パチンコ機の一般入賞口への入賞がバッチリ確認されているとの調査結果だが、皆さんはどう思いますか?

今回は、業界データ関連の記事です。

 

ふと目に…

最近、業界誌の業界動向一覧にて、このような記事を目にしました。


 【参照】『PLAY GRAPH』2018年2月号

 

この記事内で触れられている、「一般入賞口に対する遊技機性能調査についての月別調査結果」を、より長期にわたって表にまとめてみましたので、ご覧頂きたいと思います。

 

月別調査結果一覧

  調査

台数

入賞あり

(%)

1~3個 4~6個 7~9個 10個

以上

2015年(H.27)

6月

32 9(28.1%) 4 4 1 0
7月 124 53(42.7%) 37 11 4 1
8月 102 34(33.3%) 24 4 3 3
9月 147 57(38.8%) 48 6 3 0
10月 113 58(51.3%) 41 10 2 5
11月 197 107(54.3%) 34 20 8 45
12月 129 77(59.7%) 36 12 4 25
2016年(H.28年)

1月

102 72(70.6%) 47 9 5 11
2月 145 95(65.5%) 51 18 12 14
3月 96 74(77.1%) 31 15 3 25
4月 92 77(83.7%) 29 11 5 32
5月 113 103(91.2%) 26 21 2 54
6月 98 79(80.6%) 18 8 4 49
7月 56 39(69.6%) 16 4 0 19
8月 84 63(75.0%) 15 5 2 41
9月 93 72(77.4%) 17 6 3 46
10月 114 92(80.7%) 22 7 4 59
11月 80 68(85.0%) 22 9 3 34
12月 39 34(87.2%) 5 4 0 25
2017(H.29年)

1月

9 9(100%) 0 1 0 8
2月 62 62(100%) 0 2 2 58
3月 82 82(100%) 0 1 0 81
4月 37 37(100%) 0 0 0 37
5月 64 34(100%) 0 0 1 63
6月 72 72(100%) 0 0 0 72
7月 45 45(100%) 0 0 1 44
8月 94 94(100%) 1 1 0 92
9月 15 15(100%) 0 0 1 14
10月 39 39(100%) 0 0 1 38
11月 64 64(100%) 0 0 0 64
             
30カ月期間

集計

2,539台 1,846台(72.7%) 524 189 74 1,059
調査対象=1,532店舗            

※通常時2,000個以上の打ち出しによるデータ取得が対象

 

解説

この調査は、警察庁からの要請を受けて、一覧表の通り2015年(H.27年)6月から開始されたものです。

 

ですが、途中で、検定時と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機=「不正」遊技機の存在が明らかになり、期限を設けての撤去問題へと移行した経緯がありますので、当面の間は調査は継続するが行政通報を行わないという期間があった事を付記しておきたいと思います。

 

これは、2017年(H.29年)2月27日以降の遊技機性能調査において、もし1個の入賞も確認されない場合は、行政通報を再開する旨の通知をもって解除されています。

 

よって、その予告が通知されて周知のものになった同時期以降の立ち入り調査結果において、1個以上の入賞が確認された割合が100%になっているというのは、無関係ではないでしょう。

 

新基準機への入れ替わり

また、旧MAX機における運用に代表される、一般入賞殺し(スタート入賞偏重)の機種が、メーカー側によるゲージ構成の見直しによって一般入賞しやすい機種と漸次入れ替わって行った事も、入賞個数の増加に寄与していると言えます。

 

特に、設置シェアが大きい機種、ここではサミーの新枠機種を念頭に置いて頂くと分かりやすいでしょうが、相当な釘曲げを行わないと入賞ゼロにするのが困難なものが増えていった事も要因として挙げられます。

※北斗無双などのスタートチャッカー左下に位置する一般入賞口のような配置/ゲージ構成では、首吊りさせずに入賞を殺すのは相当な荒仕事と言えます。

 

意識の変化と世代交代

次に、なぜ適当数の入賞が確認されやすくなったのかについて解説しますと、これはホール企業における店舗管理責任者/パチンココーナー担当者の意識の変化世代交代が影響しているものと推察します。

 

世代を論ずるに、具体的に何年生まれから、という明記は不可能ではありますが、経験的に申し上げますと1960年代以前と私を含む1970年代以降の生まれとでは、取り締まり行政や組合からの指導/通知/自主規制等々への反応の仕方は大差があります。

 

旧世代の業界人の多くは、法令違反や自主規制を無視しても、「それがこの業界だ」という一種の開き直り意識を持っています。

 

更に申し上げますと、旧世代の口癖としては、

 

・「バレなければOK」

 

・「1度指摘されても無視、2度目は一時的に従う、3度目バレたら一定期間従う、4度目バレたら年単位で従う、またバレてようやく改善する(ヤメる)」

 

・「指導/自主規制に従うと営業数字が凹むから嫌だ」

 

・「ヨソが従わないなら、ウチが従う必要はない」

 

・「ヨソが馬鹿みたいに従っている中で、ウチだけ無視すればその分だけ営業上有利になる」

 

・「法的な強制力が無いなら、従わない」

 

・「法的な強制力があっても、バレなければOK」

 

・「所轄が釘シートに基づいて立ち入り検査する事など無いだろうから、別にこれまでと同じ感覚で調整してもいいだろう」

 

・「指導/自主規制に100%従ったが故に営業数字がダウンした場合も、店長責任である」

 

・「業界が混乱している原因は、警察庁の取り締まりスタンスが不明瞭でありエリア差が大きい事にある。仮に行政不服審査を図ったり、指導内容の是非において裁判に持ち込めば勝てる

 

このようなものがあり、私が所属するホール企業に関して申し上げれば、数少なくはなりましたが、社に残っている先輩世代はこの例に100%当て嵌まります。

 

知人店長に聞きましても、

 

・「営業部長は、釘確認シートを一切見ないで、日々釘を叩きまくっている」

 

・「広告宣伝規制については、警察や組合の言う事を聞いて大人しくした結果、店が潰れたらお前の責任だと言われた」

 

・「買った中古機の釘を見てみろ。ほら、ヨソでもガンガン叩いてるだろ?だから、いいんだよ」

 

このような社内遣り取りはいまだに日常茶飯事だと話しており、全国にはいまだにこういった状況で営業しているお店が沢山あるものと思っております。

 

ですが、やはり経年による自然な世代交代や、取り締まり行政側から度々発せられる厳しい口調での行政講話、組合側の根気強いアナウンスによって

 

「さすがに、言う事聞かないとマズいかな・・・」

 

といった意識の変化が起こっていて、それが今回取り上げている一般入賞口への入賞の確認へと繋がっているとも言えるかと思っております。

 

他にも、交換個数の変更(非等価交換への移行)など、2~3の要因はあるでしょうが、大局的にはこのような要因によって、一般入賞口が全く拾わないという状況から、少なくとも1個以上は入賞するという状況に変化して来たものと推察します。

 

疑問あれこれ

最後になりますが、調査結果を見て沸々と疑問が湧き上がって来るという場面も多々あるかと思います。

 

いくつか例を挙げますと、

 

・「警察庁からは、”検定機とは、十数分間の遊技において、数十個の入賞がある遊技機であると認識している”旨の行政講話があったはず。それなのに、警察庁から検査を業務委託されている組織による調査合格ラインが1個以上って…」

 

・「右打ち時の入賞がゼロなんだけど」

 

・「アウト口を一般入賞口っぽく造っている(偽装している)機種もあるから、調査員が勘違いしてカウントしている場面もありそう」

 

・「警察庁からは、”入賞したから良い、と言うのではなく、そもそも検定機を無承認変更する事は法令違反である。入賞個数の問題ではない”という主旨の行政講話があったはず。だから、1個以上の入賞率100%とか、そもそもそういう問題ですらないのでは?」

 

こういったご意見も沢山あるでしょう。

 

それを踏まえてみれば、今回冒頭で紹介した業界誌の記事で、

 

釘確認シートの導入や、今後、出玉情報に関する「性能表示モニタ」を搭載した新規則機が出回ることに鑑みても、同調査の役割は終焉を迎えつつある

 

この一文に対して、別の意味でこの調査には意味が無いと判断したり、早く管理遊技機時代に移行した方が良いと思ったり(=釘調整が必要ない遊技機だけの業界になるには、メーカー側の協力が必須である)、或いは全く別の視点で風適法に縛られた業界に限界を感じる打ち手や、読者の皆さんも多いと思います。

 

こういった諸々の事に関しては、読者の皆さん個々人のご判断に委ねたいと思います。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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[記事公開]

2018年1月31日

3 comments on “パチンコ機の一般入賞口への入賞がバッチリ確認されているとの調査結果だが、皆さんはどう思いますか?

  1. こんにちは。全然関係ないお話ですみません。

    近場のパチンコ屋さん、基本的に中古台しか入れない、300~400台規模の小型店舗なのですが、それなりにお客さんは付いて賑わっています。実は今回、珍しく新台を入れたのです。パチスロコーナーにアイムジャグラーEX-C(みなし機?)が50台くらいあって、それが全部取り外されてEX-AEが20台ほど入りました。もちろん撤去台数が多いのでその他にも新台やら中古機種が入っていますが。

    ここで知りたいのは、特に故障もしていないみなし機を今の時期にわざわざ新台に入れ替える根拠は何なのか?です。もちろん6号機時代になりジャグラーも今までどおりにはいかなくなるのは分かります。でも台数を減らすのであれば(今後力を入れないという意味で)みなし機設置のままで良かったのではないかと思うんです。(このお店、賑わってはいても建屋が古く、雨漏りしている箇所さえあるくらいみすぼらしい所なので今回の入れ替えにとても違和感を覚えます)

    噂では、北電子はジャグラー導入の条件として、旧機種の引き取りを要求しているそうですが、もしそうだとしたら、このお店はEX-AEを50台購入し20台設置、30台転売することで数百万~一千万規模の利益を出したのかな?なんて邪推もしてしまいますが、実際のところ、こんなことは可能なのでしょうかね??

    業界人である楽太郎さんならある程度推測することもできると思うので、ぜひご回答いただければと思います。
    よろしくお願いします。

    Reply
    1. しょうゆ味

      ヨコからすいません
      私にも推測ができますので代わりにとまではなりませんがサワリだけ…

      >みなし機を今の時期にわざわざ新台に入れ替える根拠は何なのか?

      ①EX-Cが認定をしていないみなし機だった
      ②当該都道府県公安委員会の見解が「認定切れみなし機も撤去せよ」だった

      のどちらかである可能性が高いと思います
      2/1の新規則施行によって「5号機のすべてが旧規則の違法機である」ということになりますので
      経過措置のない機械はすべて撤去ということになります
      (ジャグラーEX-Cは1月中にすべてのホールで「みなし機」もしくは「認定切れみなし機」になる)
      ※経過措置については「認定切れのAタイプ」と「甘デジ」はしばらく設置してもよいとアナウンスがありましたが
      都道府県によっては経過措置を認めず検定切れ認定切れはすべて撤去というところもあります

      ①について
      【認定を取っていなかった検定切れの機械は必ず全撤去】になりますので新規則となる2/1までに撤去

      ②について
      認定切れのEX-Cは【経過措置の対象ではあるが所管からダメだと言われたら撤去】

      ということです

      あと転売についてですが、まずAEが20台まわってくること自体がすごいと思いますので50台買って30台転売というのは可能性としてかなり低いと思います(ひょっとするとAE20台は中古購入なのかもしれませんし)
      そして機械は必ず一度ホール客室内に設置をしないと中古として転売できませんので設置がなければ
      やはり20台しか買えなかった可能性のほうが高いと思います
      設置後すぐの転売はメーカーとの関係も悪化させますし…

      とのことから
      【50台のEX-Cに対して何かしらのジャグラーで50台の穴埋めをしたかったけど買えなかった】
      という可能性が高いと思いますので、転売で儲けた可能性は極めて低いと思います

      Reply
  2. ゴンザレス

    無駄でしょう。

    検査対象の台が何だったのか(せめて新基準や旧基準)、その台が設計上は何玉入れば良いのか、例えばそれまで一般入賞口は入らないことが前提だったから0は当たり前だったのが、もし20玉入る設計で10玉しか入らないなら意味がない、というように色々公開しなきゃ。

    言い訳作りですから期待はしないですが、ドヤ顔で発表されてもイラッとする。

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