今回は、まとめサイトさんを拝見して思った事についてお話ししたいと思います。
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高尾の新機種セールスが不調
このブログ記事にしても、Twitter での呟きにしても、沢山の読者の方々やフォロワーさんからご自身のブログ等で引用/参照して頂いたり、リツイートやコメントを頂くなどしており、本当に有り難く思っております。
複数のまとめサイトさんでも、日々私の発信内容を紹介して頂いたり、ネタとして面白く扱って頂いており、時間が許す限りではありますが、そういったものはいつも楽しく拝見しております。
そのまとめサイトさんの1つが、「パチンコパチスロ.com 」さんですが、直近のネタとして高尾の新機種の導入状況が芳しくない、というものを見掛けました。
[参照]2018年8月23日up
【悲報】今週導入の高尾カイジ騒動下取り3兄弟の設置店舗数がやばい ダークローズ→24店舗、HOTD→232店舗、カイジ→130店舗
私が気になったのは、こちらでまとめられているユーザーや閲覧者の皆さんのコメントです。
・「ごみスペックの機械を20万で売りつけられる」と感じたホールが多かったってことか
・メーカーに対してホールが露骨に拒否ったという結果がここまであからさまに出たのは聞いたことないが
・お詫びのついでに買ってくださいとか、凄い業界だ
・結果として騙した訳だが、その詫びで安く売りますとは…
・問題が深刻と言われていた東海エリアでは総スカンかもしれないが、他の地域はどうだろう
・レビューでも「もう買わん」ばっかだし、有言実行だった
ざっと、このような主旨のものが見受けられました。
全然違う
もちろん、こういったコメントはまとめられた一部の意見に過ぎないのかも知れませんが、最初にこれらを拝見した際に私が思った事は、
・ユーザー、サイト閲覧者の皆さんが思っているほど、パチ屋というのは学習能力が高くない
・納得がいかないやり方をするメーカーに対して総スカンを喰らわせるほど、強い意志を持って企業経営、ホール運営しているようなところは、ごく限られる
・高尾の "ゴメンねついでに、これどうぞ" 的な販売手法に反発したり、ダークローズ/別スペックカイジ/毒島が不出来だから、極端に少ない導入店舗数になったのではない
という事でした。
正解は…
では、前述の直近3機種は、何故このようなショボいセールスになってしまったのか?
答えは、高尾が、事後対応書面の作り方を決定的に誤ったからです。
事後対応は、書面に直近3機種だけを記載して、
「セールス時における誤解を与えるようなアナウンスや、ご購入ホール様の営業プランとは大きく異なる導入実機パフォーマンスになってしまい申し訳ありません」
「ご期待に添えなかった補償としては不充分かも知れませんが、これら3機種を当該カイジの引き取りを条件に、このような価格帯にてご用意致します事で、当座のお詫びとさせて頂きます」
「今後は、ホールの皆様、ファンの皆様にとって有用で魅力的な遊技機を開発/販売する事に邁進して参りますので、変わらぬご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます」
これだけで良かったのです。
こういった書面体裁であれば、もう少しマシな導入店舗数になったものと推察します。
つまり、P沼の事前情報は、この時点では、絶対に出してはいけなかったという事です。
そういった意味では、販売戦略上ではあまりにお粗末な対応であり、もしもこれが百戦錬磨のユニバーサルやサミーだった場合には、このようなお詫びの仕方は絶対にしません。
・「プロジェクションマッピング筐体は今後の機種のメインになり、回胴部載せ換えでお使い頂けます」というアナウンスでアステカをセールスして実際にはそうはならなくても、その後どうするという事はない
・「直近で不具合が発生した機種のお詫び」として提供するのは、有力機ではなく、クソ台のボトムズで充分
このような判断です
高尾は、沼の情報を出してしまったがばかりに、多くのホールに対して
・「おっ!出る出る言ってて、なかなか出て来なかった役物抽選カイジ、ついに出るか」
・「前作カイジは、沼の20万円割引券だと考えればいいんだな」
・「前作カイジは、取り敢えず自社倉庫に置いておくか、付き合いがある販社さんの倉庫に預けて保管しておこう。中古価格が20万円以上なら売れば良いし、それ以下になったら沼の割引券として使おう」
・「早く役物抽選カイジ出さないかなあ~、リアル沼か、楽しみだなあ~」
このような印象を与えたというのが、正解です。
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高尾の今後は?
私見では、沼は、余程酷い造りでもない限りは、5,000台程度であれば手堅く完売します。
また、ビッグデータ上の実績いかんでは再販され、それもしっかり売れます。
※このセールスいかんによっては、沼情報の先出しというお粗末な対応も帳消しになるかも知れません。
でも、それだと、
「パチ屋というのはあまりにも馬鹿な連中の集まりではないか、さすがにそこまで酷くはないのでは?」
と、お思いになる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、しっかりとした企業理念や経営方針、運営プランを持っているごく一部のホール企業を除いて、大部分のホールは、こんな感じの当座の事しか考えられない、目の前に落ちているお金を一心不乱に拾いに行くだけの営業しかできません。
もちろん、変化の兆しのようなものは表れて来ておりますし、まだ姿が見えていない新機種の沼に対してまともなパフォーマンスになるとお話しするのは気が早すぎるのは分かっております。
しかし、一応私も20年程度ですが業界に居りますので、業界観察の経験上、前述したような内容であるのが、高尾の直近3機種のセールスが失敗した要因であろうと分析致します。
ちなみに、本日時点で同社から全国のホールに対しては、新台購入した、CR弾球黙示録カイジ4CXA(HIGH & LOW)に、前述した新機種の下取り値引きだけでなく、新たに買取プランも追加されています。
- 本体購入の場合=本体買取で95,000円
- 盤面購入の場合=盤面買取で85,000円
※特別下取り+買取は購入台数まで。
こんな感じですね。
さて、色々とお話しして参りましたが、高尾の今後は、一体どのような状況になるでしょうか?
全ては、沼の出来に掛かっています。
以上、今回はこれくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2018年8月24日公開
多様性が失われるので高尾さんのような中小(老舗)メーカーには頑張って欲しいです。
関係のない話で申し訳ありませんが、本記事の引用元のパチンコパチスロ.com さんの別の記事に目が行ってしまいました。「【悲報】岐阜のパチンコ店さん、入替え時の検査で「釘の異常」を指摘されてしまうw」というもの。しかも大手が。全国的な流れになれば。
たしかにP沼と役物沼をどっち打ちたいと聞かれりゃ後者ですね。設定付き自体いまの所は「よく分からない(から打ちにくい)」というのが正直な感想ですし。
その点、役物沼はある意味パチンカーの夢。今から磁石付きの缶ビールの準備と地盤の緩いホールを探しとかなきゃ・・・ついでに虚無僧装備と観音像の準備も(笑)
こういうのって、大手ホールの動向はどれ位の影響あるんでしょうかね?マルハンだけでも全国350店舗位ですか。大手数社で大きなシェアを持てば、そりゃメーカーも大手ホールにしか目が行かないわな。大手ホールとメーカーは別の取り交わしがあったりして。