今回は、寄稿して頂きました。
Contents
寄稿者紹介
チャッキー 氏
<プロフィール>
ホールも含めた、多業種の営業コンサルタント。
ぱちんこ業界を冷静に観察/分析しつつ、基本的には厳しいスタンスで臨む論客。
寄稿文
『女神スタッフの引退』
はいでぃほー、チャッキーです。
もう何年前かな、彼女が面接に来たのは。
客先で、たまたま面接に同席させられた時にバイト面接にやってきた彼女。
えらい愛想の良い娘さんで、パチンコもパチスロも大好きだという願っても無い子。
「あなたの最大の長所は何ですか?」
と尋ねたら、満面の笑顔で
「Iカップの巨乳でーーす」
「ただ、制服が合わなくて、他の店(某大手パチンコチェーン店)は落ちました」
と応えてくれた。
もう、大笑いしてその場で採用!
なあに、制服なんざぁ割高になっても作って貰えば済む話よ。
巨乳は正義、巨乳は七難隠すと昔から言うしな(大嘘)。
この店では、従業員は全員本名ではなく、プロレスのリングネームの如くホールネームを付けていたのだが、この子はIカップだから愛ちゃんにした。
実に安直。
最近は、パチンコもパチスロもしないバイトちゃんが増え、あろう事か海物語もマリンちゃんすらも知らないなんて場合も増えて切ない思いをする場面が増えたが、愛ちゃんはマリンちゃんはもちろん夢夢ちゃんも知っていた。
スタッフ研修の中で、
「スタッフの役目の一つは、遊技客に気持ちよく金を遣わせること」
「キャバクラ嬢やホストと同じ」
と説くのだが、愛ちゃんは頑張ってくれた。
- お客さんを覚えよう
- お客さんの好みを覚えよう
- お客さんが何をして欲しいと思うか考えよう
そんな難問にも、一生懸命取り組んで実践してくれた。
愛ちゃんは、物覚えがすこぶる早く、遊技客がどの機種が好きかなんてすぐに覚えて、お客さんに気軽に声をかけていた。
女性のエヴァ客には
「今日もカヲルきゅんですか?」
と話しかけ、男性の海物語好きには
「マリンちゃん、機嫌が良いといいですね」
などと気軽に声をかける。
「今日は海、ダメだったわ」
と言われれば
「後でサムに説教しときますね」
と返す。
機種名でなくキャラ名で話すところが、まるで互いの共通の友達の話をしているような雰囲気を醸し出していた。
お客さんがお帰りの際は、
「また明日~」
で見送る。
愛ちゃんに言われると、明日も来なきゃいけない気になると、年配客が話してくれた事もある。
そんな風に、ホールでの客あしらいが実に上手い。
カウンターを担当すれば、遊技客の煙草の銘柄を覚え、
「タバコ」
と言われただけで什器からサッと出す。
多分愛ちゃんは、パチンコ屋でなくても同様の能力を発揮して、良い店員さんになっただろうな。
- 客に全く興味無し
- 客の好みなんて覚える気サラサラ無し
- 愛想なんてドブに捨てました
そんな店員がパチンコ屋でもコンビニでも飲食店でも増えている近年には、貴重な存在だった。
そんなだから、遊技客の中にファンは多かった。
公休日には
「あれ?今日は愛ちゃんいないの?」
と、残念がる遊技客も多かった。
それ故、ストーカーが湧いた事もあるし、他の女子スタッフから妬まれたりもし、店長さんや俺が間に入って収めた事もちょいちょいあったが、苦労し甲斐のある子だった。
もう、そのお店と俺は契約が切れているのだけど、パチンコ屋を卒業して別の業種に行くと連絡を貰って、時の流れを感じると共に、ちょっと切なくなった。
今でもバイトちゃんの研修では、愛ちゃんを思い浮かべながら、彼女を基点にして話をしてしまう。
繰り返しと補足になるが、パチンコ屋のスタッフの役割は、
- 遊技客に気持ちよく金を遣わせる(キャバクラ嬢やホストと同じ)
- 遊技客の妥協点を下げる
- 自分のファン創り
- 遊技客の知人や孫になる
- 動く広告塔になる
その他、省略・・・である。
そして、店員として先ず心がける事は、
- お客さんを覚える
- お客さんの好みを覚える
- お客さんが何をして欲しいと思うか考える
・・・こんな処じゃなかろうか。
たとえバイト=時給ナンボの待遇でも、客商売の基本ラインは譲れない。
社員なら、猶更である。
パチンコ屋は間違いなく装置産業=ハード産業である。
遊技客の店選びは、設置機種と出玉(体感/目撃/伝聞)が全てと言っても過言ではない。
募集反応が薄くて万年人手不足の店や、バイト管理にウンザリしてるお店の中には、全台自動回収+自動補給+各台計数機搭載の無人店舗にしたい、というオーナーさんもチラホラいてはる。
でも、それって、「機械があるだけの店」になるけど、いいのだろうか。
実現したとして、無味乾燥な店にならないかな。
先の、愛ちゃんみたいなスタッフに惹かれて店に訪れる遊技客も少なからずいてはる。
(あくまでサブ要素。メインディッシュにはならないので過度な期待は禁物)
そうした、「ハート産業」の要素を、下地である本来のハード産業に加味できたら、お店の力の底上げにならないか・・・そんな夢物語というか、商売の可能性を感じさせてくれる子やった。
永いこと、お疲れさまでした。
有難うございました。
今、貴方のお店のスタッフは、何を思ってホールを走ってるだろうか。
お客さんの事を少しは思っているだろうか。
一時間いれば1000円(時給分)だ、などと、時間と体力の切り売り感覚だろうか。
何人が大事な戦力で、何人が替わりの利く頭数だろうか。
ではまた、次のネタでお会いしましょう。
はいでぃほー!
________
寄稿文は、上記の通りです。
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[記事情報]
2019年12月18日公開
昔のほうが素晴らしい店員が多かった
といっても、その逆で極悪な店員も昔のほうが多かった
今は
大手のマニュアルの真似ごとや教える側の無理解や頭の悪さから
平均的にどこの店員もゴミとなっている
毎回絵空事のような記事ばかりやめてもらえません?
チャッキー)
絵空事も糞もウチの元スタッフの話なんじゃが。
嫌なら最初から読まなきゃいいのよん。
読む義務も義理も無かろう。
なにも伝わってなくて驚きましたよ…
チャッキーさん
嫌なら読むな、ってそれ一番言っちゃいけない言葉よ。
読まない事には内容が解らないんだからさ。それとも予め内容を予知しろとでも?
昔(平成最初の頃)知っている人がパチ屋でバイトしていたけど、やっぱりそいつもパチ(スロ)一切やらなかったな。
パチなんかやるのはバカだ、あんなの勝てるとでも思っているのか!?と言ってました。
何であんたパチ屋で働いてるの?と聞くと、その店はバイトでも寮費無料、勤務日の食費2食無料、勤務中の飲物無料で、週休2日7時間勤務で月収30万円で給料が良いから働いている。じゃなきゃ、誰がやるかよ!だって(笑)
まぁそれが賢いのかもしれんね。今はどうしているのか知らないけど。
チャッキー)
「毎回絵空事を書くな」と彼は書いている。
つまり、過去ネタを何個か読んでネタの傾向は感じている筈だ。
彼には読む義理も義務も無いし、俺も読んでくれなんて頼んでない。
勝手に読んで、それで内容が気に入らないから、もう書くなというのは、ただの言いがかり、当たり屋と同じ。
しかも、店であった事やった事を書いているのに絵空事というのも失礼だし馬鹿にしている。
彼が「もう書くな」と言うから、俺は「二度と読むな」と言っただけ。
加えて、俺はいちいち彼をはじめ他人の都合や好みや機嫌を気にして物を書くつもりも無いし、期待に応えるつもりもないし、そんな義理も義務もない。
だから、何度でも言う。
「文句があるなら、次から読むな。どんな感想を持っても自由だが、いちいち突っかかってくるな。」
内容に関してではないですが、見ていて気分のいいものではないやり取りなので、「誰の寄稿か」を一覧表示で分かるといいのかもしれませんね。
「今回は~氏に寄稿して貰いました」のように。
記事を読んでいて
ずーっと昔、マイホにいた
似たような感じの女性店員さんのことを、ふっとおもいだしました。
完全な男尊女卑な発言ですが「女は愛嬌」だとおもいます。
プラスそれなりのルックスとそれなりの胸なりスタイルが揃えば
まさに無敵。老若男女問わず、お客様のハートを鷲掴みですよね。
そんな素敵な人は、どこにいっても可愛がられるのでしょうね。
最近、寄稿が増えてきて思う。
楽太郎くんでさえ
この業界では相当まともな部類なのだなと…。