値引き額が半端ない…ホールと取引する設備機器/備品販売会社の悲哀-回答

今回は、設備機器/ホール備品販売会社の方からのご連絡内容を紹介します。

 

SBB さんからのご連絡内容

こんにちは

私は、楽太郎様も恐らくよくご存じの、ホール設備・備品等を販売しております某社に勤めておる者です。

 

ホールさん目線での業界考察はとても参考になり、いつも勉強させて頂いております。

 

このたびは、ホールさんの金銭感覚について、業界の将来について、思うところがあり、思い切って連絡をとらせて頂きました。

 

拙い文章ではございますが、よろしければ記事で紹介して下さいますと、業界の隅っこで生きながらえておる業者の悲哀(笑)のいくらかを楽太郎様のブログ読者の皆様にお伝えできるのでは、と考えました次第でございます。

 

当社内にブログ読者がおりまして、こんな事を投稿しようと思うと事前に仲間内で話しましたら「いいんじゃないか」「日が当たらない分野だけど、少しでも気に掛けてもらえたらいい」「あの方なら、地味な話題やホールさんに都合が悪い話題でも、取り上げてくれるんじゃないか」という反応でした。

 

なので、もしも記事で扱って下さる場合には全文このまま公開して頂いて構いません。

(もし修正などが必要だとご判断された場合には、おまかせ致します)

 

さて、前置きが長くなりましたが、私はもともと、新卒では別業種に入りましたが、数年ののち現在の所属会社に転職しました。

 

最初に驚いた事として、ホールさんの金銭感覚、要求は常軌を逸しているな!という事がありました。

 

それに付き合っている当社や同業他社様もおかしいのか、業界全体がおかしいのか私には未だに解らないのですが、とにかく最初の衝撃が凄過ぎて(今では”慣れ”ました)これはとんでもない会社に入ってしまったと愕然としました。

 

その時のエピソードを書かせて頂きます。

 

先輩と同行してあるホールさんのプチ改装案件(パチンコ2島分です)で見積りのやりとりをしていたのですが、諸々の

 

  • 新設機器の本体価格分
  • 施工/加工費
  • 配線移動処理費等(接続端子類および配線小物類含む)
  • 一時取り外し機器の再設置費
  • 作業人件費
  • 既存設備の処分費
  • 交通諸経費(チャーター便運送費、駐車料金含む)
  • 諸経費
  • 祝祭日工事費

 

などなどを合わせまして約4200万円の請求額面だったのが、最初に先輩が特別値引き、端数処理値引きとして引いた金額が約1700万円で、この時点で「えっ!!!」となりました(笑)

 

前業ではこのような事はありえず、請求額面に対してこれほどの額を「値引き」として記載されたものを見たのは初めてでしたので、まずここで驚いたのですが、それをホールさんに提示した際に「高い。もうちょっと引いて!」という返しに二度目のショック。

 

最終的にどうなったかと言いますと、ある備品はなんとタダになったり、会社の取り分調整にしている諸経費などが6割方カット、諸々合わせて約1800万円の値引きで契約になりました(笑)

 

どう考えても普通の感覚ではないのですが、先輩は「あいかわらずだよ、あのホールさん」「でも決算前の追い込みでノルマ品を沢山買い取ってくれたりして、助かるときもあるから文句ばかりも言えないけど」「こんなの、よくある話だよ。当たり前」などと涼しい顔で話していたので改めてショックを受けました。

 

最初に見た契約がそんな内容だったので、私もそういうものなのか、と思わざるをえず、なんだかんだで慣れてしまいました。

 

何年かたって若輩者なりに業界の事が少しは解ってきて、色々と思う所も出て参ります。

 

最近ですと、お邪魔するとホールさんが大体必ず愚痴で仰る「機械代が高い」という一言です。

 

楽太郎様のブログでもたびたび話題にされており、販売条件の厳しさや手続き料金のようなものも含めての価格上昇で全体的な出費が増えているのが伝わります。

 

しかし、私のような、ホールさんやメーカーさんとはまた別の立場で業界に関わっている者として意見を述べさせて頂くと、一番おかしいのはホールさんの金銭感覚だと、私個人ではそう思っております。

 

楽太郎様のブログ内容に対してどうこう、というのではございません。

 

あくまでも私が担当しているホールさんの役職の方々との会話でそう思うだけですが、楽太郎様もご指摘のように経営陣の金銭感覚がいまだに十数年前のものでは?というホールさんも私の担当では沢山あります。

 

最近でも、数百万の受注に対して、当社の最終的な取り分が6万円しかありませんでした。

 

もちろん利益率が高い受注案件もございますが、そういうのが頻繁に頂けるかと言えば決してそうではございません。

 

当社のような業界の隅っこにおる者が見ましても、業界の将来は明るいものではありません。

 

ホールさんから振って頂くお仕事も減っております。

 

ホールさんも厳しい、メーカーさんも厳しい、当社のような立場も厳しい、もちろんユーザーも厳しい思いをしているのが現状だと認識しております。

 

ですが、個人的には、ですがパチンコ・スロットは、通うホールさん選びが適切で使う金額が間違っていなければまだまだ楽しい、他の娯楽とは違った喜怒哀楽が得られる遊びだと思っております。

 

私はパチンコ・スロットが日本独特の遊びとして、少しでも長く残る事を希望しています。

 

そのためにはユーザーも含めた皆が、金銭感覚でおかしなところがあれば現状に則したように改めていく必要があると思っております。

 

日々、いくら儲かったとか、損したとか、どこで熱いイベントをやってるとか、やれホールが悪いメーカーが悪いですとか、もちろんそういうのも大事な時がありますが業界がなくなってしまっては何にもなりません。

 

楽太郎様におかれましては、業務ご多忙の毎日をお過ごしかと存じますが、これからも業界内で起こっている事を発信して頂きまして、業界の事を考えるための情報を提供し続けて頂ければと思います。

 

業者の立場、一読者、ファンとして、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

以上、失礼な事もあったかと思いますが、長々と書いてしまい申し訳ありませんでした。

もしもご気分を害されましたら、お詫び申し上げます。

________

ここまでが、SBB さんからのご連絡内容です。

(全文そのままです)

 

所感

まず、とても丁寧にお書き頂き、普段私のようなホール側の者が仔細考える機会が少ない設備機器/ホール備品販売会社さんの事情について教えて頂き、感謝致します。

 

業界の金銭感覚なり、業況が悪い中でどのようにパチンコスロットを存続させるべきか、といった事については、私も普段から述べさせて頂いておりますし、何より今回SBB さんが十分に指摘して下さったので、割愛させて頂きます。

 

1点だけ補足と言いますか、読者の皆さんには具体例が無いとイチマチ伝わりにくいかも知れないと思い、大幅な値引き請求書の例をひとつ紹介させて頂きます。

 

ご連絡内容にありました、ホールと付き合うにあたって、数千万円の請求額面に対して、かなりの金額の値引きが発生する場合があるというのが、良く分かる資料だと思います。

請求書例

これは、約10年前に、数年前に私が管理店舗で発注した工事案件での、最終的な請求書です。

※ペーパー保管していたものなので、ちょっと皺になっていたりするのはご容赦下さい

※[2018年5月27日19:00追記]

記事公開時は、身元バレ防止で約10年前と書きましたが、消費税率が違うとのご指摘で「そう言えば、そうだった!」と気付かされ訂正しました。

 

「一般業種ではあり得ん!」というご意見もあるでしょうし、「いや、ウチの業種でもこんなもんだよ」、というご意見もあるでしょう。

 

そこらへんの受け止め方については、読者の皆さんにお任せ致します。

 

いずれにしても、事実として、ぱちんこ業界内では上記のような請求書はよく見受けられます、という事だけ申し上げて、締めさせて頂こうかと思います。

 

 

今回はこれくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

「ぶっ飛んだ請求書だぜ!、と思う方は、そっと押して下さい。

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[記事公開]

2018年5月27日

10 comments on “値引き額が半端ない…ホールと取引する設備機器/備品販売会社の悲哀-回答

  1. シロッコ

    設備機器の定価が高いんですよね。だから、販売する側は 大幅値引きがデフォ。データランプ、とか。

    Reply
  2. どんきち

    自動車販売業界も同じ様な感じですよ。
    特にお膝元になると何十万も値引きするのが当たり前と思っている購入者が多く居ます。
    何百万もの総額で何十万も値引して利益が数万しか無いって本当の事言っても信じてもらえないか他の人から儲ければいいじゃんなんて平気で言われます。

    Reply
  3. Pingback: 値引き額が半端ない…ホールと取引する設備機器/備品販売会社の悲哀-回答 | パチパチスロスロあんてな

  4. まるちゃん

    昨年、勤務店舗の自動吸い殻回収設備に不具合が起きて設備会社に修理を依頼したら、タダで新品の回収レール(いかもオーダーメイド)を持ってきてくれました。
    設置の人件費だけで全てやってくれましたが…こちらの記事を読み、いち従業員の知らないところで猛烈な値引きをされていたのではと思うと申し訳ない気持ちになります。

    Reply
  5. 匿名

    普通の事とは言いませんが、よくある事です。まず、そもそもの品物の定価や人件費が実勢価格合っていない。値引に業者の方が慣れてしまってドンドンエスカレートしてしまった。という可能性もあります。また、工事の場合は、人夫を遊ばせているよりは、儲からなくても受注した方が良いケースも多々あります。
    但し、危ないのは資金繰りが苦しくて何でも受注してしまうケース。その場合は、ホールもリスクを負ってしまいます。
    その他、物の値段、人件費も長年のデフレで上がってませんので、設備が同等なら、値段も十年前と同じでしょう。そう考えますが。
    ホールの金銭感覚がおかしいのではなく、ただ単に他より損をしたくないのだと思いますよ。

    Reply
  6. 匿名

    10年ほど前とありますが消費税が8%とありますので2014年4月以降の見積もり書ですね
    何らかの不都合があるなら画像修正かなにかしらした方が良いと思います

    Reply
  7. 匿名

    実勢価格とかけ離れた定価とかオープン価格だとそうなりますわな
    パチンコ業界でしか使えない設備ならそれは尚更でしょ
    売り手側の管理レベルも低いからそうなるんじゃない
    厳しい業界や会社の場合は作業に掛かる人件費は工程、作業員レベルまでみて経費計算します
    その良し悪しは別にしても、互いにルーズとしか見えないです

    Reply
  8. ファウ介

    値引き幅がここまでになってくると、元の値段は一体なんなのさ?
    という疑問が湧いてしまいますね。

    それと、いないのかもしれませんが、値切らないで気持ち良くポーンと買ってやるよ!
    みたいな人が居たらと思うとおぞましい…

    Reply
  9. ゴンザレス

    「ウチの業界の常識は世間の非常識」みたいなのは、何処にでもありますね。

    そういった意味では、全く関わりの無い他業種の業界人のブログは興味深く面白いです。

    匿名だからこそ踏み込んで書けて、かつ信用ができるというのは中々ありませんが。

    Reply
  10. ななし

    祝祭日工事費とか、爆笑なんですけど。もうすぐ平成も終わるというのに、未だに昭和脳のようですね。

    Reply

コメントをどうぞ! ※2018年に入ってから、本社業務が加わって忙しい立場になってしまいました。返信ご希望のご質問などは、お問い合わせフォームをご利用下さいませm(_)m