今回は、寄稿して頂きました。
寄稿者紹介
パチスロ販売員 氏
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寄稿文
『案件締切日が早い理由』
お世話になります。
最近、どのメーカー様も案件締切日が早くなってきております。
①他機種によって予算分散を避けるため
②部材ロスのリスク回避のため
③好不調の判断材料にするため
④機械評価が下がるのを軽減するため
理由は、大きく分けて、上記の4点です。
それぞれについて、解説していきます。
①他機種によって予算分散を避けるため
まずは、こちらの表を使って説明します。
このような、同じ導入開始日の2機種が存在するとします。
機械力や話題性においては、Bの方が勝ります。
こうなった場合、Aの機械は5000台売れるでしょうか?
もちろん、売れる可能性はあります。
しかし、B機種が出る事によって予算をBに回される可能性は無いでしょうか?
そのリスクを避ける為に、案件締切日を早く設けております。
B機種が9月8日に案内開始日するならば、A機種の案件締切日を9月8日に早める等です。
他機種の動きによって、予算がなるべく割かれないよう、締切日を早く設定します。
②部材ロスのリスク回避のため
パチンコ・スロットは、色々な部品から造られているのは、ご存知かと思います。
その部品一つ一つにも、当然費用が掛かっています。
例)
- メイン液晶=5万円
- メイン基板=2万円
- サブ基板 =1万円
そして、これらの部品を造るのにも、時間が必要になります。
所謂、リードタイムです。
生産・流通・開発などの現場で、工程に着手してから全ての工程が完成するまでの所要期間である。
[引用]Wikipedia 「リードタイム」より
例)
- メイン液晶=2ヶ月間
- メイン基板=1ヶ月間
- サブ基板 =2週間
部品一つ一つにも費用が掛かっており、部品一つ一つを組み立てるのにも時間が掛かります。
例えば、5000台売れる機械を10000台造ってしまったらどうでしょうか?
残り5000台は、ロス(損失)になります。
メーカーも潰れてきているご時世の中、損失はなるべく回避すべき問題なのです。
部材ロスを回避する為に、案件締切日を早く設定します。
最近では、完全受注生産を試みたメーカーもありましたよね。
③好不調の判断材料にするため
メーカーは、当然、利益を出したいです。
利益を出すには、機械をなるべく多く売る必要があります。
いくら部材損失を回避出来ても、売上が無ければ意味がありません。
例えば、5000台まで売上を伸ばしたい機械があるとします。
これが仮に、4000台しか売れなかった場合、残り1000台も売りたいものです。
残り1000台を売る為に、戦略を練るのです。
それが例えば、台●縛りや、抱き●わせになります。
案件締切日を早くすれば、戦略を練る時間や商談期間を伸ばせるのです。
④機械評価が下がるのを軽減するため
人間の記憶というのは、1週間後には77%を忘れています。
・20分後には42%を忘れ、58%を覚えている。
・1時間後には56%を忘れ、44%を覚えている。
・1日後には74%を忘れ、26%を覚えている。
・1週間後(7日後)には77%を忘れ、23%を覚えている。
・1ヶ月後(30日後)には79%を忘れ、21%を覚えている。
[引用]Ferret 『人は1日のうちに半数以上の記憶がなくなる!?「忘却曲線」を理解して営業に活かそう』
それ程に、人間の脳というのは、物事を覚えていません。
折角、機械の評価が取れていても、忘れてしまっては元も子もありません。
また、時間が経過する程、悪い噂も市場に出てきます。
その悪い噂が、新しい記憶に擦り変えられてしまう可能性もあるのです。
良い印象をなるべく残した状態で、案件を頂くのです。
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案件締切日が早い理由:まとめ
- 予算確保
- 部材損失回避
- 戦略立案&実行
- 機械評価水準維持
このような理由から、案件締切日が早く設けられています。
強版権&多台数販売ほど、販売台数が読めなかったりします。
なので、動き出しや案件締切日は、早い傾向があるかもしれません。
機械の販売スケジュールなんかも気にすると、面白いかもしれませんね。
以上、案件締切日が早い理由についてでした。
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寄稿文は、上記の通りです。
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[記事情報]
2019年8月28日公開