「パチンコメーカーは、ホールが釘調整するのを前提で販売していた」という証拠がありますか?-回答

今回は、パチンコの釘調整に関するご質問にお応えします。

 

K.W さんからのご質問

楽太郎様

いつも読ませて頂いております。

 

初めて質問させて頂きます。

よろしくお願い致します。

 

私はパチンコファンで、別産業のメーカー勤務の者ですが、全般において法律に則った業務を執り行う事はもちろん、規格品や法定書式を使用しての業務フローが必須なセクションにおります。

 

その立場で、楽太郎様がお書きになっている貴産業界の内情に関わる記事を色々と拝見しておりますと、かくもルーズな産業があるのかと驚く場面が非常に多いです。

 

特に、貴産業界ではパチンコホールにあたる顧客が、取り扱い上の法律に違反して自社製品を改造する、それを営業に使用する、それが当たり前だという事がどうしても理解できないでいます。

 

私の産業でそのような事がまかり通れば、機器の誤った使用により怪我をしたり、大事に至るような場面もありうるからです。

 

それ以前に、法律違反、またそれをフォローするような行為はメーカーとしての存立に致命的であり、これは絶対に許されない事です。

 

過去記事を拝見したところ、貴産業界では、”メーカーは、ホールが釘を調整して認可された型式を違法に改造する事を前提にしていた” ”釘調整しやすい機械を製造して販売していた このような主旨の事が記載してあり、非常に驚きました。

 

これは一般的な産業におけるメーカーの姿勢としては、絶対にあり得ない事です。

 

私が疑問に思うのは、もしもこれが事実で、ホールが勝手に違法行為をしているのではなくメーカーまでからんでの事なのであれば、日本の産業史では他に例を見ないような規模の法律違反という事になると思います。

 

日本という国でそこまでの違反がまかり通っていた事がにわかには信じられないのですが、パチンコメーカーが、ホールが釘調整しやすいように機械を作っていた、釘調整するのが当たり前だという認識で機械を販売していた証拠になるような資料はありますでしょうか?

 

もしも証拠があってご提示頂いたからといって、それでどうこうしようというわけではございません。

 

楽太郎様のお立場では、お答えにくい質問だと思いますので、もしもご都合が悪いようでしたら無視して頂いて構いません。

 

長々と失礼致しました。

________

ここまでが、K.W さんからのご質問です。

(全文そのままです)

 

それでは回答です。

 

回答

資料3点を紹介

旧ブログも含めますと、釘調整や釘に関する業界情報(検定時と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機=「不正」遊技機の撤去問題、釘確認シートなど)に関する記事は、70~80記事は公開しているかと思います。

 

その中で、どの過去記事で

 

”メーカーは、ホールが釘を調整して認可された型式を違法に改造する事を前提にしていた” ”釘調整しやすい機械を製造して販売していた

 

このように触れたかまではパッと思い出せませんが、この手の記事やコメント欄ではよく話題になる事ですから、私がそのようにお話ししたのは事実でしょう。

 

なので、今回K.W さんからお問い合わせ頂いた

 

パチンコメーカーが、ホールが釘調整しやすいように機械を作っていた、釘調整するのが当たり前だという認識で機械を販売していた証拠になるような資料はありますでしょうか?

 

このようなご質問に対しては、憶測で物を言っていた訳ではない、このような事実を元にお話ししたのですよと、回答する義務があるかと思います。

 

たしかに、お気遣い頂いたように、パチンコファンの方に対して「こういう違法行為が当たり前の業界なんですよ」と語るに等しい資料は公表しづらい訳ですが、事実は事実として、ご覧頂こうかと思います。

 

それで、どのように感じるかについては、K.W さんはじめ、読者の皆さんのご判断に委ねたいと思います。

 

それでは、ご覧下さい。

 

資料①

これは、過去記事でも参考画像として紹介させて頂いた事がある、ある機種のゲージ/ピッチ(釘幅)表です。

 

ヘソ(命釘)の幅を調整する事で、分間スタート数値がどの程度変わるかを示した箇所がご覧頂けるかと思います。

ゲージ/ピッチ表

 

資料②

次に、先ほどとは別の機種の、交換個数別/稼動状況(調整数値)別の営業数字のシミュレート表をご覧頂きます。

メーカー提供の調整シミュレート表

 

資料③

更に、スタートに関係する箇所だけでなく、出玉の数量の増減に関わる箇所を調整した場合に主眼を置いた調整シミュレート表がこちらです。

釘調整シミュレート表

 

まとめ

今回ご覧頂いたような、釘調整に関するメーカーからのデータ提供は、メーカーによって差がありますが大体2011年くらいまでは通常サービスとして実施されていました。

 

では、今はどうなのかと言えば、釘確認シートの運用開始にも考え方の変化が現れている通り、「メーカーとしては、この通りのゲージで販売/納品しました」、「その後の事は我々が感知するところではありません」このようなスタンスです。

 

最後になりますが、釘調整に関してK.W さんがご指摘の

 

日本の産業史では他に例を見ないような規模の法律違反

 

という事については、ごく近年の事ではありますが、供給側であるメーカーは慣例的なものも含めて旧来的な在り方を見直して「健全化」に大きく舵を切り、取り締まり行政側である警察庁は監督官庁としての手綱を引き締めていると言えます。

 

では、ホール側はどうなのかと言えば、敢えて語るまでも無く十分に日々の営業状況がご覧頂けているかと思いますので、今回は割愛させて頂く事にします。

 

 

以上、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

「釘調整に賛成。パチンコ営業は本来、釘を叩いてナンボである、と思う方は、そっと押して下さい。

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[記事公開]

2018年4月8日

10 comments on “「パチンコメーカーは、ホールが釘調整するのを前提で販売していた」という証拠がありますか?-回答

  1. Pingback: 「パチンコメーカーは、ホールが釘調整するのを前提で販売していた」という証拠がありますか?-回答 | パチパチスロスロあんてな

  2. daidai

    ちょっと難しい話になりますが。
    そっちの方の分野の人間からすれば、釘調整は風適法上一義的に明白な法律違反とはいいがたい面があります。
    行政罰のある法規なので、構成要件上の明確性が前提となりますので。
    となると条文上の明白性がないので、行政通達が解釈基準となります。
    その意味で、営利目的の釘調整とメンテ目的の釘調整との境が曖昧なため(ここは異論があるでしょうが、主観的目的の相違、というのはこっちの世界では「曖昧」に他ならない)、脱法的扱いを行政も従来は許容しており、メーカーもその視点で顧客である店舗に対して関連資料を交付していたのでしょう。
    ただし、曖昧ではあっても営利目的の釘調整(プラスであろうとマイナスであろうと)法規の反対解釈としては許容されないことであり、かつ近年(特にここ5年、てとこですかね)のパチンコを巡る社会的問題、特に依存症問題を契機に行政通達を明確化した、というのが流れということではないでしょうか。

    しかし、数十年にもわたり許容され商慣習化したものが通達一本(一本ではないでしょうが)で一義的に明白になる、というのは他の法分野、行政分野ではまずは見られない現象です。やはり特殊な世界というほかないです。

    遊技としての多様性と健全性を犠牲にしてきたツケというとこですかね・・・何十年と「ツケでいいよ」といわれてきたものを「今すぐ耳揃えて払え」といわれている店もメーカーも大変でしょうが、ここ数年の異常な収益吸い上げ状態(ボッタクリともいう)を見る限り、客サイドからすれば心から同情できないのも確かです。

    Reply
  3. こちらのブログがあと10年早く開設されていたら、ファンがパチンコ業界を見る目が少し変わっていたかもしれないですね。
    アンチも多いようですが、私は貴重な情報源だと思っています。

    Reply
  4. ゴンザレス

    「釘調整に賛成。パチンコ営業は本来、釘を叩いてナンボである」これには賛成ですね。

    ただし何事にも限度がある。ユーザーが一方的に不利になるようなら、調節自由は止めて貰いたい。前にも書いたような気もしますが、下限が欲しい。『1000発打って最低●回転は回ること』という基準が欲しい。別にボーダー並とは言いませんから。

    もはやお伽噺の世界であるガバガバ釘なんてのが望めないなら、せめて大手だろうが小規模だろうが、国内のホールでなら「何処で遊んでも遊べなくもない釘」にしてもらいたい。せっかく優秀な人材やら脳科学者から揃ってるんだから、そういった算出はできるんでは?

    「何処でも遊べる安心感」というのが遊技に欲しい(´・ω・) それに耐えられん所は潰れてしまえ。

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  5. yokobo

    業界がクリーンになったからしょうがないんだけど、セブン機が台頭する前は台のゲーム性+店の釘調整で面白い遊技機になってたんだよなぁ。一発台とか

    Reply
  6. ムツ

    質問者様は何がしたいのでしょうか。結局は「もっと遊ばせてほしい」ということなのか、それともご自分がお勤めの業界と比較して「いかにぱちんこ業界がひどいのか」ということを指摘したいのか。(その場合はその先に何があるのでしょうか・・・)
    または、ぼくはこんな凄い、ちゃんとした企業に勤めてるんだゾって自慢したいのかww

    回りくどくて目的の見えないご質問に、正直「イラッ」とします。

    楽太郎さんのことですから、メールでのやりとりを無断で記事にしたりはしないでしょうから、質問者さんは打診があった時点で断ってほしかったです。

    とはいえ私としては、このようなお考えの人がいるのを見るにつれ、「あぁ、やっぱりもう昔にあともどりはできないのだな」という諦め感が増していくので、まぁそれこそが楽太郎さんの意図するところなのかな、とも思います。

    Reply
    1. daidai

      コメントの頭に余計なことを書いた者ですが、私はこの質問者は「装い」、つまり身分的なところはフェイクだと思っています。「パチンコファン」を自称する者が「釘調整はコンプラ違反」などと言うとはとても思えないので。釘に挑戦して一喜一憂するのが本来のファンの在り方ですから。先に火消しの意味もあってコメントしました。
      まあ、遊技の一喜一憂の在り方を変えろというのが行政の方向性ですので、問題提起としてはアリかなあ、とは思います。

      Reply
  7. 匿名

    そもそもパチンコ業界がまともな業界じゃないから比較なんて出来ないでしょ
    だから世間から嫌われて叩かれてる訳で

    でも楽太郎さんはその中でもまともな人ですよね
    私は楽太郎さんのブログのおかげでパチンコを打たなくなったので、それは本当にありがたいと思います
    これからも業界の本音が見えるこのブログは続けていって欲しいですね
    これから更に冷え込むパチンコ業界の生の声を楽しみにしております

    Reply
  8. ななし

    >一般的な産業におけるメーカーの姿勢としては、絶対にあり得ない事
     そんなことないだろう笑。
     たとえば自動車業界では、テストモードのときしか移行し得ないプログラムを内蔵し、そのテストモードで試験をし、その燃費をカタログに記載していた。一社や二社じゃない。
     エアバッグの業界では、試験のときだけちゃんと作って、量産時は安くいい加減に作ったため、あれだけ犠牲者を出した。
     金属業界では、耐性試験をごまかした材料が現にヒコーキに使われていたという恐ろしい事実があった。
     建設業界では、地質調査を偽装し、かつ十分に杭を打たないマンションを建て、もし大地震がきたらとんでもない犠牲者が出るおそれがあった。
     こんなこと言っちゃあれだが、釘曲げたぐらいで人死なないから。

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