今回は、釘確認シートの運用に関するご質問にお応えします。
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K さんからのご質問
楽太郎店長に質問があります。
写真は■(関東大手系列の、東京都内の店舗)の牙狼タスク・オブ・ゴッドです。
※内装の映り込みでお店が特定できるため、一部加工してあります。
全台このような、風車曲げの釘調整になっています。
楽太郎店長のツイート、他の業界の方のツイート、まとめサイトでも「赤牙狼は甘すぎて利益が無い」と言っていて、釘調整が厳しくなるだろうとは思っていましたが、■は新装開店から4日すると全台写真のような打ち手を完全に舐めた釘になりました。
2日目に打った時は20~21回くらいだったのが、風車が曲げられてからは15回がいいところでストレスが凄いのでもう打てないです。
メーカーから納品された釘とは絶対に違うのは、釘に詳しくない打ち手でもはっきり分かります。
釘のチェックシートがあるとのことですが、それとも絶対に合わないと思います。
ここまでの調整にして、警察は何も言わないのでしょうか?
自分は通報とか面倒なのは嫌なのでやりませんが、中には警察を呼ぶような強硬手段に出る打ち手もいると思います。
そうなった時にこの店は警察に対して言い訳できるのか、警察から処分が下るというリスクをこの店は考えていないのか?
釘について警察から厳しくチェックされる県もあるようですし、打ち手も昔より厳しい目を光らせている中で、リスクを考えない店なんて今更まだあるのでしょうか。
同業の目でご覧になって楽太郎店長はどのように思われますでしょうか?
________
ここまでが、K さんからのご質問です。
(TwitterのDMでのご質問につき、改行/句読点などで記事の体裁に仕立て直してあります)
それでは、回答です。
回答
リスクを考慮していない?
まず、今回のお店が、ユーザーの通報や警察の立ち入りというリスクを考えていないのか?
この事について、お応えします。
今回のお店というか、このホール企業が、警察が立ち入った場合や行政処分等のリスクを考慮しているか否か等に関しては、同じ関東圏で営業している私の経験的な所感としては↓
・所轄から釘曲げを指摘されるという可能性すら念頭に置いていないお店(ホール企業)である
・寄りを壊して、命釘を大きく見せておけば、年配層や会社員層が打つと思っているお店(ホール企業)である
・恐れているのは、警視庁が立ち入った場合のみである。この場合は、「不運にも、事故にあった」程度の認識であり、普段はそのような事故は起こらないと思っている
・調整者が多く、主任レベルでも釘調整するホール企業であり、手っ取り早く数値を落として利益が残せるような調整をと考えた際に、安易にこのような風車曲げという選択肢をとった可能性が極めて高い
…ざっと、こんな感じです。
一応、私自身が営業実態を長年見ているホール企業ですから、店舗運営上の考え方の推察としては、間違っていないと思います。
また、残念ながら、同じような考え方のホール企業は、関東圏、特に東京エリアには非常に多いと言って良いと思います。
こういった事は、過去記事でも触れていますので、宜しければそちらも参照願います。
画像の風車は、見た感じですと釘頭1つ分も右側に曲げられており、非常に状態が悪いと言えます。
同業の目線では、
ユーザーも警察も舐め切っているお店
というのが、私の所感です。
【参考】
①2018年9月23日公開
『【東京エリア市場雑感】都内の多くのホールは、所轄もユーザーも規制も舐め切っている』
②2018年10月9日公開
『【東京エリア市場雑感】都内の多くのパチ屋は、釘確認シートを使っていない』
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釘確認シートは…
次に、
- 「釘のチェックシートがあるとのことですが、それとも絶対に合わないと思います」
- 「ここまでの調整にして、警察は何も言わないのでしょうか?」
これらのご質問にお応えします。
結論としては、所轄にしても警視庁にしても、具体的な内容の通報を元に立ち入った場合には、それなりの行政処分が下る流れになる可能性は極めて高いと言えます。
おそらくは、メーカーであるサンセイの者が招致されて、釘の状態が検定機か否か聴取され、その後店側の釘調整(=無承認変更)が追及される事になるかと思われます。
ただし、ご指摘の、
「釘のチェックシートがあるとのことですが、それとも絶対に合わないと思います」
この事に関しては、
- そもそも、今回画像を送って下さった風車周りの箇所には、釘確認シート上のマークが存在しない
- よって、所轄/警視庁は、立ち入ったその場で釘曲げの度合いを確認する事ができない
こんな感じの回答になります。
釘確認シートは、遊技盤面上の全ての釘の定位置がチェックできるようにマーキングを施すようになったのは、ごく最近の事です。
制度上そのように改訂される以前の検定機の釘確認シートは、メーカー/機種によって、釘頭マークの数やカバーしている箇所が、全く異なっています。
多いメーカー/機種ですと、数十本分のマーキングが施してありますが、少ないメーカー/機種ですと、10本以下という場合もあったりします。
サンセイに関しては、例えば牙狼TOGの直近機種である巨人の星栄光の軌跡の釘確認シート上のマーキングは7本しかなく、牙狼TOGにおいては6本しかありません。
では、どの箇所の6本なのかと言うと↓
- 一般入賞口①=2本
- 一般入賞口②=2本
- 命釘=2本
上記の6本です。
なので、ご指摘の風車周りに関しては、シートと照合して確認する事ができない、という事になります。
そんな制度やチェック体制には、何の意味も無いのでは?
という疑問もおありかと思いますが、事実だけ申し上げますと、以上のような回答になります。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2019年1月2日公開
昔は風車を曲げるような釘師は辞めてしまえなんて話も聞きました。
今は盤面中央に巨大液晶が鎮座しているので工夫する余地が
無いのかもしれません。結果として寄りだけ見ればよいので
楽でいいんですが楽しくは無いので複雑な気持ちではありますね。
〃∩∧_∧
⊂⌒( ^ω^) <フフッ
\_っc
レッツ通報♪
うちの地元は昔からこんな釘ばかりですよ。
へそだけ広げて、寄りに関する釘は全てマイナス。
地域の半分以上のホールがそんな状況なので、それが当たり前になってます。
吐き気がして打つ気にならないですね。
「俺みたいな素人には分かんねぇな~」と書きたかったが、養分の私にも分かるレベルで笑ってしまいました。
もうパチンコを打つ所か釘を見るだけでもストレス溜まりそうですし、他の趣味でも見つけた方が良いかもしれませんね。そんなレベル(´・ω・)
平日の昼間に新台導入時の台検査をするようになったが、台番確認のみ。しかし、台検査当日のみドル箱の別積みをしないというふざけたホールがある。地元チェーン店。所轄が帰ったら、一斉に積み上げるという対応ぶり。所轄に言われたのか?自主的に刺激しないようにしてるのか?スタッフも射幸心を煽る悪い事と分かってやってるのだから、タチが悪い。社員も文句言えよ。
へそを開けて風車、風車よりガッツリ。
関東に多いやつですね。
個人的には「やすだ釘」って呼んでますw察して下さい。