休憩スペース設置の大型液晶モニター動画を、他業種の近隣店に広告枠として販売する企画はアリですか?-回答

今回は、同業の役職の方からのご質問にお応えします。

 

AZU さんからのご質問

初めまして。

いつも大変興味深く拝見致しております。

 

私は●(注:県名)のPS併設店舗にリーダー職として勤務している者です。

 

(中略:勤務店舗に関する具体的な記載があります)

 

メインとなる業務はまだホール回りですが、ストアマネージャーが「店舗付きの社員全員を対象に営業提案コンペをやるから、何か企画がある者はまとめておくように」という事があって、この機会に1つ新規企画を提案しようと思っているところです。

 

今回私が企画しているのは、<広告スペースの販売>です。

 

これは集客企画とは違って、店舗の収益性の向上企画です。

 

エントランス脇に休憩スペースがあり、そこに常設している液晶モニター(60インチ)で普段は新機種の動画などを流しているのですが、ここに近所の店の広告を流す、という内容です。

 

契約上では広告収入になると思います。

 

データは先方用意が理想ですが飲食店とかならそれは期待できないと思いますので、店の外観とオススメメニューなどを静止画でいくつか流す、などでもいいと思っています。

 

金額は、求人広告枠が大体2万円くらいですから、それと同じくらいで1カ月契約すれば、と思っています。

 

企画の内容は以上となります。

 

店長クラスの方の目線ではどう見えますでしょうか?

 

下っ端の未熟な企画ではありますが、是非ご意見を賜りたく存じます。

________

ここまでが、AZU さんからのご質問です。

 

それでは、回答です。

広告枠販売

回答

結論

まず、結論からお話しします。

 

今回の企画自体は、アリかナシかで申し上げれば、アリです。

 

普段は自店の広告スペースとしてしか利用していない、また店舗付きの者も皆、そのように認識しているものに対して、新規の利用価値を提案するという切り口だけでも、良い着眼点かと思います。

 

スペースの有効活用、旧来的な使い方を別用途に振り分ける、デッドスペースの復活、バックヤードの見直しといった企画はどのお店でも話題になる訳ですが、それが単に奇をてらったものではなく、「お店の収益になるように」という観点は社員としては大事なことであると言えます。

 

ただし、私見では、付加価値を用意しての別提案にした方が良いかと思います。

 

確認すべき事

まず初めに、今回の企画で確認しておく事があります。

 

どのように営業(広告枠販売)を仕掛けるかといった事などは端折るとして、仮に1件月間2万円で請け負った広告案件で、その収益が店舗(会社)としてどのように扱われるのかです。

 

経験的にお話しすれば、ぱちんこ業界における会社組織というものは、プラスアルファ的に生み出されたお金や、コストカットできた分は、そのまま吸収してしまう場面の方が多いと言えます。

 

なので、おそらくは、仮にこの企画が上手くいって近隣の営業店舗と複数件の広告付き合いができたとしても、生み出された収益が営業現場にプラスに作用したり、会社から有り難がられるという可能性は低いかと思います。

 

こういうのは金銭感覚の問題でもあるので、なかなか難しいお話なのですが、私の感覚としては仮に月間2万円の案件が3件あって6万円になりましたよ、年間72万円のプラスですよ、というのよりは、また別の価値が生み出された方がメリットに感じます。

 

それは、近隣店舗との関係性を、より管理者目線で両得(WIN-WIN)に持って行く事です。

 

具体的にお話しします。

 

広告枠はタダで提供する

まず、AZU さんが販売しようとお考えの広告枠は、「無料」で提供するとしましょう。

 

金銭の授受は発生させない、しかし「無償」という訳ではなく、先方にも2つの価値を提供して頂きます。

 

それは、

  • 広告(スペース)の提供
  • スタッフ雇用上の省コスト化

 

この2つです。

 

ちょっと調べさせて頂きましたが、AZU さんの勤務エリアの早番時給相場は、1,000円~1,100円くらいのようです。

 

お店の立地が駅前なのか郊外なのかまでは分かりませんが、おそらくは、人の往来が盛んな時間帯には店外においてティッシュ配布や呼び込みなどを行っている事かと思います。

 

その業務に充てる人員にも当然時給は発生している訳ですが、それらを契約先に間接的に負担してもらうという事です。

 

具体的には、液晶モニターに広告枠を提供する引き換えとして、先方には営業店舗内にAZU さんのお店のティッシュ、ウェットティッシュ、ポスター、チラシ等を常設して頂き、それを毎回の新台入替時などのタイミングで更新して頂くという事です。

 

もちろん、更新時にはこちらから出向いて交換する訳ですが、これによって店外の配布/PR業務に充てていた人員が1名浮く事になります。

※実際にはこの配布/PR業務は継続して行うでしょうから、プラスアルファ的な宣伝広告手段/スペースを得たという形になるかと思います。

 

現状では、そういった業務にスタッフを従事させるにあたり、寒冷地ならではの体力的負担やコストを払っている訳ですが、これを相殺するという考え方です。

 

広告宣伝規制の業界内ガイドラインにおける、店外配布にあたっての日数制限などはこの場では無視してお話ししますが、仮に毎日1時間の店外配布/PR活動を実施したとすれば

 

時給1,000円×30営業日=3万円

 

月間でこれくらいにはなっている訳ですから、これをAZU さんが契約相手から申し受けようとしている広告枠の提供価格=2万円と引き換える、という企画です。

 

もちろん、これは今回私がAZU さんからご質問を受けて、あくまでも文面だけで判断した事に過ぎませんので、営業の実情やエリア事情、立地条件などとは実際には上手く噛み合わないお話なのかも知れません。

 

なので、こっちにしろ、というのではなく、AZU さんの販売企画と併せて、2本立ての企画として持ち込んでみてはいかがでしょうか?

 

・・・というのが、私からの提案というか、回答になります。

 

最後に

最後になりますが、AZU さんのお店のストアマネージャーさんにしても、全国の店長以上の役職者に関してもそうでしょうが、班長/主任/リーダークラスから提出された企画だからといって、はじめから「未熟」だと決めつけてはいません。

 

それぞれの職分に応じた問題意識なり、視点と言うものはありますし、役職ランクが違うがために気が付かない事もあったりします。

 

なので、今回の件に関しては、しっかりと簡潔にまとめた上で、是非自信を持って提案して頂ければと思います。

 

 

以上、十分な回答になったかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

 

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[記事公開]

2018年4月3日

9 comments on “休憩スペース設置の大型液晶モニター動画を、他業種の近隣店に広告枠として販売する企画はアリですか?-回答

  1. Pingback: 休憩スペース設置の大型液晶モニター動画を、他業種の近隣店に広告枠として販売する企画はアリですか?-回答 | パチパチスロスロあんてな

  2. かかし

    内容も表現も気持ちのいい回答ですね。業界は違ったとしても視点や考え方も参考になります。

    Reply
  3. 変なウサギ

    いつも楽しく拝見しております。

    異常な心理状態の人が目にする機会の方が多い場所に広告出店となると、
    どうでしょうか。
    例えば飲食店ならば、
    「本日ラッキーな貴方!ぜひ○○へ」
    など到底、表記できるはずもなく
    店名、店舗詳細、メニュー写真だけとなるでしょうが、
    「負け混んでるのに誰が行くか!」
    「なんだこんな店に広告だしやがって!利用なんかしない!」
    「負けた金が流れてるんじゃねーの?ここグループ店か?」など(笑)
    異常心理で情報を受ける可能性があり、ましてやパーラー側の情報が広告主側店舗にも配置なんて、主側にたまたま来店したクレーマーの異常性に火をつける可能性もあります。
    心理的考慮が必要な箇所に広告を出す業種って、ラウンジやラブホとかでしょうか?
    部屋汚されるかな。

    Reply
  4. なかむら

    私は昔パチ屋で働いていて今は飲食店を経営しています。その立場で考えると…

    広告を出す側の価格帯やターゲット層が合うならいいかもしれないですが、パチ屋という場所での広告だとあまり魅力的では無いかなと個人的には思います
    最大手さんの店に行くと結構地域のお店の広告・紹介をしていますが、広告効果は常々疑問に思っています

    また、広告料2万という設定は高いですね。効果もわからないモノに加えて飲食店など中小小売で考えると平日の日商分って所いうお店も多々あります。
    値段と安定性で大手ネット広告の最安プランの方が遥かにマシです
    ※この辺りは未だにパチ屋と一般のコスト認識に隔たりがあるなと思いました

    楽太郎さんのようにお互いがフォローしあう形ならいいかとは思います
    それでもお試しでやってみて効果が上がらず中途半端で辞めるってのが大体かなと思います…
    ただお互いがいい関係を築ける可能性も努力次第でありうるかとも思います

    Reply
  5. ももジローさん

    AZUさん頭イイですね!
    その発想はなかったです!!

    楽太郎さんも頭イイですね!
    相手の長所を掴んだ上で共存関係を提案されるとは!!しかも代案として!

    私にはできない発想です。
    今回も十分に勉強させて頂きました。

    Reply
  6. ファウ介

    元広告屋です。

    広告収入を得るために必要な人的コスト
    ①営業活動(アポ取りなど)
    ②媒体資料作成
    ③プレゼンテーション
    ④見積り提示
    ⑤契約
    ⑥納品

    これに加えて、広告物も媒体側負担で制作し、広告主のチェック~修正が加わるとなると更にコストが増えます。

    さらに、通常のホール営業活動に加えて、月の目標数となる広告枠を埋めるプレッシャーは小さく無いと想像します。

    なので、楽太郎さんの提案のように報酬を別の角度に着地させる考えはごもっともだと思います。

    もう一つ別の角度のやり方としては、ホールさんは場所貸しに徹して、①~⑥をやってくれる広告屋を探すことです。
    (①~⑥をアウトソーシングする、と置き換えて貰っても構いません)

    その分、実入りは減りますがそれ以上に負担は減ると思います。

    また、ホールさんが手探りで①~⑥を行うよりも、その道のプロにやらせた方が効率も上がるでしょう。

    ※匿名で責任もなく好き勝手な書き殴りでスミマセンm(_ _)m

    Reply
  7. AZU

    楽太郎様
    ご丁寧に、ありがとうございました!
    取急ぎ御礼まで。
    コメント頂きました皆様も、ありがとうございます。

    またメールさせて頂きます。

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