今回は、15年くらい前の不思議な出来事についてのご質問にお応えします。
まよ さんからのご質問
いつも読ませてもらっています。
今日のイミソーレの記事なのですが、この現代によもや裏(注:検定機に何かしらのプログラム改変を施した不正改造機)を疑われる台が出たことにまずは驚きました。
【参考】2018年8月9日公開
実際に打ってない、移動距離範囲に設置がなかったので打てないのが残念ですが、個人的にはノーマルでも裏でもどっちでもいいので導入してくれるホールがあると嬉しいです。
いかがわしい台は好きで、導入されたら確実に打ちます。
今の台はどれもつまらないと思ってますので。
もちろん液晶演出などは性能がアップしているわけですがスロットは出玉性能ありきです。
あとはいかがわしさが前面に出ていた方が、ホールに出入りするような客にはウケると思っています。
全部が全部そういうのでは警察の目が厳しいでしょうが、たまにイミソーレのような台が出てくる分には自分としては構わないかなと思います。
個人の主観ですが。
今日お聞きしたいのは、自分が昔通っていたホールでの出来事についてです。
15年は昔の話ですが当時名古屋市内に住んでおり、そこでスロットの新台入替え当日にたしか2台シマから外されていて、打てなかったという事がありました。
うろ覚えなのですが、その日は新台開放の時間にホールに行っていて、当の新台がシマにハマっていないで通路に置いてあるのであれはどうしてかと店員に聞いたら「危ない台なので、県内全店で撤去されている」という返事でした。
当時はその後特に気にしなかったので記憶にないのですが、今日ブログの記事を読ませてもらい、あれは何だっただろうかと思い出して気になり、調べてもわかりませんでしたので、問い合わせさせてもらいました。
新台が初日に外される、というのは普通ではない事だと思いますが、楽太郎さんの記憶にある、新台初日に全店シマ撤去された台で、何か心当たりがありますでしょうか?
なにぶん、一度も打つ前に消えた台なので、これ以上の情報は無いです。
下らない質問ですがよろしくお願いします。
________
ここまでが、まよ さんからのご質問です。
(全文、そのままです)
それでは回答です。
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回答
凄く難しいご質問…
まず、今回のご質問にお応えするにあたり、これは十分な回答は不可能だな、と言うのが最初の印象でした。
その理由は、
- ご本人の記憶も含めて、情報が少なすぎる
- エリアや販売条件等によって、新装開店の時期は前後する
- 都道府県警本部や組合組織(都道府県遊協)の判断はエリアによって異なるので、「県内全店で撤去指導が出た」という情報も、決定的な情報にならない
このような事情があるためです。
なので、初めから言い訳がましい事を申し上げるようですが、今回はあくまでも、私なりに調べて
「これかも知れないですよ」
という機種を、1つ挙げるに留めておきます。
読者の皆さんにおかれましても、今回はTV番組の「探偵ナイトスクープ」に寄せられた思い出探しのお手伝いの雑談記事、くらいの感覚で、気楽にお読み下さればと思います。
また、随分と昔の話ではありますが、もしも名古屋エリアの同業の方で、
- 「この機種かも…」
- 「導入直後に、組合からキズ物だという通知が来て、県下全域で撤去が進んだ」
という心当たりがある方は、コメントを残して頂ければ、ご質問者が後ほど記事を見返して下さった際に参考になるかも知れません。
どうぞ、よろしくお願い致します。
所感
まず、おそらくは導入初日に一斉に稼動停止/撤去されたのではない、と思います。
流れとしては↓
①最速導入したお店で、「危ない」挙動を示した
②当該メーカーや販売会社に、問い合わせが殺到した
③その情報がエリア全域に広まり、県遊協も問題視した
④販売会社は、当該機種に重大な不具合か、大規模な不正改造の事例がある事を認めた
⑤何週か遅れて導入したお店が、新装開店の予定ではあったものの、初日から止めた
こんな感じかと思います。
後段で、いくつか補足解説させて頂きます。
解説
まず、①については、「15年は昔」にはSNS等による情報拡散に即時性がある訳ではないので、それでも県内全域にマズそうだという情報が早期に広まったのであれば、店側にとって相当不利な挙動であった事が想定されます。
次に、④に関しては、当時のメーカーはこのような場合に仮に自ら関与していたとしても、それを認める事は無いので、そのため販社が責任追及されやすかった、という事情があります。
最後に、⑤についてですが、教えて下さったような
「新台開放の時間にホールに行っていて、当の新台がシマにハマっていないで通路に置いてある」
という状況は、今の業界では、県警本部が動いてそうするように指示が出た場合以外では、まずあり得ません。
ですが、2000年代の初期くらいまでですと、法令を守るという意識が極めて低く、お店の判断でそのような措置をとる場合もあったかも知れませんが、やはり相当マズい機種だという情報や認識が無い限りは、わざわざ筐体を島から外すという事はしません。
私にとっては全くのエリア違いですので、実際のところまでは分かりかねますが、おそらくは新装開店日に所轄による立ち入り検査があるのでその時点では設置していたものの、それが終わった後に、当該メーカー/販社やセキュリティ会社に検査させるためなどの理由で撤去したのかと思います。
そのような大事に発展した機種の情報が、なぜ広まっていないのかと言えば、
- ローカルな事情だった
- マイナーなメーカーの、マイナーな機種だった
これらの理由が考えられる訳ですが、私見ではその両方だと思います。
このような流れで考察して参りますと、
「これかも?」
という機種が1つ出て来ました。
私の営業エリアでは設置が無く、情報自体が少なかったので、当時はほとんど気にも留めなかった機種ですが、候補となる機種探しのために色々とお話しして来た条件には、合致していると思います。
候補機種
私が出した答えは↓
ドラゴンクロス
(2005年11月 岡崎)
※型式名=スナイパークロス
これです。
まよ さんが独自に調べて、情報が出て来なかったのは、おそらくは販売名と型式名が異なっているから、という事情もあるかも知れません。
以下で、2つの業界メディアの当時の記事を、参考資料としていくつか引用させて頂きます。
資料①
大阪府警と愛知県警の合同捜査本部は12月18日、パチスロ機に偽造CPUを取り付けて不正改造したとして、パチスロ機開発会社経営の井上登久次(50)とパチスロ機販売会社経営の李春根(53)の両容疑者を商標法違反容疑で逮捕したと発表。
大阪地検は同日までに両容疑者を同罪で起訴した。
12月19日付け毎日新聞が報じた。
起訴状などによると井上被告らは05年11〜12月、パチスロ機『スナイパークロス』の出玉が増えるよう内蔵CPUを偽造CPUに交換。
21台を名古屋市や大阪市のパーラーに1台37万円前後で販売し、CPUメーカーの商標権を侵害した疑い。
2人はほかに約2100台を不正改造し、全国36都道府県のパーラーに販売した疑いが持たれている。
「Web GreenBelt」
2006年12月29日up
資料②
岡崎産業(本社・三重県松阪市、岡崎安弘社長)のパチスロ機「ドラゴンクロス」を導入した大阪市のホールが1月末、大阪府警の立ち入り検査を受けた。
「ドラゴン—」は同社が“セレブブランド第一弾”として昨年11月に発売したAタイプのストック機で、全国17カ所に拠点を持つとされる遊技機販売会社「セレブグループ」(本社・名古屋市、大西正明社長)が岡崎産業に持ち込んだものといわれている。
不正ロムを搭載した機械が大量にみつかったとして、各地のホールで島封鎖や撤去が相次いでいた。
同ホールによると、昨年12月8日に同機36台を導入したが、次第に稼働が落ちたため、18台に減台。
さらに9台に減らした矢さきに立ち入りがあったという。
同ホールは「まったく迷惑な話」と怒り心頭。
事情に詳しい販社関係者によると、1月18日には名古屋市内のホールで同様の立ち入り検査があり、また、同機を扱った販社でも書類が押収されるなど、波紋は広がるばかり。
「PLAY GRAPH」
※up日時不明
資料③
岡崎産業(本社・三重県松阪市、岡崎安弘社長)が発売したパチスロ機「ドラゴンクロス」に大量の不正改造機が見つかった問題で、同社と近しいA氏が本誌の取材に対し、「流通過程で裏返った可能性が高い」と答えた。
同機の流通は「販売会社C社と、C社が岡崎産業に紹介した物流会社が担当していた」と同氏は語る。
本誌がC社に取材を試みたところ、同社社長は入院中で、事情に詳しいとみられる取締役はC社スタッフでさえ「連絡が取れない状態」だという。
メーカーと近いA氏の説明をうのみには出来ないが、岡崎産業は「不正改造には一切関わっていない」と断言しており、C社の動向に注目が集まっている。
また、不正改造機では偽造されたV2チップを取り付けたものと、正規のV2チップ下に不正基盤を重ねた、いわゆる“ゲタ”改造の2パターンがあることが本誌の調べでわかった。
V2チップに関しては、生ロム別で6〜7種類、印字別も合わせると計10種類前後の偽造チップが確認されている。
それぞれ少しずつバージョンアップしながら、製作されてきたものとみられ、長期間にわたり不正部品を製作してきた者が事件にかかわっている疑いが強い。
「PLAY GRAPH」
※up日時不明
資料④
今年はじめに不正改造機が多数見つかったパチスロ機「ドラゴンクロス」の流通にかかわった遊技機販売会社の社長とみられる死体が10月29日ごろ、奈良県南部の山中で発見された。
自殺とみられる。
社長は大手パチスロメーカー出身。
事件発覚後、入院したとして社員も連絡を取れなくなった。
同社が所属する回胴遊商も事件後、社長に説明を求めたが、同組合には姿を見せず、一度も事情を聴けないままだった。
現在、同社は賦課金未納で回胴遊商組合員の資格停止中。
来年の総会で正式に除名処分となる見通しだ。
「PLAY GRAPH」
※up日時不明
まとめ
そんなこんなで、かなり難しいご質問でしたが、
「分かりません」
では、返事としては詰まらな過ぎるので、最大限考察させて頂きました。
もしも、
「いや、これじゃないな!」
というご判断であっても、これ以上候補を挙げるのは非常に骨が折れる作業になりますので、本件はここらへんで締めさせて頂ければと思います。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2018年8月22日公開
アリバXだと思います。実際に打ってたところ警察に止められましたから。
ドラゴンクロスは当分の間、稼働してて1ヶ月ほど打てた期間がありましたので即日撤去ではなかったです。
あ、ちなみにわたくしは名古屋市北区にあります将軍本店で打ちました。今年閉店されたお店です。
なんとなくアリバXかなと思いましたが、あの時代は思い当たる台が多過ぎますね(笑)
アリバXでしょう。
この機種は都道府県の公安委員会の許可を得る前に設置しようとして問題になったはずです。
名古屋でも初日に島設置はしたが電源オフで打てなかったなどありました。
カタログもなく、販売会社からのFAXとマンションの一室に見本機があっただけでした。
当方名古屋市内です。
アリバ、の可能性がありますが、それですとかなりメジャーですので当時のユーザーの記憶が曖昧にはならないかもと思いました。
なので、楽太郎氏が考察されている通り、マイナー機種路線で自分も考えてみましたが、イエティK、これも初日止め、早期撤去のホールがあったかと記憶しています。体感器ゴトの対象だったかと。
でも県内全域かと聞かれると・・・・どうだったかもうわからないですねw
ドラゴンクロスは、守山区のホールでたしか1週間くらい打ってましたがすぐ撤去された記憶がありますね。
早期に消えたのは間違いないです。クソ台ww
やっぱりアリバXのコメント多いですねw
あの当時でかなり話題になった機種なのでみんな覚えているもんなんですね。
当時東京で稼働してるの見ましたが4号機終盤にあんな機種が出るとは・・・って感じの台でした。
(見た目の古臭さといい、ATの動きといい)
たぶん
ゴッドゴールドX
だと思いますよ。通常時に逆ハサミでひたすら子役が揃う恐ろしい設定ミスがあったため即撤去になったはずです
ゴールド×なわけないじゃん
Pingback: 約15年前に通っていたホールで、スロットの新台が新装開店初日に撤去された事があったが、どの機種なのか思い出せない-回答 | パチパチスロスロあんてな
楽太郎さん、最近おもしろくないよ
むりやりこんなツマらないネタもってこなくても
日々の何気ない日記風のほうが楽しかったよ〜
この秋以降、楽太郎さんたちのパチ業界は更に厳しい状況でしょうけど頑張れ!
「ネコで小判」とかも即稼働停止でしたね