2018年末に思う-ぱちんこ業界、ホール営業雑感

年末につき、雑感をいくつかお話ししたいと思います。

 

年の瀬も押し詰まって…

読者の皆さんは、12月に入ってから「今年中にやっつけておこう」と思って取り組んでいた事は、予定通り完遂できましたでしょうか?

 

特に大きな出来事やトラブルは無くても、なんだかんだで細々した事が重なって忙殺されるというのが毎年の師走の事情というものです。

 

この楽太郎も、嫁さんから

 

「もう読まない雑誌はポイッチョしてね」

 

と厳命されていたにも関わらず、入浴中に2~3日で読めそうだと思って買ったちょっとした実用書的なもので、もうおそらく開くことはない雑誌類が、50冊ほど本棚に居座ったままになっております。

 

27日と28日に、いよいよやるぞと意気込んでいたのですが、図らずもというかやっぱりね、というか、アルバイト/派遣スタッフの帰省であったり一般社員もまとまった期間の休みをとったりで、営業現場に人手不足感がありましたので、フォロー目的でホール巡回などを精力的にこなした結果、どうやら年内に嫁さんの指示を履行する事は無理なようです。。。

 

年末の稼動状況

そんなこんなでホール内をお散歩していて思う事は、やはり ”状況が許せば” パチンコスロットを打ちたいと思っているファンの方は、まだまだ沢山居るんだな、という事です。

 

この ”状況” というものがまた厄介で、遊技客自身の事情、ホール側の事情、或いはメーカーが絡んでいる事情など、色々とあります。

 

  • 天候
  • 自由に使えるお金
  • 自由に過ごせる時間
  • 釘の運用レベル
  • 設定の運用レベル
  • 打ちに行きたいと思わせるような告知上の仕掛けの有無
  • 遊技機の払出性能
  • 演出面も含めた魅力がある遊技機の有無

 

こんな感じですね。

 

どの要素が、遊技する/しないに決定的に作用するかは人それぞれでしょうからここではこれ以上申し上げませんが、私の管理店舗があるエリアにおいては、買い物で外出したついでに、また会社/アルバイト帰りにフラリと来店したといった体のお客さんが多いお陰で、どのお店も客数が大きく純増しています。

 

より細かく見ますと、世間的な給料日である25(火)以降は、特に夜時間帯のサラリーマンタイムの集客が、かなりしっかりしたものになっていました。

 

店内に設置している無料ロッカーコーナーを見ましても、どのBOXも使用中になっている時間帯が長く、また半透明のドア窓から窺える限りでは大きな荷物が多くて、買い物ついでに寄ってくれたんだなというお客さんが趣味打ちでバラエティーコーナーや軽めのタイプ機(~1/200近辺)で遊んでくれているような稼動状況でした。

 

更には、若者同士の連れ打ちも多く見掛けます。

 

軽く飲んだ帰りなのでしょうか、3~4人で来店して天龍、沼をはじめとして役物抽選機コーナーでワイワイ並び打ちしていたり、A/RTタイプ機コーナーで誰が早く当てられるか勝負していたりと、実に微笑ましい光景を目にする事ができました。

 

20年前の遊技に思いを致す

私も、若い時分は、早番退勤後にアルバイト仲間数名と一緒に駅前のパチ屋でAタイプ機で一勝負という事は、よくやっていました。

 

1990年代当時は、技術介入しないと獲得枚数に結構な差が生じる機種が多かった訳ですが、リプレイ外しが要ビタのラインで受けた際には、ちゃんと外せるか仲間の遊技をニヤニヤしながら見守ったり、誰か大きめに勝った際には居酒屋に連行して一杯奢らせるといった、他愛もない遊びに興じておりました。

 

そのような20代を過ごした私と同世代っぽい会社員層が、例えば今年になって王道路線でリメイクされたアレックスや、ハナビ、バーサスなどを遊技している姿をホール巡回中に目にすると、私自身もなんだか一緒になって回しているような気持ちにもなったりします。

 

筐体の外観は似ていても、初代とリメイク機とでは中身は異なる訳ですが、どんな事を考えながら同世代のお客さん方が遊んでいるのか?

 

月日の経つのは早いもので、パチ屋事情も遊技機性能も大きく変わったという事に思いを致しながら遊んでいる方も中にはいらっしゃるだろうと、そのような事を考えておりました。

こたつ寝

12月の営業は…

さて、そんなこんなで、いよいよ今年も残り3日です。

 

12月の営業を見ますと、ここ1~2ヵ月以内に出て来た新機種は基本的には高粗利体質のミドル機が多かった中で、牙狼が妙に甘いですとか、甘シンフォギアは稼動は抜群だけど薄利だとか、沼は賛否ハッキリ分かれるとか、色々と話題が多い一カ月といって良い状況でした。

また、「今週の見通し」記事で再三お話しした通り、この時期のホール営業は、「リニューアル」「リフレッシュ」を謳うお店が多くなります。

 

その中には、取材/ライター招致系の催しも沢山見受けられる訳ですが、こういった営業の是非については、私はユーザーの皆さんの愉しみを奪うつもりはありませんし取り締まる側の立場ではありませんので、深く言及までは致しません。

 

ですが、明確にダメだと言われているエリアに関しては、やはり自制は効かせて頂きたいものです。

 

長らく業界におりますと、この自制というものがいかに難しく、正直申し上げて自分たちで律する事は不可能に近い業界である事を痛感しておる次第ですが、ホールを取り巻く今の状況は、何をやるべきでなにを止めるべき、自制すべきかは、明白なはずです。

 

業界を取り巻く事情は…

思えば、ブログ開設当初から1年目に掛けては、ホールの自分たちが今後どうすべきか、といった事を考えるよりは、ひたすら取り締まり行政や全日遊連、日工組、日電協、日遊協などのより大きな括りでの動きに翻弄されるようなホール状況でした。

 

  • どの機種が「検定機と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機=”不正”遊技機」なのか?
  • 上記機種の段階的な撤去はどのように進むのか?
  • 段階的な撤去の過程で、メーカー側からのケアはあるのか?
  • どうやら取り締まり行政側は、射幸性の抑制と依存問題対策を旗印として、十数年ぶりの規則改正に踏み切るらしい
  • 規則改正に伴っての旧規則機の扱いについて、取り締まり行政側の「お目こぼし」はあるのか?
  • 認定切れ機の扱いにおいて、取り締まり上の「エリア差」はどの程度発生するのか?
  • 釘確認シートの運用は、取り締まり行政側からどの程度のチェック目線を向けられるのか?
  • 上記におけるエリア差は、どの程度発生するのか?
  • カジノ関連の動きにおいて、ホール営業は、どのような影響を、どの程度受けるか?

 

こんな感じの事柄ですね。

 

私自身、上記のような大局での動きを不気味なものとして感じながら、それが自店にどのように関わって来るか、緊張感を持って管理業務にあたっておりました。

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『怒りの葡萄』

かの名著、スタインベック『怒りの葡萄』は、奇数章と偶数章で、主人公一家の旅路の事を記述する章と、時代背景等を記述する章とに分かれています。

 

1900年代前半のアメリカの事情について予備知識がなかったり、時代背景が分からない者が初読する際には、淡々と語られる土地の話題や社会情勢がどのように主人公一家に関わって来るのか、といった事は、すぐに全容を掴むのは難しいと言えます。

 

本来は背の低い草が生い茂るアメリカ中部の広大な土地は、資本主義資本が主導する大型耕作機によって畑地へと変わり、その土地で生まれ育ち生きる糧を得ていた小作人たちは、多くのものを失い零落しました。

 

中部地帯においてたびたび発生し住民を苦しめていた砂嵐=ダストボウルは、実は自然災害などでは無く、上記のような経緯による人災でした。

 

また、資本主義の成長がもたらす社会弊害は、人の欲望の帰結とも言えます。

 

その流れで、主人公一家は、どうやら今よりもマシな生活ができるらしい西部、カリフォルニアへと、移住を決意します。

 

これは、古代ユダヤにおける「エクソダス」=出エジプトになぞらえており、圧制から逃れるために乳と蜜の流れる場所=カナンを目指したモーセに率いられた民の道行を、生活の窮状から脱するためにゴールドラッシュに沸き仕事も豊富だとされるカリフォルニアへの移住を目指す一家の物語へと昇華しています。

 

未読の方もいらっしゃるでしょうから、同著の事はこれくらいに留めますが、私は先ほどお話したような、ぱちんこ業界において大局で色々な事が複雑に絡みつつ不気味に動いている様子を見て、同著のストーリーを強くイメージしておりました。

 

今ホールを取り巻く事情の大半は、「お上」からのお達しでそうなった、唐突で不可避な「災難」などではなく、実は業界側が自ら招いた事ではないか…

 

このような事ですね。

 

2018年末に思う、「もうちょっとマシ」な業界に

前段までにお話ししたような時期、具体的には2015年~2018年2月1日の規則改正くらいの頃でしょうか、この当時は、

 

「ぱちんこ業界は、一体どうなってしまうんだろう…」

 

という不安感が、私自身にも少なからず在りました。

 

しかし、この動乱の時期、まとめサイトさん中心に毎日毎日

 

「業界激震!」

 

と取り沙汰されていた時期は過ぎて、今はある程度の落ち着きを見せ、現状における問題点や進むべき方向、取り得る施策も見えて来ております。

 

ざっと挙げますと↓

 

  • ぱちんこ業界は、情報の取り扱いが下手である。各エリアの遊協や業界団体のHPは、更新頻度を上げるべき
  • 不都合な真実でも、隠匿すべきではないものがあるはず
  • 世間に対して、客観的な判断材料となり得る資料類は、しっかりと出すべき
  • 釘確認シートの運用制度は、現状では取り締まり行政側からの「お目こぼし」と捉えて、しっかりと守るべき
  • 広告宣伝規制の違反行為は、結果的にはホール営業の自由度を失わせるに至る
  • 商機に群がっただけのイナゴライターとの付き合いは、法令違反リスクを高める

 

こんな感じでしょうか。

 

世の中的に、ぱちんこ業界への風当たりは非常に強いと言えますが、方向性を見据えた業界の正しい不断の努力によって、それは軽減されると期待します。

 

条件さえ整えば、パチンコスロットで遊びたいと思っているファンは、まだまだ沢山居てくれていると思っており、それはこの年末の時期にも、ホール営業の現場でしっかりと感じる事ができました。

 

来年も、このブログの運営スタンスとしては

 

読者の皆さんが、ぱちんこ業界の事を判断する際の、材料を提供する 

 

この考え方に則って発信活動をして参ります。

 

また、私が理想とする業界の姿は

 

  • ファンが、周囲の人から「まあ、パチンコスロットという趣味があってもいいよね」、と許容されるような業界
  • 今よりも、「もうちょっとマシ」な業界

 

こんな感じです。

 

「そんなの、どーやっても無理だわ」

 

という声も聞こえて来そうですが、許可営業として法令上禁止でもされない限りはホールは無くならない訳ですし、ファンやメーカー、その他周辺機器メーカーや遊技機流通に携わる方々が居る限りは、業界が完全に死滅する事もない訳ですから、やってみない事には結果は分かりませんよと偉そうな事を述べさせて頂いて、この記事を締めさせて頂きます。

 

 

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[記事情報]

2018年12月26日公開

2 comments on “2018年末に思う-ぱちんこ業界、ホール営業雑感

  1. 匿名

    マ○ハン等決算発表している法人が、減収増益というのがヤフーの記事になってましたね。売上は減少しているのに台の購入台数が激減しているのが原因とか。
    但し、通常の法人に比べてコスト意識は薄く、コスト削減の努力は足りないかと思いますが、とうでしょうか?
    潜在的なユーザーは居ますよ。アニメやアイドルのコンテンツで多くのユーザーを獲得したが、それはどこへ行ったのか?みんなお金が続かない。AKB48はライトミドルで良かったのでは?甘デジに期待か?偽物語は良スペックだと思うが、設置台数が少なく扱いも悪い。

    Reply
  2. ゴンザレス

    後世から見りゃ分かりやすい大きな転換期やターニングポイントも、実際にその渦中に巻き込まれている人間には見えんものでしょうね。目の前の事しか見えない見たくない、他を見る余裕もない人が多そうですもの。

    例え理にかなった可能性の高い予言であっても、その予言が悲観的なものであれば信じたくないし、そんなことを言う奴には石の一つも投げたくなるのが世の常。

    流れる水に文字を書くような虚しい努力よりも、低きに流れる水に身を任せた方が楽チンですし、変わりませんよ。

    何も変わらない。たぶん来年も同じような記事を書いているのに100ガバス(´・ω・)

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