクズの集まりの業界なんだから救いようがないし
40万円もする製品で木枠のネジすらまともに固定できない能無しメーカーですので
木枠下部のネジ緩んでいたため納品された新台がまともに直立しないという。。。
ネジすら締められないのにww盤面のクギなんかバラバラに決まっているだろうにwwwwww
それから質問者さん、何万時間打ち込むつもりで出率を気にしてますか?
たぶんあなたの稼働時間なんて出率気にするまでもないから大丈夫だぞw
京楽は能無し
ネジゆるみまくり
某「ゲージとかボーダーとかメーカーの特色とか関係ありません!オスイチすれば良いんですよ!」