今回は、寄稿して頂きました。
Contents
寄稿者紹介
チャッキー 氏
<プロフィール>
ホールも含めた、多業種の営業コンサルタント。
ぱちんこ業界を冷静に観察/分析しつつ、基本的には厳しいスタンスで臨む論客。
寄稿文
『店長は店に出ろ?無理言うなや』
ハイディホー、チャッキーだす。
大昔の昭和の頃、パチンコ屋の店長って、イコール釘や設定をする人=調整屋だった。
閉店間近になるとフラッと現れ、入り玉、出玉、差玉、スタートくらいしかないデータ表を見ながらチロッと釘を叩いて、主任に設定変更作業させるのが仕事。
昼間に店にいる事なんて無いし、下手すりゃ早番のバイトと店長が顔を合わせないなんてザラ。
俺がパチンコ屋に入った会社では、店長は14時くらいにきて、たまにホールを散歩して、閉店作業と調整作業をしていた。
店長がホールを散歩していても、トラブル処理で店長を呼ぶ事は無かった。
店長を呼ぶって事は、自分達が対処する力が無い、存在する価値が無いという事を意味してたからだ。
それから時間が経ち、特に弱小店では店長もホールの頭数に数える企業が増えた。
店長なんだから朝から晩まで出ろ!
店長なんだから休むな! 休みは義務じゃない!
店舗愛とか従業員愛とか仕事愛があれば、休みが欲しいなんて思わない筈だ!
・・・という狂ったオーナーが増えた。
(憎き日本人を奴隷のようにこき使うのが嬉しかったり、優越感に浸りたいアッチ側のオーナーに多かった)
今は時代が変わった。
全く違う目的、使命を意識して「店長もホールに出ろ」というパチンコ企業が増えた。
- お客さんとコミュニケーションをとる。遊技客の安心感
- クレームや要望を直接受け取り、営業の改善点をいち早く見つけ対応するキッカケにする
- 狂人クレーマーの寝言を直接受ける事で、他のスタッフの風よけになる。それによって、スタッフのモチベーションやテンション低下を軽減する
- 店の方針や望むスタイルを自ら浸透させる
- スタッフ(特に早番)とのコミュニケーションをとる事で、彼らの仕事の意欲や店舗愛着度を上げたり維持する
- 店長がホールにいる率が多い事で、輩へのけん制になる
- 店(遊技客、スタッフ、機械の客付き)を肌で感じ、データだけに流されない営業に生かす
- 設備などの異変を察知する
- 店長自身が店のカラー、シンボルになる
多少こじつけもあるが、企業によって様々な目的や使命を店長に期待して「ホールに出んさい」と言ってるケースが増えた。
一方で、やはりホールに出ない店長ってのも当然いる。
- せっかく偉くなったのにホールなんて下働きはやってられないという、昔ながらの感覚のまま
- 新台選定や入れ替え手配、業者対応、広告宣伝手配などで手一杯
- ホールが怖い(客からの苦情が怖い。出せ出せと言う客が鬱陶しい)
その気持ち、よく分かるよ。
釘も死調整にして、設定もベタピンにした張本人だもんね(笑)
遊技客から逆恨みされるもんね。
だから現実には、遊技客が店長が誰か知らない、見たことない遊技客も多いんじゃなかろうか。
そもそも店長や店員にいっさい興味が無い人も少なくないだろうし(悲)
機械選定、チラシの指示、業者に丸投げの来店イベントの手配・・・それって、店長というよりも手配師じゃないかな。
でも、例えば新コロ騒ぎでパチンコ屋への風当たりが強い今、その風除けになるのは誰か?
マスクやトイレットペーパーを景品に置けとか配れとしつこい鬱陶しい客にウンザリしてるスタッフを勇気づけられるのは誰か。
(マスクなんか市場に在庫無いのに、どうせっちゅうんじゃ)
換気大丈夫?という来店者に「〇〇だから換気パワーはあるよ」と説明して安心させられるのは誰か? それはポスター掲示で十分なのか?
こういう不遇の時期である今こそ、店長さんが使命を果たす時かもしれない。
一日中ホールいるなんて無理だし嫌だ(笑)
だから、たまには早番で役目果たして、遅番は二番手に任せて帰ったっていいじゃない、会社に提案したっていいじゃない。
初代・機動戦士ガンダムでさ、こんな場面があるのよ。
宇宙での戦闘で、部下からノーマルスーツを着て下さいって言われたドレン艦長が返したセリフ。
スタッフをおびえさせてどうなる?
同じく初代ガンダムで、主人公のアムロのセリフ。
今、どれだけの店長さんが、スタッフや遊技客に格好良く、頼もしく映っているだろうね。
頑張れ店長さん!
立てよ、店長さん!
では、また次のネタで会いましょう、ハイディホー!
________
寄稿文は、上記の通りです。
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[記事情報]
2020年3月26日公開
自分がホールに出ているのが無駄ではないと思える文章でした。
もっとお客様に寄り添い、意見を聞き入れていこうと思います
まるで自分の事を言われてるみたいで反省。ホール出なきゃダメだ。(ホール出れる体制を築かなきゃダメだ)