毎日設定1を打ち変えるだけのパチ屋店長に存在意義は無い-回答

今回は、店長業務に関するご質問にお応えします。

 

小市民 さんからのご質問

はじめてご連絡いたします。

楽太郎さんにお聞きしたいことがあります。

 

今年から読ませていただいていますが、ホール経営は想像以上に厳しく、設定というものはユーザーが思っている以上に入っていないものだなと驚いています。

 

3号機世代の自分としては、いくらなんでも全台1などあり得ないだろうという感覚でしたが、楽太郎さんに言わせますと今ではそういうお店も普通にあるだろうとのことですし、私自身近場に思い当たる節があるホールが実際にございます。

 

他の店長ブログを見ましても、大部分低設定であり、それでも出てしまって意外に利益が残らない機種も多いみたいな内容を目にします。

 

このような事情はメーカーの設計、ホール営業をどのように考えているかも関係したり、ユーザーは等価を望む、しかし等価でホールが最低限の利益を得るための設定は1、という場合は責めにくいですがやはりいちユーザーとしては設定1という言葉の響きそのものに嫌悪感を覚えます。

 

どれくらいのノルマで営業しているのかにもよるのだとは思いますが、昔みたく客数が多い時代、規制規制でうるさくない時代との単純比較は無理でしょう。

 

売り上げ金額の規模も違うでしょう。

 

しかし、こうも思います、では、ノルマが厳しいスロ専だと、毎日1にするしか選択肢が無いのかと。

 

そうしないと持たないホールなら百歩譲ってしょうがないですが、その1に毎日打ち変えるだけの店長に存在意義はあるのでしょうか?

 

言い方が悪いですが、設定変更操作するくらいなら誰でもできますし、仮にそれで立派な給与を貰っているなら、その給与は無駄じゃないかとも思います。

 

これは楽太郎さんに対してではなく、暴利で営業しているホールに対する意見ですのでご理解いただきたいのですが、更に言わせていただくと仮に今後パチンコに設定が導入されたりしますと、どうせ最低設定のみでの営業になるでしょうから同じ事が言えますよね?

 

設定操作で最低設定を毎日打ち変える係、これに立派な給与などいらないわけでして、ここのカットが一番の経費削減なのではと思います。

 

私は店長という役職、業務に関してどんどん専門色が無くなって行くと思っておりまして、他業種と比べて高いとされる給与に関しても、水準は下がって行くのかなと思っております。

 

結果的にですが、この流れで考えますとホール店長が釘が叩けてスロットの専門知識がある男性でないといけない理由、意味も無くなって行き、女性店長が今よりももっと増えて行くのではないでしょうか。

 

拙文ですが私の考えは以上となります。

 

楽太郎さんは、今後のホール店長の役割はどのようなものになると思われますでしょうか?

 

現職の方のご意見をお伺いできればと思います。

 

お手すきの時で構いませんので、宜しくお願いいたします。

________

ここまでが、小市民 さんからのご質問です。

※誤字修正以外は、全文そのままです。

 

それでは回答です。

店長存在意義

回答

大まかな見通しについて

まず、今回のお問い合わせでの小市民 さんのご指摘、先行きの分析はほぼ全て合っていると思います。

 

店長業務に関して、専門性は失われて行きその立場は会社の意思の実行者としてのオペレーション人材化が進むと考えます。

 

もちろんそれは、自由度を発揮できるだけの運営上の余裕がないホール企業の事で、色々と工夫する余地があるところであれば話は別で、店長というソフトの働き如何によって業績が大きく上下するのはこれまで通りと言えるでしょう。

 

しかし、全体として見た時には、

 

  • 低設定が大部分でのスロットコーナー運営
  • 管理遊技機時代への突入による釘調整技術/業務の不要化/省力化
  • パチンコへの段階設定機能の搭載

 

こういった事情がある訳ですから、まだちょっと先の話ではありますが、その業務内容というか求められる役割にも変化が出るのは当然かと思います。

 

では、どのような業務内容、役割になるかと言えば、現在のような技術者や特殊な業界における専門的な知識を有した管理者という意味合いよりも、施設管理者や労務管理者という意味合いの方が強くなると言えるかと思います。

 

女性管理職が増える?

次に、ご指摘にもあった、店長職は特に男性である必要はなくなるので、女性の店長が増えるのでは、という見通しについてですが、これは私も同感です。

 

ちょうど最近、女性のぱちんこ業界進出、雇用の在り方について、担う役割についてといったお問い合わせを頂く機会も増えています。

 

これには、マルハンに代表されるホール企業が、社会におけるダイバーシティ(多様性)の観点をホール企業の将来的な在り方にも援用して、いかにして女性スタッフがより活躍しやすい職場環境を構築するのか考えたり、キャリアアップできる仕組みを作るために取り組んでいる事からも窺えます。

 

前述の通り、今後の営業現場たるホールにおいては、施設管理者や労務管理者としての役職者/責任者の働きが重要になって来ます。

 

世間的なイメージでも実際にも、ぱちんこ業界は女性が占める割合も多く、釘調整に代表される職能的な側面や力仕事を取っ払ってしまえば、何なら今すぐにでも店舗付きの女性マネジャーがそのままストアマネジャー(店長)として仕切った方が円滑に機能するというお店もあるかと推察します。

 

男性役職者が、率先して早出/残業したり力仕事したり、細かい機械知識や機種知識などでアドバンテージを発揮できるかと言えば、必ずしもそうとは言えない時代がすぐそこに近づいて来ているように思います。

 

スロ専店長は勝負どころ

総合的に見まして、ここ数年、より具体的には2020年前後までとしますが、特に勝負どころとなるのはスロ専の店長職にある方だと思っております。

 

消費税の増税も含めて連鎖的に物事が動いた場合は特にそうで、遊技機がスペックダウンした状況且つ認定5.5号機等の設置期限も切れるその頃に、ホール運営に関して旧来的な利益構造が決定的に崩れます。

 

会社員層による、「退勤後にゴッドで一発勝負!」というお金の入り方はもう無くなります。

 

機種構成や立地によっては、早番時間帯で上昇した営業割数が夜時間帯で落ち着かないまま薄利で閉店する営業日も増えるでしょう。

 

しかし、集客的にどのような厳しい状況であっても、会社の懐具合的に使えるのは低設定のみ。

 

酷いホール企業であれば、店長である自分に、実質的にそのように振舞う事を強いているその会社から、現行待遇/給与にそぐわないとみなされてしまうような悲惨な場面もあるかも知れません。

 

世間には小市民 さんのような厳しいチェック目線を持った打ち手の方もいらっしゃる訳であり、また社内的にもいかにして店長たる所以を示し続けるのか?

 

そういった意味で、今回のお問い合わせは現在のホール状況と直近の見通しを的確に捉えていると思います。

 

 

以上、十分な回答になったかどうかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

 

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[記事公開]

2017年10月20日

20 comments on “毎日設定1を打ち変えるだけのパチ屋店長に存在意義は無い-回答

  1. 匿名

    20円で信頼されないと
    5スロもスルーされて
    いずれ2~0.5スロで運営せざるを得ない状態に追い込まれそうw

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      匿名 さん
      お客さんから信頼される=還元の度合いが高い事とも言えますから、シビアな表現になりますがお店側が泣く日があったり、明かに近隣他店よりも遊べるのが見て分かるレベルじゃないと今後は一定の客数を維持するのさえ難しい状況にもなるでしょうね。
      ちょっとした変化だと、それに気付いてくれるような客層はもうホールには残っていないとも言えそうです。

      Reply
    1. 楽太郎 Post author

      匿名 さん
      お問い合わせへの回答記事が自作という事でしょうかね?
      これに限らず、全て実際にご連絡頂いたものです。

      一応、日々コメントやお問い合わせ、Twitterも含めれば相当数ご連絡を頂くので、記事ネタとしてはそれらの内のどれかにお応えしていれば困らない感じです。
      ご質問に回答するだけで2時間くらい掛かる日もありますので。
      これは、適当なアクセスがある他のブログさんも同じかと思います。

      Reply
  2. うさぎ団

    楽太郎様
    お久しぶりです。
    回らない店にうんざりしてパチ屋とは縁遠くなりつつありますが、
    ブログの方はきちんと読ませていただいております。
    返事する元気がなかったですけどw

    サービス業としての側面が強く全面に押し出されてきてますもんね。
    女性ならではの発想のサービスとかのお店もちらほら出始めてきていますよね。
    私の望む胡散臭い鉄火場のようなパチ屋とは逆方向に進むのが
    既定路線のように感じ、いささか淋しい限りです。

    機械のスペックダウンもひどく、
    演出の長さに疲れて
    過度な装飾で機械台の高騰にもうんざり
    回らない釘にもまいっちゃうw

    好転できる材料が見つからない・・・
    それこそ、今までに無いサービスやおもてなしで
    生き延びるしかないのかもしれませんね・・・

    新しいブログはコメ欄が荒れがちですかね?w
    まどマギの記事は荒れそうだなと思って読みましたがw

    大変な時期がもうじきやってきますので、
    (本番は認定が切れ始める頃ですかね?)
    寒くなりますし、お体に気をつけてくださいね!

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      うさぎ団 さん
      リアル目線で見れば、好材料はほぼ無いと言って良いかと思います。
      ただし、名のあるコンサルタントさんなどは今こそチャンスといった内容でセミナーをやったりもしているので、見る人が見ればそうなのかも知れませんが、私の眼には今は営業の中身を見つめ直しつつじっと耐える事くらいしかできない時期ですかね。
      まあ、店舗状況を好転させるには、会社/経営者の理解が無いと無理な時期とも言えます。

      いつもお気遣い頂き、ありがとうございますm(_)m

      Reply
  3. はぐれメタ

    いやいや、オール①の営業ってかなり難しいんですよ…。
    アウトの低い店だとAT機一台事故ったらその日の粗利がパーになるんですから…。
    スロット は設定1より下は無いんですから、日々帳票とにらめっこして打ち替えするんですよ。

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      はぐれメタ さん
      設定をやっている者の日々の工夫や心労は、打ち手の方にはなかなか伝わらないでしょうね。
      特に、解析に長けていたり、グループを率いている攻略系の方々だと、「俺が店長やった方が、良い営業ができる」と思っているかも知れません。
      過去に、実際にそういったお問い合わせが来た事もありますからね↓
      『プロを引退して、パチンコスロット店に「釘師」「設定師」として就職しようと思う-回答』

      Reply
  4. daidai

    私は2号機から打っていますが、設定1って驚かないですねえ。
    なぜかというと、当時は7枚交換が主流だったからです。
    7枚ならば設定は3以上が当たり前で(今とは設定毎の割数が全然違いますが)、モーニングもあり、知る限り7枚以下の8枚で設定1を使いまくっていた店は末期のエルニ・・・いや何でもありません。

    当時(20年以上前ですね)でも、たまに等価の店があっても「どうせ全台1だろ」という話を仲間として、むしろ敬遠していました。
    今はほぼ等価主流ですから、1メインでも何も驚く要素がないです。

    ただ、当時と違って遊び方も変わってきて、さらに台の魅力も乏しい中で、1メインだと当然客付きも悪くなるし、まさに1台事故ったら粗利が飛ぶ世界でしょう。
    事故をカバーするのは稼働率アップしかないと思うのですが、稼働率挙げるには高設定を示唆やイベントで示さなければいけない、けど入れられないという背理の世界ですね。

    低交換上等で、粘りと根性で終日粘っていたあの時代が一番楽しかったです。
    3円交換とか、6枚交換とかでそれなりの設定を入れる、それなりに回す釘にする、というのなら、またじっくりやってみたいな、という気持ちはあるのですが。
    でも、もう市場としては戻れないでしょう。
    私のような者も少数なのでしょう。

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      daidai さん
      私が10代後半~20代前半の頃、1993~1998年くらいでも40~44個/7枚くらいのお店が沢山あり、それこそ定量、1回交換、ラッキーナンバー制など営業スタイルも多彩でしたね。
      パチンコなど特に、お店によって定量の開放が島端待ち(申告制)なのか背中(台後ろ並び制)なのか違ったり、ぶった切り(定量到達即止め)なのか終わり待ち(権利や特賞ラウンドなど取り切り後に終了)なのかなど…懐かしいですね。
      交換個数/枚数にしてもそういったルールにしても、店側有利だからこそ「中身」の甘さが保証されている安心感みたいなものはありましたし、実際に中身も伴っていたでしょう。
      ただし今は、打ち手のマインドも遊技機価格も、会社が欲しがる利益もまるで違うので、同じようなスタイルで営業するハードルは高いと言えそうですね。
      大学生の頃、法学概論だったか史学概論だったか忘れましたが、講義のかなり大事なところを当時ハマっていた大一のオリオンのお宝調整台を掴んだ事によってすっぽかしてしまい、よりによってそこからまとまった設問数が試験に出て単位を落としかけた事があります。これも、夢中になれる何かがあったという観点で、とても懐かしい思い出です。

      Reply
  5. やるせなす

    スロ、パチともに全機種全台設定①営業で、どれだけイジメても
    パチンコ中毒な人達は完全換金不可になるまでホールに通い続けることでしょう。
    パチンコパチスロはするが他のギャンブルはしないという人達は換金不可になったり、世の中からパチンコ屋が完全に無くなったりしたら何をするのでしょう?
    楽太郎さんはどう思いますか?

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      やるせなす さん
      投資する程のまとまったお金はなし、かといって結果が出るまで長く待つのもいや、となるとロト系やスクラッチくじ系へお金の使い道を振り分ける層も出て来そうです。
      いずれにしても、これはパチンコアンチの方を喜ばせる発言になるでしょうが、色んな形で地方自治体や国庫に入るお金が増えるように思います。

      Reply
  6. 久城

    楽太郎さん、お疲れ様です。業界に何とかしようとする気はあるんですかね?依存症がどうとか好きな事に没頭する人は何であれ、依存症だと思うのですが…何かの拠り所を持って人は生きている。初代ペガサスから打ってたいるものからすれば、あの頃の様なワクワク感、勝っても負けてもを味わえないならば、もう終わりにした方がイイと思えます。地元でも頑張ってくれてるとこは有りますが、根本的なところが変わらなければ、全てが無意味になると感じてます。でしゃばってスイマセンm(__)m

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      久城 さん
      世代間抗争を仕掛けるつもりまではありませんが、業界のあらゆる仕組みを作ったりおいしい思いをしてきたのは50代以上の業界人であり、1975年生まれの私くらいで業界にまつわる色んな物事のギリギリ当事者みたいな世代ですね。つまり、30代以下だと、世の人々が思っているよりもずっと「無垢」です。
      業界はカオスな地盤の上に曲がって生えた大木みたいなもので、法規や釘、換金などその最たるものな訳ですが、今ではもう、その大木を「成長」させた当事者たちはいびきをかいている。
      思い出は熱いトタン屋根の上、アイスクリームみたいに溶けて行った。。。
      こんな感じですかね。

      Reply
  7. けん

    http://pachinko-tenin.com/archives/17
    こちらにあるとおり40歳の平均年収は1400万円らしいですし。
    業界の平均給与も東大卒の年収と同じくらいになっていますよね。
    バイトの給料もほかのバイトよりも水準は高いです。
    厳しいと言いながらもやはり儲かっているんだなあと感じます。

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      けん さん
      一言でいえば「感覚」が違うのは事実でしょうね。
      いくら自分たちで否定しても、私としては「ズレた」業界だと思っております。

      Reply
  8. 小市民

    丁寧に回答いただき有難うございます。

    やはり対人業種の場合ですと女性管理職、責任者がいる職場の方が機能する場面も多いようですね。

    友人に、長く「駅前留学」の某社で店長をやっていた女性がいますが、教師もスタッフも女性が多い中で辣腕をふるっていたようで、ホール業界も同じように女性比率が高いのですからホールによってはとても良いお店ができそうですね。

    敵は、男性社員のプライド、ひがみ、くらいでしょうか。

    近い将来、やり手女性店長がいるホールでは、「男性役職者が、率先して早出/残業したり力仕事」でアピールしても通用しない時代が来るのかもしれませんね。

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      小市民 さん
      十分な回答になりましたでしょうか?
      もっとデータを用意できれば良かったですが、さすがに報告書並みの精度や量で1記事なりお返事を作成すると更にお待ち頂く事になるので、こんな感じに収めさせて頂きましたm(_)m

      Reply
  9. 匿名

    むしろ役職がいらないというところまで来たらいい
    全台ダウンロードで中身のデータを書き換え、人気作は都度、メーカーから演出を更新
    規則改正時は出玉関係の数値がメーカーから書き換えられる
    設定は本部から送信
    換金は合法化されて自販機みたいな現金交換機にカードを入れると交換する金額を選択してその場で払い出し
    店員は店のメンテナンスや客対応に特化
    新規参入できるように開放(メーカーがつるまないように法令改正)
    証書や実物の運搬費用が無くなりソシャゲーのように高効率になる

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      匿名 さん
      メーカーと取り締まり行政はホールとユーザーを信用していないので、データ類の双方向性がある遊技機は造ったり認可したりしないのが今までの通例ですね。
      一部ホールは不正改造したり、ユーザーはゴト行為に及んだりといった過去/現在進行形の事例もあるので、理屈ではその方が良さそうな事があっても、実現するためのハードルは意外に高かったりしますね。

      Reply

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