貴乃花親方うっちゃりの一手!-『白頭山物語』【前編】

最近は行政関連、組合関連の真面目な記事が続きましたので、ここでひとつ、下らない妄想話をしてみようかと思います。

 

episode1:出会い

相撲協会、モンゴル勢、マスコミとの闘いや世間の無理解に苦しみ難局を迎えていた貴乃花親方の元に、昵懇の知人を介して、ある一人の女性が現れた。

 

お世辞にも若く美しいとは言えないその大柄な女性は、名をマツコと言った。

 

知人が言うには、彼女こそ、政財界の名だたる要人がメンタルケア、ヘルスケアで内々に招致する心と体の「揉みほぐし屋」であり、つまりは凄腕の整体師であった。

 

一般のルートでは、15分間の施術依頼を入れるのに常時2年間待ちというほどに引く手あまたの彼女ではあるが、プレミアム扱いの紹介ルートを介した上客に限ってのみ対応する時間も用意してあり、果たしてその特別なひと枠が親方に与えられた格好である。

 

某企業トップがメガM&Aの最終決断をしたり、大物政治家がその政治生命を賭して巨大利権構造に切り込む踏ん切りをつけたり、トップアイドルが所属芸能事務所を離脱する意志を固めたりといった、数々の要所には、彼女の姿があった、とも言われている。

 

「整体師か・・・」

 

幾分、身構えた貴乃花親方ではあったが、ケアを依頼するようになってからは、朝は稽古で若い衆の相手、昼は魔窟の老害共の相手、夜は景子の相手と久しく心も体も休まる事がなかった彼に、マツコはその巨体とたしかな技術、話術で、一時の平安をもたらしてくれた。

白頭山1

episode2:焦燥

しかし、事態は思わしくない方へと動くばかり。

 

金星配給係のくせに宴席で先輩風を吹かせた挙げ句、愛弟子の貴ノ岩をボコった弱小横綱の日馬富士。

 

尊大な態度で相撲道を汚す、目立ちたがりの白豚野郎白鵬。

 

現役時代は、かの昭和の大横綱の腰巾着に過ぎなかった小達磨の八角理事長。

 

ピーチクパーチクと知った風な口をきく部外者の集まり、横綱審議委員会。

 

人の難局という蜜に吸い寄せられるかのように集まるマスコミ。

 

真剣勝負や国技の格式のなんたるかが、まるで分かっていない、TV やネットニュースに右往左往する衆愚。

 

こういった馬鹿どもが騒ぎ立てたせいで、神聖なる本場所の取り組みは、力士達が日々の激しい稽古で培った力や技術、日本刀の如く研ぎ澄まされた精神をぶつけ合う場としては、いかんともしがたいレベルまで低下し精彩を欠いてしまっている。

 

これは、マズいぞ。

 

一刻も早く、相撲道を、本来あるべき姿へと回帰させなければならない!

 

しかし、今の自分にどうすればそれが成し得るか?

 

件の処分のせいで、虎の子の巡業部長の地位を失い、角界改革には必要不可欠である理事長への道筋は荒れたオフロードへと様変わりしてしまっている。

 

なんとかせねば、という焦り。

 

だが、今すぐには、なんともし得ないという苛立ち。

 

両の思いが、彼をして信頼するマツコへの回線を繋がせる。

 

「マツコさん、近いうちに、またお願い出来ますか?」

 

episode3:予言

某月朔日、都内某所、湾岸エリアを一望するホテルの一室に、二人の姿はあった。

 

努めて普段通り、泰然自若たろうとする貴乃花親方ではあったが、施術の最中にマツコが口を開く。

 

「この私、伊達に偉い方々のお相手をしている訳ではなくってよ」

 

「今日の親方からは、心因性のリンパの滞りを感じます。何か、お辛い事でもおありなのでしょう・・・」

 

「でも、大丈夫です。親方には覇王の顔相と、次代を切り拓くオーラ力(ちから)があるわ」

 

「そう遠くない未来、北方の大山から吹き下ろした新しい風が、親方の元に吹くでしょう」

 

「新風を育てて、淀んだ空気を吹き飛ばしておしまいなさい」

 

心の中を見透かされたような言葉に驚くと共に、その予言めいた内容が強烈なぶちかましを喰らったかのように響いた。

 

何の根拠がある訳でもないが、彼は昔から、自分は上手く行くとそう思いながら生きて来た。

 

その自信こそ失えど、今でも心のどこかではそのように思いながら、臥薪嘗胆の念を抱いて機を窺っている。

 

「俺は覇王、そして、北方からの風か・・・」

 

そんな言葉を頭の中で繰り返し唱えながら、ここ最近の緊張感が一気にほどけた彼は、いつの間にか眠りに落ちる。

 

その傍らにあるのは、表向きの整体師という肩書きやマツコという名はまさしく仮の姿であり、その出自や本名は北朝鮮の東倉里をルーツとし、パチンコスロット店舗の組合組織である全日遊連が秘密裏に発掘、育成し送り込んだ女スパイ「金 銀玉」であったのだ。

 

巧妙に仕組まれた盤面上のあらゆる駒が、それぞれ意志を持つかの如く、いま大きく動き始める・・・

 

episode4:新風

それから、1ヶ月ほど経っての事だった。

 

朝稽古が終わるタイミングで、部屋の後援会長が沢山の食材の差し入れと共に訪問して来た。

 

現役時代から贔屓にしてもらい、自ら部屋を率いるようになってからもこうして支援してくれる存在がある事には、感謝の一念しかない。

 

その後援会長が、やおら口を開く。

 

「親方はもう、外国籍の若者の面倒を見る気はないよな?」

 

「外国籍、ですか。別に日本人力士じゃないと駄目だという訳ではないですし、部屋の外国人力士枠のプランにも空きはありますよ」

 

「ただし、最近はこれといって目を見張るような人材が居なくて、取っていませんけどね」

 

「1人、会ってみないかい?入門希望の、面魂(つらだましい)が良い韓国籍の若者がいるんだが、線が細いってんで、佐渡ヶ嶽親方と鳴門親方のところで袖にされたみたいなんだ」

 

「このまますんなり帰国したくない、何が何でも力士になりたいという気持ちを買って、数日という期限付きで私が預かっているところなんだ」

 

「たしかに細いが、筋肉の質、体のバランスは優れた物があると思うよ」

 

「後援会長が、そう仰るなら、良い物は持っているんでしょう。面会するくらいなら構いませんよ。連れて来て下さい」

 

こういった遣り取りを経て、小一時間後、後援会長に連れられてやって来たその青年は、名を「高 波灘」といった。

 

祖父母の世代では北朝鮮をルーツとし、今は韓国住まいだというその若者の名は、奇しくも親方の青年期の四股名の漢字違いであった。

 

韓国籍、北朝鮮、か・・・

 

一見して、たしかに細く、これでは他所で断られたというのも無理はない。

 

だが、かつて角界の頂点を極めた親方の目には、なるほどその体が、しなりが良い弓のような、実戦向きの体をしている事が分かる。

 

これも、何かの縁かも知れないな。

 

そう思った親方が、一言こう聞く。

 

「君、なぜ力士に?」

 

青年が口を開き、自己紹介のためにと覚えた片言の日本語が親方の表情を一変させる。

 

「ない、居場所ない、母親、兄、いるけど居場所ない。自分、ひとり」

「強くなりたい!」

 

本当の孤独とは、独りぼっちの事ではなく、人混みの中や社会、家族の中で感じる疎外感の事である。

 

それを知る親方にとって、北方より来たるこの新風、受け止めてみせようと、立派に育ててひとかどの人物、力士にしようと、そう思わせるに充分な言葉であった。

 

「後援会長、私が預かりましょう」

 

episode5:精進

それから先は、早かった。

 

一心不乱に稽古に励み、よく食べ、寝て、また稽古。

 

幕下では本名の高波灘の四股名で取り組み、初土俵から2年足らずでの十両昇進を決めた。

 

それは、近年では琴欧州や照ノ富士ばりのスピード出世となり、好角家のみならず今では世間一般の注目をも集めるようになった。

 

部屋付きの新関取誕生の記者会見を翌週に控え、親方は幾分か迷っていた。

 

これを機に、四股名を改めようと思うが、一体どのようなものが相応しいだろう、と。

 

ここはひとつ、数か月ぶりに、マツコに相談してみる事にする。

 

すると、さすがはマツコである。

 

「あら親方、今日はちょっと神門と内関が凝っていますね。あら、太衝もだわ」

 

「何か、考え事でもおありなのでは?」

 

「ははは、マツコさんには敵いません。実はですね、弟子の四股名で迷っています」

 

「四股名、ですか。私のようないち整体師では、お役には立てなそうですね」

 

「いえ、ズバリこれ、という事をご教示願いたい訳ではないんです」

 

「先場所で弟子の高波灘が十両昇進を決めましてね、部屋の通例に則って今後は”貴ノ■”という四股名を与えるか、それとも、また別の風合いの四股名にするか、それだけで結構です、マツコさんはどう思われますか?」

 

「・・・差し出がましいようですが、私見では後者の方が宜しいかと思います」

 

「それも、できればですが、彼自身のオリジンに関わるような四股名にすれば、真価が発揮され、更なる高みへと至ると、そのようにお見受けします」

 

「オリジン・・・ですか」

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episode6:誕生

その1週間後、十両昇進のお披露目の席にて、新しい四股名が発表されたが、その場は騒然となった。

 

しかし、当の本人や貴乃花親方は、浴びせられるカメラのフラッシュや質問の中で、悠然と構え微動だにしない。

 

その四股名、なんと「白頭山(はくとうさん)」

 

世情を鑑みれば、はっきり言ってあり得ない四股名であり、本人のルーツを調べあげた一部の者からは、偏狭なナショナリズムと結び付いた過激な連中をいたずらに刺激してしまう可能性すらあると、即座に叩かれた。

 

だが、親方は、その反応こそ理解できないといった風に、こう切って返す。

 

「日本人力士は、自身のルーツ、オリジン、郷土愛等を四股名に託して日々精進しております」

 

「かつて私は、モンゴル勢への毛嫌いがあるのでは、などとあなた方から存分に叩かれた事があります」

 

「あなた方こそ、この白頭山のルーツが北朝鮮にあるから、ここでこうして非難しているのでしょうか?」

 

「だとしたら、それこそ非寛容、偏狭であると言わざるを得ないッ!」

 

「む、ぐぐぐぐぐ・・・」

 

押し黙る記者団、会見は終わった。

 

ここに、~山、~富士、~岳などの従来的なものとはまるで違う重みを持った、異国のシンボリックな地名を背負った新関取が誕生したのである。

 

 

・・・【後編】に続く。

 

 

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[記事公開]

2017年12月23日

4 comments on “貴乃花親方うっちゃりの一手!-『白頭山物語』【前編】

  1. Pingback: 貴乃花親方うっちゃりの一手!-『白頭山物語』【前編】 | パチパチスロスロあんてな

  2. 匿名

    白豚ァ!赤豚ァ!

    マリンちゃんが沖縄桜でICBMと歌っていたのでもう発射不可避
    BGMはコンギョ
    着弾点は角川

    Reply
  3. ねこたろう

    韓流ブーム以前の話ですが、知り合いのパチンコ屋さん勤務の韓国人男性が、いつもジャージを着ていたので「ジャージマン」と呼んだら不機嫌になりました。

    若干イントネーションが異なるそうですが朝鮮語で「チン●野郎(男)」って意味になるそうです。ふっと思い出しました。

    Reply
  4. にぎりっぺ

    在日の妄想は本当に気持ち悪いな

    だから宇宙の起源は韓国とかいっつも馬鹿にされるんだよ

    Reply

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