旧紙幣はホールのユニットサンドで使用できない?新紙幣と交換してくれる?-回答

今回は、旧紙幣に関するご質問にお応えします。

 

U太 さんからのご質問

いつも拝読しております、読者のU太です。

 

先日、全く知らずに焦ってしまったことがありましたので、質問をお送りさせて頂きたく。

 

旧紙幣について

とあるホールでジャグろうと思い、サンドに諭吉を入れたのですが、何度入れても、裏表変えても、シワ伸ばしても入らず惑いました。

 

それを見ていたスタッフがやって来て、贋札かゴトとでも思われたか?

 

と焦ったのですが、

 

スタッフ

「旧紙幣では無いでしょうか? 交換いたしましょうか?」

 

と、紙幣の交換をしてくれました。

 

交換して貰った紙幣を見ると、差は歴然でした。

 

そのスタッフは丁寧に説明までしてくれました。

 

交換してくれたあと、1Kでジャグ連して800枚弱持ち帰りさせてくれたりもして、ウキウキ浮かれポンチーでした。

 

で、他のホールはどうなんだろか?

 

という実験心が思い浮かび、同じようにホールでモジモジしていると…。

 

スタッフ

「あ、旧紙幣ですね。うちのサンドは対応して無いので使えないです。」

 

U太「交換してもらえる?」

 

スタッフ

「うちでは交換出来ないので、コンビニや他で崩してもらってください」

 

U太

「わーりゃーしたー」

 

と相成りました。

 

長文申し訳ございませんが、以下点について質問を行いたく存じます。

 

・旧紙幣が対応してないのはどのホールも同じでしょうか?

・旧紙幣の非対応は、ホールで告示されていますでしょうか?

・お客から現金を預り、ホールが交換するのは問題にならないでしょうか?

 

以上、暑い日々が続きお疲れかと存じますが、何かの折にご返答頂けましたら幸いです。

________

ここまでが、U太 さんからのご質問です。

(全文、そのままです)

 

それでは、回答です。

 

回答

結論

それでは、3つのご質問について、順次簡潔に回答させて頂きます。

 

①旧紙幣が対応してないのはどのホールも同じでしょうか?

対応していない=ユニットサンドで読み取れない、という意味であれば、ほぼ全国のホールで同じ状況であると言えます。

 

理由としては、下の画像資料の通り、10年以上前に旧1万円券は発行停止されており、ホールのユニットサンドも紙幣識別機の部分をアップグレードするなどして、新1万円券用に仕様変更されているからです。1manen

©日本銀行 HPより

 

②旧紙幣の非対応は、ホールで告示されていますでしょうか?

  • 「発行が停止された旧紙幣は、ホール内の機器で使用できません」
  • 「当店では、店舗運営/管理上の理由により、旧紙幣と新紙幣の交換は致しかねます」

 

このような主旨の案内物を常設掲示しているお店は、まず見掛けません。

 

しかし、案内物の掲示が無いお店で、遊技客が旧紙幣を使用したいと申し出て、その使用を店側が拒否した場合は、法令上は違法になる可能性もあると推察します。

 

理由としては、法令上、旧紙幣であっても、その使用は可能(=無制限に通用する)であるからです。

 

日本銀行は、銀行券を発行する。

2前項の規定により日本銀行が発行する銀行券(以下「日本銀行券」という。)は、法貨として無制限に通用する。

[参照]日本銀行法 第四十六条

 

私見では、これを制限するためには、民法上の契約(条件の提示)が必要になります。

 

「店舗内においては、機器で読み取る事ができない紙幣の使用および新紙幣との交換対応等は致しかねます」

 

…このような主旨の掲示をする事により、使用/交換を合法的に拒否できるかと思います。

 

前述の文中で、遊技客が旧紙幣を使用したいと申し出てその使用を拒否した場合…と記載しましたが、ホール営業の特性上、ユニットサンドで読み取れず交換対応もしない=使用を拒否した事にあたるのか?

※使用と交換は異なる。両替と同様に、交換には、そもそも対応する必要まではない

 

読み取れない旧紙幣の場合は、新紙幣に交換対応する必要性があるのか?

 

このような事までは、法曹の判断が必要なので、申し訳ありませんがこの場では分かりません。

 

いずれにせよ、最も無難な店舗運営の仕方としては、旧紙幣の使用/交換はできない旨の案内物を常設掲示して、「法貨は無制限に通用する」という日本銀行法を、「当事者間において自由に条件を定める事ができるという、契約自由の原則」でもって制限する事であると判断します。

 

③お客から現金を預り、ホールが交換するのは問題にならないでしょうか?

同じ価値の現金(法貨=紙幣/硬貨)であれば、交換する行為自体には何ら違法性がありません。

 

ただし、交換に際しては、経験上ですが、注意点がひとつあります。

 

それは、原則として、交換は遊技客の目の前で行う、という事です。

 

遊技客から「預かって」=その場から一旦離れて事務所などで交換してから渡しに戻った場合に、

 

「預けたのは、千円券ではなく、1万円券だった」

 

などといったトラブルを回避するためです。

 

・・・以上が、今回の3つのご質問に対する回答です。

 

補足的に、紙幣識別機についてや、営業店舗における旧紙幣の使用/交換などについて、ごく簡単にではありますが資料を提示しつつ補足させて頂きます。

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補足1:紙幣識別機について

回答の①において、ホールのユニットサンドの紙幣識別機は、現行紙幣の読み取り用にアップグレードされているとお話ししました。

 

これについての補足として、まずは「Wikipedia」の「紙幣識別機」を参照します↓

紙幣識別機は主に紙幣を扱う自動販売機の中に備えられており、紙幣の金種分類と簡易な真贋判定を行う。

この装置は、紙幣投入口に差し込まれた紙状の物をベルト機構によって内部に取り込み、一定速度で搬送中に複数のセンサーでその表面を検査してデータを取得する。

一般的な紙幣識別機では、光を検知する可視光センサーと磁気インクを読み取る磁気センサーを備えており、金種の違いは基本的には紙幣の幅や長さといった物理的な違いで判別して、あらかじめ記憶されているその金種の磁気データに合致することで本物の紙幣であると判定しているものが中心である。

可視光センサーは紙質を検知してコピー用紙のような初歩的な偽造紙幣を見破るのに用いられることが多い。

金種の特定と真贋判定で合格すれば、電気信号を外部に出し、自動販売機内の別のユニットによって投入金額の表示や商品の選択などを行って商品を取り出し口へ出すと、ベルト機構の途中で保留状態だった紙幣が紙幣を格納するスタッカに格納される。

紙幣投入口に差し込まれた後のいずれの段階においても、真贋判定で不合格となったり購入が取り消された場合には、投入物は投入口より戻される。

 

これを踏まえた上で、実際にホールで使用されているユニットサンドの、同機能箇所を参照します↓

日本GC社製ユニットサンド構造

©日本ゲームカード株式会社

※ユニットサンドの全体的な構造や、より詳細な説明等については、ホールにおける不正防止の観点から割愛させて頂きます

※ユニットサンドメーカーごとに、構造は若干異なります

 

当該箇所を新紙幣用にアップグレードしたものが、全国のホールで使用されており、将来的に新紙幣の流通が始まった場合には、改めて同様の措置がとられる事になります。

 

補足2:旧紙幣の使用/交換について

実際の営業現場では、旧紙幣と新紙幣の交換については、直前期に流通していた券種に限ってですが、ほとんどのホールで交換対応してくれると思います。

 

つまり、1万円券の交換の場合は、福沢諭吉がデザインされたものに限られ、それ以前の流通1万円券である聖徳太子がデザインされたものは、対応してくれない場合がほとんどである、という事になります。

 

これは、一部の公的機関や金融機関を除けば、どの営業店舗であっても大体は同じような対応になるかと思います。

 

もちろん、一部の例外を除けば旧紙幣であってもその交換価値は維持されており、嫌がられたり断られたりする場合も多いかとは思いますが、前述した通り、使用しようと思えば使用自体は可能です。

 

これについては、日本銀行HPを参照願います↓

 

既に発行されなくなり、流通に不便な銀行券(例えば肖像画が聖徳太子の一万円券など)については、日本銀行の本支店で現在発行されている銀行券と引き換えることができます。

なお、一度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置がとられない限り、通用力を失うことはありません。そうした特別な措置は、以下のとおり、過去に3回発動されたことがあり、その結果、これまでに発行された銀行券(53種類)のうち31種類については通用力が失われ、現在は銀行券として使えません。

(1)関東大震災後の焼失兌換券の整理(1927年<昭和2年>)
(2)終戦直後のインフレ進行を阻止するためのいわゆる新円切り替え(1946年<昭和21年>)
(3)1円未満の小額通貨の整理(1953年<昭和28年>)

「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか? 古いお札を持っていますが、現在も使えますか?」より(リンクします)

 

実際に、営業店舗で使用された、という事例もある模様です↓

 

『「板垣退助の百円札」ピン札100枚束で1万円支払い!40年に両替して忘れてた』

[参照]「JCASTニュース」2015年12月1日 15:57up記事より(リンクします)

 

・・・補足としては、こんな感じです。

 

 

以上、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

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2019年8月26日公開

4 comments on “旧紙幣はホールのユニットサンドで使用できない?新紙幣と交換してくれる?-回答

  1. 平成一桁までだったと思いますが、500円札を出してくる両替所がいくつかありましたね。既に500円玉が流通して長かったのですが、調べてみたら500円札は平成まで銀行で発行していたらしいです。

    Reply
  2. U太

    丁寧なご回答有難うございました。旧紙幣、お年寄りがタンス預金で持ってたりしてそうですね。

    自分がなんで持っていたのか謎ですが、初めてだったのでオロオロしちゃいました。店員の対応、目の前で交換してくれたので良い店(教育が行き届いている)と思います。

    Reply
  3. ゴンザレス

    はっちゃ系YouTuber「ホールで聖徳太子一万円札を使ってみた!」

    という動画があったら「馬鹿馬鹿しい」と思いつつも、ちょっと見ちゃうかも(´・ω・)

    以前、伊藤博文の千円札を普通に小売店で使おうとしたら揉める揉める。たしかに使えなくもないが、面倒が嫌なら普通に銀行で変えた方が良いかもしれませんね。

    Reply
  4. ジャグキチ

    板垣退助の100円札が割増価値にならないなんて、マジか?

    金券屋はもし100円で仕入れても、1000円とかそれ以上のプライスを付けるでしょ、絶対。

    Reply

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