しごおわ、KITAC
偽のマリア
絢爛を極める未来都市に、一人の青年と、美しい女性がおった。
青年の親父さんは、都市の富裕層の代表格であり、つまりは支配者であった。
その都市は、地上の摩天楼に住まう 持てる者たちが、地下で労働に明け暮れる 持たざる者たちを機械の歯車の如く扱い、まさにそういった搾取構造でもって成り立っている、超が付くほどの階級格差社会だったのである。
然して、そこには対立の様相が色濃く表れる。
女性の名は、マリアといった。
彼女は、地下の労働者たちに寄り添い、現状はたしかに悲惨であるが、楽園の如き地上にあって「頭脳」の如く振る舞う富裕層と、陰鬱な地下にあって「手」の如く酷使される彼らとを調停する「救世主」の如き者の出現を予言し、励まし続けていた。
ある日、支配者である青年の親父さんに対する過去の私怨によって復讐を果たさんとする あるマッドサイエンティストが、黄金色に怪しく輝くヒューマノイドを創造した。
それは、マリアに擬態して地下に出入りし、救世主などは現れない、今こそ都市の転覆を図るべきであると、労働者たちを煽動するのであった。
暴徒と化した労働者たちは、都市の基盤である機械設備を破壊し、その結果として洪水が起こり、地下は大変な混乱となった。
支配者の息子でありながら、労働者たちが置かれている状況を問題視し、都市の行く末を憂慮する青年は、マリアと共に事態の収拾に向けて動き出す・・・
映画好きな方は、既にお察しの通り、これは1927年公開のドイツ映画『メトロポリス』のあらすじである。
結末は、ご自身の目でお確かめ頂くのが宜しかろう。
「あの言葉」を!
ぱちんこ業界には、ホールからもメーカーからもユーザーからも、或いは世間一般からも失笑を買う事ができる、定型句がある。
それは、
「ぱちんこ業界を元気にしたい!」
という言葉である。
なんでか?
それは、元気にするやり方が妥当ではなかったり、お前が言うな!みたいな感じであったり、とにかくいつの間にやら「安っぽい言葉」に成り下がってしまったからである。
試しに人前で、これはSNS上も含むが、真面目な顔で口にしたり活字にしてみて欲しい。
すると、
「ハア?何アホな事言っちゃってんの(笑)」
「パチンコスロットは、もう終わりです」
「今のスペックのパチンコスロットを毎日打ってるような奴は、乞食みたいなもん。それか、依存症の廃人予備軍」
…こんな感じに、ボロクソ言われて嘲笑されるのがオチである。
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まあ、たしかに、ホールもメーカーもユーザーも、従来的なお金や時間の感覚みたいなもので今の遊技機と向き合ったなら、そういう見方にもなるだろう。
だがしかし、私としては、ホール側が少しでもマシな状態で遊技機を運用しようという考え方に至り、それを実行できれば、より多くのユーザーが今後もパチンコスロット遊技に親しんでくれるものと思い、期待し、そう信じたい。
では、そうなるように、より多くの業界人が課題を直視しつつも前向きな気持ちで日々の業務にあたっておるのかと言えば、残念ながらそうではなく、むしろネガティブな気持ちであったり最悪の場合は既に戦意喪失してしまっている場合も多いものと思う。
SNS上でも、後ろ向きな言葉ばかりが目につく日も、沢山ある。
そんなんで、ええんか。
もちろん、所属会社や個々人が置かれている状況は千差万別であり、全国津々浦々のエリア事情や業況には違いがある事と思う。
なので、ここでは、私と同年代、つまり1970年代生まれのオッサン世代に対して、特に申し上げたい。
我々の世代は、ぱちんこ業界では、実に「びみょー」な立ち位置である。
20年以上のキャリアがありながら、業界の歴史の長さゆえに出る場によってはいまだにヒヨッコ扱いされたり、その反対に若い世代からは言う事なす事一切が全く参考にならない旧世代扱いされたりと、そういった意味でびみょーなのである。
だが、自制した生活を送ってさえいれば、気力、体力、技術、経験値、どれも今まさにいい感じに脂が乗って噛み合っており、社内においては指導的な役割を担っている方が多いものと推察する。
かくいう、私もそうである。
だからこそ、我々が発する言葉は業界の現在と未来を語り、後輩世代やユーザーの皆さんにパチンコスロットは運用の仕方や付き合い方さえ適正であれば本当に楽しい遊技であり余暇の過ごし方のひとつなのだと、行動でもって示す事が肝要なのではないかと思う。
それ故に、改めて、こう述べさせて頂く↓
- 組合の自主規制は、守るべきである
- 少しでもマシな釘の状態で営業すべきである
- 指摘されるまでは何をやってもいいんだと、開き直るべきではない
べきべき言い過ぎると、
「お前はベッキーか!」
というツッコミも聞こえて来そうだから、これくらいにしておくが、適当な年齢やキャリアであるならば、言い方や見せ方だけでなく、見られ方も意識しないと、要らぬ誤解を招いたり自分自身や所属会社、或いは所属するコミュニティの信用や格みたいなものを大きく損なう可能性もあるのだと、改めて認識して頂ければと思う次第である。
そういった色んな事を含めて、敢えて私は、この言葉を言いたい。
「ぱちんこ業界を元気にしたい」
言葉には力があり、活字は空間や時間を超越し時には考え方の相違すらも克服して伝播して行く。
だからこそ、その発信は業界の有り様を真摯に語り出来るだけポジティブでありたいと思い、またこのブログに関しては「更新が楽しみな」ブログであるようにしたいと、改めてそう思った次第である。
以上、今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事公開]
2019年11月6日
媒体や来店マン共がスロットを盛り上げたいなどと抜かしてるのを見るとふざけんなよって思う。
金のためだけに来店してるゴミクズ共が
・一見すると打ち手の味方にみえるが実はただの金儲け連中=扇動者=広告代理店、来店演者共への批判
・口を開けばネガキャンばかりする業界人への批判
映画を引き合いに出してのダブルミーニングでの批判ですかね
ツイッタ民ですけど、記事の主目的はネガティブなことしか話題にならない会社で働いている業界人への激励みたいですよ。なので、特定の誰かや企業を指して批判しているつもりではないと思います。ただし、楽太郎氏はこのような深読みさせる記事が得意ですから、裏の意味も含んでいたり、読む人次第でそう解釈しても構いませんよ、と思ってそうですが。
”開き直っている奴”
これは私も気にくわないですね。
どうせこういう業界だから
御咎めなしだから
釘なんていくら弄っても処分くらわなけりゃOK
これじゃ業界が良くなるわけありません
そっちですか。
てっきり草間彌生さんがデザインしたかのような浜崎あゆみの新台についてかと思いました(笑)
水が低きに流れ、悪貨が良貨を駆逐して、真面目に5%にしていたのにペナルティもなく15%に一時緩和、周りを見渡せば民間の模範となるべき地方自治体が積極的に国の定めた決まりを破ってふるさと納税で金を集めてるのような現状を見ると、「くそ真面目に決まりを守ってる方が馬鹿らしい」と思ってしまうのも仕方ありませんよ(´・ω・)
それに今年の夏にマリアの唱える救世主候補(あるいは調停者)が落選したばかり・・・
楽さんのような方が全日遊連の役員さんに必要なんですが、難しいですよね。
私も楽さんと同世代の業界人の端くれで同じ気持ちでおりますが、どうにももどかしい。