新基準に該当しないスロット機の設置比率が30%以下になった時の営業数字イメージ

9月のある日の閉店後、とあるお店のスロットコーナーには、2人の男の姿がありました。

 

閉店後のスロットコーナーにて

直近1週間データが印刷された台帳と機種配置図を手に、3週間後の入れ替えでこの機種はここに持って来ようとか、こいつは2台減台して売却しようとか、べらぼうに稼いでいるAKBの筐体左上の王冠をナデナデしたり、逆に誤爆の連続で頭を悩ませている剛衛門のレバーを往復ビンタしたりしながら、スロットコーナーを徘徊する楽太郎。

 

中古機を4週間後に5~6台追加購入する事に決め、それぞれの機種について見積もって貰うべく、付き合いのある業者さんに電話します。

 

近くに居て、自分の業務をこなしながら私の様子を見ていた、いわゆる上位のマネジャー的な役職の部下は、気を遣ってかRTCで歌いまくるAKBの音量を下げます。

 

「いや、君、それはいいんだ、俺は今じっくりと楽曲を楽しんでいたところなんだから余計な事はするな」

 

などとは言えず、業者さんと遣り取りし、その後はまたデータチェックしながら機種配置についてあーでもない、こーでもないとプラン策定します。

 

控えめな音量で『あなたの代わりはいない』を歌い踊るチームサプライズメンバーたち。

 

「何をそんな、嬉しい事を言ってくれるが、俺なんていつでも交換可能な一つの歯車に過ぎないのさ」、と呟いたか呟かなかったか、自嘲気味にその場を通り過ぎます。

30%以下の試算

 

もうすぐ規則改正

目下、全国のパチ屋の店長/統括店長/エリアマネジャークラスは、2017年12月1日までに新基準に該当しないスロット機の設置比率を30%以下にした場合、どの程度の水準の営業になるのか試算しながら、営業プランを練っています。

 

打ち手の遊技マインドの低下やトレンドダウン、規則改正等々でこれまでの営業数字、特に粗利水準の維持が不可能となれば、じゃあせめて稼動維持のためにどうしようとか、このコーナーで減った数字を別のところから持って来ようとか、機種運用の仕方を変えようとか、色々と考える訳ですが、最終的には実際に12月以降になってみないとどんな感じの営業数字になるのかは読めなかったりします。

 

また、12月に出て来た数字に関しては、冬季賞与による会社員稼動が加わりますので、いくらトレンドダウンしているとは言え若干なりとも底上げされたものになる事が予想されます。

 

なので、機種力や営業状況を素直に反映したデータにはならないという見方も成り立つので、その時点での機種構成/配置による本当のパフォーマンスが分かるのは2018年1月以降になるのではないかと思っております。

 

そして、2018年1月と言えば、なんだかんだで規則改正の施行直前という事になる訳です。

 

要は、お店としては「12月の数字はある程度まともだったな、この機種構成/配置で良かったのかも」と思っていても、年が改まったら化けの皮が剥がれてスロットコーナーの実際のパフォーマンスが酷いものである事に遅ればせながら気付く、という場合もあるという事です。

 

設定状況はどうなる?

打ち手の皆さんも、色んなところで「旧基準AT機の設置比率が減れば、ホールの粗利も減る見込みな訳だから、その分ホールはまともな設定を使用する件数を減らすんじゃないか」といった観測を見聞きする機会があるかと思います。

 

政府や報道機関が発信する「好景気」情報をよそに、実質的には現役世代には不景気感が蔓延しています。

 

また、パチ屋的な事情としても、手持ちの機種のスペックダウン、打ち手の遊技マインドの低下といった事実には抗いようがありません。

 

しかし、ホール企業はこういった事を十分織り込んで営業現場にノルマ設定しているかと言えば、決してそうとは言えないところがかなり多いのではないかと、私としてはそのように思っております。

 

なので、設定配分を落としてでも粗利水準を維持しようと試み、打ち手に負担を強いた結果、稼動/売上水準がどんどん落ちて「抜きたい時にも、しっかり設定を入れてPRしたい時にも、客は無し」という状況になり立ち行かなくなるお店もかなり出て来るものと見通します。

 

末期のお店は、お客さんが居るところ、稼動しやすいところからも取る、という選択をしますので、お店の懐具合のバロメーターとして機能するのは、やはりジャグラー系或いはエリアによっては設置台数が多い沖スロなどの王道Aタイプ機コーナーになるものとも考えております。

 

試算

とは言っても、打ち手の皆さんは、お店側の営業状況の中身が見えない訳ですから、「今後のスロットコーナー運営は楽じゃないですよ、数字の水準が落ちますよ」と言われても、実際にどのくらいの下げ幅になるのか、イメージしにくいと思います。

 

なので、あくまでも手持ちの諸々の業界データと私の感覚でですが、「ご近所のお店、こんな感じになるかも知れませんよ」という具体的な数字を、よくある規模のお店をイメージして紹介してみようかと思います。

 

それによって、「こりゃ、近所のお店なら、もっと低い水準だろうからヤバいかも・・・貯メダル清算しておくか!」とか「いや、マイホならこれ以上の水準だろうから、今後も頑張ってくれるだろう」的な予想というか、お店を査定する際のネタくらいにはして貰えるのでは、と思います。

 

イメージするのは、20円スロット設置台数100~200台のお店です。

 

[2017年9~10月時点]

条件:新基準に該当しないスロット機=40%前後

(その内、ゴッド系/バジリスク絆等の高射幸性スロット機が半数以上)

 

平均稼動=10,000枚前後

台粗利 =3,500円~3,800円

 

[2017年12月~2018年1月]

条件:新基準に該当しないスロット機=30%以下

(その内、ゴッド系/バジリスク絆等の高射幸性スロット機が80%以上)

 

平均稼動=9,500枚

台粗利 =3,200円~3,500円

 

・・・ざっと、こんな感じです。

 

[下げ幅]

台粗利の水準が最低でも300円は落ちますので、仮に設置台数200台のお店だとすれば↓

 

  • 200台×300円=60,000円/日
  • 60,000円×1ヶ月(30営業日)=1,800,000円
  • 1,800,000円×12ヶ月=21,600,000円

 

こんな感じの下げ幅になる可能性があるものと推察します。

 

 

以上、スロットコーナーに関わる諸々の事情について、ごく簡単にではありますがお話しして参りました。

 

結果的に不安感を煽るような内容になってしまったかも知れませんが、こういう事は目を背けても良い事はないので、では今後はどうするか考えた方が生産的なのは、お店側も打ち手側も同じです。

 

対策なり考えはそれぞれの胸の内にあるでしょうから、今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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[記事公開]

2017年10月4日

9 comments on “新基準に該当しないスロット機の設置比率が30%以下になった時の営業数字イメージ

  1. 兼業君

    やはりジャグラーで抜いてくるのは末期ですよね?
    MHの以前は設置60台で旧イベント日や入替初日等
    アイムで島合算1/140~149と150を下回らず
    平常でも150~155程度
    それがここ1年は特定日でも150を上回る事は皆無
    平常で160位
    日曜や祝日は決まって170~180
    ベタピン丸わかり
    設定狙いの専業は絶滅し
    一般の客も徐々に減り始めてます
    これは当たり前の数字ですか?
    去年までが良かったのか?
    どうなんでしょうか?

    Reply
    1. 兼業君

      昨日は3連休の初日から島合算1/175
      いままでの土曜日は平常営業だったのですが・・・
      RB確率が1/300を上回る台が0
      60台あって平均稼働G数が6000G近くあるお店です
      客を舐めてると思いませんか?

      Reply
      1. 楽太郎 Post author

        兼業君 さん
        稼動の水準が相当高いので、客を舐めているというよりは「この設定配分でもこの水準の稼動が得られるんだから、今以上の設定を使用する必要はない」という考え方かと思います。

        これは営業をデータ主眼で捉える典型的なやり方であり、凹んだ台を上げ設定にするとか、常連客が多い日に大きく抜けすぎたのでどこかで還元度を上げて帳尻合わせするとか、そういうお客さんの動向も加味した運用ではないと言えるかと思います。

        私も2年前まではそのような運用をしていましたが、潮目の変化を感じて設定12は使用しないという運用に変えたという経緯がありますので、ご指摘の↓
        「日曜や祝日は決まって170~180
        ベタピン丸わかり
        設定狙いの専業は絶滅し
        一般の客も徐々に減り始めてます」

        このような状況はまさにこの潮目にあたるかと推察します。

        それに気付かず放置するようなら、じりじりと稼動を落とす事が考えられますが、現時点ではまだかなりの高稼動店と言える水準ですからその必要性は感じていないでしょうね。

        よって、結論としては、当面まともな設定の使用には期待が出来ない、という事になるかと思います。

        Reply
  2. 端くれ

    データ系某社のセミナー資料では、設置比率が42%で3650円水準の台粗なら、29.9%なら3500円程度という試算でした。
    なので、楽太郎さんの見通し数字は妥当だと思います。
    30%の中身がほぼゴッド&絆の大味な構成でしっかり稼動する店ならその程度で済むでしょうが、変に多種多様に残して客付きが悪ければ、楽太郎さんの試算したダウン幅程度では済まない店も出て来るでしょうね。

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      端くれ さん
      「変に多種多様に残して客付きが悪ければ」というご指摘に関しては、たしかにそうですね。
      自店の常連客のためを思ってのラインナップに拘ったがあまりに、必要な粗利が残せなくなる、という現象が起こるお店もあり、その場合はもっと大きなダウン幅になる可能性はあるかと推察します。

      Reply
  3. daidai

    スロの話ではないので恐縮ですが、「パチ屋の末期」がらみでご質問を。

    地元の某パチ店ですが
    ・大商店街あり、土日人多い
    ・パチ約250台、スロ150台
    ・近隣ライバル店あり、いずれも店舗設置場所は人通り多い
    という環境下で、その某店が4パチのフロアの半分弱をイチパチに変更しました。もともとイチパチフロアがあるので、かなりの拡大です。
     しばらく客付きも悪く(近隣ライバル店も決して客付きよくないですが)、形態変更、ということのようです。
     質問ですが、低貸しの拡大というのは「どうせ客がつかないなら少しでもじいさんばあさんが吐き出す真水(現金売上)を確保するか。4パチより糞釘でも文句言われないし、事故っても大したことないからな」という意図を非常に感じるのです。

     なんか非常に末期的な印象です。店の壁も北斗関係で覆われているので、漫画のような世紀末的な感じ(ヨレヨレのおじいさんが震えながらイチパチ打ってる様子を原先生に描いてほしい)。

     逆に職場の方の某パチ店は(個人的にはプチボッタですが)客付きがよく、ネット上も「超優良店ではないがバラにもそこそこ高設定が入るまあまあの店」扱いで、低貸しには手を出していません。潰れそうな気配はまったくないんですね。
     素人的な計算だと、イチパチの割数を7割として10000円の売上で利益3000円、4パチの割数を8割として40000円の売上で利益8000円、でも4の客が飛んでるので(確かに、ウン万円をポンポン遊びに使える人は減ってる)当てにせずイチパチで利益確保だ、というそんな日銭稼ぐ感覚で中期的な営業計画って立てられるのか結構疑問に感じていますので。

     長々と書きましたが、一言で言えば「低貸しの拡大って店舗の危機感の現れだとは思うんだけど、全然打開策になってないんじゃね?」という質問でした。

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      daidai さん
      「一見低稼動に見えてもある水準の粗利は得られていたのが無理になったので、低貸し化した」というのが回答ですね。全然打開策になっていないというご指摘は当たっています。
      これはホールコンピュータの数値を見て頂かないとなかなか分かりにくい事なのですが、打ち手からしてみれば閑古鳥が鳴いているように見えるお店でも、例えば5,000円売上で当たらずヤメの結果、台粗利5,000円みたいなデータの台などもかなりあったりしますから、駐車場的な感覚で適当に利益が残っている場合があります。
      でも、このような粗利の残り方は遊技(=玉の出入りや演出の体感)の結果で残った粗利ではなく、単に打ち手が失ったお金に過ぎないため、次回以降の来店動機や遊技動機には結びつきません。
      なので、そういった「ある水準」の稼動を割り込んだお店は、もう元の水準に戻せないという諦めから低貸しコーナーを拡大する場合がありますね。
      なので、危機感から動いたというよりは、もう放っておいて勝手にそこそこの粗利が残らないから、見切りを付けたという表現の方が適切かも知れません。

      Reply
  4. 匿名

    しょうがないんじゃないかなあ
    低貸しが無いとガラガラでしょ20円4円に客がいる店はどれくらいあるのやら
    カンフル剤という名目のちょいパチも全然のうなったししゃあない
    まんず今の平均給与で余暇に使える金額がどれくらいか?
    それを考えて還元率から逆算して1月もたせようとしたら低貸ししかない
    全額使えるなどというジャンキーは少ない
    節度をもって遊技している客がほとんど
    一瞬で何万も消えたり増えたりするのは適正な遊技とは呼べない
    大多数の客がパチンコ遊技に求めているからそうなっている
    新規顧客など、より顕著であって若者程財布の紐は固い
    低貸しはパチンコ屋の経営方法では悪手でも時代が要請しているから変わっていかなくてはならないところだったが、遅きに失した
    だからいっぱい倒産するのは仕方ねえ

    Reply
    1. 楽太郎 Post author

      匿名 さん
      そもそも、稼動が欲しいから打ち手寄りのコーナーを作ったはずなのに、「居るところから抜く」という最悪手の結果が低貸しで閑古鳥という状況ですからね。
      そういうお店は、同業目線からしても同情もできないですね、自業自得ですから。

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