今回は、言葉の意味についてのご質問にお応えします。
スロカス さんからのご質問
はじめまして。
楽太郎さんのブログをいつも楽しく見させてもらってるスロカスです。
たまたま見かけたパチンコ台に関しての質問です。
先日、新台入れ替えの次の日に某店舗に行ったのですが、新台入れ替えで撤去になった古いパチンコ台を回収している業者が駐車場でパチンコ台の積み込み作業をしていました。
そのトラックの荷台の壁に、「抜きの釘は各自で抜く」と言った張り紙が偶然目に入りました。
(詳しい文章はよく見えませんでしたが、抜きの釘というワードははっきり見えました。)
気になって調べて見たのですが、釘調節に関しては何件かそれらしい記事が載っていましたが、「抜きの釘」というワードは何処にも出てきませんでした。
「抜きの釘」というのは、どういうものなのでしょうか…?
差し支えなければ教えて下さい。
________
ここまでが、スロカス さんからのご質問です。
(全文そのままです)
それでは回答です。
回答
分からん!
まず、このご質問をお寄せ頂いた際に、はじめに思った事は「う~む、分からん!」の一言でした。
状況から察するに、
- 運送業者用語
- 販社用語
- 上記の中でも、一部エリアのみの慣習的な用語
- 上記の中でも、一部業者/販社のみのハウス用語
- 上記の中でも、一部の世代のみの慣習的な用語
これらの内、どれかかも、といったところまでしか分かりませんでした。
用語:事例
こういった、業界用語にまつわる事例は結構あります。
例えば、「ドンキ」
このワードについてですが、まず業界内で真っ先にイメージされるのは
この妖精です。
[参考]「漫画パチンカー」2018年5月号表紙
©株式会社ガイドワークス
※「妖精」
人間の姿をした精霊。超人間的能力を有し、いたずらで遊び好きなものとして、西洋の説話・伝説に多く登場する。フェアリー。
goo辞書より
次にイメージされるのは、
CRドンキホーテ229L
(2017年7月 豊丸)
この機種でしょう。
しかし、これは一部のメーカーの、更に一部のエリア、その中でも更に年配世代においては
「命釘(ヘソ、ヘソ釘、およびその釘幅)」
これを意味します。
使い方としては、
「ドンキ=12.50における分間スタート=6.0、千円スタート目安=21.00回」
こんな感じです。
このように、命釘をドンキと呼称したり、営業資料に用いていた最後のメーカーは西陣であり、時期的には2005~2006年、機種で言えばCR幻魔大戦あたりまではそうであったと記憶しています。
これが、西陣と同じ桐生メーカーの古い世代なら同様なのか、それとも西陣だけなのか、また関東圏だけなのかまでは確認する手段が無いので、これ以上は何とも言えません。
調査
さて、そんなこんなで、今回ご質問の「抜きの釘」について調べてみた訳ですが、日頃情報提供して頂いている知人との遣り取りの内容を紹介させて頂きます。
↓ ↓ ↓
楽太郎
「読者から謎の質問があり、ご存知でしたら教えて頂きたい事があります」
「おそらく、運送、販社(一部エリアのみ?)用語だと思うのですが、”抜きの釘”というワードをご存知でしょうか?」
「読者が入替の日に、ホール付近に駐車してあったトラックの荷台を覗いたところ、”抜きの釘は各自で抜く”という張り紙があったとの事です」
知人
「おそらくその方は、”遊技機の釘”と思っているのでしょうね」
「運送業界に2年ほど居たので、”抜きの釘”というと…」
「運搬物が動かないように、板を上に渡らせ釘で打ち付け固定するのですが、目的地に到着後、固定していた板をバールで外し運搬物を降ろします」
「その時 ”固定していた時に使っていた板に打ち付けられた釘” が刺さった状態です」
「この”板”をそのままにすると、その板の釘を直接踏む怪我などがあり、誤って踏まないように、使わなくなった”板”は、必ず”板”から釘を抜くように教育されました」
「店舗に遊技機を運ぶトラックの荷台?に書いてあったのは、多分この事だと思います」
「遊技機をトラックで運ぶ時は、”板に釘を打ち付け固定”していますね
(長文、申し訳ありません。質問した方が見たものは、多分そうだと思いますが、誤っていましたら、お詫び申し上げます)」
楽太郎
「なるほど…これは私では分からないですね(笑)」
「あくまでも ”こうだと思う” 程度の扱いで、情報提供者から教えて貰った範囲では、こんな回答だった、と記事にして宜しいでしょうか?」
「それによってコメント欄に、また別の情報が寄せられる可能性があるのでm(_)m」
知人
「楽太郎さんのお役に立てることであれば、OKです。」
「”私”であることはオフレコで(笑)」
楽太郎
「もちろん、情報の出所は伏せます」
「ありがとうございますm(_)m」
・・・ここまでが、情報提供者との遣り取り内容です。
[追記:2018年4月23日]
上記知人より、補足説明あり↓
「抜いた釘ですが、板から釘を抜いた後で、釘を散らかさず自分で纏め片付ける」
「最近は、牙狼や仕事人などは大型の箱で来るので、板を渡らし釘で留めることはない」
運送業者/販社側の事情としては、こんな感じのようです。
結論
そんなこんなで、今回のご質問に対する回答としては、
「抜きの釘」=運送業者/販社側の用語で、運搬中に遊技台を固定しておく板に使用される釘の事、だと思う
※全国どのエリア、世代、業者でもそうなのかまでは不明
このようになります。
※もしも、より詳しい情報などをお持ちの方がいらっしゃれば、教えて頂ければ嬉しいです。
以上、今回はこれくらいにしておこうかと思います。
コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。
「なにが ”バジリスクでもお座り一発快勝!! ドン・キホーテが行く” だ! この詐欺野郎、ふざけんじゃねえぞ!」、と思った方は、そっと押して下さい。
[記事公開]
2018年4月22日
[追記]
2018年4月23日
ユーザーが、ここまで疑心暗鬼になってしまう業界ってのも悲しいですね…
ところで楽太郎さん、その妖精のウィキペディアページを閲覧されたことはありますでしょうか?
無ければ是非w
そろそろ妖精の実戦記をお願いします。
Pingback: パチンコ機の運搬トラックの荷台に「抜きの釘は各自で抜く」と張り紙が見えたのですが、何の事ですか?-回答 | パチパチスロスロあんてな
最後のコメントが(笑)
しかし、昔より減ったとは言え、ずっと連載を続けられているあの先生は、もしかしたら思っている以上に、業界や読者にファンが多いのかもしれませんね(´・ω・)
はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いています。
販社に勤務していますが、記事の内容でほぼ間違いないです。メーカーの指定運送業者の方も抜きという言葉を使っていましたし、全国展開しているお店の倉庫の方も抜きという言葉で表現していましたよ。
納品のトラックは色んなドライバーが使うので、次のドライバーがすぐ使えるように片付け(抜きの釘を抜いて板をすぐ使えるようにしておく)をしてね、という社内ルールの注意書きだったんでしょうね。ちなみに一度使った釘は曲がって使えないので、遊技機を保管する倉庫には抜きの釘が山のようにありますよ。
正確には「抜き」と呼ばれるものは「機械の上に渡らせる板」
あの細い板です。2本並べて打ったりするあの板のこと自体を「抜き」と呼びます
「抜き板」と呼ぶとしっくりくると思います
抜き(板)の釘は各自で抜け(次の人がサラの状態で使えるようにしておけ)
ということですね
しょうゆ味さんの言われている物は、貫(ぬき)の事だと思いますが、今回は抜き釘なので記事の通りで合っていると思いますが(^_^;)