今回は、管理遊技機時代の展望というか、雑談です。
管理遊技機の登場はいつ?
まずは、肝心の管理遊技機についてですが、旧ブログ時代も含めればこれまで7~8本くらいこのテーマで記事を書いております。
なので、このプランの変遷や具体的にどんな感じのものを指して管理遊技機と呼ぶのか、またその見通しなどについて知りたいという方がいらっしゃれば、お手数ですがブログの検索フォームで
- 封入式
- エコ(ECO)遊技機
- 管理遊技機
などと入力して頂ければ出て来ますので、そちらを参照願います。
管理遊技機については、毎度
「いよいよ、市場に(試験的に)投入されるらしい」
という話が出て来ては消え、いつの間にか忘れてしまうような話題な訳ですが、2018年秋の時点では↓
「来年=2019年の秋には、管理遊技機の実機がお目見えする」
という情報が業界内に出回っていました。
例えば、その当時にセールスが始まっていたユニバーサルのCRスターオーシャンの営業資料には、備考として
2019年秋を目途に封入式ぱちんこの導入を検討
という記載があったりしました。
ユニバーサルほどのメーカーが、根拠のない見通しを活字化する事はまず考えにくいですから、普通に考えますと↓
- 検定機と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機=「不正」遊技機の撤去問題
- 新基準に該当しないスロット機/高射幸性スロット機の、段階的な設置比率減の取り組み
- 規則改正に伴う、検定/認定切れ遊技機の撤去問題(=みなし状態を認めない)
こういった事で、業界内が「激震」していた2015~2018年には、日工組内では管理遊技機のプランはあくまでも水面下で進行させるものとして扱われていた、或いはプランを進行させるだけの余裕が無かった、という事が推察されます。
それが、昨年の秋口から
「改正規則には、管理遊技機を想定した項目も盛り込まれた事だし、そろそろ表立って進めるか」
といった具合に扱われて、再び話題に挙がって来るようになったものと思っております。
もちろん、本格的に動き出すのであればもっと話題になったり市場投入までの明確なロードマップが出て来ても良さそうなものですが、そうなっていないのは、やはり
新規則機の適合状況の悪さ
が理由として挙げられるかと思います。
未来図を描くよりは、足元の経営状況を第一に考えないといけないのは、当然の事と言えます。
さて、そんなこんなで、後段では、ホールにおける遊技機の運用や法令に関する事について、軽くお話しして行こうかと思います。
ベース/役比モニタチェック
これは関東圏の情報提供者から教えて頂いた事なのですが、昨年12月にホールに対して
- 自社遊技機の役比モニタを見せて欲しい
- ベース値等が分かるホールコンピュータのデータを閲覧させて欲しい(できれば、印刷して提供希望)
こういった動きをみせたメーカー/販社があるとの事でした。
これについては、具体的にどのメーカーなのか、対象機種は何なのかといった詳細および、特定のエリアだけなのか、営業所単位で市場調査的な目的でそうしただけなのか、といった事まではその後情報が出て来ませんでした。
しかし、更にその後、
「フィールズが、新鬼武者の営業数値を調べている」
という情報が出て来ました。
つまり、前述した動きは実際にあった、という事です。
この目的が何なのかまでは分かりませんが、メーカーなり大手販社側としては、これまでは
「売買契約書を交わして納品したら、その後の事は知らない」
といった風なスタンスだったのが、設計値と実際の市場データとを参照したり、ホールにおける営業数値はどのようなものなのか、気にするようになっているというのが現状かと思います。
実際、SNS上では
「A機種は、設計値と実際の営業データでは役物確率に差異が大きく、その差異はホール側が釘曲げせずに適当な水準の粗利を残せるようなものではない」
「B機種は、メーカー側がセールス時にアナウンスしたものとは大きく異なる水準の払出性能になっているようなデータが出ている」
こういった事を見聞きする機会が、読者の皆さんも結構あるかと思います。
こういった事に興味が持たれたり話題になるというのは、十数年前までであれば、まず無かったと言えます。
最近のパチンコシーンにおいては、ホール側にとっても、メーカー側にとっても、遊技機の運用や開発/販売が「面倒に」なって来ていて、ユーザーや取り締まり行政側のチェック目線も断然厳しいものになって来ていると言えます。
過度な釘曲げであれば即座にSNS上で拡散されるような現状に賛否はあるかと思いますが、私としては、これは「仕方がない流れ」だと思っております。
なので、納品ゲージとの差異があまりに大きい釘の状態の台であれば、ユーザーから指摘されたり発信されたりする事は、該当するホールは甘んじてその誹りを受けるべきだと考えます。
これまではホール側が好き勝手に叩いて来た釘ですが、前述したような流れでチェック目線が厳しくなる事によって、パチンコという遊びは、半ば強制的に変質して次のステージに移行すると言えます。
その次のステージが、文字通り「管理遊技機時代」という訳です。
風適法か、ぱちんこ業法か
管理遊技機時代の到来については、もちろん、
「そんな時代が来るのは望んでいない、パチンコは日々釘を曲げて、お店ごとに特色がある運用をするから面白いのだ」
という考え方もあります。
しかし、現行の全日遊連や日遊協の方針が
風適法の下で発展していく
というものであり、監督官庁が警察庁である以上は、検定機と異なる釘の状態で営業する事は取り締まりの対象になる訳ですから、釘調整時代への回帰は可能性としてはゼロという事になります。
では、どうにかして釘調整可能な方向に持って行くとするならば、風適法ではなく公営ギャンブルのように「ぱちんこ業法」の下で独自の発展を目指す必要性があり、直近においても実際にそのように志向する方々が活発な動きを見せています。
ぱちんこ業法が出来るか、或いは風適法の下であっても
- 一物一価規制の撤廃
- 検定/認定制度の大幅な緩和(検定有効期間を延長させる事も含む)
上記2点だけでも認められれば、私見では業界全体にプラスに作用するとは思うのですが、現時点ではそのような未来までは見通せないというのが本音です。
また、個人的な心配事として、仮にぱちんこ業法の成立に持って行く事ができたとしても、また別の懸念が生じます。
これは、ごく最近、Twitterでも発信させて頂いた事です↓
仮にぱちんこ業法が出来た時に一つはっきりする事があります。それは「著しく射倖心をそそるおそれ」が無いようにという取り締まり上の判断基準が曖昧だったからホールはずっと法令を守れなかったのか?という事です。私見では、今のような状況では、ホールはそのぱちんこ業法すら守れないと思います。
— 楽太郎 (@geneki_tentyou) 2019年2月10日
これは、自分たちでそうなるように動いたのに、その自分たちで道を踏み外すという、はっきり申し上げて最悪の未来図と言う事になります。
一切の希望的な観測を排して、業界の過去と現在だけをごく冷静に参照すれば、私見では、このままの流れでぱちんこ業法が出来ても、その未来図は最悪のものにしかならないと思っております。
そうなった時には、今、業界の在り方に対して「世間」から受けている批判的な目よりも、もっと厳しい目を向けられるようになり、それこそ業界の存続が危うくなるものと推察します。
つまりは、風適法ではなくぱちんこ業法の下でやっていく時代というのは、業界の諸問題がすっきりと解消されたユートピア的なものなどではなく、今以上にその遵守に責任が生じるものなのだ、という事になります。
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「釘曲げホールは入替ができない」という未来はあるか?
さて、そんなこんなで、今度は、管理遊技機時代の未来図についてお話ししたいと思います。
ここから先は、管理遊技機には、従来通りに金属釘が適当数使用されている、という事を前提にしてお話しします。
管理遊技機時代になりますと、
検定機と同等の性能で営業しているか
という事が、メーカー団体である日工組が主体となって運営する「総合管理センター」でつぶさに分かり、またこの情報は求めがあれば取り締まり行政側にも提供されます。
つまり、検定機と同等の性能では無い=著しく射幸心をそそるおそれのある営業をしている、として、店側が違法性を指摘されやすくなるという事です。
もちろん、それは取り締まり行政側の「やる気」次第なので、どこまでやるかは読めません。
しかし、やろうと思えば、管理遊技機時代になれば色んな手段でもってホール営業を管理/監督する事が可能です。
その中の1つとして、何ならすぐにでも着手可能な施策が、
基準値を下回るベース値で営業しているホールは、検定機の性能を不正に改変する違法営業所とみなして、遊技機の入替を認めない
という事です。
新機種であっても中古機であっても、ホール営業に使用するためには設置にあたり所定の書類を揃えて所轄に申請して受理される必要がある事は、ユーザーの皆さんであってもご存知かと思います。
この申請書類のひとつに「検定通知書」の写しがあります。
これは、
「メーカーが開発した遊技機が型式試験に持ち込まれて適合し、その型式で量産され、試験に適合した時と同じ性能/製造状態の遊技機がホールに納品されますよ」
という事を示すものです。
ホール側が釘調整していようがしていまいが、それを認めようが否定しようが、事実として管理センターで閲覧可能なデータでは当該ホールは検定機よりも遥かに低い水準のベース値で機種運用されている事が確認できるならば、その事実をもって
「この店は検定機の性能で営業していないので、メーカーとしては、今後、検定通知書の写しを発行しません」
という一見乱暴な措置も、正当性を帯びる事になります。
営業規模が小さいホール企業でも検定機の性能を維持していれば新機種だろうが中古機だろうが入替ができて、どんなに大手ホール企業であっても基準値を充たしていなければ入替ができなくなります。
現状では、釘確認シートの運用が始まってもなお釘は曲げ放題であり、大手ホール企業は組合の取り決めを無視しようが
「なんなら組合を脱退しても構わないが…」
という強硬姿勢で臨めば、組合の執行部としては強い要求ができないでいます。
しかし、前述したような施策を実行すれば、少なくとも、酷い釘の状態で営業するホール数を減らすきっかけにはなるかと推察します。
もちろん、そんな回りくどい手段では無くて、
「警察庁が、もっとしっかり取り締まれば良いだけ」
「どんどん営業停止/営業許可取消処分にすれば事足りる」
というご意見もあるでしょう。
しかし、それこそ取り締まり姿勢の過去と現在を参照すれば、管理遊技機時代になったら、警察庁が日常的にホール営業をチェックして、通報ありきではなく積極的に取り締まって行く方向に舵を切るのかと言えば、そのように一変する可能性はそこまで高くはないかと推察します。
前述した、遊技機の入替をできなくするという施策について、問題が残るとすれば
①仮に、違法営業の烙印を押された大手ホール側が、「メーカーが遊技機を販売してくれなかったり、販社が中古機を用意してくれなくても、自社で遊技機開発して検定通知書を作って、それを元に自社ホールの入替を行うので構わない」という流れに動いた場合
②検定機の性能を改変して違法営業するのが常態化しているホールである事を知った上で、そのホールに対してメーカー側が「遊技機を買ってくれるのであれば、違法営業ホールでも構わない」というスタンスで臨んだ場合
③メーカーの製造/検品クオリティが低く、ホール側が一切釘曲げしていなくても、検定機と全く異なるようなベース値を示す台が大量に発生した場合
…例えば、こんな感じでしょうか。
もちろん、不測の事態により基準値以下のベース値になる台が多発した場合等は、突発的な事情として考慮されるべきですが、日常的に管理センターでモニターしている訳ですから、ホール側が意図的にそのようにしているのか否かは十分に判断可能かと思います。
あくまでも雑談がてらお話ししていますので、これ以上突っ込んだ事は申しませんが、せっかく管理遊技機時代になるのだから、これをきっかけにしてホールの営業環境、ユーザーの遊技環境が、今よりもマシな状態になる事が理想と言えます。
どうせ生き残るのであれば、法令順守を常に意識し、少しでもマシな遊技機の運用をしてくれるホールの方が良い訳であり、前述したような施策はナシではないのかなと、そのように思っております。
以上、今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2019年2月10日公開
知らないことを書くと恥をかきますよ
変なコメントを書くと恥をかきますよ
小学生でも喜ばないようなオモチャみたいな役モノが
ガッションガチャン動いてるのをいい歳こいた大人が一喜一憂。
笑うわ。
ぱちんこ。
パチンコが封入式になったら今みたいに探せばあるボーダー以上回る台が無くなって、勝ち方知ってる人にとっては今よりマシになんかなるわけないでしょう?
今負けてる人も勝てるようになるわけじゃないし。
新たな業界が生まれたりして
既存のパチンコ業界と、IR法案の下で新たに認可する
最初からギャンブルとしてのパチンコ業界
既存業界は今まで通りだけど今後さらに規制を強化。
ギャンブルパチンコはギャンブルなので色々問題なし!
但しテラ銭は20%とかw
事業者としては、新たに認可取るか既存営業継続するか
好きなほうを選んでくださいみたいな。
10年あるいはそれ以上かけてグレーゾーンである
既存パチンコ・パチスロ業界の消滅を狙うという
政策としてとっても健全なプランwww
換金問題も業界消滅で自動的に解決しますし、
カジノに置くには釘調整の概念が無い管理遊技機が
ベストマッチですね。
パチンコをギャンブルとして遊技として成立させる方法として、景品以外の魅力を遊戯機に持たせたらどうか?
例えば、crトーイックなどとパチンコしながら英単語の勉強ができるなど。
英語のニーズが高まっているなか、パチンコしながら英語も勉強ができるとなればユーザーも喜ぶと思う。
上にもあったが、子供しか喜ばない役物、アニメ、などで市場を自ら狭めているような気がする。
上昇志向があるサラリーマンにトーイックなどを提供することで、現状のパチンコ=低俗(失礼)を
パチンコ=クールに変えることが出来ると思う。現在、本来教育事業に参加していなかった業種(リクルートなど)が競って教育事業に参加している。パチンコ業界もエグゼクティブ層を取り込むことは可能であると考える。
既に大昔から管理パチンコなのでは?
結構当たるんですよ予想が、自分の大当たりが抜けたら次あの台当たるな〜とか思っているとドンピシャで当たる
とか
自分の台の周辺が当たっているから、激アツが来てもこのリーチ外れるなと予想すると案の定外れたり
死に損ないの漫画家みたいですみません
封入式になったら設定をつけるのが流れなんでしょうか。パチスロみたいになると安定して勝てるパチプロは大分減りそうですね。
とりあえずオリンピックやカジノまではポーズを見せてるだけでは?
それに現状、例の5社でも普通に設定機の回転数がだいぶ違っていたり、黒に近いグレーなのに健全化を叫んだ所で鼻で笑うしかない。取材名目のイベントも、声明直後に行うという噴飯もの。
既成事実と建前で成り立つという、いかにも日本らしいミニカジノという業態は変わるとは思えません。新しく法律を作る訳でもなく、釘曲げを厳しく監視するわけでも無く、健全になる訳でもなく。
良い意味でも悪い意味でも変わらない、変わろうともしない、変わる余力もない(´・ω・)
ミニカジノの業態は大きく変わる事はないかもしれませんね
ただ大手ホール企業は本物のカジノのへの挑戦のために本格的に動き出したという事でしょう
既に話は付いているかと…
その前に依存症問題は整備しなければいけない問題である事は間違いないでしょう
カジノ、金融、カジノの全設備これを全て自分達が作った会社で運営していくのかもしれませんね
ターゲットは外国人観光客ではなく日本人とも言われています(定かではありませんが)
最終的に喰われて死を選ぶ人が増えない事を祈るばかりです
自動車もそうですが
ルールを守れない&モラルがない(危険運転、コンビニへ突っ込み、自動車窃盗、騒音公害など)から規制や改良を施されるのであって
メーカーは規制やルールに違反するモノを作れない。(←この場合メーカー)
消費者は対価に見合った満足するモノを買えない。使用できない。(←この場合ユーザー)
ディーラーは我々の所為ではなく世の中や行政が決めた事なので。という事を守るしかできません。(←この場合ホール)
管理するにしてはガバガバで管理できないのが実情。ディーラー(ホール)にやって貰いたいが、人的資源も足りなく実行するにしても非現実的。
世の中の見方として製造者(メーカー)が担うべきというのが行政の考えでしょうなぁ。
国内自動車メーカーの場合は海外でモノを売る事を早くから実施していますが
パチンコパチスロ業界が海外でパチンコパチスロ機を売るという事ができていない。また、責任を持って海外に輸出できるモノを作れていない以上
規制しようがカジノ進出しようが何をやっても失敗すると思いますね。
メーカーさんは責任あるモノづくりができますか?という気はします。
ディーラーさんはメーカーがカジノ進出した際の支援ができるんですか?という気はします。
消費者はモラルある行動がとれるんですか?というのが
早い話、行政の立場からたった考え方でしょうか。
実際、メーカーやホール、ユーザーからしたら
『行政よ。一体何が問題なんだ?』という感じw
政府の思惑は輸出して金稼ぎたいんでしょうなw
マネーロンダリングの構図は既に出来ておりますね
海外の金融に進出
カジノ設立
VIP客とは既に契約済み
国内カジノの金貸屋は海外で作った金融屋にやらせる
世界的にお金を循環させる
世界経済に貢献する
財閥やイルミナティの一員となると
その金は全て末端の日本人から出る
外資が加わっただけで今のパチンコ業界と変わらないかも…
また日本人騙されるか〜泣