最近妙に甘デジコーナーの扱いが良くなったのは何故か?-回答

今回は、甘デジコーナーの運営についてのご質問にお応えします。

 

元パチプロの普通の人 さんからのご質問

初めまして、いつもブログの更新ありがとうございます。

 

4号機の獣王時代からスロットとぱちんこで生活を始め、5号機のエウレカで引退し、今は普通の会社員をしながらたまに夕方パチンコやスロットで嗜む程度の者です。

 

さて早速ですが「店舗の甘デジの扱い方」に関して質問があります。

 

近所にあるスロットの強い大型店(1000台規模)での話なのですが、最近妙に甘デジコーナーの提供値が高く、お店の真意が分からない状態です。

 

半年くらい前に通っていた時の「甘海以外どの台も千円15回くらい、物好きな方だけうってください」的な雰囲気が現在ちょくちょくプロっぽい連中も甘デジで見るようになり、平日であれば朝一から粘りたい台がちょくちょくあります。

 

参考までに3.6円で

 

■甘デジ不二子

22~22.5回

 

■設定地獄少女

設定4以上で18.5~19回

 

■戦国乙女花

20~21回

 

■コードギアス

設定4以上

20~21回

 

■コードギアス

イベ日に設定56

20~21回

 

など。

 

専業時代であれば稼げるか微妙ですが仕事帰りにふらっと打つレベルでは十分すぎる内容です。

 

特に設定付きパチンコがベタピンでない印象があります。

 

もちろん毎日行っているわけでなく平日夕方たまに甘デジコーナーに行く程度なので毎日こんな感じではないとは思いますが乙女は半年前に打った時はいつ行っても千円17~18くらいしか回らなかったです笑

 

ただ、甘デジの設置比率は地域の中では一番少ないので力を入れるならば設置比率を上げるのが先、あるいは甘デジへの予算をライトミドルやミドルに振り分けた方がいいのでは?とも思います。

 

そこで質問なのですが店舗が甘デジの稼働を上げようと考えた場合どういったことを考えるのでしょうか?

 

またどの店も甘デジは海以外渋い調整が多く、ここから察するに甘デジの稼働を上げるメリットは多くないと思うのですが楽太郎さんは甘デジコーナーをどのようにお考えでしょうか。

 

御多忙の身だとは思いますがよろしくお願いします。

 

特に急いでいるわけではありませんのでお時間空いた時にでもお願いします。

________

ここまでが、元パチプロの普通の人 さんからのご質問です。

(全文そのままです)

 

それでは、回答です。

ねこバスケ

回答

質問内容の整理

まず、いくつかあるご質問を整理しますと↓

 

①甘デジの運用レベル(千円あたりのスタート数&設定配分)が上がったのは何故か?

②お店側が甘デジの稼動を上げようとする際に、どのような事を考えるのか?

③楽太郎は甘デジコーナーをどのように考えているか 

 

こんな感じですね。

 

ご自身が体感している運用レベルの変化について、機種ごとに数値や設定配分を示して下さったという事もあり、最も重要なご質問は①という事になるかと思います。

 

半年前と比べて、仕事帰りに軽く遊ぶくらいなら十分過ぎるような運用レベルに向上した理由はどこにあるのか?

 

たしかに、ユーザー目線では気になるところでしょう。

 

まずは、甘デジコーナーの位置付けというか現状について、データを3つ交えながら解説して参りたいと思います。

 

データとは言っても、ごちゃごちゃした細かいものではなく、ごく簡単なものですので、お気軽に読み進めて頂ければと思います。

 

甘デジは常に、一定以上の需要アリ

まず、現在の遊技客の懐具合と、メインで遊んでいる確率帯(=タイプ)はどんな感じなのかについてお話しします。

 

情報誌「でちゃう!」調べによる、

「パチンコ・パチスロをする際、1回あたりの軍資金はいくらですか?」

という設問に対しては↓

 

  • 1~3万円=41.7%
  • 3~5万円=29.9%
  • 5万円以上=14.4%
  • 5千円~1万円=10%
  • 千円~5千円=4%

※アンケート取得対象人数=「でちゃう!」プレミアムメンバーズ約10,000人

[内訳]

男女比:男性=86.9%、女性=13.1%

  • 10代=1.2%
  • 20代=22.5%
  • 30代=41.5%
  • 40代=25.7%
  • 50代=8.8%
  • 60代=0.2%

[参照]「PiDEA」Vol.142 2018年6月号

発行:株式会社PiDEA

 

こんな感じの回答になっています。

 

次に、もうひとつデータを見て参ります。

 

パチンコ専門&パチンコスロットどちらも遊技する層に対する、普段パチンココーナーのどこで遊技しているかについてのアンケート結果が、下の円グラフです↓

4pa4pa2

©Amusement Japan ©P-WORLD

※「Amusement Japan」「P-WORLD」共同アンケートより

2017年8月30日から9月7日までの間「P-WORLD」TOP画面からアンケート画面に誘導して実施し、ファン4433人から得た回答を元に集計したもの

 

こんな感じになっています。

 

簡単なデータの最後として、現市場における年代別客層分布についてですが↓

 

<4円パチンコタイプ(確率帯)区分>

  • ミニマム=~1/40
  • ライト=1/40~1/120
  • ライトミドル=1/120~1/200
  • ミドル=1/200~1/280
  • ハイミドル=1/280~1/320

 

上記タイプから、統計上ボリュームがある

ライト、ライトミドル、ハイミドル

これら3タイプを抽出して、それぞれの年代別の遊技人数比率を示したのが下表です↓

~20代 30代 40代 50代 60代
ライト 12% 24% 23% 21% 20%
ライトミドル 16% 28% 22% 17% 17%
ハイミドル 14% 25% 23% 19% 19%
全体 14% 26% 23% 19% 18%

2018年4月時点

[参考]DAIKOKU DENKI Co.,Ltd

※「MIRAI GATE」における「4円パチンコタイプ別業界平均データ推移」および「現市場の客層」の内容を独自にまとめなおしたもの

 

こんな感じです。

 

全体として見た際のユーザーの懐事情や軽めのタイプ機のポジションについては、ざっとこんな感じですね。

 

解説

私が実際に店舗管理している中で感じていたり、上記のデータで示される「甘デジをメインに遊技する客層」はどんな感じのお客さん方なのかと言えば↓

 

  • 懐具合的に、甘デジしかファーストチョイスできない客層
  • お小遣いの範囲で遊んでいる、30~60代の会社員層
  • 遊技できる時間が、そんなに長くはない客層(退勤後、など)
  • 軽めのタイプ機で当たりを体感したい客層(リターン期待値よりも当り易さ重視)

 

こういった特徴があります。

 

特に、お小遣いで遊んでいる会社員層や年配客中心にかなりの割合で存在するので、これらの客層の受け皿として機能するように機種構成等は常に意識しておく必要があり、その必要性は高いと言えます。

 

先程の円グラフで示された通り、低貸しも含めたパチンコ全体の中の12%前後、4円だけで見れば25%近い客層が甘デジで普段遊ぶと回答している訳ですから、無視できるようなものではない事がお分かり頂けるかと思います。

 

お店によっては、旧MAX 機種がホールから姿を消して、それ以降は稼動が低下傾向にある中で、甘デジをはじめとした軽めのタイプ機に関してはそこまで大きく営業数字(売上/稼動/粗利)が下がらなかったという場面も多いかと思います。

 

もっと言えば、これもお店によりますが、重いタイプ機のパフォーマンスが低下する中で、甘デジに関してはそこまで変動しなかったという事は、相対的に甘デジコーナーの価値が上昇したとも言い換える事ができます。

 

  • 旧MAX機という主役が姿を消して、初代無双に代表される旧基準機もいつまでも設置しておける訳ではない
  • 常に一定数の客層は居て、4円パチンコ全体のパフォーマンスが低下傾向にある中で、同コーナーはパフォーマンスを維持している

 

これらの流れで、まともな運用レベルに引き上げる事で、より上のレベルの営業数値(売上/稼動/粗利)を目指すだけの価値があるコーナーに扱いが変わった可能性はあるかと推察します。

 

なので、ご質問者目線では、甘デジで頑張る意味がイマイチ良く分からなくても、そのお店にとっては、必要性があるからこそ、そのようなコーナー運営方針に改めたのかも知れません。

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邪推すると…

おそらくは、今回ご指摘のお店は、営業規模が大きい事もあり、島/コーナー(タイプ)別にしっかりと営業貢献度を分析しているお店だと思います。

 

ちょっと邪推しますと、ご指摘の通りスロットコーナーの運営状況は悪くなくても、パチンココーナーに関しては甘デジコーナーくらいしかプラス思考になれる要素が無い可能性もあるかも知れません。

 

なので、店長さんとしては、現時点でまともな状況にあり、更に数字を伸ばす可能性を感じさせる同コーナーをまず第一に頑張って、会社に対して良い営業報告が出来るネタを1つでも多く用意したいと考えているのかも知れません。

 

こういう場面は店舗管理の現場ではたまにあります。

 

例えば、月報として会社に報告する際に、毎月毎月「売上も稼動も粗利も、どんどん下がってますよ」、では格好がつかないですし、仮にこれが中小ホールの場合はそういった報告が長期間継続する事により経営者の「経営意欲」が損なわれてしまい、機械代も含めた費用負担意欲や営業の継続意欲さえも失われて行く場合すらあります。

 

なので、店舗管理の責任者目線では、1つでも良いので営業評価上の好材料を用意したいと考え、それが今回のように特定のタイプ機やコーナーにおいては、現状も見通しも良好であるといった事が、報告上のネタになる場面はあるという事です。

 

力を入れるだけの価値或いは意味があるコーナーな訳ですから、

 

  • 要所でまともな運用レベルに上げて、一定以上の稼動が維持できるように工面する
  • たまに新機種を導入する事で、コーナー全体の営業数字の平均値(特に売上と稼動)がひとつ上のレベルに上がるようにする
  • 要所で中古機を導入して、常連客が飽きないように配慮する

 

こんな感じに、お店側の扱いは良くなります。

 

結論

そんなこんなで、ここまでお話しした内容を元に、ご質問にあった

 

①甘デジの運用レベル(千円あたりのスタート数&設定配分)が上がったのは何故か

②お店側が甘デジの稼動を上げようとする際に、どのような事を考えるのか?

③楽太郎は甘デジコーナーをどのように考えているか 

 

これらへの回答をまとめますと↓

 

・そのお店にとって、甘デジコーナーは、営業数字の分析上しっかりとお客さんが付いていて、力を入れて運営する必要があるコーナーだから

 

・そのお店にとって、甘デジコーナーは、まともな設定を使ったり、運用レベルを上げるだけの価値がある(そうするだけの余裕がある)営業数字になっているから

 

・営業上、他のコーナーの存在感がイマイチな場合でも、甘デジコーナーはある程度の存在感を常に維持している可能性が高い

 

・甘デジをファーストチョイスする客層も多かったり甘デジ専門の常連客も抱えていたりするので、飽き防止で中古機で新しい台を導入したり、新機種をカンフル剤的に導入する事で、変業数字へのしっかりしたプラス効果が実感できるコーナーである

 

・甘デジコーナーは、お小遣いの範囲内で遊んでいる会社員層や年配層の受け皿として機能させる必要がある

 

ざっと、こんな感じになります。

 

 

以上、十分な回答になったかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

「近所の店の甘デジコーナーなんて、まともに遊べる運用レベルじゃない。ご質問者が羨ましい…」と思う方や、「なんだかんだで、毎日覗きに来ている」という常連読者の方は、1日1回のボタンPUSHにご協力願います↓ m(_)m
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[記事情報]

2018年11月7日公開

2 comments on “最近妙に甘デジコーナーの扱いが良くなったのは何故か?-回答

  1. 匿名

    千円スタートね~
    調整する方は、それは基準にしてない方が多いと思ってるんだけどな。

    どっちかってと客を騙すのに良く使われる値な気がするな。
    スタート増やしてTYやベース系を下げると
    見た目は良く回るので「良台」と勘違いして遊ぶ。

    スタート上げてどこかを削るということで
    実際には玉粗が上がるように調整するんだよね。

    それを、あまり釘を曲げすぎないでやるんだけど
    遊技台の寿命が短すぎて時間をかけて調整するのがバカくさくなり
    雑な調整でとりあえず粗利を確保する。
    釘調整がへたくそなヤツが多い一因になってるよね。

    Reply
  2. パチンコは遊技派

    個人的な妄想ですが、昨今の規制ラッシュでこれから先ギャンブル性の高い機種は出て来なくなります。
    今までのように出玉の期待感を煽る新台を大量に入れて、短期間で機械台を回収するというビジネスモデルは崩壊していると思います。
    周囲でもMAX機規制からギャンブルとしての魅力がなくなり、パチンコを辞めた人も多く、今でも行ってるのはちょっと見返りの期待のある遊技としてパチンコを楽しんでいる人だと思います。
    パチンコを語る時に「勝った負けた」だけで無く、遊技台の演出など出玉以外の魅力を感じている層、つまりは現在甘デジを打つような層を取り込んで行かないと、この先はやって行けないと危機感を感じているお店なのかも知れません。
    匿名さんのおっしゃる通りスタートを上げて、出玉を削ればお店側の利益は出るし、回る台=客の勝てる台とは限りません。
    ですが、○千円で○時間遊べたと思う人には良台だと思います。
    逆に○時間打って○千円しか勝てなかった時間の無駄だったと思う人には悪台だと思います。

    楽太郎さんが「遊技場を経営したいのか、博打場を経営したいのかオーナーは岐路に立たされて居る」と言ったニュアンスの事をおっしゃってましたが遊技場経営であり、なるべく遊技して頂き細く長く稼ぐという選択を考えたら、甘デジコーナーを遊べるようにするといった結果になったのかなと思いました。

    個人的にはこういう考えのホールが増えてくれることを願っています

    Reply

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