今回は、日工組内規における「確変継続率上限65%内規項目の削除」に関する事についてお話しします。
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「確変継続率上限65%」の撤廃へ
まずは、パチンコユーザーの皆さんにとっては非常に気になるポイントである「確変継続率上限65%内規項目の削除」について確認しておきます。
これは、型式試験持ち込み時の検査項目である出率に関わる事ではなく、あくまでもメーカー側の申し合わせ事項である内規における数値上限が撤廃されるだけです。
なので、言い方を変えれば、出玉の総量は変わらないが、その出玉を得るまでの過程が変わる、という事になります。
幸い、その変わり方がユーザーが喜ぶ方向に変わる訳であり、総合的に見ればホール側にとっては今よりも遊技意欲をそそる機種が増えるだろうという見通しが立ち、メーカー側にとっては開発設計時の幅が拡がると共にホールから買って貰いやすい機種をリリースし易くなるという事をも意味しています。
なので、業界人としては歓迎のスタンスの者が多いかと思います。
もちろん、先程申し上げた通り、取り締まり行政側としては、射幸性を抑制する方向で規則を改正したのに、「高継続」「90%オーバー」などと謳った機種が出て来て、それが出率は変わらず単に表面上派手に見えるだけとは言え、「ユーザーの射幸心をそそる」といった心象を持ってしまう可能性もゼロではない訳ですが、これに関しては実際に内規が変更されてみない事にはどのような反応があるのかは分かりません。
簡単な振り返りとしては以上ですが、実はこのような流れになるだろうという事は、業界人であればかなり早い段階で読めていました。
理由は、パチンコの営業数字が振るわず、メーカーとしては遊技機の販売台数が大きく落ち込む事はほぼ明白で、その障壁となるのが65%という数値だったからです。
これは、約20年前の「確変継続上限5回」時代の状況にもシンクロする事であり、過去記事でも触れた事ですから、当該記事を紹介するのみでこの場では割愛させて頂きます。
【参考】2018年8月5日公開
『パチンコ機の「確変継続率上限65%」という規制を緩和して欲しい-回答』
期待が持てる事
では、開発設計上の幅が拡がる事で、パチンコシーンはどのように変わる可能性があるのかについて、ごく簡単にではありますがお話ししたいと思いますが、具体的にどんなスペック機の登場に期待ができるのかについては、これはやはり専門家である元メーカーの開発部署の方の意見が一番参考になろうかと思います。
例えば、旧基準機で人気だったダンバインが、改正規則機(=型式「P」「PA」)且つ確変継続率上限65%という内規に縛られずに新規開発された場合に、こんな感じの機種になるのでは?
旧基準機との比較上はこんな感じになるのかも
こういった事を実例を挙げて解説して下さっている記事がありますので、そちらを紹介させて頂く事に致します↓
【参考】「元パチンコメーカー開発者たちのブログ」様
『65%規制が撤廃された新規則で、ダンバイン(甘デジ)のスペックを再現するとこうなる!』
他にも、初代北斗無双に関する同様の記事もありますので、興味がある方は是非ご一読願います。
リンク先の記事を参照して頂くと、出玉のスケール自体がダウンする事は仕方がないとして、今のユーザーが最も嫌う「65%上限」というものが撤廃されて、ダンバインが持つ「高継続率」と「スピード感」という要素に関しては再現性が高まっている事がお分かり頂けるかと思います。
これは、他の旧基準機であっても、ユーザーから支持を得ていた要素が再現できる可能性がある、という事を示しています。
なので、例えば今はコンテンツ的に弱体化してしまっている牙狼なども、造り様によっては復権の可能性も出て来るものと見通します。
しかし、その反対に、不安な事もひとつあります。
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不安な事
前述の通り、メーカー側にとっては今よりはパチンコ機を造り易い状況になる訳ですが、それは必ずしもすぐに、ホール側にとって都合が良い状況にはならない場合もあります。
適当にキャリアがある役職者であれば、おそらく私と同じ心配をしている方も結構多いと思いますが、上限65%内規が撤廃された最初期に出て来る機種が、蓋を開けてみたらイマイチだった直近機種のリメイクに過ぎなかったというパターンだと、非常に残念です。
例えば、CR北斗無双2を、継続率だけ変えてP北斗無双2みたいな感じで出す、というパターンです。
メーカー側にしてみれば、
「いちいちゼロから造ってなんかいられないよ。
手持ちのネタで改良できるものがあれば、それを土台にしてリメイクするのがコスト的にも販売までのスケジュール的にも一番負担が少ないから」
というのが本音でしょうから、それ自体は否定は致しません。
しかし、ホールやユーザーにとっては、
「検定時と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機=不正遊技機の撤去問題の直後に出て来た機種が、旧MAX機の焼き直しみたいな手抜き感満点のやつばっかりだった頃に似た状況だな…」
といった心象を持つ場面も出て来るでしょう。
具体的には、牙狼魔戒ノ花が、闇を照らす者魔戒ノ花 BEAST OF GOLD Ver.へとリメイクされて出て来た時のような感じです。
[訂正]2018年11月14日8:28
もちろん、新機種なのに新奇性が無く、ユーザーの打ち気をそそりそうに無いものなら導入しなければ良い訳ですが、私見ではセールス的にもユーザー支持的にもイマイチだった上限65%の機種のいくつかは、実質的には継続率だけ変更されて出て来るケースもあって、ホール側は意外にそういった機種でもしっかり買ってしまうのでは?
このように見通しております。
以上、今回はこれくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2018年11月12日公開
[追記]
2018年11月14日
機種名等を訂正
よくなるとは思えんけどね。。。
堂々巡り感、ハンパない
遊技じゃなくてギャンブルだから。
遊技だったらゲームでいいし
ギャンブルだから面白いんでしょ?
細かいことなのですが、闇を照らす者は「金色になれ」のリメイクです。
魔戒ノ花のリメイクは「魔戒ノ花 BEAST OF GOLD Ver.」ですね。
むっ!ご指摘ありがとうございます。
訂正させて頂きましたm(_)m
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