今回は、取り締まり行政関連の事情についてお話しします。
ハナは生きている さんからのご質問
いつも楽しく拝見させていただいております。
以前海外からアクセスしてると言ったのは僕です。
■(注:業種名)をしておりますが、今はもう■(注:外国名)に行っておりませんので国内からアクセスしておりますので海外アクセスはもう僕ではありません(笑)
僕も以前19歳の時アルバイトで2店舗ほどパチンコ屋でアルバイトをしたことがあり、面接でパチンコ屋の常識は世間の非常識だコラと恫喝された事があり、 楽太郎さんの文面や姿勢でしか判断できませんが、僕店長が楽太郎さんのような方だったら今■(注:前出業種)をしてないかもしれません。
ちなみに恫喝された店は■(注:エリア名)の北口 出てすぐの今はない店でした。
時代が時代だから許されたかもしれませんが 現状の業界を見る限り絶対に楽太郎さんのような方は必要で、既得権益だけの人間の圧力や暴言などに負けないでこれからも発信し続けください。
応援しております。
自分とパチンコ業界ですが、高校の時先輩に誘われ、閉店前から開店まで並ぶアルバイトをしたのが最初のきっかけです。
■(注:エリア名)の■(注:店舗名)で初代ミリゴの全6を取るために金曜・土曜日は並んでました。
一回15000円で朝座って6の島だったらさらに15000円でした(笑)
それからパチンコとは関わりなく、初代北斗の時にまた誘われ、北斗などの演出が嫌いになり、沖スロが好きになり今に至ります。
最後の4号機沖スロのイミソーレを撤去日まで打ち、最近になるまでずっとやめておりました。
■(注:前出業種)の最初の資本金は4号機の時にお世話になったNEW島唄から捻出しました(笑)
なので関わりは深いと思います。
楽太郎さんのネタになるかわかりませんが、ずっと気になってた事を質問したいと思います。
今の自宅の近くのお店が開店10周年だったようで店さきに10周年と言うでかい暖簾のようなものを出しておりましたが、仕事から帰宅した時、わずか10時間くらいで10周年の10の所がガムテープで貼っており、次の日には周年もガムテープで消されておりました。
そして今日見たら店を入ったところにgogoランプのオブジェも布で巻かれておりました。
一方わずか直線で150mもない競合店は特定日には自社マスコットを出す。
示唆と思われる画像を店の特大モニターで流すなどしております。
所轄は同じだと思いますが、こういう差はどこから来るのでしょうか?
知ってるとは思いますが、以前姫路サルーンと言う全国でも裏モノが有名で、摘発されてもまだ裏ものを置いてて、最終的には閉店しましたが長い間裏モノを堂々と置いてたと思います。
自分らも怖いものみたさでサルーンには行きましたが営業も接客も異常で、酒の販売やバニーガール。
撮影禁止。
客に暴言や威圧的な態度。
景品交換は身分証を提示などあきらにアウトじゃないの?って思う内容でした。
経営者が権力者???
警察と繋がっているなど関東の人間には理解ができませんでしたが、なぜやってて大丈夫な店とまったくだめな店があるのでしょうか?
楽太郎さんのネットワークでなにか知ってることはないでしょうか?
兵庫と関東なら違うのはわかりますが、同じ所轄でも全然温度差を感じます。
僕が去年まで通ってた沖スロがそこそこ強い店■(注:店舗名)もハナハナコーナに案内看板が置いてあるシマが強い示唆で、ある日突然なくなりました。
店員さん曰く■(注:店舗名)からチクリが入ったから出来なくなったとのことでした。
チクリがないと出来るものなんでしょうか?
長くなりましたがネタになればと思い質問した次第です。
よろしくお願いします
余談ですが以前正月にグレキンを6入れたとブログで拝見しました。
東京でハナハナを打つならおすすめの店はありますでしょうか?
よろしくお願いします。
________
ここまでが、ハナは生きている さんからのご質問です。
それでは、回答です。
回答
なぜ取り締まりスタンスが異なるのか?
それでは、ご質問に対して、例を挙げながら回答して参ります。
Q.
同じエリア内で、所轄の取り締まり姿勢が異なるのはなぜか?
A.
所轄は基本的には「通報ありき」で出動し、営業上問題がある行為をしていれば是正指導します。
しかし、立ち入った者によってそのチェック目線や精度は異なるため、出動したからと言って、必ずしもその通報案件が不可とされる訳ではありません。
通報以外での出動は、「POPの記載内容」や「出玉演出(別積み)」といった特定の事案に基いてのエリア内の一斉調査や、入替時の新台検査で来店したついでに営業状況をチェックする場合等です。
この際、どの程度の指摘をしたり、しなかったりというのは、所轄の担当者のチェック目線の如何によって左右されます。
厳しい方であれば、例えば、巻き尺で挿し札の高さを計測して170cm以下の場所に設置していたら例外なく撤去指導したり、島端の風防にPOP等を張り付けていた場合に「見通しを妨げる設備」としてPOP類の撤去を命じる等、その場で細かく指導される場合もありますが、そこまで厳しく見なかったり、そもそも違反行為に気付かない担当者も居たりします。
また、所轄とは変更承認申請書類の持ち込みや新台検査などで日常的に関係を持っているので、立ち入った際の店側の担当者と懇意であった場合には、質疑応答の余地があったり、そこまで厳しい指導を言い渡されない場合もあったりします。
所轄担当者によっては、エリアの組合の定例会議の場に出席した際などに、事前にどのような件で後日立ち入る予定か告げる場合もあったりします。
例えば、私の営業エリアでは、
「年末に一度、従業者名簿の保管状況と営業許可証の常設掲示がなされているか見させてもらうから、そのつもりで」
とか、
「ハンドルへの詰め物、黙認してないよね?ハンドル固定禁止ポスターの掲示、店内放送での注意、声掛け、しっかりやってるよね?」
とか、
「18歳未満の者を客として立ち入らせる事のないように、全ての入場口付近にその旨常設掲示してあるか、改めて確認しておいて」
といった事前注意がある場合も多いので、ある程度備えて臨む事が可能です。
そういった意味では、私の営業エリアにおいては、単位組合と所轄との関係性が良好であるので、面倒事になる場面は少ないと言えます。
次に、
「(違反行為を)なぜやってて大丈夫な店とまったくだめな店があるのでしょうか?」
「(エリア内の他店から)チクリがないと(違反行為が)出来るものなんでしょうか?」
という事については、
①そもそも所轄が、違反行為を認識していない可能性
②立ち入った担当者の観点では、是正指導する必要性を見い出せなかった可能性
③立ち入った担当者と店側の役職者の関係性が良いため、違反と疑わしき行為について質疑応答がなされ、所轄側がその営業行為に対して理解を示した可能性
④立ち入りがあり、その場では是正指導案件を中止(POPを撤去する等)したが、担当者が退店後に時間を見計らって元の状態に戻した可能性
⑤ある店では違反行為が是正指導され、別の店では同様の行為が継続している場合、前者は「運が悪かった」程度の認識に留めている可能性。
※エリア内の他店からの通報として認識した場合は通報合戦になり、結局は自店の営業が今後より厳しくチェックされるような状況になるため、それは得策では無いと踏んだ
…こういった回答になります。
また、これは経験的にお話ししますが、エリア内の健全化組織、例えば東京都における都遊連健全化センターなどの組織が、通報や非通知/無作為での立入検査/調査に入った際には、原則として最大限無難に対応するため、通報案件はかなりの割合で是正勧告/指導される事になると言えます。
特に、それが広告宣伝規制に関する案件の場合は、是正指導されたお店は
「他店も同じ程度の告知物を出しているのに、なぜウチがこの告知物を下げなければならないのか…」
などと、不満に思う場面もあったりしますが、そういった不満や疑問を彼らに投げ掛けても、
「ヨソはヨソ、お宅はお宅」
「あくまでも、貴店の営業が法令違反の危険を冒さないように、取り締まり行政側から指摘される前に、無難に是正指導している」
といった主旨で”説得”される場合が多く、その流れで是正指導に従わざるを得ない状況になったりします。
ちなみに、仮に立ち入ったのが都道府県警本部だった場合には、所轄を伴い来店し、通報案件に対して法令に照らし合わせて最も厳しい基準でチェックし、必要に応じて是正指導する事になります。
この場合は、前述した所轄の担当者のような質疑応答の余地等は、ほぼありません。
その場で掲示物を撤去させられたり、違反行為の内容によっては、経営者を所轄に召喚するための「呼出状」を渡されたり、違反物を押収されたりする場合もあったりします。
よって、例えばエリア内で一斉立ち入りをした場合などに、その取り締まり姿勢に差が生じるという事もまず無いと言えます。
以上、
同じエリア内で、所轄の取り締まり姿勢が異なるのはなぜか?
という事について、ごく簡単に回答すると、こんな感じになります。
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例外中の例外(というか、事件)
次に、法令違反営業の例として挙げて下さった姫路のサルーンというお店の事について、少しお話しします。
同店は既に閉店していますが、今の感覚では
「なぜこんなお店が営業していたのか?」
と不思議なくらいの逸脱行為が”伝説”として記憶に残っています。
私は関東圏の人間ですから完全に門外漢な訳ですが、それでも噂くらいは耳にしていましたし、業界内での認識としては
「サルーンはパチンコスロット店舗ではなく、闇スロ店舗の類」
と言えます。
噂には尾ひれ背ひれが付くのが世の常ですので、私としては
「いくらなんでも、これは無いだろ」
と思うような”情報”もありましたが、その後、監禁/殺人等が疑われた裁判において、検察側の冒頭陳述が
「自ら経営するパチンコ店の関係者を暴力などで支配し、自分の手を汚さず配下の者に犯行を指示した」
などといった、非常に物騒なものであったとの報道に触れて、
「マジでヤバいお店だったのね…」
と改めて愕然とした次第です。
同店の事については、その当時のエリア事情に詳しい同業の方から、Twitterでコメントを頂戴しましたので、参考としてDMでのやり取りをご覧頂こうかと思います。
先月から昨日に掛けて「所轄ごとの取り締まりスタンスの違いはなぜ生じるのか」という主旨のご質問が2件来ています。極端な例として「姫路のサルーンはなぜ営業できていたのか」という一文もあります。そこら辺の事について同業の皆さんからコメント頂ければ、記事で紹介させて頂きますm(_ _)m
— 楽太郎 (@geneki_tentyou) 2019年2月2日
________
情報提供者A氏
「お疲れさまです、お久しぶりです」
「サルーン情報です」
「以前の所轄の担当がガサ入った人だったのですが、その方曰く、例の殺人事件の捜査の加減で泳がせていただけらしいです」
「よく考えれば、どんなコネがあったところであの営業が野放しになるはずもなく…」
「流石にこれウチから漏らしたらまずい話なんで、匿名でお願いします」
楽太郎
「わざわざ、ありがとうございますm(_ _)m」
「たしか2010年時点で数名の行方不明者が居て、■組(注:指定暴力団名)、その他直参にも聞き込みが及んで、それで■組の関係者?が被害者で、被疑者は親世代から遺恨を抱えたホールの実質経営者?との情報が出たとまでは、兵庫/大阪界隈の方から”ネタ”として教えてもらいました」
「■組の関係者を監禁、殺害するようなヤバい輩が本当にぱちんこ業界に居るのかと半信半疑でしたが…」
「去年の裁判記録をみると、営業現場すら示威的かつ暴力的手法で管理していたとの検察側の論及があったので非常に驚いた次第です」
「とにかく、”ネタ”にしてはヘビー過ぎる案件ですよね」
情報提供者A氏
「そうですね」
「ただ、兵庫県警が腐ってて野放しにしてる、治外法権だ、みたいな言われ方をすると、少し反論したくはなります」
「あくまでその影響下で営業している身としては…」
「腐ってるのはそうかもしれませんけども」
「希望としては、そのあたりを上手に”真実”として伝えていただけたら嬉しいです」
________
ここまでが、情報提供者A氏とのDMでの遣り取り内容です。
他にも、このようなご意見を頂戴しております↓
言われてみれば当時姫路警察とズブズブだったとしか思えない。
それこそ警察の人間も通っていてもおかしくなかったでしょうし。— かとしん (@sty_88) 2019年2月3日
県警のガサ入れを事前に察知するエスパー能力を保持してましたからね。
真っ昼間の営業中に急遽閉店⇒基盤のゴソゴソゴソ⇒ガサ入れどうぞ!まぁ猿だけでなく、姫路~西側兵庫のお店は当時でもひっくり返えっている店なん店舗かありましたね。そういう地域です
— マウント (@325vC2MjbDj6Y4m) 2019年2月3日
以上、取り締まり行政関連のご質問については、これくらいにしておこうかと思います。
最後に↓
「余談ですが以前正月にグレキンを6入れたとブログで拝見しました」
「東京でハナハナを打つならおすすめの店はありますでしょうか?」
こちらのご質問についてですが、
「そんなもん、このご時世、パチ屋店長よりもユーザーの方が詳しいんじゃい!」
「自分で探しなされ、自分で!」
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[記事情報]
2019年2月4日公開
お坊さんの袈裟での運転でも揉めてましたが、本当に人によって違うもんですね。
日本は法治国家でなく人治国家だったアルか(´・ω・)
法解釈は、ほとんど行政官が担うことになるでしょうし(もちろん立法府や学者さんもするかと思いますけど、ニッチな分野は、、、)、行政官によって差異が生じるのは致し方ないかと。
それを、「日本は法治国家でなく人治国家だったアルか(´・ω・)」と言うのは極論すぎるかと。ほとんどの国が人治国家扱いになってしまいますよ(´・ω・`)
不平があるならば司法に訴えることができる、それを阻害されなければよろしいのではないでしょうか。