換金は違法行為であり、その上に立脚しているぱちんこ業界は違法業種である-回答

今回は、旧ブログの過去記事にお寄せ頂いたコメントに回答させて頂きます。

 

皇道一騎 さんのコメント

換金、この違法行為が諸悪の元凶であり即時廃止されるべき悪習、それを三店(注:賞品の流通における、いわゆる「3店方式」)が守られていれば合法などということは全く無い。

 

法が本来認めておらずただ慣習的に行なっていることを既得権益であり合法であるかの如くに言うのは、パチンコ業界の無知・拡大解釈、開き直りにすぎない。

 

違法なものの上にできているのがパチンコであり、つまりその存在は違法と解しうるが、そのことをよく理解するべきである。

 

健全化をうたいはするがそれは過分に無理がある

 

一般業種はそもそも健全化など意識せずにやっているからだ。

 

健全化をうたうこと=自ら健全でないと宣言していることに等しい

________

ここまでが、皇道一騎 さんのコメントです。

 

※コメント頂いた過去記事は、こちらです↓

【参考】2017年9月25日公開

『規則改正に伴って、「換金の問題」が浮上する可能性について』

 

それでは、回答です。

換金

回答

遊技客による換金(売却)行為自体は、違法ではない

今回の件に関しては、ぱちんこ業界側からどのようにお話ししても、ご納得頂くのは難しいかと思います。

 

なので、監督官庁である警察庁の過去の発言などから、遊技客が遊技の結果得た玉/メダルが景品(法令上は「賞品」と呼びますが、慣例上「景品」とします)に換わり、それを「ショップ」に持ち込む事で換金できる事が、違法にはならない事を説明させて頂こうかと思います。

 

警察庁見解①

1984年(昭和59年)12月13日

参議院地方行政委員会風俗営業等に関する小委員会にて

 

警察庁刑事局保安部防犯課長 古山剛氏の発言

 

「かなりの県で買い取らせてはならないという規定を設けるのではないかという風に思っているところでございますけれども、ただ私共のこういう風営法といいますのは、これは営業者に対する規制でございまして、それと全く関係の無い人にまで規制を及ぼすというわけには実はできないわけでございます」

 

この場合、「全く関係の無い人」=「遊技の結果景品を得て、退店した人」と解釈できますので、営業者ではなくしかも風適法の効力が及ぶホールからは既に退店している人に対して、警察庁としてはどうこう言える立場にない、と述べられていると言えるかと思います。

 

警察庁見解②

2002年(平成14年)6月6日

日遊協総会にて

 

警察庁生活安全局生活安全課課長 勝浦敏行氏による行政講話

 

「風営法が禁止するのは営業者による客への現金提供、自家買いなどであり、こうした行為あるいはこうした行為と同視し得るような行為については取締りの対象である」

 

このように述べられています。

 

つまり、これを反対解釈すれば、ホールが遊技客に直接的に現金提供したり、ホールとは資本/人員的に独立した第三者としてのショップによる買い取り行為は、風適法の禁止事項にあたらず、取り締まりの対象にもならない、という事になるかと思います。

 

警察庁見解③

2006年(平成18年)4月10日

「警察学論集59巻4号」

発行:立花書房

特集:「風俗営業の規制の現状と課題」

 

これに寄せられた、警察庁生活安全課課長補佐 鶴代隆造氏による論文

「ぱちんこ営業の健全化を推進する取組状況について-平成16年7月1日以降の状況」

 

この内容↓

「営業者が客から賞品を買い取ることは禁止されているが、第三者が客から賞品を買い取ることが禁止されているわけではない

「従って、現行の換金行為のうち、営業者と関係の無い第三者が客から賞品を買い取ることは直ちに違法となるものではない

 

つまり、現行の3店方式が、互いが独立性を持って成立してさえいれば、この仕組みにおける換金行為は違法とは言えないという事かと思います。

 

また、一般に、個人の所有物を、自らの意思によって第三者に売却する行為は、単なる私有財産の処分であると解釈できます。

 

ただし、一般的な生活の場面ではなくぱちんこ営業に関して、売却して現金化し得る景品を遊技の結果入手できる(可能性がある)場であるホール営業は射幸性をそそるおそれがあるため、適法営業かどうかは風適法によって規制されなければならない、このようにも言えるかと思います。

 

結論

色々とお話しして参りましたが、「換金は違法だ」、というご指摘について、景品の流通に携わる業界側(ホール、卸問屋、ショップ)が、警察庁が風適法に則って指導している内容の通りに営業してさえいれば、違法ではないというのが結論です。

 

では、なぜ警察庁は、「違法ではない」などといった消極的なニュアンスではなく、堂々と「合法だ」と言わないのかについてですが、やはり「違法ではない、しかし、健全ではない」という含みを持たせて、それによって風適法をしっかりと守らせようとしているのだと思います。

 

私は取り締まる側ではないので、実際のところは分かりかねますが、ちょうど今国会の場においても換金に関わる事情の質疑がなされたりと、またこの話題が色んな場面で採り上げられる可能性が高いと判断して、今回記事にしてお応えした次第です。

 

 

以上、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

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[記事公開]

2018年3月14日

14 comments on “換金は違法行為であり、その上に立脚しているぱちんこ業界は違法業種である-回答

  1. Pingback: 3月14日(水)新ブログ更新-『換金は違法行為であり、その上に立脚しているぱちんこ業界は違法業種である-回答』 | パチンコ屋の裏話 現役店長がこっそり更新

  2. daidai

    形式論と実質論(タテマエ論とホンネ論)は議論しても永久に噛み合うことはないので非常に詮無い話です。
    形式論のポイントは、3店方式で形式的に適法、買い取り業者は独立性があるので実質的にも適法、というものでしょう。
    実質論は、遊技者の意識として3店方式はただのフィクションであり、建前論はただの脱法であり実質違法だ、という考えが根底にあると思われます。それはそのとおりで、遊技者のほぼ大半はバクチとして勝ちたい人が中心です。
    「脱法」は社会意識の変化によって適法になったり違法になったりするので、どっちが正しいとは言いがたい難しい問題です。

    3店方式にしても、何十年も行われている方式にもかかわらず、未だ法慣習になったとはいえない、ある意味いびつなものですし、昔質問させていただいたことがありますが、買い取り業者の独立性、というのは私個人は非常に疑問に思っています。

    しかし、例えばスマホゲームのガチャデータをリアル・マネー・トレードする市場があった場合、健全とはとても言えませんが、脱法でも違法でもないです。TUCショップのように、特定店舗の交換所ではなく、一定地域で共通の景品の交換ということであれば、脱法感はかなり薄れてくるでしょう。ここ10年以上の警察を含めた取り組みはこの点にあると思われます。
    したがって、理屈として違法とは言い難いことになります。取り締まりの主体である行政(この場合所轄官庁である警察)が音頭をとっているわけなので、第三者が義憤に駆られて告発しようと、むしろ適法のお墨付きを与える結果になるでしょう。

    では風適法でなく、刑事上の賭博ではどうか。
    これも3店方式で容易にクリアされます。
    むしろ、街のフリー雀荘の方がアウトです(看板に1-1-2とか書いてある時点で言わずもがな)。

    この点は、なぜ世間から街のフリー雀荘は目の敵にされず、パチ屋ばかりが糾弾されるのか、を考える必要があります(理由は簡単。パチ屋の方が敷居が遙かに低く、依存性を招きやすいからです。要は不健全ということです)。

    こう考えると、3店方式問題、依存症問題、射倖性規制など、最近提起され、利害関係者によって動いている問題は一つのパッケージとして考える必要があり、現にそういう方向で動いているということでしょう。
    その結果、射倖性排除→遊技者離れ、の結論は目に見えており、「パチンコスロット全廃」はあながち笑えるものではありません。

    30年以上前から打ってきましたが、現状を見ると、それでもいいかな、と実は思っています。

    Reply
  3. 匿名

    景品交換所がパチンコの特殊景品しか換金出来ない部分を問題視して突っ込んでいけば面白くなるのにね
    景品を出す方じゃなくて交換する方を潰していった方が賢明だと思うわ
    パチンコ店側も景品交換所とは関係ないと言ってるんだから口を挟む権利も余地もないからね
    古物商と言いつつ市場価値の全く無いパチンコの特殊景品だけを取り扱うってどう考えてもオカシイよ

    Reply
    1. ななし

      取扱が特殊景品なだけなので、何も問題はないですね。
      店舗側にも「売る自由」や「買う自由」はありますので。
      2007年の金相場高騰の問題も考えれば金として買い取ってるだけですし。

      それよりも感情だけでなんでもクレームをつける傾向の方が、今後の問題として思えます。

      Reply
  4. ゴンザレス

    よっしゃ!んじゃ俺もゲームの得点で景品を出すゲーム屋を始めよう!もちろん三点方式で実質ギャンブルに!→違法

    カジノを始めよう!適当な貴金属メダルを使って、それを外で売れるようにしよう‼→違法

    風営法下とはいえ、パチンコだけ優遇されてると言えなくもない。結局、風営法でも制御しきれてないし。

    何かの本で海外のカジノ関係者に「日本は駅前に溢れるほどカジノ(パチンコ屋)があるのに、何でいまだにカジノで揉めてるのか?」と聞かれ、「き、既成事実だから!!」で押し通した話を読みましたが、妙な話ですね(´・ω・)

    そして日本はギャンブル依存症が多いと報道しつつ、何故多いのかは報道しないメディアも変な感じ(´・ω・)

    どっちにしろ、事実であれ、開き直りとも取れる発言は控えた方が宜しいのでは?無視しても構わんでしょう。

    Reply
    1. ゴンザレス

      いや、業界で働く先輩としては、後進の為にも「私や君らがやってる仕事は決して違法じゃないんだよ」と、教え導く為には、明言すべき事柄かもしれませんね。(良い意味で)意識高い系の業界関係者が読むブログみたいですし(笑)

      Reply
    2. てんま

      ゲーム屋始めよう、カジノ始めようでもいいんですけど、普通に法律に則って許可とればいいんですけどね。パチは風適法4号営業の許可を行政からとっているから適法。なんの許可も取らずに射幸性の高いことやろうとしても、そりゃ違法になりますよね。
      景品をとったあとの客の処分も、じゃぁゲームセンター(5号営業)でとったプライズ景品を後で競売して換金する行為は?って話にもなりますし。業界の換金がグレーな部分であることは否定しないですけどねw

      Reply
  5. ねこたろう

    なんでも白黒つけないといけませんか?
    グレーもあってよいとおもいますけどねぇ…

    Reply
    1. ゴンザレス

      コメントに返信、申し訳ありません。

      無視をするには最早大きすぎて、曖昧にするにはあまりにも金が動きすぎる、といった所でしょうかね?

      仮にパチンコホールが古き良き時代のこじんまりした規模で、業界全体でもこじんまりした規模であれば、いまだにグレーでいられたかもしれませんね。

      しかし、やや衰えたとは言え、いまだに20兆円産業。更に都道府県の垣根を越えた大規模中規模チェーンも相当数できた。見て見ぬふりをするには派手になりすぎました。

      政治家の皆様は、また別の御意見もあるとは思いますが・・・

      Reply
  6. Pingback: 換金は違法行為であり、その上に立脚しているぱちんこ業界は違法業種である-回答 | パチパチスロスロあんてな

  7. おっさんパチプ

    この手の難癖をつける人は、ポッカ吉田さんの本をお勧めしたいですね。
    違法ハイ駄目!じゃないんだ。
    そんな簡単な話じゃない。

    Reply
  8. 匿名

    警察の利権が絡んでるから、
    そりゃあ手放さないよね

    パチ屋も結局搾取されている。。。

    Reply

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