門松はどこに消えた?年末~お正月のホールで見掛けなくなったもの

今回は、年末のこの時期のホール風景で、ふと気付いた事についてお話ししたいと思います。

 

ホール「降臨」中の楽太郎

先日の記事でお話しした通り、公休をとるスタッフが多いこの時期ですから、念のため管理店舗の様子を見に行く機会が多い楽太郎です。

 

また、これは業界あるあるのひとつでもありますが、こういった連休時期、周辺機器業者さん、メーカーも含めて関連業者が軒並み休業になる時期には、決まってちょっとしたトラブルがあったりします。

 

  • 遊技機
  • 計数機
  • 精算機
  • POS機器
  • 情報表示機器
  • 照明機器
  • トイレ設備 などなど

 

実に色んなものが営業現場たるホールにはある訳ですが、大体は電子機器が不調を来したりして、ホール側では対応困難なものが多かったりします。

 

なので、ホール事務所内の会話としては

 

「ああ、もう!壊れるのは仕方ないにしても、どうせ壊れるなら年末年始期間入りする前の、先週にして欲しかった、もう修理依頼してもスピード感を持って対応できないよ」

 

業者さんが休日対応扱いになるから、修理技術費が割増だ・・・」

 

「もう少し早めに故障してくれれば、中古機を買って年始に入替えできたのに!今故障したんなら申請書類の関係もあるから1月最終週までずっと止めっぱなしだよ」

 

こんな感じになります。

 

ぱちんこ業界は色んな意味で呪われているので、タイミング悪くトラブル事が発生するというジンクスがあるのは私のような20年選手とかそれ以上のキャリアの者にとっては「常識」なのですが、まあ、びっくり仰天するくらい、連休時期には物が壊れます

 

そんなこんなで、もしもの時のお守りとして店舗に顔を出している楽太郎ではありますが、実際にはお守りどころか社員連中にとっては気遣いの対象としての厄介者、邪魔者だったりする訳です。

 

それを誤魔化すために、陣中見舞いとして木イチゴのジュレがふんだんにかかった高級プリンを買ったりだとか、忘年会費用やクリスマス/正月装飾などの企画手当て的な意味合いで「お小遣い」を渡す訳ですが、もう既に今月13万円も使っております。

 

その分を取り戻そうとしてダンバインを打ちましたが、敢え無くショボ当たり(通常、時短スルー)でTHE ENDでした。

門松

心身ともに疲労

店のためにと店に居て、厄介者扱い(無言の拒絶)。

 

諸々、お金が飛んで行く。

 

特に「マイナス運用」した訳ではないのに、「年末仕様だなー」「締めやがった」「ベタピンだな」などと常連客から弄られるマネジャー連中が、そのストレスの矛先を私に対して

 

「やっぱりこの時期は、そういう運用になっちゃうんですかね」

 

「暇潰し稼動もあるし、場合によっては新規来店客も増える訳ですから、こういう時期にこそ甘めに運用すべきという考え方は会社としては出来ないのでしょうか?」

 

などと聞いて来ます。

 

どちらかと言えば真面目、ドラえもんで言えば出木杉くんのような感じのタイプの私としては、せっかく現場に居る時間が長い訳ですからこの機会にそういった問い合わせに一々答えたりする訳ですが、会社組織の事情もあるので100%納得感を持ってもらう事は難しかったりします。

 

こういう事情というのは、自社に限らず、他のホール企業さんやお店の事務所内でも、割と良くある風景なのかなと思っておりますがどうなんでしょう?

 

見回り中に

さて、そんなこんなで、一昨日管理店舗に5時間ほど居りまして、ひとつ気付いた事があります。

 

「あれ?門松って置いてないんだっけ?」

 

これです。

 

私がベッタリ店舗付きしていた頃には、社内で「棟梁」「親方」的に呼称される出入り業者=大工さんに一対5万円くらいで門松、また同じく5万円くらいで装飾鏡餅を発注していたのですが、今ではそれはやっていないとの事でした。

 

ああ、そう言えば、門松は現物ではなくいつの間にか賀正デザインのポスターに変わっていたな、鏡餅は無くなっていたなと気付いた次第ですが、どうやら会社としての指示、営業部長の一存のようでした。

 

「ヤクザとの関係が疑われたりもするから、今回からやめとけ」

 

との事でした。

 

私としては、この判断自体が、ちょっと世ズレしているとも思うのですが、どうなんでしょうか?

 

門松事情

門松とは、ご存知の通り、年頭にあたり、当年の多幸を願い門前に飾る事で依り代(=神仏霊魂が示現する際の媒体)となる松葉飾りの事を指します。

 

明治~昭和初期における小学校唱歌にも登場しますね。

 

『一月一日』

作詞: 千家尊福、作曲: 上真行

 

年の始めの 例(ためし)とて

終(おわり)なき世の めでたさを

松竹(まつたけ)たてて 門ごとに

祝(いお)う今日こそ 楽しけれ

 

最近の記事でも頻繁に触れていますが、2017年のぱちんこ業界は惨憺たる状況でした。

 

ですが、私見では、全体として見た時の営業数字(売上/稼動/粗利水準)の下落には、まだまだ更に下があると見通しております。

 

前年同月比マイナス20%水準というお店も沢山出て来るでしょう。

 

こういった状況で、まさに「神頼み」でもしたいという店長さん、営業部長さんも全国には沢山居る訳ですが、そういった事にも関わって来る縁起物、季節の飾り物がいつの間にやら営業現場から無くなっているのは、実に寂しい限りです。

 

まあ、ウチの営業部長が「ヤクザとの~」という発言をした事について、私くらいの世代の業界人であれば、実際にそういった時代もありましたし、今でもそのように見ている年配世代のイメージがあるかも知れません。

 

これは、若い世代の方、業界人には分からない事でしょうが、門松の廃止に関しては、昭和25~30年代にかけての戦後の材木需要(物資不足)や市民運動の盛り上がりの中で山林保護(山肌の地盤の脆弱化による水害悪化など)も起こったという事情が関係したりしています。

 

これに更に、エリア差はありますが、1990年代以降は全国各地で暴排の動きも高まり、その中で、暴力団が要求するショバ代としてお祭り事や季節の縁起物の物品/金銭遣り取りが問題視された都道府県もあります。
—広告—

 

暴排との関連

1991年制定「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」の施行規則における「暴力的要求行為の禁止」の第9条に、このような記載があります。

 
 縄張(正当な権原がないにもかかわらず自己の権益の対象範囲として設定していると認められる区域をいう。以下同じ。)内で営業を営む者に対し、名目のいかんを問わず、その営業を営むことを容認する対償として金品等の供与を要求すること。

 縄張内で営業を営む者に対し、その営業所における日常業務に用いる物品を購入すること、その日常業務に関し歌謡ショーその他の興行の入場券、パーティー券その他の証券若しくは証書を購入すること又はその営業所における用心棒の役務(営業を営む者の営業に係る業務を円滑に行うことができるようにするため顧客、従業者その他の関係者との紛争の解決又は鎮圧を行う役務をいう。第三十条の六第一項第一号において同じ。)その他の日常業務に関する役務の有償の提供を受けることを要求すること

 

これに関して、これは伝聞や口頭での引き継ぎに過ぎませんが、所轄から組合に対して「地域のならず者から季節の縁起物なりを購入して、それをもって反社会勢力から営業権のみかじめを得る事はあってはならない」旨の注意を受けたエリアなりホールは実際にあるでしょう。

 

私が所属するホール企業や営業エリアでは、どちらかと言えば所轄からのそういった堅苦しい事は長らく聞いて聞かないフリをしていたのですが、都道府県の遊協によっては、この時期に門松デザインのポスターを各店舗に送付したりして、県警本部或いは所轄の指導を遵守できるようにと配慮していたりします。

 

まあ、近年では、運営コスト削減の目的でこういった「妙に高額な縁起物や装飾物」は廃止してしまおうというお店もあるので、それも含めて寂しい事情がここにあるとも言えそうですが、読者の皆さんはどのようにお考えでしょうか?

 

 

今回は、これくらいにしておこかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

【追記】お断り

記事公開後に、「伝統的な木材加工、製造業に対する職業差別や偏見に繋がる可能性があり、ふさわしい発信内容ではない」という主旨のご指摘を頂きました。

 

私は、いわゆる大工さん、親方さん、棟梁さん、職人さんが関わるお仕事や制作/製作物全般に対しては、高度な技術に基いた素晴らしい職業、職能だと思っており、大多数の皆さんも同じような印象を持っていると思っております。

 

反社会的云々の事については、あくまでもぱちんこ業界との関わりにおける、前時代的な特殊事情であり現在には当てはまらない事です。

 

その旨、改めて申し上げると共に、読者の皆さんにおかれましても誤解なさらぬようにお願い致します。

 

 

「門松、という言葉で連想するのは、角松敏生だったりする・・・」という方は、下のボタンをそっと押して下さい↓

にほんブログ村 スロットブログへ
にほんブログ村

 

[記事公開]

2017年12月30日

24 comments on “門松はどこに消えた?年末~お正月のホールで見掛けなくなったもの

  1. ねこたろう

    記事の内容の一部が職業差別だと批判をうけているとか…。更に世知辛い時代になりましたね。

    Reply
  2. Pingback: 門松はどこに消えた?年末~お正月のホールで見掛けなくなったもの | パチパチスロスロあんてな

  3. 56

    書いていて偏見、職業差別だと気付けないのが問題だと思いますよ。

    普通なら発信してはならない内容だと気付くでしょう。
    一般社会のコンプライアンスは甘くありません。

    パチンコ屋店長に言ったところで理解できないかもですがね。

    Reply
    1. かかし

      昭和末期までパチンコ業界に限らず飲食の店舗や建設現場の作業所工事所にも知る限りそういう押し売りはありました。それどころか昭和30年代なら一般家庭にもそんな押し売りが年末にたずねて来ることもまれではなかったと聞きます。それは当時の事実であって広く日本中で起きていた事柄ですし、楽太郎氏はきちんと書いていらっしゃるので偏見差別とかを感じさせる内容でもないように思いますよ。

      Reply
      1. 楽太郎 Post author

        かかし さん
        この記事に限らず、一応ちゃんと調べたり、資料があるものは明示しつつ日々ブログ運営しております。
        なので、お書き頂いたように「当時の事実」が含まれていると、私としてはそのように思っております。

        Reply
    2. ねこたろう

      「パチンコ屋店長に~」ってあなたのコメントこそ職業差別ではないのでしょうか?

      書いていて偏見、職業差別だと気付けないのが問題だと思いますよ。

      まあ、あなたのようなアホに言ったところで理解できないかもですがね。

      Reply
      1. 楽太郎 Post author

        ねこたろう さん
        まあ、実際にパチ屋ですし、世間的に程度が低い事になっている訳ですから仕方ないですね。。。

        Reply
  4. 伸治

    近所のぼった店は門松飾ってましたよ(・∀・)
    正面入り口ではなく裏口にw
    昔のバイト先ではミカン配ってましたw
    案の定、客からは「ミカンじゃなくて…もぐもぐ、これ美味いな!もう一回ちょうだい!あと出玉寄こせ!」
    と言われてましたw

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      伸治 さん
      ミカンですか、私は20年以上前に住んでいたエリアの駅前店で正月遊技していた際に、なんと升を配られた事があります。
      これで日本酒でも飲めと言うのか…と、扱いに困ってすぐに捨てました。

      Reply
  5. 十全

    今回の楽太郎さんの記事については、何の問題も無い内容だと感じましたが。むしろ、「一般社会のコンプライアンスは・・・」などと指摘する者の基準が狂っています。念のため、私人としての立場と公人としての立場で、読んでみましたが、全く問題が見当たりませんでした。
    コンプライアンスの意味を間違って理解している人も多いので、仕方ないのでしょうかね・・・。

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      十全 さん
      昔の警察庁生活安全課課長の行政講和を読んでいたら、コンプライアンスとは法令を理解し積極的に守ろうとする姿勢そのもの、みたいな一文があり、なるほどなーと思いましたね。

      Reply
  6. ゴンザレス

    ヤクザ「んじゃハロウィーンやクリスマスとナウなヤングに馬鹿ウケなイベントでお願いしますね(ニッコリ)」

    今時ヤクザらしいヤクザも減りましたから、調査やら証明だけで時間も予算も取られますわ。メンドイメンドイ(´・ω・)

    しかし門松か。会社にもありましたが結構なお値段ですな。

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      ゴンザレス さん
      門松ひとつとっても、斜め切りすると武家文化の関東圏では切腹時の首切り介錯をイメージさせるので良くない、とか、色々と細かい違いがあると聞きました。

      Reply
  7. K 2

    私は大工ですが、知人に竹屋さんもいます。
    本文を読んで、昔はあんな事やこんな事、色々あったな~っと思いながら読みましたが、不快な所は有りませんでしたよ(´・ω・`)

    語録さんの書き込みは、少し不愉快に思いましたがね(^_^;)

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      K2 さん
      竹屋というと、どうしてもメーカーの竹屋を連想してしまいます。
      2016年以降、遊技台は出していませんが。。。
      ちなみに、営業利益かどうか分かりませんが、「20年前に200億あったのが、今は30億切りそうでしんどい」、と営業マンが言っていました。

      Reply

コメントをどうぞ! ※2018年に入ってから、本社業務が加わって忙しい立場になってしまいました。返信ご希望のご質問などは、お問い合わせフォームをご利用下さいませm(_)m