今回は、「ファン感謝デー」の開催ルールについてお話しします。
全日遊連からの通知
まずは、2018年(平成30年)6月1日付けで、全日遊連の理事長名義で各方面(都府県)遊協/遊連の理事長宛に通知された書面の内容を紹介させて頂きます。
内容としては、特に変わった事は記載されていませんが、こういった通知が改めて出されるという事は、ルール違反行為をするお店が各地で散見されている事が想定されます。
実際、過去記事で公開させて頂いた東京エリアにおける都遊連健全化センターの活動報告で、ファン感時の抽選くじに関する違反行為の指摘を受けたお店がある、という記載が見られました。
【参考】2018年4月15日公開
『都遊連健全化センターの2018年2月の活動状況公開-イベント告知への注意喚起/是正指導など』
楽太郎の目撃例
今年に入って、私の管理店舗がある商圏の隣の商圏に、所用で外出した際に見掛けたのですが、繁華街のスロット専門店が
「キャリーオーバー発生中!豪華景品の当選確率up!」
などと謳うPOPを店外掲示していました。
その日は日曜で、大体はファン感は金曜~土曜~日曜の3日間で開催される場合が多いですから、最終日にあたります。
意図して残したのか、正規の抽選を経てそうなったのか、或いは本当に当たりが残っているのかまでは、店頭でPOPを見ただけの私には分かりませんが、これは組合のファン感開催ルール上は完全にアウトだろうな、と思われるような掲示物であったのは間違いありません。
それでは、以下で、ファン感の概要について、いくつか解説させて頂きます。
そうする事で、ファン感に乗じて、自店都合で勝手な営業をしてはならない、という事がお分かり頂けるかと思います。
これは、知識不足の店舗管理責任者であれば、把握していない場合も沢山あると思っております。
なので、もしも同業の方で、若手のマネジャーさんなどが、
「自店のファン感は、かなりマズい事をやっている気がするが…」
などと不安に思っておられる場合には、しっかりと内容を確認して頂き、もしも法令違反に該当する実施状況であれば、店長さんにその旨お伝え頂き、即刻改めて頂く事をおすすめ致します。
※私の経験上、ファン感絡みで最も多い違反行為は、「賞品を勝手に追加する行為」です。
そんなこんなで、まずは、主催元の確認です。
ファン感の主催元
ファン感の主催元は、大体は下記の通り
- 全日遊連
- 各都道府県遊協
- 「全関東」などのより大枠の遊技業組合連合会
- 回胴遊商
こんな感じで、毎回異なります。
※打ち手目線では、「最近ファン感あったかと思うけど、また開催?」という場面も多いでしょうが、それは上記のように主催元が複数ある、という事情にもよります。
つまり、お店が主催するものではないため、主催元が規定するルールの影響を受ける、という事です。
次に、開催にあたっての、ルール的な事をいくつか確認して参ります。
開催にあたってのルール
物で釣るような営業行為も含めて、射幸心をそそってはならないという取り締まり行政側からの指導に反しないイベントとしてファン感が認められているのには、1つ理由があります。
それは、総付景品(=来店者に対してもれなく提供する景品類)のようなものとは異なり、組合として実施する、景品表示法における「共同懸賞」にあたるイベントだからです。
各都道府県遊協は、原則として県警本部の保安部署(生活安全課、生活安全企画課など)に対して事前に届け出をしてお伺いを立てており、風適法上にも問題が無い催しとしてお墨付きを得た上で開催しています。
なので、例えば
- 開催日を店舗判断で勝手に変更
- 賞品を自前で追加する
- ハズレくじを勝手に追加する
- 共同購買品以外の賞品を提供する
こういった行為は、全て法令違反にあたります。
また、各都道府県遊協において、開催にあたってのより細かいルールを取り決めているところがほとんどです。
例えば↓
- 組合が指定する掲示物以外のものでファン感開催をPRしてはならない
- 組合が指定する掲示物でも、自店都合で勝手に内容を改変してはならない
- 組合が指定する掲示物でも、店内掲示のみ可のものがあるため、取り扱いに注意する事
- 全日遊連主催の場合には、広告宣伝においてタレント/著名人を起用してはならない(マスコットキャラクターである「パチロー」のみ使用可)
※各都道府県遊協によって、ルールには若干の違いがあります。
こんな感じです。
まとめ
色々とお話しして参りましたが、ファン感は本来、取り締まり行政側からのお墨付きを得た上で、法令に則って堂々とPRができたり、地域のファンと接する事が出来る得難い機会のはずです。
しかし、そのファン感に乗じて、自店都合で勝手な取り組みをしてホール業全体の信用を著しく損ねるような店舗は、所属する方面(都道府県)遊協から、即刻除名されるべきだと、私としてはそのように思っております。
その根拠としては、第一に景表法に違反する行為を行っている事、そして第二に、組合の共同購買事業に泥を塗り、組合の規定に反する行為を行っているからです。
組合組織に加盟する事で得られるメリットだけを享受し、何か不都合な事や勝手にやりたい事があれば取り決めを無視するような行為、営業手法は、絶対に許してはならないと思っております。
以上、ファン感についての全日遊連の通知を紹介しつつ、若干の解説を加えながらお話しして参りました。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2018年6月3日公開
Pingback: 全日遊連が各都道府県遊協に「ファン感謝デー」開催時のルール厳守を要請 | パチパチスロスロあんてな
告知にそろそろSNS等を加えてはどうですかね?地元のマ○ハンは、「マ○ハンは、残念賞も御用意しています。」とLINEで告知してましたけど。
それとファン感は回収イベントにしかなっておらず、止めてもらいたいと言うのが、ユーザーの声じゃないですか?何に感謝してるのやら?
組合がホールに感謝しているの?
ファン感とは関係ない話てすが、うちの地域では店内告知を悪用するケースが最近また増えてます。LINEにて、「店内に重大告知あり。」的な文句を送り、POPやボード、装飾で暗示する。または、抽選時間を特定日だけ変更して、その告知を行う等です。これも取締りが厳しい時期とか、警察の担当者が変わるとかで扱いが変わるんでしょうかねー?どこかがやると一斉にやり始めますね。
ファン感のとき、さほどファン感を推してこないホールのほうが好感を持てる。なんなら1等が大した景品じゃないセットでやってるほうがね。
ファン感謝デーも景品代はホールの持ち出しですからね。
その分の費用はきっちり回収しますし、ライターなんかを呼ぶのと正直変わらないので実施する必要性はもうないでしょう。
更新お疲れ様です
楽太郎さんのご意見をお伺いしたいんですが
ルパン三世 世界解剖
このスペックについてホール側としては
好意的に見てるのでしょうか?それとも否定的なのか。。。
お暇な時で良いのでぜひお伺い出来ればと思います。
話を読む限りなんとも情けないですね。ホール側は
親が子供をしつけるみたいな文言ですね。大体ファン感謝デーで飾ってある家電製品お持ち帰りしてる人1度も見た事ないです。なので当たった人いるんだという感じもしなければ期待感もありませんし無駄とも思えます。
そもそも取材や収録という理由でやっているイベント行為がいまだに横行し続けている状態でこのファン感謝デーの意味合いも薄すぎますよね
完全に裏で横行しているイベントをシャットアウトしてからファン感謝デーというもの自体が生きると思いますよ。組合トップは日大と同じで総辞職をした方がよろしいですよ。この業界の未来の為に何一つ残すことができません
ヤンチャしても罰則が無いなら無理でしょう。そういう所は今さら世間体は気にせんでしょうし。言葉で指導できるのは子供まで。ヤンチャな大人や企業はデメリットとなりうる罰則が無ければ改めんでしょう。
話題作りの為なら何でもする。花輪で有名人の名前を出しても屁とも思わない。そういうホールもありますし。
一応は警察が厳しく管理してるから、と言うのが存在できている理由のひとつではありますが、これで本当に管理できてると言えるのか、何ともはや。
しかし、きちんとボックスか何かで引かせてくれる所は良いですが、店員が直接手渡しするような店は、客に不信を抱かれる可能性を考えないんでしょうかね(´・ω・)
「抽選くじについて」
の所を読むと、案の定”ファン感謝デーの詐欺くじ”を今までずーーーーーーーーーーーーーーっとやってた
みたいですね
初日だから当たりくじは全部抜いてるとか、余った景品は店員がお持ち帰りとか
当然やってるみたいだし
パチ屋ってそういうゴミみたいな店が大半ですしね
忠告されたにもかかわらず、ファン感謝デーの詐欺くじ続けるんだろうなぁ・・クソみたいな景品で。