昔のように、4円パチンコで2.5円(40個)交換のような営業はできないのか?-回答【前編】

今回は、パチンコの交換個数についてのご質問にお応えします。

 

倉本 さんからのご質問

いつも楽しく拝見しています

 

当方、パチンコを始めて30年ほどになります。

 

思い起こせば、CR導入前後のパチンコ店は活気があり、また楽しく打てる台が多くあったように思います。

 

最近のパチンコが面白くなくなったと感じるようになったのは

 

  • 「球が入らない」
  • 「当たらない」
  • 「投資と還元のバランスが悪い」

 

こんな印象がありますが昔のように4円貸2.5円交換のような営業はできないのでしょうか?

 

と、素人ながら考えてしまうのですが。

________

ここまでが、倉本 さんからのご質問です。

(全文そのままです)

 

それでは、回答です。

ねこ浮き輪

回答

40個(2.5円)交換が難しい理由

まずは、結論から述べさせて頂く事にします。

 

昔のように4円貸で1個2.5円交換(=100円40個交換)のような営業はできないのか?

 

これについては

 

①一物一価規制により、スロットの交換枚数にも影響が出る

 

②近隣の25~28.5個交換店との比較上、射幸性が高いスペック機における集客面で不利になる場合が多い

 

③近隣店と明確に差別化するための釘調整や広告宣伝ができない場合が多い

 

④夜時間帯からの集客にマイナス影響が出る場合がある

 

大雑把に見て、こんな感じの理由によって、2.5円(40個)交換での営業のハードルは高いと言えます。

 

どの理由についても、過去記事で何度もお話ししておりますが、改めて要点だけ掻い摘んで解説させて頂きます。

 

まずは、①です。

 

理由①の解説

①一物一価規制により、スロットの交換枚数にも影響が出る

倉本 さんは歴30年のベテランとの事ですが、大体2010年以前までであれば、パチンコは25~45個交換、スロットは等価~8枚交換くらいの幅で、多種多様な交換レートのお店が沢山ありました。

 

また、パチンコスロット併設店の場合、パチンコは40個で、スロットは7枚みたいな感じで、交換レートの組み合わせもかなり自由度が高かったと言えます。

 

しかし、取り締まり行政側からの、「営業店舗内における景品の価値は、玉でもメダルでも、どの貸し料金コーナーであっても同じ」という主旨の規制=一物一価規制の強化によって、幅広いレートの中から、ぱちんことスロットで交換価値が合致する組み合わせしか選択できなくなりました。

 

今回ご指摘の2.5円(40個)交換であれば、昔よく見かけた交換個数/枚数の幅をまとめた下表の通り、パチンコを2.5円(40個)交換にした場合はスロットは8枚交換という事になります。

 

交換個数/枚数の組み合わせ

<パチンコ>

玉数  損益分岐割数  交換価値(=1個)
42   1.68     2.38
41   1.64     2.44
40   1.60     2.50
39   1.56     2.56
38   1.52     2.63
37   1.48     2.70
36   1.44     2.78
35   1.40     2.86
34   1.36     2.94
33   1.32     3.03
32   1.28     3.13
31   1.24     3.23
30   1.20     3.33

 

<スロット>

枚数  損益分岐割数  交換価値(=1枚)
8.3   1.66     12.0482
8.2   1.64     12.1951
8.1   1.62     12.3457
8.0   1.60     12.5000
7.9   1.58     12.6582
7.8   1.56     12.8205
7.7   1.54     12.9870
7.6   1.52     13.1579
7.5   1.50     13.3333
7.4   1.48     13.5135
7.3   1.46     13.6986
7.2   1.44     13.8889
7.1   1.42     14.0845
7.0   1.40     14.2857

「損益分岐割数」が同じなら、一物一価規制に則ってPS併設営業が可能です。

 

例1)①P38個/S7.6枚交換(=分岐割数1.52) ②P35個/S7.0枚交換(分岐割数=1.40)

 

例2)近年主流な組み合わせ①P25個/S5枚交換(=1.00=10割分岐=いわゆる等価交換)

②P27.5個/S5.5枚交換(=1.10) ③P28個/S5.6枚交換(=1.12)など

 

この組み合わせに基づけば、業界内外で良く言われている

 

「パチンコは40個、スロットは7枚交換なら、釘も設定配分も甘く出来るのでちょうど良い」

 

という、それこそ昔ながらの営業手法は、一物一価規制上は違法という事になります。

 

こういった事情を考慮して、私は、

 

「業界が、多様性を持って存続するには、どうすれば良いと思うか?」

 

といった主旨の質問をされた場合には、

 

「一物一価を撤廃すべき」

 

という風に回答する場合が多いです。

 

それによって、自店の営業規模や客層、機種構成、立地などに応じて、パチンココーナー/スロットコーナーそれぞれにおいて、より効果的な営業施策を練る事も可能になるからです。

 

補足

先程、注で申し添えた「損益分岐割数」が同じなら、一物一価規制に則ってPS併設営業が可能という事について、一般の方に分かり易く、しかも「換金」という話題になるべく触れずに説明するのは結構難しかったりします。

 

適切な例かは分かりませんが、下記の通り、具体例で説明させて頂きます↓

 

<特殊景品「小」(=ショップでの交換価値1,000円の品)の取得時>

40個(2.5円)/8枚(12.5円)交換

分岐割数=1.60(16割)

 

パチンコ:1,000円÷2.5円=玉400個で小景品1つと交換

スロット:1,000円÷12.5円=メダル80枚で小景品1つと交換

 

上記の場合、

 

貸玉料金1個4円×400個=1,600円

貸メダル料金1枚20円×80枚=1,600円

 

こんな感じに、交換価値が合致します。

 

つまり、ショップに持ち込んで1,000円になる景品を、パチンコもスロットも1,600円分の玉/メダルと交換している、という事になります。

 

理由①のまとめ

要は、パチンコでお店側にとって調整余地が大きく、打ち手側にとっては遊びやすいように40個交換に改めた場合には、一物一価の規制上それに引っ張られる形で、スロットの交換枚数が変わってしまい、スロットコーナー運営にも大きな営業が出てしまうという事です。

 

ここで、

 

「えっ?スロットが8枚交換になっても、設定配分を甘くできるんだから、それで打ち手のニーズに応えてまともなコーナー運営ができるから大丈夫なんじゃないの?」

 

こういった疑問も出て来るかと思います。

 

それについては、これから解説させて頂く

 

②近隣の25~28.5個交換店との比較上、射幸性が高いスペック機における集客面で不利になる場合が多い

 

③近隣店と明確に差別化するための釘調整や広告宣伝ができない場合が多い

 

④夜時間帯からの集客にマイナス影響が出る場合がある

 

これらの項目で、また触れさせて頂きます。

 

この時点で、分量が多くなってしまいましたので、②以降は後編記事で解説させて頂く事にします。

 

既に「40個交換営業には難点ばかり…」という印象を持たれる場合もあるかも知れません。

 

しかし、数年単位で先行きを見通した場合、消費税の増税によって近隣店が増税分を抱え込む事ができず貸玉数削りなどで打ち手側に負担を転嫁したり、場合によっては20個台から30個台の交換個数に変更する流れが起こった場合には、近隣店との比較上40個交換のお店がエリア内においてそんなに遜色無い営業ができるようになる可能性は十分にあります。

 

なので、この【前編】記事だけで

 

「やっぱ、40個交換なんて時代遅れなんだな!」

 

などと結論付けないで、【後編】の方にも是非お目通し頂ければと思います。

 

 

以上、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

続きは、明日公開させて頂きます。

 

 

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[記事情報]

2018年7月12日公開

5 comments on “昔のように、4円パチンコで2.5円(40個)交換のような営業はできないのか?-回答【前編】

  1. 激震の中の人

    40個LN交換全盛期時代が、一番安定して勝てた。ボーダー以上の台を長時間粘るだけ。
    今はボーダー以下の調整ばかりで勝てるわけない。

    ・高価交換(主犯ダイナムマルハン)
    ・低貸し(主犯ピーアーク)
    ・一物一価の徹底

    この一連の流れで、客の負担が増加して飛んでいった。
    一物一価の撤廃は無理そうだし、高価になれた客に対して、下げの交換率変更ももはや無理

    6号機と、ぱちの新基準機に置き換わることででますます売上げ粗利の低下

    いろいろとつんでますなー

    Reply
  2. daidai

    30年選手の感覚ですが、「200回転回したときの出玉期待値が約2300発(15発10C16R)」でした。当時のノーマルセブン機がそんな感じでした。
    2.5~3円時代ですから、一箱6500円程度、それを持ち玉で継続して打って粘って・・・という感覚ですから、2.5円ならば1000円30回以上、3円でも30弱、という台を探し歩いていた、そんな時代です。

    それだと、勝てなくても長時間遊べるんですね。だから、バクチでもあるし、遊技としても成り立っていた。長時間粘って、結構出しても1,2万円勝てたくらいでも、満足感がありました。(スロットに関しては8枚じゃしんどい。新宿の故エルニドが設定4以上しか置いていないという触れ込みで8枚交換でしたが、触れ込み自体も信用性なく、同店に限らず、全く勝てませんでした。)

    交換率を下げることによって、そんな(主観的にですが)満足感のある時代に戻れるかといえばもう無理でしょう。長時間粘ることがなくなったし、等価を味わったらもう脳汁でないし。
    あと肝心なことですが、「交換率を下げたら良く回るようになるのか」ということについて、店舗側への信頼がまったく失われていることです(釘調整の可否は置いておきます。ある意味、釘調整は非等価・非一物一価時代の歴史の産物かもしれません。)。

    個人的には下げること、ホールのゲーセン化は賛成ですし、長期的にはそうしなければ遊技ジャンルとして生き残れないと思ってはいるのですが。

    Reply
  3. kaz

    敷地内に店舗を二棟建ててパチとスロに分けた場合でも交換率は合わせないといけないのでしょうか?

    Reply
  4. hoge

    スロットが問題でしょうね。
    6枚交換で現状の機械割ならば換金ギャップから全台4以上でも利益が出ると思います。

    ただしホール側とすると持ちメダルでの遊技が増えてしまうため売上も粗利も下がります。
    その為のLN制や一回交換だったのでしょうがそれに見合っただけのリターンは今の機械では望めないでしょう。
    正直7枚の一回交換なら凱旋や絆でさえ打ちません。

    Reply
  5. Pingback: 昔のように、4円パチンコで2.5円(40個)交換のような営業はできないのか?-回答【後編】 | パチンコ屋の裏話 現役店長楽太郎のお部屋

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