今回は、遊技機の認定絡みの問題についてお話ししたいと思います。
組合組織の在り方について
この楽太郎、コメント欄やお問い合わせなどで
「楽太郎さんは組合信奉者だけど、実際のところ全日遊連とかあっても意味ないと思います。組合としての取り決めを無視しても何の不利益も発生しないなら、存在する意味なんか無いのでは?」
こういったご指摘を受ける事がたびたびあります。
しかし、取り締まり行政側が遣り取りする際の窓口として、或いはメーカー等との団体交渉主体として機能するのは組合組織な訳であり、その取り決めに従う事は個々の店舗の方針が抑制される側面はありますがそれでもやはり必要な組織であると、私としてはそのように考えております。
傘下ホールが一致協力して組合組織に力を持たせて、巨大な力を有している監督官庁や大手メーカー(団体)と対峙する以外に、中小ホール企業の集合体とも言えるぱちんこ営業が生き残る術は無いとも思っておりますが、そうあるためには全日遊連にはやるべき事はやって頂く必要があります。
これから紹介させて頂く、メーカー団体への要請文については、規則改正に伴う認定申請絡みの事で必ず話題になる事ですから、私としては言うべき時に言うべき事を正式に通知してくれたのかなと、そのように評価しております。
要請文の内容
2017年(平成29年)11月9日に、全日遊連から
- 日工組(主にパチンコメーカーで構成される組合組織)
- 日電協(主にスロットメーカーで構成される組合組織)
これらに対して発出された通知書面の内容がこちらです。
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認定機への部品供給について(要請)
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、認定機への部品供給について、部品の製造業者の廃業や型番の変更があったことなどを理由に、部品供給が困難となる旨を主張する遊技機メーカーが散見される状況にあります。
遊技機の部品在庫の保有期間については法律的な縛りがなく、各遊技機メーカーの判断に委ねられていることは十分承知しておりますが、風営法において認定制度が規定されている以上、「検定期間3 年」及び「認定期間3 年」の6 年間については遊技機メーカーとして部品供給を行う道義的責任があるものと考えております。
また、私どもホール営業者といたしましては、最長6 年間は使用できることへの対価として高額な遊技機購入代金を支払っておりますので、これまでも欠品を理由に部品供給をストップする遊技機メーカーに対しては個別に申し入れを行うとともに、貴組合に対しましても、6 年間は部品供給を確実に行うことを傘下の組合員メーカーに指導されますよう、繰り返し要請してきたところであります。
今後、規則改正に伴う膨大な数の認定機が生まれることを踏まえますと、認定機への部品供給は、我々ホール営業者にとって正に命綱であるとともに、業界存続のための大きなポイントとなることからも、傘下の組合員メーカーに指導の徹底を図られますよう、ここに改めて強く要請いたします。
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ここまでが、全日遊連が発出した通知書面の内容です。
要請文のポイント
この通知書面の重要な点は、
風営法において認定制度が規定されている以上、「検定期間3 年」及び「認定期間3 年」の6 年間については遊技機メーカーとして部品供給を行う道義的責任があるものと考えております
この一文に集約されています。
実際の営業現場では、認定を取得してほんの数ヶ月の遊技機に主基板故障が疑われる異常が発生して、正規に交換発注をしたところ、在庫が無い事を理由に泣く泣く撤去せざるを得なくなったという場面もあります。
要は、ホール側としては認定制度の利用によって遊技機としての延命措置を図ったつもりでいたものが、それが叶わない場面も多々あるという事です。
今回の通知書面は、このような事情について、改めて問題提起したものとして重要な意味を持っていると言えます。
また、これは、打ち手の皆さんにとっても人ごとではありません。
日ごろ通っているお店の大好きな台が認定申請した事で、規則改正後も向こう3年間は正規に設置が可能となった事でホッとしていたら、例えばレバーや液晶画面が故障しましたとなった際に「これくらいならすぐ直してくれるだろう」と思っていたら、そのまま撤去されてしまうという場面も出て来る訳ですから。
メーカー側も、交換在庫の常備に色々と面倒な事情もあるのかも知れませんが、通知書面にもあります通り「最長6 年間は使用できることへの対価として高額な遊技機購入代金を支払って」いるとも言える訳ですから、最大限の努力を払って善処して頂きたいと、私としてはそのように思っております。
認定制度の概要おさらい
このブログに限らず、ここ最近のみなし機の取り扱い関連の情報が出るたびに頻繁に話題にされる事ですから、この認定制度についてそんなに詳しくは無かったという読者の方でも、どんな感じでぱちんこ業界が遊技機を取り扱っているのかご理解頂けて来たかと思います。
ですが、尚も「よく分からん!」という方がいらっしゃった場合は、とても分かりやすく図示してある資料が手元にありますので、参考にして頂ければと思います。
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[参照]
「toyusho」2017年11月号(Vol.96)
発行:東日本遊技機商業流通組合
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最後に
検定が切れそうな遊技機をそのまま継続設置したい場合は、検定切れの前に認定申請を行う(在庫としてではなく、その遊技機が”設置中”である事が必要条件)事が理想です。
しかし、営業規模が小さいお店の場合にはそもそも系列店移動する機会自体がなかったり、最悪の場合だと「故障した場合でも、正規の手続きを経ないで、こっそり部品交換しちゃえばOK!」といった具合に認定制度の範囲外で勝手に営業の用に供している場面もあったりするのが実情です。
どれくらいの割合でそういった不良店舗があるのかデータ化するのは不可能ですが、私見では法令順守意識が低いお店はまだまだ存在し、適正な遊技機の取り扱いが出来ていないのが実際のところだと思っております。
改めて、旧来的且つ時代錯誤的な感覚で営業する事は危険であり、組合の取り決めや制度を理解して遵法営業に努める事が肝要であると申し上げて、結びとさせて頂きます。
以上、認定申請に関係した直近の組合の動きについて、ごく簡単にではありますがお話しさせて頂きました。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事公開]
2017年11月9日
これは難しい問題ですね。
本当に軽微な部品変更や型番変更、急な生産中止で部品交換ができなくなるのは実際日常茶飯事ですし。
じゃああらかじめストックしておけよってなるとその分コストがかさみます。
加えて、この業界の特性上規則(内規含む)や解釈基準の変更、警察庁からの通達、ゴトによるセキュリティ上の問題が発覚等で、ストックしていた部品が使えなくなる可能性も高いです。
よって、部品のストックについては民生品より余計なコストがかかるわけで、そうなると間違いなく台の価格に反映されます。
「最長6年間は使用できることへの対価として」というくだりもわからなくはないですが、ホールの方々はそれより遥かに短期間で機械代が回収できるよう台の選定・運用をされているはずですので、実際は6年の運用を想定して対価は支払っていないと思われます(勿論、長く使えるのに越したことはありませんが)。
権利を主張することは大事ですが、この辺の事情も鑑みた上で、お互いに納得のいく着地点を探るしかないですね。
通りすがり さん
鋭いご指摘で、メーカーのベテラン級にこういった話題で突っ込むと、ほぼ同じような回答が来ますね。
保管上のコストは馬鹿にならないようですから。
また、これは関係性にもよりますが、凄く言い難そうに「肝心のホールさんが、6年間の運用を念頭に置いていない」という事も話題になります。
要は、これもご指摘の通りで
①ホール側が思っているよりも管理/保管上のコストやリスクはある
②遊技機の新陳代謝は、検定/認定期間よりも活発である
このような結論にもなりますね。
ただやはり、業種によらず「ユーザー/消費者はワガママ」なのが常なので、「お客」であるホールの立場としては、今回の全日遊連の要請は妥当だと思います。
もちろん、叶うかどうかは別問題ですが。。。
だーかーらー!
毎日違法釘曲げに手を染めてる犯罪者が順法とか、ふざけんなっての!
お前いっつも言われててまだわかんねのか?
脳が腐ってんの?
違法換金してて順法とかよう言えるわな、ほんまに
絶句 さん
立つ瀬がない業界事情。。。釘調整に関してはご指摘の通りですm(_)m
自動車などは決められた年数(10年だったでしょうか)部品を供給する義務があるのですが パチ業界もあれば良いとおもいますがね。
匿名 さん
こういう話題ですと、いかにこの業界が普通じゃないのか、より一層際立ちますよね。
あなた方今まで良い思いして!規制入ってこの様かよパチンコ屋が潰れようが何のメリットないで
匿名 さん
世の多くの人やメーカーは、パチ屋が不利益を被るのに関してはOKな訳で。。。
今回の部品供給の件もどんどんホール軒数が減って行く一助にもなるでしょうから、高みの見物としては良い見世物なのかも知れませんね。
某社「分かりました。ではバラ売り不可のセットで●十万円でご提供いたします。お高い?いえいえ、これはお客様に長く満足に使っていただくための『配慮』。オーホッホッホッホッ!!お客様が満足されたら、それが何よりの報酬で御座います・・・」
しかし家電なんかは製造中止後、5年くらいは部品提供だかの義務があるらしいですが、台には無いんですね。知らんかった。経産省でなく警察庁が所管している弊害ですな(´・ω・)
ゴンザレス さん
警察庁、メーカー「hey,guys.what’s up!?」
ホール「oh,we’re almost dying…」
いつも記事を楽しみにしている読者Gです。
違法だからとかどうとかってコメントを良く見るようになりましたが、
ここに違法だの何だのとコメントしたところで何も変わりませんよ。
楽太郎氏を誹謗中傷しても何も変わりません。
「あなたは何がしたいのですか?」
匿名 さん
まあ、他にこういった話題で遣り取りする場がない、少ない訳ですから、日ごろの鬱憤みたいなものやご意見が管理人である私にぶつけられるのも理解はできますね。
パチ屋は妙に打たれ強いのが信条ですから、どんどんどうぞ、とだけ申し上げておきます。
いつもブログを読んで頂き、ありがとうございますm(_)m
打ち手としてはホッパーやレバー、ボタン等が遊技中。特に天井間際やボーナス、AT中等に壊れた際違法とは分かっていても直してもらいたいですけどね。
打ち手側でそうした調整や無承認変更を批判する人って、そういった際も文句言わないんですかね?
それとも自分はもう遊技することが無いから、なんでもかんでも文句言ってるんですかね?
半人前 さん
ぱちんこ業界事情に限らず、こういった話題の際には常々思うのですが、「キレイになった社会」がまた別の面倒臭さというか弊害みたいなものを生み出す事もありますよね。。。
そんなことよりメイドインアビスの演出を妄想しようぜ
右にナナチ役物(もちろんふあふあの)がついているから、停止中にさわると応答する
んもぁ? 高確率でしゃべる
んなぁ~ 設定123456 発生確率1/10
お前うっとうしいんだよ!設定135 発生確率1/60
おぉ、お前のさわりかたがいやらしいんだよ!設定246 発生確率1/120
レバーを叩いたときに
内部の電熱線が発熱しナナチが温かくなる(激アツ)
ナナチのほおが赤くなる(激アツ)
ナナチはかわいいですねボイス発生(当確)
ふあふあのナナチに根性焼きを入れた者→アビス行き
はやく開発して、どうぞ
匿名 さん
私にはその、「ふあふあのナナチに根性焼きを入れた者→アビス行き」というのがどうも良く分からないのですが、高校生の頃、学校帰りの商店街で売っていた今川焼は絶品でしたね。
付き合っていた女性と、クリームとあんこをたっぷり挟んだ今川焼を半分こする訳ですが、私は生地が多い方、もっと言えば羽根の部分が好きで、そっちの方をもらっていました。
彼女の方は、クリームとあんこの方が好きでしたね。
・・・まあ、そんな感じです。