警察庁が釘調整の取り締まり強化を示唆-パチンコ機への段階設定機能の搭載後の見通し

今回は、釘調整に関わる事情についてお話しします。

 

1月定例理事会の内容について

2018年1月19日(於:第一ホテル東京)に、全日遊連の定例理事会が開催されました。

 

この会合に際して、警察庁生活安全局保安課保安課長山田好孝氏が15時頃に来場し、理事会を中断する形で行政講話がありました。

 

その内容は、下記の8点です↓

 

①依存防止対策について

②射幸性の抑制に向けた取り組みについて

③「検定機と性能が異なる可能性のある遊技機」の問題について

④不正改造の絶無について

⑤遊技機流通業務の健全化について

⑥賞品に関する問題について

⑦広告宣伝等の健全化の徹底について

⑧営業所における置引き対策について

 

これらの内容について、配分としては①依存防止対策が最も多くの文言を割いての講話になっています。

 

ここでは、IR推進法の審議過程や、その後の「ギャンブル等依存症対策推進関係閣僚会議」の内容について触れ、それが原因となって本年の業界におけるメイントピックスである規則改正に至った事をお話しされています。

 

取り締まり行政側としては規則改正を断行して遊技機性能に関して出玉規制の基準等の見直しを図った事、また業界側に対してはリカバリーサポート・ネットワークの活動支援や、自己/家族申告プログラムの拡充、過度な遊技を行わないよう注意喚起を実施する事などの自主的な取り組みの推進を求めるなど、かなり突っ込んだ内容になったため、この①部分だけで相当な文言/時間を割く事になった模様です。

 

世の中的にも業界内でも、「自己/家族申告プログラムの拡充」については賛否がありますが、とにかく、警察庁はこの問題について本腰を入れているのだという事は、はっきりと分かる内容になっています。

行政講話119-2018

講話における要注目ポイント

先ほど挙げた項目の中で、今回特に注目されるのは、

 

③「検定機と性能が異なる可能性のある遊技機」の問題について

 

この部分です。

 

釘調整の問題という事で、最近はこのようなブログの場であっても具体的にお話しするのが憚られる場面も多いトピックスではありますが、これは業界人だけでなく打ち手の皆さんにも関わって来る大事なことですから、面倒でも講話における該当箇所を全文参照したいと思います。

↓ ↓ ↓

________

次に、「検定機と性能が異なる可能性のある遊技機」の問題についてお話しします。

 

「検定機と性能が異なる可能性のある遊技機」の問題については、当庁から業界に対し、平成28年末を期限に検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の撤去・回収を要請していたところ、業界として、平成28年末までの撤去・回収の完遂に向けて努力していただきました。

 

改めて説明するまでもないことですが、検定制度上、ぱちんこ営業所に設置され営業の用に供される遊技機については、検定機どおりの性能であることが求められており、検定機と性能が異なる遊技機を設置し営業することは制度上許容されていないばかりではなく、極端な場合には風営適正化法が禁止する著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機を設置していることにもなりかねません。

 

誠に残念なことですが、ぱちんこ営業所において遊技くぎを曲げて検定機と異なる性能を創出する事案は、いまだに継続して発生しております。

 

これまでにも、そのような事案は射幸性の適正管理を侵害する悪質な不正改造事案であると申し上げておりますが、依然、客寄せ等営業者側の都合により入賞口付近のくぎを開け閉めしていた事案が発生しているところであります。

 

いわゆるIR推進法が国会で審議された際に、ぱちんこ業界に対して大変厳しい意見が述べられたことについては既にお伝えしたとおりですが、このような厳しい現状において、こうした問題が続くようであれば、業界の信用は大きく損なわれ、国民の支持を前提とする大衆娯楽という地位から大きく離れてしまいます。

 

今回の規則改正では、射幸性の抑制の観点からではありますが、ぱちんこ遊技機にも「設定」の導入が認められたことから、くぎ曲げの抑制にも資するものと考えています。

 

こうした改正を踏まえてもなお行われるくぎ曲げについては、とりわけ厳しく取締り等を行う必要があると考えています。

 

今後はくぎに関する問題を生じさせないという意識が、遊技機製造業者、ぱちんこ営業者の枠を超えて、業界の方々に広く定着することが必要だと考えております。

 

貴連合会におかれましては、正しい認識を全国の各組合員に理解していただくよう周知徹底を図ることはもとより、業界全体をリードして、こうした問題の絶無に向けて積極的に尽力されることを期待いたします。

________

ここまでが、該当箇所の引用です。

※特に重要な部分は、強調/色付けしてあります。

 

チェック体制が強化される可能性

ご覧頂いた通り、普通に考えれば、この行政講話によって表題で挙げた通りの事が示されたかと思います。

 

より具体的に申し上げれば、

 

・警察庁が、釘調整の取り締まり強化を示唆した

⇒「こうした改正を踏まえてもなお行われるくぎ曲げについては、とりわけ厳しく取締り等を行う必要がある」という、近年最高レベルでの事前通知

 

・パチンコ機に段階設定機能が搭載

⇒利益コントロール手段が与えられた訳だから、今後はホール側は釘を触るなよと念を押したに等しい

 

・「くぎに関する問題を生じさせないという意識が、遊技機製造業者(=メーカー)、ぱちんこ営業者(=ホール)の枠を超えて、業界の方々に広く定着することが必要

⇒つまり、硬派な業界誌、打ち手向けの情報誌、各種イベント媒体なども含めて、釘調整に関わる事を扱わないように念を押したとも解釈できる

 

では、従来よりも一層厳しい取り締まりというものが、どのような内容になるのでしょうか。

 

  • あくまでも、これまで通り通報ありき、なのか?
  • 警察庁から遊技産業健全化推進機構に要請されている非通知/無作為での立ち入り(実射調査含む)が、より厳格に実施されるのか?
  • 釘関連の通報に対するレスポンスが上がるのか?
  • 釘確認シートの運用状況が厳しくチェックされるのか?(シート上の釘頭の範囲内での「調整」なら、許容する?しない?)

 

色々と思うところはありますが、今日まさしく規則改正の施行日にあたり、今後の成り行きを注視して行きたいと思っております。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

「いまだに釘調整し続けるホールも、釘調整しないとお客(ホール)に必要利益が残らないようなゲージ/設計値/新台価格(販売条件)で遊技機を販売し続けるメーカーは異常!」、という方は、そっと押して下さい。

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[記事公開]

2018年2月1日

9 comments on “警察庁が釘調整の取り締まり強化を示唆-パチンコ機への段階設定機能の搭載後の見通し

  1. daidai

    ・パチンコ機に段階設定機能が搭載
    ⇒利益コントロール手段が与えられた訳だから、今後はホール側は釘を触るなよと念を押したに等しい

    ???
    いや、総論賛成ですし、理屈は分かるんですが、スロットと同視できるんですか?
    スロの場合は基本6段階で、日本全国どこに行っても1~6のどれかの設定で出率は変わらないことになります。(天井ある場合は悪意のある調整ができますが、設定とは関係ないです)

    パチの場合は、玉が物理的に動いて釘に誘導されて賞球穴に入るという段階があるので、スロのように回す度に内部抽選という前提を欠きます。
    釘はデフォルトがあっても台による個体差があります。また、打ち込まれる度に歪みも出るので、正当な本来的意味での調整も必要になります。
    さらに、寝かせの角度という問題もあります。スロットのように、段階設定の違いだけでどの店に行っても全く同じ、というのは物理的な意味で想定も想像もできません。

    設置角度が法定され、釘が全部硬質プラスチックなどで、完全にどの台も同一である、という前提がなければ、この規制は業界に対する信用を更に失わせることになるのではないか、ということを懸念するのですが、いかがでしょうか。

    Reply
    1. うさぎ団

      daidai様

      全く同意見ですね。
      釘もあるしゲージ構成もあるし寝かせもあるしバネの調子もある
      スタートまでに不安定要素が数多くあるパチンコで意味があるのか・・・
      楽しみだけど不安のが大きいかなぁ
      設定で変えることが出来るのは初あたり確率だけですよね?w
      継続率やら突入率まで変えること出来るのかな?
      最高設定は当たりやすいけど継続率控えめ
      最低設定はその逆とか
      どの程度各設定に違いを持たせることを許されてるのだろうか・・・

      Reply
      1. daidai

        パチの設定のイメージって、初代源さんとかダイイチのビッグスロッタ-(極悪)ですが、釘の利益調整前提でしたからね。当時はむしろ設定が射倖性に直結してましたが、釘調整不可ということで射倖性防止に資するという理解なんですかね。ただし、「釘調整不可」=「回転数の一定化」=「釘調整に変わる利益コントロール手段」になるというイメージがわかない。
        パチンコ、ってあの台この台あるから面白いのにね。パチコンが流行らなかったのは当時のユニバの会社事情もありますが、やっぱり面白くないからです(「さあ勝つぞ」と「どうせ低設定だからな」では打ち始める客の意識が全然違います。じゃあスロットは、という考えもあろうかと思いますが、スロとパチでは遊技のスピード感が全然違う)。
        そして、そのような客の意識を上回るような遊技性の開発は今のメーカーに望むのは無理ですし(前にも書いているのですが、糞台が糞台である責任はホール側にも重くあると思っています)。

        ホントに未来がないですね。私のようなオールドファンは、過去の記憶を美化して美しい想い出として生きるべきなのでしょうかね。

        Reply
  2. Pingback: 警察庁が釘調整の取り締まり強化を示唆-パチンコ機への段階設定機能の搭載後の見通し | パチパチスロスロあんてな

  3. ねこたろう

    大昔にあったパチコンのギガやジェネシスみたいに千円あたりの回りが一定になるのでは?

    まあ、ギガもジェネシスも釘調整で回りに差がでてましたが。

    釘調整が完全不可で寝かせとかで回りムラでるようなら電チューがひらいて強制的に均一回転数になるのかも。

    Reply
  4. 匿名

    だから回り、削りなんてバラバラでもいいんだって
    役比モニターがつくんだから最終的に『それなりの値』になっていれば正常
    あまり曲がっていると釘シートが出てくるかもしんねーが一般人、点検するポリスメンにはまあわからんやろ
    バラバラと言ってもつまるところ工場出荷で誤差レベルの差異しか感ぜられないだろうがな
    法令で決まっていないのだから役比モニターが許す限界まで釘調整はするしたまたま当たらなくて通報されて
    監視カメラで釘調整がバレて問題ないレベルの調整でもお縄もあるだろうな
    寝かしだって何分何厘と定められるからそう狂わないだろ
    そんなに逐一知りたいならホルコンデータ常に送信するように法で決めればいいだろ
    ある程度長期スパンで定められた値から外れると自動的にエラーが出てポリスメン出動!

    こいつ丁寧に止め打ちしてるから役比モニタで役物出玉率が上昇していてお縄ですよ!!!!!!とかもあるかもしれねえな
    止め打ちする者を法令で不正遊技と定めて全員追い出す
    いい未来だぜぇ~

    Reply
  5. ゴンザレス

    『警察庁はかく語りき』

    しかし地方警察本部や所轄は?

    現在においても対応が一致せず扱いもバラバラ。果たして何処まで動くのやら。

    Reply
  6. けん

    今日も普通にイベントしていましたので、大丈夫なのでしょう。
    ちゃんとやってますよ的なことかと。

    Reply
  7. み〜くん。

    遊技日本webに行政講話の全文があったので、読んでみました

    2〜4を併せて読み込むと、かなり厳しい雰囲気ですね

    2では…

    また、回胴式遊技機については、「メーカー団体が特に高い射幸性を有すると区分した遊技機については、ホールはこれを優先的に撤去する」とした6団体合意のとおりには必ずしもなっておらず、むしろ、こうした遊技機を積極的に残そうとする動向さえ見られたとの話も聞いており、こうした点について非常に残念に感じています。

    とあり、都内某所の立ちスロなんて無理矢理設置比率を下げたホールを連想させます

    4でも推進機構との連携を強化する旨が強調されている雰囲気

    今後の動向を刮目しますかね…

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