今回は、遊技機の取り扱いについてのご質問にお応えします。
炎武 さんからのご質問
楽太郎様、はじめまして。
いつも読ませて頂いています。
今日は、台の事について質問があります。
本題に入らさせて頂きます。
<質問>
再認定を取った台が、客がわかるようにしないのはなぜですか?
例えば、通っているホールの絆やゴッドが再認定を取っているのか、取っておらず撤去しなければならないか、これは客にとって重要です。
撤去になるなら設定は入らないので近寄らない、再認定なら今後も力を入れるつもりで設置しているので設定が入るので狙える、という区別がつくからです。
バラエティーコーナーの台も、好きな台が残るのかどうか気になっている客は多いです。
パチンココーナーでも同じです。
いつまで設置するのか客に知らせない、というのは、コンビニが賞味期限を知らせず売るのと同じであり、悪質だと思います。
また、例えば中古機導入についても、入れ替えるのが中古機が多いのなら、このホールは優良店だと区別しやすくなります。
新台は高いし、すぐに客が飛ぶからです。
周りのホールが新台ばかり導入して客を飛ばす、優良店は客の支持率が高い中古機だけ導入して甘釘営業する、これだけでもかなり変わってくると思います。
もしホールの方で再認定台や中古機だと告知して営業すると、警察から処分される可能性があるとかであれば、せめて再認定の時に支給される許可証のようなものを見えるところに掲示して営業するべきだと思います。
うまく説明できたかわかりませんが質問は以上となります。
よろしくお願いします。
________
ここまでが、炎武 さんからのご質問です。
(全文、そのままです)
それでは、回答です。
回答
認定申請用確認証紙
まず、「認定機」と「中古機」という言葉が出ましたので、それに関する事からお話しします。
ご質問の後段にありました「認定の証明になるようなものを、客先に提示するべき」という事について、一応「確認証紙(認定申請用)」というシールがあるのですがこれはホール側では貼り付け場所を変更する事が出来ず、遊技機の内部の所定の場所に点検確認者が貼り付けるという規定になっています。
これですね↓
この確認証(業界内では、認定シール、確認証紙、などと呼びます)は、パチンコスロット共にドア側内部の下部に貼り付ける事になっていて、例えばパチンコであれば遊技台枠の最下部あたりに付いています。
また、点検確認して、これを貼り付けるのは主に販社側の「取扱主任者」であり、
[参考]「回胴遊商」vol.119掲載の試験風景
こういった試験に合格した有資格者に限られます。
中古機用確認証紙
次に、中古機に関しても、新台納品されてホールで稼動した後に、撤去されて一旦中古市場で流通して再度またどこかのホールに設置される、という場合には、先程の認定用確認証紙と同様にドア側内部に「確認証紙(中古機用)」が貼り付けられる事になっています。
これですね↓
これに関しても、あくまでも中古機流通側の規定に則って所定の場所に付けられるものですから、やはりホール側が好き勝手に場所変更して良いものではありません。
他に証明になるものは?
前述したものが、認定機や中古機である事を示すシールです。
これとは別に、書類(「認定申請用打刻書類」など)があるのですが、今回のご質問の主旨に沿ってお話しすればこれをホール内に掲示してお客さんに公開すべき、という事になるのでしょうが、私の管理店舗も含めてこれまでのキャリアでこういったものを客先に掲示する、というのは見聞きした事例がありません。
なぜやらないのか、と聞かれると回答に窮するのですが、敢えてお応えすれば、シールにしても書類にしても「ホール側で勝手に貼り付け場所の変更が出来なかったり、事務的な管理物だから客先に出す必要が無い」という事になります。
他のシール類あれこれ
ついでになりますが、遊技機に貼り付ける証紙(シール)類は色々とある訳ですが、現行制度では流通制度上の事務的な管理目的物以外は、貼り付けてはいけない事になっています。
また、その場所も、ものによっては厳格に規定されています。
一例を挙げておきます↓
ここらへんの事情は、10年ほど前までであれば、例えばスロットの押しボタン付近に簡単な遊技ガイド的なシールが貼ってあるのを見掛けた事があるかと思いますが、今はそれらを全く見掛けないはずです。
「BIG中は逆押し」
「特殊音が鳴ったら青7を狙え!」
みたいなシールですね。
こういうのも、店側で作って勝手に貼ったりすれば遊技機の無承認変更にあたるため、それができない、余計なものは貼り付けてはいけない、という規定が厳格に適用されるようになった事に関係しています。
営業姿勢としてどうなのか?
それでは、先程の「事務的な管理物だから客先に出す必要が無い」という事に関して、より突っ込んだ事をお話しして締めようかと思います。
今回のご質問では、それでも敢えて、ホール側が積極的に情報開示して、認定機/中古機だとお客さん方にお知らせする事で得られるものがあるだろう、という事になるかと思います。
- 贔屓の機種が継続設置されるという安心感
- 長く大事に使う見込み=高設定が使用されるかも、という期待感
- 認定機ではない=規則改正に伴って撤去される可能性⇒高設定が入らないだろうという立ち回り上のチェックポイントになり得る
- 中古機である⇒機械代の負担が少ないため、還元度が高い営業をしてくれるだろうという期待感
炎武 さんご自身からもご指摘頂きましたが、ざっとこういったものでしょうか。
しかし、嫌らしい話になりますが、ホール側とすれば撤去される事が分かったりすれば稼動しなくなる可能性が高いとも言える訳ですから、なるべくそれはお客さん側には知らせたくない情報とも言えるかと思います。
もちろん、逆も然りで、撤去される前に名残惜しさから打ってもらえる場合もある訳であり、ここらへんは場合によるという事で何とも言えません。
どうしてもホール側の立場でお話ししてしまうので、打ち手の皆さんにとっては納得感が無い回答になってしまっているかと思いますが、ご指摘頂いた
いつまで設置するのか客に知らせない、というのは、コンビニが賞味期限を知らせず売るのと同じであり、悪質である
この事については、私自身、他のお店にお邪魔すればいち打ち手ですから
「お気持ちは分かります」
とだけ、お応えしたいと思います。
また、これはお店にもよりますが、「認定機なので大事に使います」等と遊技機付近やインフォメーションスペースに表示したり、スタッフに聞けば応えてくれる場合もあるかと思いますので、現状ではその程度でご納得頂ければと思います。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事公開]
2017年1月13日
Pingback: ユーザーが認定機とみなし機の区別が可能なように、ホールは表示すべき-回答 | パチパチスロスロあんてな
そんな風に感じてくれるユーザーさんがいるのが嬉しいですね♪
自分は長く活躍した機械なんかはSNS等で撤去を暗に伝え(地域によっては多分ダメな行為?撤去日は言わず機種だけやんわり書いてます。煽り行為と言われるので。)、撤去するまでのどこかで甘く使っちゃいます。感謝を込めてw
認定もSNSで取ったとか取らなかったとかも書いちゃいますし。
中古導入もSNSやPOPに購入価格も含めて書く事ありますが、多分これは問題ない行為だと思います。
ただ、そうした告知が無くても基本的には販売から1ヵ月以上過ぎれば「ほぼ中古」と打ち手は判断して問題ないんじゃないですかね?
まぁ、中古でも打ち手が思う程「極端に甘く」は使ってあげられませんが、それでも多少は56使う頻度も上がりますからね(中古購入した機械や店によると思いますが)
半人前 さん
特にAタイプ機は、新台で買うか20万円以下で中古購入するかで、設定配分には相当な違いが出ますからね。
どうしてもパチ屋営業は店長が矢面に立たされる場面ばかりですが、パチ屋といえども会社員ですから会社としての思考が働きます。
その一方で、旧台の扱いなどに関しては、人情とでも言いますか、損得とはまた別の思考が働く場面も多い訳で。
『認定可否はイベント広告とか煽りに当たるという解釈をされる』
ということがあるかと思ったけどそれは無いんだな
新台入れ換えと同じで厳然たる事実だから告知してポリスメンから怒られるということはないか
じゃあ店で掲示とかしてもいいんですね
そういう申請をしようかな
匿名 さん
事実として粛々と公表するくらいなら構わないのでしょうが、パチ屋の場合は「凱旋、認定完了ッ!」みたいに集客の色気を出す悪いクセがありますからね・・・