今回は、京楽に関する内容で、個人的に新しい話題だったものを1つ紹介したいと思います。
京楽の浮沈について
まずは、ここ数年の京楽の動きについて、ざっくりと振り返ってみます。
同社は、2012年8月に初代CRAKB48を販売し、最終的には全国約20万台という、今の感覚ではまずあり得ない程のサプライズ級のセールスになりました。
これによって、ユーザーの皆さんもご存知の通り、
- 確率1/199前後
- 右打ち突入率50%前後
- V入賞(二種)当たり継続率80%前後
こんな感じのスペックで、覇権を握る事に成功しました。
その後は、手持ちの版権を最大限利用する形で、2013年7月にスロットAKB48を販売しましたが、これはホール側の目線では、まさか京楽がスロットシーンにまで参戦するとは、予期していなかった出来事と言えました。
こういった状況で、ウルトラマン系と仮面ライダー系という同社のメインコンテンツ、また更に冬ソナ(2013年8月時点でP-WORLDベースで約7万台)、仕事人桜花乱舞(同約3万台)、太王四神記(同約3万台)、銭形平次withチームZ(同約2万台)といった面々も加わった結果、当時の全国の設置台数ランキングでは京楽機種の存在感は非常に大きかったと言えます。
その後の事については、検定機と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機=「不正」遊技機の撤去問題が持ち上がって来て、それにより特にウルトラマン系と仮面ライダー系の旧MAXタイプ機のシェアが大きなマイナス影響を受けるなどし、一時期は
「京楽は直近ではウルトラマン系とライダー系の劣化スペック機しか出していないが…ヤバいのか?」
といった話が業界内で出る程になりました。
しかし、そういった約2~3年の苦境を経て、2017年の5月以降は
- 仕事人
- ウルトラセブン
- 冬ソナリメンバー
- ライダー闇バトル
- AKB誇りの丘
こういった機種のセールスが好調である事に加えて、その中からホールの営業現場で使い勝手が良く貢献度が高い機種も出て来るなどしており、一応の「復活」を遂げたと言って良い状況にあるかと推察します。
意外!
そんな京楽ですが、私も含めて、日々の営業とはまた少し異なった視点でぱちんこ業界を俯瞰するのが好きな業界人であっても、
「え?そうだったの?知らなかった…」
という反応を見せるようなネタが、ある硬派なメディアから出されていますので、それを紹介させて頂こうかと思います。
以下、『文藝春秋』2019年3月号(p.232)から、同社に関する箇所を引用します↓
2011年7月に榎本社長自らがAKSの取締役に就任。
スポンサー交代を巡ってドンキが激怒、裁判沙汰にも発展した(和解で決着)。
当時の京楽産業.は絶好調で。「一時は東京・お台場でカジノも視野に入れた一大施設の建設を構想した」(同社関係者)。
だが、業績は急降下し、二〇一六年六月期以降、二期連続で二百五十億円超の大赤字を計上していた。
©株式会社文藝春秋
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カジノ関連の業界内の話題では、既に海外で営業実績があるユニバーサルとサミーの事にどうしても目が行く訳ですが、正直申し上げて私は当時の京楽のこの構想については、完全にノーマークでした。
まあ、いかに苦境から復活して、その後カジノ関連の動きが国会内で進捗し鼻息荒い地方自治体が具体的な実現プランを掲げているとは言え、さすがにカジノへの野心を表明するだけの力は無いと言えるでしょう。
ホールの立場で申し上げれば、やはり本業である遊技機の方でホール支持、ユーザー支持を更に高めて頂きたいというのが本音です。
- 甘仕事人総出陣の増販
- 甘まどかマギカの販売を予定
- 仕置人の販売を予定
- 年末にかけて乃木坂の販売を予定
こういった、今後の同社の動きに、注目したいところです。
以上、今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2019年2月15日公開
首相のお友達メーカーのSも含め法令遵守の姿勢が一切ないKとかUがカジノ参入を果たすようなら我が国の民主化の度合いをまたも疑問視せざるを得ない。残念なニュースです。