今回は、寄稿して頂きました。
寄稿者紹介
宇内すけん 氏
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寄稿文
『パチンコ滅亡論』所感
はじめに
予定部数完売しても100万円ほどの持ち出しです(←本当だよ)。やるだけどんどんお金の減る、まったく新しい仕事スタイルに挑戦中の2名です。よろしくお願いします。 https://t.co/kwbwKhMlhm
— ◆大崎一万発◆ (@manpatsu) November 21, 2019
https://t.co/pNPNkFzHbT
というわけでパチンコ滅亡論まだまだ好評発売中でございます。いまだamazonランキング400位前後でして、皆様ありがとうございます。来月は公開収録の模様も放送されるはず&amazon予約特典もお送りします(本当に遅くなって申し訳ございません)— パチンコ滅亡論 (@pachi_metubou) January 27, 2020
はじめまして、宇内すけん、と申します。
この度は楽太郎さんのご厚意で、大崎一万発&ヒロシ・ヤング両氏の著作
『パチンコ滅亡論』
について、自分の書いた所感を掲載して頂くこととなりました。
自分は本書を読み、「これはファンだ業界人だと関係なく、ぱちんこパチスロに関わる1人でも多くの人に読んで欲しい本だな!」と思いました。
軽くて面白いだけの本だと思わせておいて意外と奥が深いぞ、と、そのような視点で書いています。
長文ではございますが、お時間のある際に読んで頂き、本書の読者が増える一助となれば幸いです。
※なお、本稿の内容はTwitter上に投稿したものを一部加筆/修正したものです
本書の主旨について
__________
健康のためには野菜が必要なのに、どうしても食べない連中がいる。
「ドレッシングかけても食べない」
「料理に凝っても食べない」
「青汁だって飲まない」
何をやってもダメだった。
よし分かった、それならこの『野菜スムージー』はどうだ。
美味しい上にこの量で充分栄養が取れるぞ。
__________
以上が、自分の考える『パチンコ滅亡論』の主旨です。
「分かりやすく、読みやすく」
POKKA吉田&大崎一万発タッグの著作にはこの精神が通底しています。
本書はそこへ、「面白くて、手軽に」を加えた格好になっています。
つまり、野菜を食べない人のための野菜スムージーだということなのですが……
まぁ、順を追って説明していきます(笑
構成について
まず、本書の目次です。
第1章 グレーゾーン喪失が意味するもの
第2章 インターネットの功罪
第3章 パチンコ依存は悪なのか
第4章 新装開店とイベントの狭間に
第5章 POKKA吉田×大崎一万発×ヒロシ・ヤング・スペシャル鼎談~1-換金と釘と警察と…
第6章 木曽崇×大崎一万発×ヒロシ・ヤング・スペシャル鼎談~2-カジノから見たパチンコの風景
第7章 ホールの個性とパチンコの未来
…以上、全7章で構成されています。
本書の特徴として、全て対談形式……を更に砕いた、まるで動画のトーク書き起こしという文体となっています。
この点はやはり、お二人のメインファン層である動画視聴者を意識してのことだと思います。
動画の再現というか。
それならいつも通り動画でいいのに、何故書籍にしたのか?
1つには、動画で不足する部分を補いたかったのだと言えそうです。
本書では欄外注釈が極めて重要な意味を持っています。
また、辞書のように調べ物で使うには動画より書籍のほうが向いているでしょう。
更にそれらとは別の意味合いで、ファンの方ならご存じの通り動画でしょっちゅうカットされる危険な音声部分を「自身の責任の下で明文化した」ということもあるかと(笑
そしてもう1つの理由。
これはかなり憶測が入るのですが、大崎さんが自身の主戦場を選んだのかなと。
やはり出身が編集畑の方ですから、自身の「伝える力」を最大限発揮できる場所を考えたとき、そこが書籍になるのは自然なことだと思えます。
本編概観:第1章が重要!
さて、ここから本編に触れていきます。
まずは第1章ですが、個人的にはここが本書最大の見せ場です。
肝心かなめの部分は第1章に集約されていて、ここだけ読んでも1番伝えたいであろう事はほぼ受け取れるかと。
そのくらい内容が濃密で、丁寧に、高い完成度で仕上がっています。
1つ例を挙げますね。
以下、P.63から引用
ヤング 「換金に関しては、世間からどう思われてるかは別にして、政府の国会答弁でOKが出されてるよね」
大崎 「堂々と、政府に認めてもらってますからって言い張れる状況になってるから。しつこいようだけど、世間の納得感は別にしてね(笑)」
トークのように流れる文章中、時折、こうした重大な示唆がポンと置かれます。
知っている人はさらっと流すけど、知らない人は「え? そうなんだっけ?」と引っかかるポイント。
換金って政府が認めたの?
ここで欄外注釈が入ります。
以下、P.63&64から引用
昔からたびたび国会においてパチンコの換金問題やギャンブルか否かについて政府に質問されることがあるが、政府は「パチンコは風営法の規制の中で営業している限りは法律違反には当たらない」という答弁をしている。
つまり、三店方式が厳格に守られている限りはOKということ。
これを読んで「そうなんだ、政府は認めてたんだ」と知るわけです。
この自然な流れでの知識の習得、勉強と思わせない勉強。
これが本書の真髄でしょう。
ああ、これがやりたかったんだと思いました。
そうした視点で第1章を読むと、普段通りのトークに見えますが、実に無駄がありません。
冒頭のゆるくふざけた会話(失礼!)で大きくテーマを掴んだ後、自然な流れの中で急所となる知識は的確に抑えていきます。
これはまさに、編集の仕事です。
そしてこんなトークを動画で再現するのは、プロでもない限りちょっと無理があるでしょう。
書籍ならではの表現かなと。
というわけで本書は「第1章をすべて読み終わると、お2人のいつものトークを読んでいるうちに最低限の知識は身に付いている」という体になっています。
自分が野菜スムージーだと呼んだ理由です(しつこい)。
第2章以降について
次に第2章ですが、この調子で書き進めるとキリがないので圧縮していきます(笑
ただ第2章以降は若干毛色が変わるので、そのくらいで丁度いいかもしれません。
個人的にはサービス精神がより旺盛になっていくように感じました。
第2~4章は目次の通り、「お2人に語ってほしい!」と思う方も多いであろうテーマを選んでいます。
トークも第1章に比べて肩の力が抜けているというか、脱線部分が増えて風通しが良くなっているというか(笑)、動画に近いドライブ感があるかなぁと。
ファンの方へ、いつもみたいに楽しんでね、という感じでした。
それでも勿論、喫緊の問題についてはしっかりレクチャーしてくれます。
いわゆるライター問題、依存症問題、射幸性についてなど、どうしてそれらが問題となり、業界にどんな影響を及ぼしているかが明確になります。
そして第5、6章は更にディープな話題です。
こちらは知識欲旺盛で、4章まで読んでも物足りない、もっと食い応えのあるものを出せという読者に向けた内容でしょうか。
専門家と濃い話をしています。
ここの話を1つ2つ思わせぶりに話すだけで「こいつ、相当やるな……!」と他者を威圧できるでしょう(笑
第5章のPOKKA吉田さんは、ぱちんこ業界専門のジャーナリストです。
まず、換金と釘調整についてコメントしていくのですが……動画などでご存じの方もいると思いますけど、この方は淡々とした語り口調でアクセル踏みつけてレッドゾーンに即ぶち込むみたいな、そういう話し方をするんですよ。
「POKKAさん、もう200km/hとか出てるんですけど!」
「まぁええやん、それでさ……」
みたいな(笑)。
今回も完全にそれで、この章を読むと「ぱちんこ業界に“敵”がいるとすれば、それは何なのか」が誰にでもわかると思います。
第6章の木曽崇さんはカジノの専門家で、ギャンブルに関する国際的な視点を持っている方です。
その視点からパチンコを見たときに浮き彫りとなる歪さ、それが引き起こす様々な問題点について的確にコメントされています。
この方は剣道をされていたので、そちらで例えるなら「竹刀だから大丈夫ですよ(ニッコリ」と笑顔で相手の隙をぶっ叩いてくる人です(笑
本書では、隙だらけのぱちんこ業界が割と滅多打ちにされてますし、なんなら急所に木刀突きつけるくらいのこともされてます。
素直に笑えるのは谷村先生が一刀両断されてる所くらいです(笑
そして最後に第7章でお2人の意見のまとめとなります。
ここは大崎さんとヤングさんの、おそらくかなりの本音が伺える珍しい(と思う)部分かと。
業界に対してどのような思いがあり、どのように考えて仕事をしているのか、率直に語られています。
ファンの方は必読だと思いますよ!
あと、個人的には欄外注釈をいれたイトシンさんとセールス森田さんに大きな拍手を送りたいです!
第1章は先述の通り超丁寧に、第2~4章はトークの勢いを削がないように、第5と6章なんて専門家の意見を補完し、それらを分かりやすく&限られた文字数でやってるんですから。
絶対しんどかったと思います(笑
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総括
以上、ここまで自分の説明だか感想だか分からないものを書いてきました。
最後に総括します。
もうちょっとで終わります(笑
第1章の感想のとき、自分はこのように書きました。
本書は、第1章をすべて読み終わると最低限の知識は身に付いている、という体になっています。
自分がここで言った「最低限の知識」。
その最低限とは、何を基準にそう判断しているのか?
それは個人的に「ぱちんこ業界で働くなら、この先、生き残るためにも知っておかなきゃダメだろう」と感じる部分です。
そしてそういう漠然とした言い方ではなく、もっと具体的に言うのであれば「ぱちんこ業界が選挙で戦うために必要な知識」となります。
2019年7月参院選の際、自分は身近な周囲を見渡して、この人達はもっとこの業界の歴史を知るべきだと強く感じました。
もし最低限の知識があれば、この無反応はあり得ないはずだと。
それは候補を担ぐ是非を云々する以前の問題に思えました。
つまり自分は、本書が与えてくれる知識さえあれば反応はあったはずだ、と思うのです。
本書を読んでいて、やっぱり第1章の熱量が凄いと感じたんですよ、あの作り込みは。
そして同時に、それは「こんなにも届いて欲しいと思っているのか」という、ある種の痛々しささえ感じるほどのものでした。
例えるなら……青春真っ盛りのロックバンドみたいな(笑
後半へ読み進めるにつれてクールダウンし、緩和されはするのですが、それでも熱が下がっただけで依然として存在感はずっしりと残っている。
面白いトークだけでは済まさず、散りばめられた知識の片りんから、届けたいという意志を感じるんです。
そこにはやっぱり、選挙結果の影をみないわけにはいかないんですよね。
選挙を経て、大崎さんの感じたであろう無力感、責任感、義務感、そして自己表現の結実した啓蒙書が本書ではないかと。
今回ヤングさんが全面的に関わっていることも含めて、自分にはそのように見えました。
だから、自分は以前に本書を読んだ感想としてこう書きました。
読み終えて今思うのは、この本をモチーフにしたぱちんこやパチスロを作るべきだなと。
そして設定示唆や激熱演出にこの本の知識を絡めて行こうぜと。
で、その機械は特例として高射幸性でOK。真面目にこれはそういう本だと思ってますよ!#パチンコ滅亡論
— 宇内すけん (@daisuke07047235) January 12, 2020
とにかく多くの人に読んでもらう本。
こういうことに興味のない人にこそ届いて欲しい本。
そのように思います。
本書の所感は、以上です。
最後までお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました。
なお「お前の解釈は全然違うぞ」と思われる方もいらっしゃるやもしれませんが、自分にはそうしたことで戦うつもりは一切ありませんので、そっとしておいてください(笑
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寄稿文は、上記の通りです。
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[記事情報]
2020年2月1日公開
宣伝は多くても3行までじゃないと
誰も読んでくれないし効果ないよ
解説も熱い
業界人の自分に都合の良い解釈など誰も納得しませんよ
3点方式の件などただ単に既得権益だから黙認はする以上のものはないです
3店方式を3点と書いてる時点で何の説得力もないでしょw 日本語も理解出来てないやつが偉そうにコメントすんなや!
例えが下手な人ほど何かに例えたがりますよね〜
発刊後本屋行っても置いてなかったんですよねー さっそく尼で取り寄せました
ちな 九州の南には、交換所のおばさんが明日の店舗営業時間を告知してくるアグレッシブなお店がありますw
取引会社のご紹介。。ですよね?