今回は、外国の方のぱちんこ遊技に関するご質問にお応えします。
夜光散歩人12 さんからのご質問
楽太郎店長、先日はアルペジオの件で色々と返信有難うございました!
ふと思ったことで質問させてください。
わたくし沖縄在住ですが、日本人とアメリカ人が共存している地域において、外国人のパチンコ屋で遊技している人はほぼ見たことがありません。
沖縄県の店舗はお店の稼働はとても高く繁盛してるように見えますが、共存しているアメリカ人に関しては一度も見かけたことすらないです。
パチンコ文化は欧米系には受け入れがたい、またはつまらなく感じるものなんでしょうか?
また店舗では外国人を集客しようという考えはないものなのでしょうか?
宜しくお願いいたします。
________
ここまでが、夜光散歩人12 さんからのご質問です。
※TwitterのDMでのご連絡なので、改行/句読点など、記事の体裁に仕立て直してあります。
※Twitterにて「沖縄在住」とプロフィール明記しているフォロワーさんなので、お住いのエリアもそのまま記載しました。
それでは、回答です。
回答
うーむ、難しい…
まず、最初の
「パチンコ文化は欧米系には受け入れがたい、またはつまらなく感じるものなんでしょうか?」
このご質問に対しては↓
欧米の方を沢山集めて、1日だけ、1機種だけ、1店舗だけではなく適当期間において自由度高く色んな機種を遊技してもらってアンケート取得する、といった手順を何回か繰り返してみない事には、実際のところは分からない
と言えます。
マルハンをはじめとした大手ホール企業中心に、「外人さん集めてパチンコ体験」的な試みをやっているといった業界ニュースは今でも良く目にする訳ですが、大体の感想は
- 新鮮だった
- クールだ
こんな感じになります。
ですが、それはあくまでも「ちょっと打ってみた」程度のものです。
なので、繁盛店に沢山の欧米の方も居て、面白味を理解して日本独特のレジャーとして受容して楽しむ、といったレベルにまでは至っていないように思います。
私も実は、親戚縁者がアメリカの方と結婚していたりするのですが、パチンコに興味を持ったなんて話は聞いた事が無いです。
余程身近な人に熱心なパチンコファンが居て、一緒にくっ付いて行って頻繁に遊技して分からない事があればその連れ合いからその都度レクチャーしてもらって…
といった状況でもない限りは、自ら進んでレジャーのひとつとしてホールに通って、という風にはなりにくいように思います。
欧米の方からパチンコスロットが支持されるには、いくつかの高いハードルがあり、その中のいくつかはそもそもクリアするのが困難な性質のものです。
- 演出面がほとんど日本語であるため、遊技状況を理解できない
- 「日本独特の大衆ギャンブル場」といったような広告宣伝ができないので認知されない
- ホール側が欧米系言語でバッチリ対応できない
- 特殊景品の交換に関わる説明が困難である
- 特殊景品の交換後に、自主的に「ショップ」に持ち込む事が困難である(スタッフによる案内が必要だが、違法行為のためそこまで面倒を見れない)
まだまだありそうですが、主だったものはこんな感じでしょう。
日本語に精通できるか
私の管理店舗にも、割と多くの外国人の方がいらっしゃいますが、そういった方々は大体は日本語がペラペラです。
また、中国、韓国、東南アジア、中近東、こういった国の方がメインです。
例えば、15年以上前に、店舗の社員の間で「アブドゥッラ」と呼ばれていた中近東系の男性は、若手のアルバイトスタッフが遊技機のトラブル対応でまごついていた際に激怒して
- 「そんなの、その賞球モーターのところバシバシ叩けば直るよ!」
- 「木屑でも入っただけでしょ!バラしてみてよ」
- 「玉抜く時は箱で受けないとバラバラ落ちるよ」
などと「指導」したり、負けた際には、閉店時のお見送りで景品カウンター付近に居た私に向かって
「お前の店、出ない」
などと悪態をついたりもしていました。
私もまだ若かったので、あまりにムカムカした時には
- 「初当たり軽い機種で、そんな毎回ドバドバ出るなんて事ないですよ!」
- 「あっちにあるチャラッチャマンボ(注:CRチャラッチャマンボ 2002年 サンセイ) でも打てばいいじゃないですか、あれ今週回るんで」
- 「チャラッチャマンボ、出る時は出ますよ!出ない時は出ないですけど」
などと遣り合っていたのを、懐かしく思い出します。
中国/韓国系の方であれば、日本文化に精通していてぱちんこ営業にも理解があり、日本語もこのアブドゥッラ並みに達者な方も沢山いらっしゃるのでまず問題は無いです。
しかし欧米の方でここまでパチンコスロットという遊びに興味を持って常連客になったという事例は、私の管理店舗に関してはたぶん1人も居ないと思います。
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最大の障壁は…
ぱちんこ営業の究極的なところとしては↓
余剰資金があって、遊技し、玉/メダルを獲得し、特殊景品メインでの景品交換および私有財産として「ショップ」に売却する事によって、次回遊技の際の資金を得る
こんな感じで、お金の流れにおいて循環型の性質がある遊びと言えます、
なので、まずはこの流れ、特に特殊景品の交換を理解しない事には
- 「うまく行けば儲かる遊びだな」
- 「遊技(機)自体はそこまで面白くないけど、儲かる時もあるから許容できるな」
こういった気持ちにはならないでしょう。
そういった意味で、ズバリ直球でこちらの方が仰っている事が当て嵌まるかと思います↓
インバウンド客がパチンコ打って、
当たって玉を出して、
交換して、変な景品貰って、、
お金に換金は?って聞いたら、
店員は「分かりません」
なにそれ。。
アホくさ。
— ーTYPE-XXXXー (@antionoonoono) 2018年10月7日
この-TYPE-XXXX- さんは、私の仲間内でも切れ味抜群のツイートが最高であるとベタ褒めされている発信者で、プロフィールはこんな感じの方です↓
パチンコ業界人。
東上野をフラフラしてます。
バカライターとバカ演者とコンサルが嫌い。
文句ばかりですがホール様と遊技機メーカー様は尊敬してます。
愚痴を呟くことで闇深いパチンコ業界で普通に過ごせるように心の調整をしております。
呟きは適当です。
2018年PS負債額−¥325,000-
あと、ここにはお書きになっていませんが、女性の腋がお好きな方です。
なので、適当に露出がある格好をしているのに、肝心の腋が見えていないと
「腋を見せろよ、腋を!」
と激高します。
良い腋であれば、即座に高評価します↓
いいよー!脇いいよー!#パチンコ脇好きクラブ https://t.co/RDN1IBYKeP
— ーTYPE-XXXXー (@antionoonoono) 2018年10月6日
私の嫁さんも絶賛していて、
「ど真ん中のストレートか、デッドボールか、どっちかみたいな人だね」
という評価でした。
また、女性の腋問題については
- 「公衆の面前で腋を堂々と見せる女は、自分に自信があるタイプ」
- 「褒められるのに慣れている女も多いから、付き合ってると面倒くさいのも多い」
との事でした。
ちょっと脱線しましたが、とにもかくにも、面白い発信者ですので、興味が湧いたという読者の方は、是非フォローしてみて下さい。
・・・あ、いや、欧米の方はパチンコスロットファンになりにくいのか?
という話題でした。
結論
ご質問の回答に話を戻しますと、
「店舗では外国人を集客しようという考えはないものなのでしょうか?」
これに対しては、これまでお話しして来た通り、凄く嫌な言い方になってしまいますが、
- ホール側は、欧米人に限らず外国人全般に対して、固定客にするのは難しいと思っている
- ホール側は、遊技のみならず景品交換時の説明も含めて、対応が「面倒くさい」と思っている
- ぱちんこ営業の事をしっかりと理解してファンになってもらうには、説明や対応において法令違反を犯さなければならない場面が出て来る
こんな感じの理由で、
積極的に集客しようと思っているホールは、ほんの一握りである
このように回答させて頂きたいと思います。
以上、十分な回答になったかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2018年10月8日公開
楽太郎さん、回答ありがとうございました!
お店側がどう思っているか聞けて良かったです。
ふと思ったことに丁寧に対応していただきありがとうございました( ̄▽ ̄;)!
以前中韓の観光客向けに日中韓英の4言語対応の店内POPを貼った所
「お前の店は日本人を蔑ろにするのか」とクレームを受けたことを思い出しました(苦笑)
店だけでなく客側(特に高齢者)も外国人に対して抵抗がある方もおられるようで・・・
今回のご質問及び楽太郎さんのご回答の趣旨からは外れるかもしれませんが、以前、外国人客の多い店で良く遊んでた時期がありました。
外国人といっても中国人、韓国人であり、観光客ではなく日本に住んでいる類(観光ビザでやって来て不法的に滞在しているのか、合法的に住まわれているのかまでは知る由もありませんがw)の方々ではありますが。
なので、恐らくはカタコトの日本語は出来た筈で、人によっては日常会話に困らないレベルの人もいたかと思います。
で、長々と前段を書きましたが、何が言いたいかと申しますと!
そもそも20年以上も前の話で、スロットであれば、まだ液晶が付いていませんΣ(゚ω゚)
(サンダーVやタコスロなどを遊技されてました)
そして、彼らが好んでいたパチンコの方はと言うと『ミサイル7-7-6D』。
分からない方のために解説しますと、アナログ機であり、分かり易く言えば最近で言う『天龍インフィニティ∞』のような、「玉が一発飛び込めば大当たり」というような台です。
まぁ、つまりは日本語読めなくても遊ぶのに困らなかった時代の話ですってことですww
ハリウッドを代表するスーパースタア、トム・クルーズ氏が以前プロモーションで来日したとき
お忍びで東京の街に繰り出し、パチンコ屋でパチンコをして、物凄く気に入り、ハリウッドの自宅に、そのパチンコ台を取り寄せた
などという噂話があったのですが本当なんでしょうか…?
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最近まで米軍基地の近くに住んでましたが、パチンコ屋に米兵来てましたよ。