今回は、読者の皆さんにとってはあまり興味がないかと思いますが、組合組織の近況についてごく簡単にお話ししたいと思います。
栃木県の事情について
以下で、東日本遊技機商業協同組合の発行誌「Toyusho」(10月20日発行号)に掲載された、栃木県遊技業協同組合の理事長である、岩河健一 氏へのインタビュー内容の一部を紹介致します。
Q.栃木県内の市場の状況について
理事長
「厳しい状況が続く中、昨年あたりから営業の継続を断念する店舗が増えています」
「その結果、店舗数がゼロになってしまった支部も出てきており危機感を抱いています」
検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機の撤去や高射幸性遊技機の設置比率低減への対応で各ホールが大きく疲弊する中、今後さらに組合員が減少するのではないかと懸念しています」
Q.本年7月に風営適正化法施行規則及び遊技機規則の改正案が発表されたが、これに関してはどのように受け止めているか。
理事長
「もし大きな資金投入が必要な状況になるなどすれば、小規模店舗を中心に営業の継続が難しくなるケースも多数出てくるのではないかと深刻に捉えています」
「業界全体として見たときも、中小ホールが大きな割合を占めることから、市場規模が一気に縮小してしまうことにもつながりかねません」
「この規則改正については、来年以降に登場してくる新たな遊技機が、どのような内容になるのか全く見当がつかないという点にも不安を感じざるを得ません」
「楽しさが削がれることがないよう、メーカー業界には最大限の努力をお願いしたいと思います」
Q.規則改正を機に低射幸性化が一気に加速するが、今後のホール営業において、どのような対応が求められると考えるか
理事長
「新たな規則のもとでのホール営業を成立させる上で、まず実現させなければならないのが賞品提供価格の見直しだと考えています」
「そのため当組合では今春から協議を重ね、意見調整に取り組んできました。その結果、現在(注:インタビュー時点)は大詰めの段階を迎えています」
「また、実施が実現した後も、これをしっかりと継続させていくためには、各店舗が足並みを揃えて確実に実行していくことが不可欠です。そのために、組合として統率力を最大限に発揮して取り組まなければならないと考えています」
________
[参照]「toyusho」2017年11月号
発行:東日本遊技機商業協同組合
「変化」は必須であるが…
このインタビューにおいては、他にも
「のめり込み防止については適正な広告宣伝の遵守も欠かすことはできません」
「そのため当組合では独自の規制強化に取り組み、組合員はもちろん、非組合員にも理解を求めることで、良好な結果を得るに至っています」
このような発言もあり、旧来的なパチ屋事情として、各店舗が好き勝手やっている状況=多様性だと勘違いしていた時代とは一線を画すような、法規を順守したり時代の要請に合わせた変化が求められている業界事情が、この栃木県という方面組合においての事とは言え、全国の組合事情を考察する上でも有用なものとしてごく簡潔に記されているインタビュー記事になっています。
—広告—
「再編成」を見据えて
業界事情に明るい読者の方であれば、最近の関東圏では等価是正の動きが改めて活発化している一方で、それに反対するホール企業も多かったりする都合上、なかなかそれがうまく行っていない事をご存知かと思います。
また、広告宣伝規制についても、いくら各方面組合が自制を求めたり、取り締まり行政(都道府県警本部)側が具体例を挙げつつ指導したり処分を下したとしても、
「ウチは大丈夫だ」
とでも言わんばかりに無視したり、各種広告媒体を使用しての派手なイベントを実施するお店が後を絶たない状況を、日々目にしている事と思います。
これに関しては、私としても非常に憂慮すると共に、
「店舗数の減少の過程で組合員がゼロになる単位組合が発生して、全国各地で単位組合の再編成の動きが活発化すれば、発言権がある地方大手や全国大手が営業する単位組合の力が、各方面組合の中で相対的に強くなっていき、より一層何かそのエリアで統一感を持って動くべき案件が発生した場合でも、統一感を欠く状況になるのでは?」
このようにも考えております。
読者の皆さんは、どのようにお考えでしょうか?
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。
「どーでも良い話だぜ!」という方は、下のボタンをそっと押して下さい↓
[記事公開]
2017年12月8日
「恨」の一文字を旗頭にしてルール無用でひたすら日本を完膚なきまでに叩きのめすことしか考えていない業界最大手に足並みを揃えられたら、それこそ業界の終焉だと思いますけどね。
うさお さん
マルハン自体が弱って来ていて、エリアによっては地方大手の方が強いですから、そのマルハンが音頭を取ろうとしても逆に弾かれる可能性もありますね。
いつも凄いなと思ってます。
何の役に立たない、需要が無いことご丁寧に毎日発信してるんですから。
ユーザーが勝てる情報、具体的な情報だけ欲してる状況がわかってないんだから、そりゃランキング順位も下ですよ。
見に来る価値がないブログです。
チョン さん
需要のあるなしがブログ村のランキングにダイレクトに反映されているとすれば、仰る通りだと思いますm(_)m
Pingback: 全国各地で進行する「消滅可能性組合」の増加と、単位組合の再編成の未来図について | パチパチスロスロあんてな
『どうでも良い話』とは思えないのでボタンを押せないやぁ、、、
将来的に明るい話は無いもんですかねぇ、、、
フィーズ さん
業界側から発信できるもので明るい話は無いですね。
打ち手側から、遊びやすくなった、と明るい話題が出て来るまでは、何も無いでしょう。
倒産回避のために等価を止める必要がある -> 今より客単価上げるぞ〜! ->釘は絶対に開けないし設定は1中心のまま。
と言う理解でいいですね。 パチンコ辞めよっと。
ちばにゃ さん
生活圏内の店舗が全てそうなってしまったら、この機会に辞めた方が良いですね。
そもそも、パチンコスロットには、わざわざ長距離移動したり長時間並んだり過酷な抽選を勝ち抜いてまで打つ程の価値は無いですから。
元々換金が5.5〜7枚とかの場所にいたので
関東の換金率がいいのはとても魅力的でしたね。
栃木県、茨城県あたりは是正に一致団結してる感はありますが、
埼玉はそんなにないですね笑
映画好き さん
関東圏は獣王が出て来たあたりにスロットを等価にするお店が一気に増えて、関東=高価/等価イメージが定着したんだと思いますね。
親睦会の域を超えてませんね。正直者が馬鹿を見る、情け無用の面の皮が厚い連中が急成長をとげるようでは、意味をなさない。
警察が非組合系や自主規制を守らない連中を、些細なことでドンドン営業停止に追い込むしかありませんね。それをやると法を盾に企業側が反発するでしょうが。
ゴンザレス さん
釘調整や広告宣伝、景表法、総付景品などでは「本来は存在しないグレーゾーン」を追求して違法行為をするのに、そういう時だけ法を根拠に身を守るご都合主義に対して、打ち手側はどう思っているんでしょうね。