ちょいパチは誰得なのか分からないスペックですが、設置するホールは何を考えているのですか?-回答

 今回は、ちょいパチに関するご質問にお応えします。

 

南風 さんからのご質問

はじめて質問させていただきます。

よろしくお願いします。

 

地元のホールで社員さんと話す機会があり、パチンコのちょいぱちの話になりました。

 

設置中のバカボン(注:ちょいパチ天才バカボン5KC-S29)の事についてですが、これっていうのは誰得なのか、という話です。

 

私は興味本位で数回打ったくらいですが4、5連して流しても500個くらいにしかならず、これはホントにちょいぱちだと妙に感心しました(笑)

※いくら30分の1の確率でもハマる時はしっかりハマるのですね・・・

 

社員さん的にも、自分もどうしてこういうのを導入するのか会社の考え方が今一つよく判らないということで、利益にしても月に2万円あるかないか、という台が多いとのことでした。

 

お金をかけて遊ぶ以上やっぱりある程度の見返りは欲しいという意見が大半だと思いますが、ちょいぱちの見返りはこのある程度、というのを下回ると思います。

 

ホールは儲からない

機械代が高い

客は喜ばない

 

こういった台を置いて遊べるアピールをするくらいなら、甘デジの釘を開けてくれた方が客は喜びます。

 

お聞きしたいのは、導入ホールはどういった考え方でこんな台を設置しているのか、ということです。

 

今後もたまに販売されて、設置台数が増えていく見込みなどありますか?

 

教えて下さい。

________

ここまでが、南風 さんからのご質問です。

(全文、そのままです)

 

それでは、回答です。

踊るペンギン

回答

現在の設置状況

まずは、現時点でこの「ちょいパチ」に分類されるスペック機が、どの程度の設置状況なのかについてお話ししようかと思います。

 

日遊協調べによれば、2017年7月18日時点で、全国1,018店舗、合計7,702台という状況になっている模様です。

 

販売歴があるメーカーは15社ですが、それぞれ1~3機種くらいのリリースに留まり、既存機種の単なるスペックダウン仕様機という扱いです。

 

なので、お世辞にも積極的に開発/販売しているようには見えません。

 

より細かく見れば、ちょいパチの導入店舗数は各機種50~200店舗水準で、全国導入率2%以下の機種が多く、ヱヴァのように名のある機種であっても例外ではありません。

 

こうした寂しい設置状況に一矢報いているのは、敢えて挙げれば、

 

  • AKB48バラの儀式
  • 冬のソナタ
  • 真慶次

 

この3機種のみであり、それでもようやく全国650~700店舗水準、全国導入率7~8%程度という数値に留まっています。

 

どのような考えで導入するのか?

①「業界」の施策として

必ずしもそうだと言う訳ではありませんが、導入店舗には傾向みたいなものがあると思います。

 

それは、有力ホール企業だという事です。

 

「有力」という括りに該当するのは、全国大手、地方大手、パチンコチェーンストア協会加盟のホール企業、全日遊連/日遊協の役職にあるホール企業等です。

 

つまり、店舗運営において営業数字を意識したり常連客のニーズに充て込んでという理由よりはむしろ、業界として導入を推進しているポーズをとるために一役買って出た格好です。

 

旧MAX機時代には、警察庁から再三にわたり消費金額水準が高過ぎる旨の指摘がなされて、それへの改善施策として打ち出されたのがちょいパチ構想な訳です。

 

なので、業界の上層部に携わっていたり、各エリアにおいてリーディングカンパニーを自任するようなホール企業は、当初全日遊連が策定した「最低8台水準」での運用方針に賛同する形で設置を進めたという経緯があるかと推察します。

 

②羽根物の代替として

私が情報を頂ける知人の中で、ちょいパチを導入しているのは2名しか居ません。

 

なので、どういう考えで置いているのかヒアリングしてまとめるにはサンプル数が少ないのですが、共通しているのは羽根物的な感覚で置いているという事です。

 

羽根物に関しては、過度な釘曲げをしたり、定量制として提供しないと稼動と売上/粗利のバランスが上手く取りにくいという事情があったりします。

 

羽根周りを過度にマイナス調整して拾う確率を落とせば、初当り確率の低減に直結して来るのは道理であり、機種によりますが大体は1/25~1/40水準まで落とす事ができます。

 

これはちょいパチの初当たり確率帯(1/29~1/39)に近い訳ですが、今のご時世において、釘を明かに曲げて営業するのか、それとも本来の設計値に限りなく近い形で運用するのかでは、リスクの度合いが変わって来ます。

 

いずれにしても、稼動を意識してまともに運用すれば、交換個数や営業スタイルにもよりますが、日あたり台粗利700円とか、南風 さんがヒアリングした役職の方も仰っていたようですが、月間でせいぜい2万円くらいしか利益が残らない場合もある訳で、そのような遊技機選定や運用をするためには会社の理解が必要と言えるかと思います。

 

今後もたまに販売されるのか?

これに関しては、メーカーの上層部でも無い限りはお話しするのが困難な事ではありますが、敢えて見通せば、

 

  • 主要コンテンツ機のスペックダウン
  • 製作部材に余裕がある機種のスペックダウン

 

こういったちょいパチであれば、各メーカーとも年に1~2機種程度であればリリースは有り得ると思います。

 

その理由は、業界の上層部の意向としてのちょいパチ構想はまだ生きていて、取り締まり行政からの消費金額が少ない遊び、大衆娯楽の姿に戻すようにという要求にメーカー側が直接的に回答できる取り組みは、現状ではちょいパチのリリースくらいしかないからです。

 

ただし、やはり懐具合が良いか悪いかは重要な事ですから、本音としては「業績が芳しくない中で、ちょいパチなんか出していられないよ」というのが実際のところかと推察します。

 

まとめ

ざっとお話しして参りましたが、まあ、どんな導入の意図や販売に至る理由があるにせよ、南風 さんがご指摘のように「誰の得になっているのか?」と思わざるを得ない場面も多々あるのがちょいパチの現状かと思います。

 

そんなものよりは、甘デジをまともに運用してくれた方が打ち手は喜ぶ、というご意見も尤もかと思います。

 

  • ファン心理を分かっていないのでは?
  • 何だかチグハグな事をやっているように思う…
  • 業界には団体ばかり多くて、それぞれ何をやっているのか分からない
  • 警察庁から理解を示して貰うための取り組みが、決定的に不足している

 

こういったご意見は日々寄せられる訳ですが、今回のご質問についても、「何かズレてるんだよな~」と思っているのは、業界人の中にも少なからず居るという事だけお伝えして、締めたいと思います。

 

 

以上、十分な回答になったかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

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[記事公開]

2018年2月27日

2 comments on “ちょいパチは誰得なのか分からないスペックですが、設置するホールは何を考えているのですか?-回答

  1. Pingback: ちょいパチは誰得なのか分からないスペックですが、設置するホールは何を考えているのですか?-回答 | パチパチスロスロあんてな

  2. 匿名

    個人的には「ちょいパチ」は悪くない、というより、もっとメジャーになって欲しいと思っています。
    機種(と釘)にもよりますが、「適度に遊べる」を実感できます。私が主に打っている冬ソナあたりだと、大体プラスマイナス1万円くらいでしょうか。廻れば比較的安定して勝てるのもありがたいです。まあ、難点は短時間勝負に向かない、ことでしょうか。

    Reply

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