機械代の削減によって「減収増益」した大手ホール企業もあるが、中小の場合はどうなんですか?-回答

今回は、「増益」というキーワードを元に回答して参ります。

 

ken さんからのご質問

最近のパチンコ屋さんの経営状況として、

 

売り上げが減って、利益が増える

 

という傾向があります。

 

いわゆる、減収増益ですね。

 

増益の原因としては、新台入れ替えの減少があげられているようです。

 

そこで質問なのですが、経営の目的が「利益」であるならこの傾向は悪くないように思えるのですが、、、

 

それとも、増益の傾向があるのは大手だけなのでしょうか?

________

ここまでが、ken さんからのご質問です。

(全文そのままです)

 

それでは、回答です。

象さん

回答

「増益」の内容について

まず、ken さんは、ご質問文中では触れておられませんが、ホール営業の特殊性について十分に知識がある方だというのが垣間見えますので、説明の多くを省く事ができてホッとしております。

 

この特殊性を一言でいえば、

 

一般的な業種であれば、客数/売上という要素に陰りが見えると、残せる粗利が大きく減少するという傾向が強いが、ホール営業の場合は、必ずしもそうではない

 

という事です。

 

極端な例を挙げれば、1万円で遊ぶお客さんが3人居て、その全員が一切来店しなくなっても、魅力的な遊技機を導入してあるお客さんがその台に3万円突っ込んで負けてくれれば、売上も粗利も変わらない、という事になります。

 

また、これまでは1万円で200回転させる事ができるような運用レベルで提供していた台を、180回転しか回せないような運用レベルで提供した場合にはどうなるか?

 

理論上では、初当たりを追い駆けるために必要な金額が増える事になりますから、売上と粗利が増える場面が出て来ます。

 

しかし、そんな営業に終始していると、店舗レベルで見れば、どんどん客数が減ってしまう事は必定です。

 

また、業界全体で見れば、ファン人口の減少はもちろん、警察庁が行政講和などで常々指摘しているように、ヘビーユーザーに依存した いびつな営業が依然として継続する、という危険性も出て来ます。

 

そういった観点で、やはりホール営業の理想は、

 

お客さんが来店した際には、勝っても負けても、「今日は、遊んだな!」「また暇な時に、打ちに来たい」という印象を持って頂く事

 

これに尽きると思っております。


これは単に綺麗事ではなく、特にパチンコにおいては遊技として成立しないような釘の状態で機種運用しているお店が非常に多いと思っており、私自身常に、

 

「自店は、地元民に対して胸を張って”ウチは遊技場だ”と言えるのかどうか?」

 

という事に、細心の注意を払いつつ、営業管理しておる次第です。

 

自店に関しては、会社が要求する粗利ノルマが滅茶苦茶高い水準な訳でもなければ、何もエリア外からも爆発的に集客して設置台数以上の朝一並び人数が欲しい訳でもないですし、また業界メディアやまとめサイトさん等から注目されたいといった訳では無いので、そんな悠長な事を言っていられるのかも知れません。

 

営業現場に課されているノルマが非常に高い水準であり、それをクリアするために苦心している店長さん、統括/エリア長さんが大多数かと思います。

 

つまり、いかに理想論を掲げようが事はそう簡単ではなく、お金/玉/メダルの出入りだけで生み出す粗利の水準を高いレベルに保つ事が困難なので、今回ご質問にあったように、「新台入れ替えの台数/機械代の削減」等の取り組みによって、少しでも多く粗利が残るように、無駄を省けるようにと考慮しているお店はここ数年で一気に増えただろう事が推察されるような状況と言って良いかと思います。

 

また、私見では、機種運用や機械代以外のところで頑張っているお店も増えていると思っております。

 

それは例えば、人の使い方であったり、バックヤード整備ですとか、電気代削減ですとか、一般景品の利益率の向上ですとか、そういった手段でもってかなりシビアな粗利意識で営業現場管理しているマネジャー以上の社員は多くなっているのではないでしょうか。

 

なんにせよ、20年ほど業界に居る立場で経験的にお話しすれば、あらゆる面でどんぶり勘定であったり、「集客を考える必要性が無い(=シャッターを開けて自動ドアの電源をONにすれば、お客さんは勝手に入って来る)」ような時代は、とっくに終わったのだという事を、改めて強く実感しておる次第です。

 

なお、新台入替え云々の事情については、交流がある安達氏が昨年末に記事にしておられ、私もその当時Twitterで発信して紹介させて頂いたという経緯があります。

 

また、ご質問の内容や時期的に(注:2019年1月21日のお問い合わせです)、ひょっとしたらこちらの記事をご覧頂いた上でのご連絡の可能性もあると思い、この場でも同記事を紹介させて頂く事に致します↓

 

「2018年のパチンコ業界を示す裏ワード、それは「減収増益」! 一体何が起きているのか」

[参照]「HARBOR BUSINESS online」2018年12月30日up

© FUSOSHA

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結論

そんなこんなで、ホール営業の事情について、軽くお話しして参りました。

 

この流れの中で、今回のご質問の主旨である↓

 

「増益の傾向があるのは大手だけなのでしょうか?」

 

こちらに端的に回答させて頂けば↓

 

大手ホール企業の場合は、従来の極大な機械代からの削減幅が大きければ、それが直接的な要因となって「減収増益」も十分にあり得る。

 

しかし、中小ホール企業の場合は、機械代分の削減幅は、単に「お金/玉/メダルの出入りによって生み出される利益」が減った分の補填に留まる場面も多いものと推察する。

 

「節約」意識は大事だがそれ一辺倒ではジリ貧になるので、「増益」のためには、やはり営業レベルを上げて客数を回復させ、ホール営業の基本である「お金/玉/メダルの出入りによって生み出される利益」の水準を落とさない事が肝要である。

 

…こんな感じになります。

 

 

以上、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

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[記事情報]

2019年2月19日公開

2 comments on “機械代の削減によって「減収増益」した大手ホール企業もあるが、中小の場合はどうなんですか?-回答

  1. 匿名

    そんな単純な問題ではないと思いますよ。今は中古市場も形成されてる訳ですし、安く機械を買う、早めに売却して損失を抑える事も可能になっています。
    もし、旧態依然として、メーカーの言うままに機械を買い、激渋な調整で運用している中小ならこれまでと変わり無いかと思いますが。
    近所のホールは新台導入時に中古機あるいは同系列ホールからの移転機、一度外した機械を一緒に入替えして、入替えにボリュームを持たせたりしています。

    Reply
  2. 匿名

    死にかけのホールと一目でわかる店は
    新台を一切買わず(買えずw)新装開店と称して
    倉庫の珍古台を頻繁に入れ替えたり
    低貸しコーナーとの機種入れ替えで誤魔化してますね

    まあ、まだまだしぶとく何年も生き長らえることでしょう
    まるでゴキブリですね

    Reply

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